食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、ブルーモスクとバザール』

2014年04月04日 17時50分49秒 | 旅行

最終日は時間一杯まで観光して帰途に就く。イスタンブールの最大の見ものはスルタンアフメット・ジャミィ、通称ブルーモスクと呼ば

れ通常のモスクではミナレット(尖塔)は4本なのに、ブルーモスクには6本あり、それが何故なのかは分かっていない。

世界中のモスクで6本のミナレットがあるのはブルーモスクだけだそうだ。外から見ると普通のモスクの大きいだけのように思うが、中に

入るとそれは一掃されてしまうほど、広く高い空間を有する壮大な建築物だと知る事ができる。モスクの中央の一番高いところは地

上から45mくらいある。昔々、今のような重機もない時に、どのようにして作られたのか、興味深い。ここも他のモスク同様、女性は2

階から礼拝するような作りになっている。

昔、一時的にキリスト教の協会になったことがあり、モスク内の壁にキリストの絵が描かれた。再び、イスラム教の教会に復活した時、

通常ならその絵をはぎ取ってしまうのに、その上に塗料を塗ったらしい。その塗料が剥げて再びキリストの絵が出てきた。イスラム教会

にキリストの絵とは・・・・

バーミヤンの大仏はタリバンによって破壊されてしまった。アンコールワットでも神が変わる度に石像や壁のそれが壊された。宗教は

他を相容れない厳しい所もある。ブルーモスクはこうした出来事を歴史的な事として捉え、その価値を残そうとしているのだろうか。もし

これが政教分離でない他のイスラム教の国だったら、どうなるのだろうか。

イスタンブール観光の肝、アヤソフィア博物館はこのモスクのすぐ傍にある。ツアーでは入館しなかったが、もし見たければ午後に設

定されている自由時間に入館も可能だが、私たちは海峡クルーズを予定していたので写真のみの観光で終えグランド・バザールに

向かった。バザールの入口で中の様子について説明を受ける。大小4,000軒ほどの店が入り組んでいるので、通りの名前を覚えて

おくこと、迷子になった場合、入口の見つけ方を教えて貰い、其々がバザールに散って行った。時間的に早いこともあり人通りは少

なく活気溢れるとは言い難い。殆どの店は開いているが店員もエンジンがかからないためか、客の引き込みも弱々しい。

バザールをウロウロして迷子になったら困るし、買うものは土産のピスタチオだけだったから近場を回ってみた。ガイドブックに載っていた

地図を確認していたが、実際の場所に立つと、どれくらいの広さがあり、端っこは何処かも分からない。

途中に見つけたカフェでイスタンブール・コーヒーを頂く。

買い物に来たのに買ったものはほんの少しだけのピスタチオ、原産地でもあるからもっと安いかと思っていたのに結構いい値段がして

いた。後ほど移動した市場では量り売り、1kgが1,000円ほどを紙袋に入れてくれた。


『癌発症時と現在の血液検査結果』

2014年04月04日 17時44分53秒 | 日記

通院する度に血液検査結果を貰おうと思いながら忘れ続けていた。先般の診察の際は先生の方から結果のプリント

したものを出され、やっとその思いが叶った。自分のことだから忘れずにすべきなのに、先生の前に行くと口から

先に生まれたと言われる私でも寡黙になってしまうのか・・・・いやはや

素人がこうした数値をみても病状はおろか、体調さえ分かるはずはないのに何処かで知り得た極、断片的な知識を

振りかざし多くを語ろうとする。ある特定の項目の数値が異常の場合、これこれと言えるものは私たちにも理解し

易いが、本当は他の項目との組み合わせや増減の過程などにより判定すべきものだろう。てっとり早くγ-GTPは

酒によると説明すれば酒飲みには分かり易く効き目があるからγ-GTP=酒の図式で私たちに浸透している。どの項

目にも個人差は必ずあるだろうから上限値、下限値についても然り。私の妻は酒を飲まないのに時にはγ-GTPが

規定値60を超えることがある。

癌発症時に私のγ-GTPは表のように2090ととんでもない異常値を示している。現在、月に1~2度の飲酒機会が

あり付き合い程度のアルコールを嗜(たしな)むが、それでもγ-GTPは14しかない。酒を飲まない妻の方が高く、

酒を少し飲む私が圧倒的に低いという面白い現象もあり、γ-GTP=酒の図式は成り立たない。

表に示しているのは癌発症時2009年8月と先般の血液検査で異常値を示していたものを抜粋したものだ。各項目

の意味するところなど分からないが、癌が増殖中には血液の中は各項目が賑やかに上下して基準値を超えたり下が

ったりしている。所見などあろうはずはないが、当たり前の事として身体に異変があると命の源でもある血液も大

変な目に遭わされて苦労していることが窺(うかが)える。それというのも、主の不注意やズボラな行状に帰するこ

とばかり。

数値や癌の自覚症状とは別に自分で感じていた体調にも明らかに大きな差があった。酒が残り易くなっていたのは

γ-GTP=酒で証明される。身体がだるく労働意欲の低下、根気が軟弱で長続きしない、煙草が不味く感じるように

なった。食欲低下など癌と関係のある症状があり、今のように快適な日々を過ごすことなく、悪化するものを酒で

消し去ろうと不要の努力をしていたようだ。Note.酒は1日の労働を終えてから飲んでおり、昼間から浴びるよう

に飲んでいた訳ではない。

2つのデータを比較してみて総合的にどんなことが読み取れるのか、限定的なことしか分からないのか、こんな観

点から話を聞いてみたいと思うが、ズブの素人に説明して理解させるのは先生には更なる至難の業かもしれない。

体中を流れ回っている血液、リンパ液の不思議の多くは解明されてきたが、依然として未知の分野もあろう。病気

になってから異常を見つけることから、予兆を把握することが医学の悲願でもある。日本はこうした分野の研究費

は極端に低い、自由に研究する土壌が閉鎖的と言われている。日本の優秀な学者たちが閥めいた環境、研究を理解

しない政府に愛想をつかしアメリカに渡ってしまう。研究という直ぐに結果の出ないことでも継続的にできる下地

を崩さない確たる理念が日本には必要だと思う。

私の癌は外科手術、術前・術後の化学治療によりお引き取りをお願いし、今もその進行中なれど、基本的と思われ

る血液検査では異常項目は0になり、この狭い範囲での判定は至って健康的と言える。

願わくば悪代官が目覚めないこと、この一つに尽きる。

 

 

 

検 査 日

基 準 値

検査項目

2009.8

2014.3

下限値

上限値

総蛋白

6.02

L

6.58

6.2

8.0

アルブミン

3.42

L

3.75

3.5

5.0

AST(GOT)

109

H

23

5

40

ALT(GPT)

56

H

14

5

35

LDH

326

H

213

100

230

ALP

616

H

206

110

340

γ-GTP

2090

H

14

0

60

中性脂肪

389

H

***

30

150

血糖値

127

H

107

70

110

赤血球数

295

L

419

410

550

ヘモグロビン

11.3

L

13.7

13.4

17.0

ヘマトクリット

33.2

L

40.9

38.0

50.0

MCV

112.5

H

97.6

85.0

99.0

SCC

***

 

1.3

0

1.3

CEA

***

 

1.3

0

1.3

CA19-9

***

 

11.7

0

11.7

 

 


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