食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、バイク洪水』

2014年02月22日 18時15分56秒 | 旅行

ホテルからドンコイ通りを歩くルートはホコ天に近いからブラブラ歩きでウィンドー・ショッピングも可能だ。しかしホテ

ル前にある国道の向こう側に行こうとしても信号機はないし横断歩道も整備されていない。渡る人は次々やって来る

バイクの群れに恐れることなく、堂々と歩いて渡って行く。私たちは真似をしようとしても怖くて最初の1歩が出て行か

ない。ガイドさんが歩き方を教えてくれた。渡ると決めたら、向こうからやって来るバイクのことは気にしないで、同じ速

度でスムースにわたり切る。途中で止ったり、歩く速度を変えない、特に危ないのは急な変化を作ると必ず事故になる。

相手は今進んでいるスピードに合わせて避けようとしているのに、こちらがそれと違う動きをすることが一番危険という

事だ。何だ簡単な事ではないか、理屈では分かるが洪水のように押し寄せてくるバイクの渦の中に向かう度胸がつか

ないと、とてもじゃないが足は出せない。これさえ守れば相手が避けてくれと信じるしかないと腹が据われば問題なく

渡ることができる。

ガイドについて渡ってみると、少し要領を覚えるが、後ほど自分たちだけで渡ろうとすると、未だ迷いがありぎごちない歩

行。何度か練習する内にコツを掴み、連なるバイクの群れを横目に堂々と歩けるようになった。やっと私たちも市民権を

得たような気分だ。

所が市内のある地域のバイク洪水はホテル前の国道と大違いで、こんなものではなかった。地下トンネルの帰り道、ラッ

シュアワーでもないのに片道1車線の道は両方とも、隙間のないほどバイクに埋め尽くされていた。私たちの乗る車もバ

イクの渦にのみ込まれてノロノロ軍団の一員になった。すると後ろから救急車が渦の中を突き進んできた。ここでも救急

車がくれば優先させるような行動をとるはずと見ていたが、バイクも避けるだけのスペースはないから救急車はピーポー

を鳴らしながら、私たちの前までやって来たものの、足止めを喰い進むことは出来ない。

暫くの間、膠着状態が続き何かの拍子でピーポーは前に進んで行った。

自動車は高根の花だから、タクシーや特別な人以外はすべてがバイクを使っている。1家に1台のようだから1台のバイク

に夫婦、子供2人が乗っていることも珍しくない。雨降りだと運転手の着るポンチョのような雨具の中に子供たちが雨宿り

しながら走り去る。荷物にしても載せられるだけ載せることが日常だから、バイクの何倍もの容量を縛り付けて運ぶ、生き

た豚でも縛り付けて走っている。ナンバープレートはついているがバイクに乗るのに免許は不要だと言っていた。カンボ

アでもここでも自動車は高級な乗り物だから、庶民の足はバイクで昔の日本のマイカー時代到来の如く、ここではバイ

がそれだ。

 

                                                 夜もバイクで一杯


『木こりの日々』

2014年02月22日 18時14分04秒 | 日記

山小屋の奥は狭い谷になっていて両サイドに椎や杉の大木が生えている。長年手入れされていなかったから、自生

の雑木が好き勝手に生えている。少しでも谷間に陽の光が差し込むようにと奮闘しているが、2~3本切っても、様子

は全く変化無いように見える。木は倒したい方向ばかりに重心はないから、ワイヤーをかけてウィンチで引っ張り倒す

方向に導く。木の生え具合によっては2か所から引っ張らないと思う方向に倒れないことが多い。私のような俄木こり

でも木を切る前には、木に感謝しながら切る。

倒す方向に切れ目を入れておき反対から切断していくが、ゆっくりと切り進み倒れる方向に注意する。倒れそうになる

と木がメキメキと小さな音を出すので、こいつが始まったら細心の注意を要する。尤も切り始める前、木が倒れる場合

不測の事態が起ったら、何処を安全場所にするか決めておくこと、また直ぐに動けるよう周りを片つけておくなど危

険回避にしておくべきことは多い。

しかし切り進めて行く過程で思わぬ事態に出くわすことがある。木の重心が逆にかかってしまうとチェーンソーが挟まれ

てしまい抜けなくなることだ。楔を打ち込んだりウィンチで引っ張ったり、上へ下へと一人で大騒ぎをする。今日も大きな

木に挟まれて大変だった。倒した木は枝を切り落とし、葉は焼却する以外は炭焼きの材料に使うから無駄は無いように

なっている。これらを軽トラに積み込み運ぶのも私にとっては大仕事だが、何とかなっているから、元気な爺さんというこ

とにしておこう。


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