食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『世界3大がっかりに加えたい、トロイの木馬』

2014年04月02日 18時13分15秒 | 旅行

トロイ遺跡は有名で昔に習ったことながら誰でも名前くらいは覚えている。そして必ず出てくるのがトロイの木馬にまつわる話。歴史、遺

跡に興味を持つ人には奥の深い所で、それこそゆっくりとじっくりと観察しながら一日中いても飽きないかもしれない。私たちは運に見

放されてしまったようだ。朝から強い風に雨混じりの天気で寒さがぶり返してきた。憂鬱なスタート、バスから見たトロイの木馬は遊園

地にある出来の悪い作品の様相で、完全に盛り下がってしまう。遺跡群の中には時代が何代も変わったことを示す貴重な地層を

みる事ができ、学術的な価値は高いものであることが私でも分かる。

しかし、私にはそれよりも寒さが堪えるから遺跡より、一時も早くバスか建屋に避難を欲す。しかし、事もあろうかトロイの木馬に登りたい

人は・・・・そんな所には登らないで資料館のような所に避難する。世界3大がっかりがあるとシンガポールのガイドに教えられた。ブリ

ュッセルの小便小僧、コペンハーゲンの人魚姫そしてシンガポールのマーライオン。この他にもドイツのローレライ、イタリアの真実の

口、シドニーのオペラハウスが候補として挙がっているらしいが、私は是非ともトロイの木馬も加えて欲しい。遺跡として発掘されたもの

ならば展示だけでも成程感はあるが、訳の分からない造作物を恭(うやうや)しく『トロイの木馬』でございはないと思う。

もし天気が良ければ、もう少し腰を入れた遺跡見学になっただろうが、雨女か雨男の被害者にさせられてしまった私にそんな余裕や

興はなかった。本日は長距離ドライブの日、イスタンブールまで約500kmを移動する。トロイ遺跡からは345kmあり、途中でイスタンブ

ール側の半島に行くためダーダネルス海峡をフェリーで渡る。

トルコの面積は日本の約2.8倍あり大半が平坦地、人口は7,200万人だから人口密度は大まかに1/6となる。ところが日本は山林

が多く僅かな平坦地に人口が集中する反面、トルコは全体が平坦地で分散している。数値だけでは比較できない歴然たる差は移

動中のバスの中から見ることもできる。兎に角、人影がない。畑と思われる広い々ところでも端境期ということもあろうが、人、農耕

車なども皆無。町に近くなり商店などがボチボチ見え始めても店先にすら人影はない。たまに老人を見かける程度。集合住宅が林

立しているような所でもチラホラと人の少なさを妻と不思議がっていた。ならばフェリー乗り場なら車や人影も多かろうと思ったが、ここ

でも疎らな人影。

フェリー客の内トルコ人客は数人で全員が男たち、チャイを飲み、パンにオリーブオイルをつけて食べていた。オリーブオイルを日本人

は油という、彼らは調味料として食べている。その後、イスタンブールに到着したら、他の場所とは違い人影は多くなっていったが、日

本の都会のように混雑さは見られなかった。

 

 

 


『山小屋は花盛り』

2014年04月02日 18時12分33秒 | 日記

ここのところの晴天、穏やかな陽により山小屋の周りも一気に花が咲き始めた。最初の花は梅、少し前に散ってしまった。

桜の蕾は未だ咲かせるには少し時間が要るかと思っていた時、辛夷(こぶし)の花に気付き遠くの山肌を見ると転々と小さ

な白い塊になって咲いていた。一時的に寒さが戻ってからは,この時期に咲きそうな花が一斉に咲き始め、その変わり身

の早い事。

チューリップ、スモモ、プルーン、桜、山桜、馬酔木などに加えて山葵の花まで。白い花が多いから地味ではあるが、こん

なにも多くの種類の花が揃うのは珍しい。私の感覚では辛夷と桜が一緒と言うのは今までになかったように思っており、少

し変な感じ。辛夷は春を告げる花、桜は春爛漫を宣言する花と位置付けているからだ。

山肌に植えていた染井吉野に今年初めての花が咲いたことも喜ばしいこと。


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