食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『船舶事故とマレーシア航空機事故』

2014年05月06日 18時41分16秒 | 日記

最近の報道で何も報じられなくなったマレーシア航空370便の事故はいつだったかおぼろになって来た。調べてみ

ると3月8日のことで墜落との結論は3月24日にマレーシア政府から出されている。当初から謎めいた航跡と軍

の機密との壁で情報が小出しにされたため謎は謎を呼ぶ推定が溢れていた。

ベトナム方面に行かずタイの方に左折したとの解析から一気にインド洋に注目がいったものの範囲が広く砂漠の中

で針を拾うような捜索となった。一時はフライトレコーダーの放つ電波らしきものを受信し、その探索に手を尽く

したが結果は思わしくなく、この辺りから新聞の片隅にすら載らなくなってしまった。

進展がなければニュースには成りえないから視聴者の関心事ではなくなってくる。そうこうしている内に韓国の船

舶事故の発生で関心は完全に移ってしまった。マレーシア機には239人の乗客、乗務員が乘っていたからこちらの

事故も大事故だ。機体が発見されていないから家族の中には『何処かにこっそりと着陸して生存している』との一縷

の望みをもつ人もおられるかもしれない。船舶事故のように状況がはっきりしないから生死のふんぎりをつけよ

うにもつけようがなく、やり切れない気持ちだろうと思う。

それは韓国の場合も似たようなところがある。沈没した船を引き揚げる方向で検討された時、生徒たちの親は船内

に空気が残っていて、其処で生存しているかもしれないのに、引き揚げ作業を開始すると、その望みも消えてしま

うと反対があったらしい。これも尤もなことだ。

しかし、生存の可能性が少なくなるに従って一刻も早く冷たい船の中から出してあげたいと願う気持ちの方が強く

なっていったようだ。私たちは当事者ではないから犠牲者の親族たちの心理は判りかねるが、今となっては死と向

き合うことを直視する覚悟が必要になっていると思う。

直接事象が見える韓国の船舶事故、何も分からないマレーシア機事故、短期間に対照的な事故が発生しているが、

いずれにしてもこれらの原因を探し出し乗客の安全性向上に繋げる努力が必要とされている。


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