食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、郊外の遺跡』

2014年02月05日 17時57分49秒 | 旅行

アンコールワットを代表とするシェムリアップ周辺の遺跡は数だけでも凄いが、その様式

や内容も素晴らしい。この周りだけでもゆっくりと見歩けば数か月はかかる。遺跡はこの

周辺に限らず郊外にも、遠く国境周辺まで点在している。

有名なバンテアイ・スレイは東洋のモナリザと呼ばれる壁に掘られた彫刻が人気の的、街

から2時間奥のジャングル内にあるベンメリアは宮崎アニメ、天空の城ラピュタの基本構想

となったと、される遺跡で特に日本人に人気が高い。どこの遺跡にも子供たちが絵葉書や

土産物を売りつけるが、ベンメリアの子供たちは崩れかかっている遺跡を歩くご婦人方に手

を貸したりして小銭を稼いでいる。

郊外の遺跡にはアンコールワットほど観光客は来ないから、土産売り場はおろか賑わいに

関するものは何も見当たらない。子供たちと言えば皆、裸足で暮らしぶりも粗末なものと思

われる。たまに観光客が小遣い銭としてくれる1$は大きな収穫になると思われる。そうした

おこぼれに与かろうと子供たちは大サービスに徹する。

通常のツアーではベンメリアくらいまでは連れて行ってくれるが、もう少し足を延ばした水辺

の遺跡プノン・クレーン、クバルスピアンなどは一か所の遺跡を約1日かけて回るので、余程

好きか興味を持った人でなければ訪れない所。有名なアンコールワットやアンコールトムな

どから遠く離れている、こんな所にもかつては栄華を誇ったであろう遺跡が作られていた、そ

の理由を誰も正確には説明できないと思う。そして最も不思議なのは、アンコールワットを含

めてあんな大きな遺跡が長年、発見されずにひっそりとしていたことだ。先祖からの言い伝

えや書き物など何もなかったのだろうか。道中は細い山道をウンウン言いながら走っていく。

山の中にあり食事を摂るレストランがないから、シェムリアップを出る時に日本食レストランが

作ったおにぎり弁当を持参して行き、現地の喫茶店のような所で黙々と食べる。

そのおにぎり弁当の不味い事・・・・

私はシェムリアップに2度訪れているから、2度目はこうした郊外や遠方を中心に回った。更に

マニアックな人はカンボジア・タイ国境にあるプレア・ビヒア寺院に行ってみたいと思うはず。

ここは国境紛争地帯で双方の軍が睨み合っており時折、小規模ながら軍事衝突を起こし日本

外務省は現地危険レベルを上げて警告している。

 

       ガイドに案内され1時間近く歩いて遺跡に行く

 

               川底の遺跡の一部


『アベノミクスは駄目ノミクスか』

2014年02月05日 17時56分19秒 | 日記

安倍総理が誕生する前、民主党政権、その前は麻生、安倍等々が入れ代わり立ち代わり

学級委員のように代わっていた。1学年しか持たないから政策を打ち出しても実行するまで

間が持たない。小泉総理は割と長目の任期だった。

バブル景気で世の中を賑わしたのは自民党政権だった。崩壊してから立ち直ろうとして手を

尽くすが借金の積み重ねだけが残り景気回復は一向に目を出さず、政府も企業も誤った政

策や対策をとり続けてしまった。雇用は形態が崩れてしまい非正規社員と名前だけはついて

いるが実際は日雇いのような勤め人が半数近くになり、正規社員との格差は天地の差になっ

てきた。そんな雇用システム作りの理由として『働く人が仕事に縛られず自由に働けるシステ

ム』と説明していた時期がある。詭弁も甚だしい。企業は固定費のかからない労働力にばかり

目を向けて、海外にそれを求め始めた。株主は海外の投資家が増え社員より株主優先の姿

勢、利益はあるべき姿で還元することを止め内部留保してしまう。

こんな事の繰り返しで国内の工場は段々と海外に出て行く。国内生産の製品は減り白物家電

に限らず日本メーカーの商品を買ったのにMade in Chinaだ。これでは中国人労働者の為に

本メーカーの商品を買うようなものではないか。国内は生産力、雇用が減り続けて行くのだ

ろうか。こうなるともはや、日本メーカーは日本人の為のものではなくなり、私たちからみればど

うでもいい企業と言えなくもない。海外で生産して日本で売るだけ、輸入ブローカーと変わりな

い。企業の社会的責任を期待すること自体が馬鹿げてきたようだ。経済人は賢かった。今の経

済界の爺どもは社会的責務を放棄した企業作りに専念し、私たちのような善良な民やコンシュ

ーマーを失望させるだけだ。

今日、政府が発表した生活保護者の数は過去最高になった。

非正規社員の多くは年収が少ないから若い人は結婚も出来ない、ある程度の年配者は日々の

暮らしに追われ老後対策もロクにしていない。労働者の半数近くが非正規社員であることは、こ

れらの人たちの老後と生活保護の関係にとてつもない影響を与えるのではないか、要らぬ心配

をしてしまう。政府は年金対策と生活保護対策に追われる?

さて安倍総理は景気の気を引き出すことに精を出し、停滞ばかりしていた経済指数を少しずつ

動かすことに成功しているようにみえる。残念ながら実態としての対策がある訳ではないから、外

的要因で大きく振られてしまう。これが日本独自の対策で確固たるものではない、砂上の楼閣に

過ぎないからだ。第3の矢なるものでアベノミクスが定着し景気回復の足音が確かになるのか、た

だの打ち上げ花火だったのか、対岸で眺めているしかないが、気になるところだ。


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