こたじろうのブログ-太郎(初代)、小太郎(二代)、次郎(三代)、小次郎(四代)ー

◇シェルティの小次郎が散歩中に見かけた草花と日常の生活を紹介。
◇初代~三代は「物語」としてふり返る。

小次郎とユリ(百合)-オニユリ(鬼百合)(2024年)-

2024-07-31 09:54:31 | 小次郎とユリ(百合)

今回は、オニユリ(鬼百合)の2024年版だ。オニユリは黄金オニユリより20日ほど遅れて開花する。オニユリは、日本にも自生し、北海道から九州の平地から低山で普通に見られるが、一説には中国からの渡来種と言われている。一般的にオニユリは「三倍体」で種子を作ることができないが、朝鮮半島、済州島そして対馬には二倍体がある。対馬のオニユリは75%が2倍体という。※ 変種に対馬に自生する黄金オニユリがある(Wikipedia)。

<2024年7月13日>美咲が丘三丁目

◇鬼百合が咲き誇るお家があった。我が家とほぼ同時期に開花しているが、こちらは数が多い!

黄金オニユリはこちら → リンク先 小次郎とユリ(百合)-黄金オニユリ-

全景からみていこう

ちょっと角度を変えて。

◇沢山咲いているね。

一番大きい株にズーム!

さらにズーム

◇大きな花だ! オニユリの勉強をしておこう

【オニユリ(鬼百合)】※Wikipedia、他

◇ ユリ科・ユリ属の多年草。

◇ 原産地:朝鮮南部(一説)。渡来時期は不明。鱗茎(りんけい=球根)を食用にするため古くから栽培され北海道〜九州の人里近くにしばしば野生している。

◇ 茎は高さ1~2m。直径10~12㎝の花を横又は下向きに4~20個ほど付ける。

◇ 花期は7~8月。花被片は強く反り返り橙赤色で濃い色の斑点がある。

◇ 種子は出来ず、葉の付け根に「珠芽(むかご)」ができる。ムカゴは地面に落ちると根を伸ばし新たな株となる。※ 日本では「むかご」を付けるのはオニユリだけ。

【名前の由来】

◇ 漢字は、「由利」、「由理」、「百合」、「由里」、「由流」が万葉集で使われている。中でも「百合」が使われている歌が一番古い。

◇「ユリ」は、「茎が細く花が、大きく風に“ゆり動く”さまから」、「ヨリのことで、鱗片が寄り重なって根茎(球根)が出来ていることから」、「朝鮮語由来で、朝鮮語の“nari(ナリ)”が“ユリ”に転訛した」の諸説あり。

◇「オニユリ」は、「黒色の斑点のある橙赤色の花を赤鬼の顔に見立てた」、「真夏の暑さにもめげず、大輪の花を幾つも付ける強い性質を鬼に見立てた」、「形が大きく見事で豪快に見えるから鬼がついた」、「姫百合(ヒメユリ)と対比して大きい百合という意味で、鬼がついた」の諸説。

 ※ 英語は「タイガーリリー(Tiger lily)」という。

 一般的にオニユリは「三倍体」で種子を作ることができないが、朝鮮半島、済州島そして対馬には二倍体がある。対馬のオニユリは75%が2倍体という。

【種子と珠芽(ムカゴ)】

近縁種にコオニユリ(小鬼百合)がありこちらは、ムカゴを作らず種子をつくる。見た目はオニユリに似ているが、花被弁は長さ6~8㎝で一回り小さい。一番の違いは、オニユリと違い葉

の根元にムカゴをつけない。

これは、コオニユリ(小鬼百合)だが、見た目はくべつがつかないねえ。※写真:Wikipediaより

◇コオニユリの種子 ※出典:松江の花図鑑

【三倍体】

通常の個体は、染色体を父親由来と母親由来の2セットを持つ(2倍体)ことに対し、3セットもつものを「三倍体」という。三倍体だと細胞分裂が不規則になるため“種子を作ることができない!”という。

【オニユリの増やし方】

種子ができないので、鱗片(りんぺん)か珠芽(むかご)で増やす。

◇ムカゴは自然に落ちたように置き、乾燥に注意すると2週間くらいで根が出る。その後、薄く土を被せると、翌年の春には芽が出る。

詳細はこちら リンク先 → 小次郎とオニユリ(鬼百合)-むかご(珠芽)から開花まで-

改めて鬼百合を見てみよう。

お終い

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