食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、タイ編』

2014年02月28日 18時03分42秒 | 旅行

 

『政情不安』

前年の10月に癌の手術を受け自宅療養していた。冬の盛りになると開胸手術による影響であばら骨が疼き、朝風呂、

温泉施設通いによる養生に精を出しまるで小原庄助さん状態。幸い術後の調子もいいし、どうせなら暖かい東南アジ

ア、それも行ったことのない国に出かけるかと俄か思い付きをした。

今から申し込み3月初めになれば今よりパワーは回復していると予想して、旅行会社に聞いてみた。この頃からタイで

は現職首相と追いやられた前首相派が対立し赤シャツと黄シャツに分かれて騒動を起こし異常事態を報じられ始め

ていた。外務省の海外渡航情報を気にしながら旅行会社の手配を見守っていたら、米子、韓国、タイのルートの内、

韓国~タイの飛行機が取れず希望の日程は困難との返事が来た。

それでは可能な日程を調べて貰うと、韓国・中国の経済好調を受けて旅行客が増え、当面は無理で関空など他の

飛行場からの便を紹介された。米子以外から行くことは考えていなかったからタイ行きは、取り敢えず諦めることにし

た。すると政情不安は段々と悪くなり終いに渡航の中止勧告となり旅行会社もツアーの中止になってしまった。現地

では中心繁華街にある日系のデパートに放火、一部が炎上、二色のシャツが対峙なんてニュースも流され観光気分

はゼロの様相。騒ぎが収まり岡山から出るツアーに参加したのが暖かくなり始めた6月になってからのことだった。

現地の生活は対立の後遺症もなく、赤も黄色もなくなり元の微笑みの国に戻っていたが、一部炎上のデパートは黒

く焦げた跡が残り営業は縮小していたように見えた。その他に騒動の跡らしいものは何もない。

通常のタイ旅行なら5日というのが一般的だろうが、暖かい所で養生することが主目的だから2日延泊した。ガイドに

案内してもらう以外は自分たちで散策するには十分な時間があり、とてもゆっくりとした行動がとれる。

連続5泊する旅だからホテル選びは慎重に調べた。繁華街近くにあるル・メリディアンは便利でゴージャスな割には

値段も手ごろで大分、このホテルに傾いたが口コミの中に気にかかることがあり残念ながら諦め、繁華街から離れた

静かなホテルにした。口コミの大半は無視してもいいもので占められており、賛否の要因となる事柄は殆どないが指

摘されていた事はあり得ると思い、しかも私の嫌いな事だったから意見を参考にさせて貰った。


『カメムシの目覚め』

2014年02月28日 18時02分13秒 | 日記

2月も今日で終わり明日から弥生となれば、いよいよ春遠からじ。段々、冬とお別れしていく様をよく間違えて『三

寒四温』とやってしまう。確かに言葉の並びや感覚からすると徐々に暖かくなっていくように思ってしまうが、冬の

間に起こる寒暖を表現したもの。

朝晩は寒さが残っているもの昼間にストーブを焚くと、暑くて上着、セーターを脱ぎ窓を開けて寒気を取り入れ

丁度良くなる。だからとストーブの火をなくしてしまうと、何となく寒いような、おかしい時期になって来た。

町中に住む人には無縁のことだろうが、こうした時期を迎えると屋根裏や何処かの陰で冬眠していたカメムシが

目を覚まし出始める。特に山小屋のような所は越冬するのに都合がいいらしく、何処かにある隙間から入り込み

暖かくなると部屋にもお出ましになる。何処にいるのか判らないから踏んづけたりすると強烈な臭いを発して、

暫くは消えない。この辺りでは『おじょろうさん』と呼ばれ声を掛けながら触ると臭いを出さないと言われている。

こいつはかなりの演技派でひっくり返っていても死んでいるか、死んだふりをしているのかよく判らないことがあ

る。そうした奴を雪の中に放り込んでもじっとして動かないから、ストーブに投げ込むと大慌て動き出すが直に

昇天してしまう。冬眠場所なら仮死状態で冬眠なら分かるが、先ほどまでいなかったのにひっくり返っていたり

するから、行動パターンも不明の虫だ。

触れたりしなければ何の害もないが畑では立派な害虫で、稲、大豆などの汁を吸って甚大な被害を及ぼす。

らカメムシの多い冬には雪が多いと言われているらしいが信憑性は不明。


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