今回は、オニユリ(鬼百合)の2024年版だ。オニユリは黄金オニユリより20日ほど遅れて開花する。オニユリは、日本にも自生し、北海道から九州の平地から低山で普通に見られるが、一説には中国からの渡来種と言われている。一般的にオニユリは「三倍体」で種子を作ることができないが、朝鮮半島、済州島そして対馬には二倍体がある。対馬のオニユリは75%が2倍体という。※ 変種に対馬に自生する黄金オニユリがある(Wikipedia)。
<2024年7月13日>美咲が丘三丁目
◇鬼百合が咲き誇るお家があった。我が家とほぼ同時期に開花しているが、こちらは数が多い!
黄金オニユリはこちら → リンク先 小次郎とユリ(百合)-黄金オニユリ-
全景からみていこう
ちょっと角度を変えて。
◇沢山咲いているね。
一番大きい株にズーム!
さらにズーム
◇大きな花だ! オニユリの勉強をしておこう
【オニユリ(鬼百合)】※Wikipedia、他
◇ ユリ科・ユリ属の多年草。
◇ 原産地:朝鮮南部(一説)。渡来時期は不明。鱗茎(りんけい=球根)を食用にするため古くから栽培され北海道〜九州の人里近くにしばしば野生している。
◇ 茎は高さ1~2m。直径10~12㎝の花を横又は下向きに4~20個ほど付ける。
◇ 花期は7~8月。花被片は強く反り返り橙赤色で濃い色の斑点がある。
◇ 種子は出来ず、葉の付け根に「珠芽(むかご)」ができる。ムカゴは地面に落ちると根を伸ばし新たな株となる。※ 日本では「むかご」を付けるのはオニユリだけ。
【名前の由来】
◇ 漢字は、「由利」、「由理」、「百合」、「由里」、「由流」が万葉集で使われている。中でも「百合」が使われている歌が一番古い。
◇「ユリ」は、「茎が細く花が、大きく風に“ゆり動く”さまから」、「ヨリのことで、鱗片が寄り重なって根茎(球根)が出来ていることから」、「朝鮮語由来で、朝鮮語の“nari(ナリ)”が“ユリ”に転訛した」の諸説あり。
◇「オニユリ」は、「黒色の斑点のある橙赤色の花を赤鬼の顔に見立てた」、「真夏の暑さにもめげず、大輪の花を幾つも付ける強い性質を鬼に見立てた」、「形が大きく見事で豪快に見えるから鬼がついた」、「姫百合(ヒメユリ)と対比して大きい百合という意味で、鬼がついた」の諸説。
※ 英語は「タイガーリリー(Tiger lily)」という。
一般的にオニユリは「三倍体」で種子を作ることができないが、朝鮮半島、済州島そして対馬には二倍体がある。対馬のオニユリは75%が2倍体という。
【種子と珠芽(ムカゴ)】
近縁種にコオニユリ(小鬼百合)がありこちらは、ムカゴを作らず種子をつくる。見た目はオニユリに似ているが、花被弁は長さ6~8㎝で一回り小さい。一番の違いは、オニユリと違い葉
の根元にムカゴをつけない。
これは、コオニユリ(小鬼百合)だが、見た目はくべつがつかないねえ。※写真:Wikipediaより
◇コオニユリの種子 ※出典:松江の花図鑑
【三倍体】
通常の個体は、染色体を父親由来と母親由来の2セットを持つ(2倍体)ことに対し、3セットもつものを「三倍体」という。三倍体だと細胞分裂が不規則になるため“種子を作ることができない!”という。
【オニユリの増やし方】
種子ができないので、鱗片(りんぺん)か珠芽(むかご)で増やす。
◇ムカゴは自然に落ちたように置き、乾燥に注意すると2週間くらいで根が出る。その後、薄く土を被せると、翌年の春には芽が出る。
詳細はこちら リンク先 → 小次郎とオニユリ(鬼百合)-むかご(珠芽)から開花まで-
改めて鬼百合を見てみよう。
お終い
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