食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、トンレサップ湖』

2014年02月08日 17時16分25秒 | 旅行

シェムリアップから南に約10Km行った所にインドシナ半島最大の湖トンレサップがある。

このツアーに申し込んだのは私たち夫婦だけだった。ホテルで待っていると日本車レク

サスに乗ったガイドがやって来て、今日のお客は私たち二人だから貸切りだと言う。

街からちょっと外れると、生活様式は異なるが私たちが、子供の頃にあった光景を見るこ

とができ、その素朴さに懐かしささえ覚える。家は高床式で周りには鶏が放し飼いされて

いて、家庭の燃料は薪だから家によっては軒下に積まれている。燃料は薪と知ってやっ

と納得できたのは、遺跡の周りは緑豊かなジャングルなのに、枯れた枝や倒れた木など

がなく、とても綺麗になっていることだった。

それでも薪に使うからとそうした木々を倒しているような痕跡はないから、人々の遺跡を敬

う意識は高いようだ。つまり枯れ木や小枝は燃料になるから拾われ持ち帰られているようだ。

ここでは子供たちは親のお手伝いをしているから、きっと子供たちは見つけたら拾っている

のではないかと思う。それにもう一つ、観光客が飲む水は全てペットボトル入りのミネラルウ

ォーターだが、何処に行っても空のペットボトルが捨てられているのを見たことがない。

道端でよく見かけるガソリン売りはペットボトルに入れて売っているから、落ちているものは拾

われて再利用されている。日本でも昔は殆どのものがリユース、リサイクルされ見向きもされ

ない物は本当に利用価値のないものだけだった。

家の周りでは子供たちが裸足同然の格好で遊んでいる、私たちは子供の時、ゴムの短靴をは

いていたから私たちの方がまだ豊かだったようだ。こうした風景、時間のゆっくりとした流れに郷

愁を覚えさせられこの地が好きになり2度も来た。そして必ずまた訪れるべき所だと確信している。

トンレサップ湖の湖岸に近くなるとヤシの葉、バナナの葉が乗せられたような粗末な家が並び、

覗いてみると電気はなくバッテリーを電源とした生活で小さいテレビもある。船着き場で車を降り

ると魚が腐った異様な臭いが漂っており、湖が如何に豊かな漁場であるかを示している。私たち

は小さな船に乗せられ沖にある水上生活の様子を見物したり一部の体験をすることが出来る。

トンレサップ湖は雨期で10000㎢、乾期だと3000㎢と水面積に大きな違いがあり、それは水深が

最大14mと最少1mという別の数字で違いを知ることができる。

この湖には沖の方に水上家屋があり、周囲は板で拡張され犬も飼われているし、野菜栽培をして

いる家もある。飲料水もここから排出する汚物も、どれもこれも一体化していて、綺麗・汚いの区別

はないのではなかろうか・・・・本当はよく分からなかった。

湖に一際大きな建物があり学校、通学は勿論、親が運転する船。

私たちが案内されたのは水上スーパーならぬ土産物屋さん。特別なものを売っているのではない

から、ここで買わなければならない物は見当たらなかった。ただ、私は煙草が欲しかったから仕方

なしにここで買ってみたら、湖外なら1ドルくらいなのに運賃込みなのか3ドルと相場より高い。

ガイドさんはコノシロのような形をしている5~6cmくらいの小魚を買って帰ると張り切っていた。魚醤

の材料にするような小さな魚で、どうしても欲しいらしく私たちを待たせておいて、あちこちに声を掛

けていたが残念ながら手に入らず。

トンレサップ湖は海跡湖だから、海から遠く離れているのにイワシなど海の魚も獲れる。

 

                船着き場

              スーパーマーケット兼レストラン

 

             お隣へは泳いで、奥には教会

                 家庭菜園

                   湖上牧場

                湖上ボーイ


『オリンピック開催』

2014年02月08日 17時15分10秒 | 日記

ソチで開催される冬季五輪はロシアで初めての開催になると紹介されている。私の怪しい

記憶の中ではソ連邦時代にあったのではないかと思っていたが、どうやらこれは誤りようだ。

大きく国だから過去に何度か開催されていてるような気がして仕方ない。夏季五輪ではモス

クワで開かれたとき、アフガニスタン侵攻を巡り西側諸国の多くはボイコットしてしまった。政

治とスポーツは切り離して考えるべきだと言いながら、実際には政治の駆引き材料になって

しまっている。

今回の五輪も開会式の出席をめぐり西主要国の首脳は結束したかのように欠席を決め込ん

だ。同性愛者の人権問題を厳しく取り締まるロシアとのスタンスの違いがそうさせている。その

中で人権に鈍感な国々だけは首脳を出席させているように見えて仕方がない。政治と切り離

して・・・と言いながら北方領土や平和条約への糸口を探るきっかけづくりもあろう、鈍感と言わ

れながら我が国の安倍首相、人権と関係ない中国首脳はGNP第2位と3位の国だから大会関

係者も一応の評価をするだろう。

開会式やこれまでの報道を見ていて日本と決定的に違うのは安全に対する考え方である。日

本では開催されるまでに工事関係は完全に終了していなければ、その施設は供用に伏されな

いが外国では工事しながらでもOKという姿勢だという。今回も開会式の直前まで工事していた

のが、開催時にはすべていなくなって終了したようだ。本当に終了したのか、中断してしまった

のかは分からないが見た目には竣工だ。

開会式に華を添える花火、北京五輪でもそうだったが会場内外、住宅地近辺で華やかに彩りを

添えていた。新年などでもドバイは町中が花火大会。日本は木造家屋が多いから火災に対する

予防の観点からも、街中での花火は許可されないとされているが、事情は北京と似ているので

はなかろうか。

東京で開催される五輪はどのような趣向で行われるのか楽しみのひとつでもある。マスコミのばか

騒ぎがメダル数ばかりで噛みつきたくなるが純粋にオリンピックを楽しみたいと思っている。


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