春の到来を告げる富山湾風物詩、ホタルイカの話題を聞いた。先日、スーパーに行って見たらホタルイカが売られ
ていたので何処の産地かラベルを見ると境港産とあった。捕った場所のことを言うのか水揚げしてトレイに詰めた
場所を産地にしているのか不明だが、ホタルイカは日本の大抵の所で捕れるから境港でもおかしくはない。
天橋立に出かけた際に立ち寄った土産物屋でホタルイカの塩辛を売っていたが、其処では買わず後で買おうと思っ
ていたら残念なことに巡り合わず。それから出かける度に探してみるがお目にかかったことはない。それならばと
言う訳で自作を思いついたものの、その機会を逃し続け今回の挑戦とあいなった。
イカの塩辛と同じだろうと軽く考え、念のためにネットで調べて手順の確認をする。すると意外な事が書かれてい
た。ホタルイカの内臓には旋尾線虫幼虫がいるので注意を要する、2時間ほど冷凍庫に入れた後で塩辛にして食べ
たとか、要は自己責任で作成、食すというものだ。イカにも同様のものがいて目視、除去または一度冷凍後に回答
して刺身にする。今まで冷凍しないで刺身を食べても虫にやられたことはないから、かなり高い確率で気にしなく
てもいいだろうと、無理やり思い込ませてホタルイカの塩辛つくりを始め2本の瓶に分け入れた。
ネットのレシピでは控えめの塩加減で本体の7~8%とあるが既製品の塩辛を調べてみると17%とかなり高めだ。
私は間の10%くらいにしてみた。旨くするコツは毎日、入念にかき混ぜる事、3日くらい過ぎたら酒か味醂を入れ
る。最初から入れると熟成が促進されないのだそうだ。
3日経ってみると、色もいい具合になってきたが1本目の瓶は濁りが出たような感じなので、笊で水をこして再度
瓶に戻してみた。どうも、虫のことが気になって仕方がないのでネットで調べてみると、とんでもない通達に行き
ついてしまった。厚生省からホタルイカ生食に関するもので、ホタルイカの生食は駄目だと言うもの。
塩辛にしても幼虫は死なないというものだ。作りかけて、いい具合になりそうだが幼虫の有無を確認しようもない
ことから、勿体ないが捨てるのか、他人は作ったものを食べて平気だと言っている人もいる。
多分大丈夫だと思うが400円ほどのホタルイカに拘り、万が一の方に転げ落ちたらえらいことになるから、桃屋の
いかの塩辛で我慢するか。