女装子愛好クラブ

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永六輔さんは全国の刑務所で受刑者に講演をしていました

2024年05月09日 | 私的読書日記
今日は女装以外の話を書きます。
永六輔さんのラジオを聞き始めて50年になります。
残念なことに先年お亡くなりなりましたが、永さんの社会に対する視点や想いを私も学んできました。

そして永さんは全国の刑務所で受刑者に講演をしていました。
社会貢献でありますが、なかなか行えることではありません。
その講演を書き起こした本が『悪党諸君』です。
久しぶりに手に取ってみました。
この本を読むと刑務所の講堂で何百人の受刑者に話す永さんの姿が浮かんできます。
そしてその内容は、彼らをいじり、彼らを笑わせ、彼らをしんみりさせます。

そして、この中で私が好きな個所があります。
1986年10月3日に京都刑務所で行った講演です。
出所した方々が街を歩いていると挨拶してくるそうです。
それも普通ではなく、例えば街宣車の上からなどだそうです。

あのお、これ、はじめから頼むんですけど、今度、外で会ったときにいきなり脅かさないでほしいんです。
先日も銀座を歩いてるとき、右翼の街宣車の上からね、スピーカーで、 「鹿児島でお世話になりましたぁ!」(笑)。
(中略)
えー、そんなことで最後を締めくくりまして、最初にいいましたように、娑婆であったときに、どうか、急に脅かさないように。宣伝カーの上からマイクで挨拶なんかしていただかなくてもいいですからね。
そういう気遣いはホントにしなくていいですからね。お願いしておきます。

この間、浅草の観音様でね、小さな男の子を、肩車して可愛い奥さんと三人で歩いている、 「ああ、いい家族だなー」という人たちが向こうからきたんです。
そうしたら、そばにきてニコニコしてるから、どっかで会ったことがあるのかなこの人、と思ったら、
「仙台の刑務所でお話をおうかがいしました。 真面目にやってます」 ホントに真面目にやってるのが絵に描いてあるようにわかるのね。
僕はうれしくてボロボロ泣きましたよ。
いいですね、僕が、刑務所にいってよかったなと思えるようにしてください。
 出所:同書

自分の話がどこかで役に立っている、誰かがほんの少し幸せになっている。
こうした小さな効力感がモチベーションになります。
そしてボロボロ泣いた永さんの気持ち 、すごくわかります。

見出し写真はamazonからです。


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2 コメント

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最近、お見かけすることが少ないですね (美華)
2024-05-13 14:29:06
ラジオやテレビの番組で、お話を聞く事がありました。最近は、お見かけしなくなったのは、関西では浜村淳さんがお年で番組出演を控えているように、永六輔さんも、控えられているのでしょうか。
加山雄三さんも、コンサートを控えられているのと同じですね。
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コメント、ありがとうございます (koichro)
2024-05-13 23:26:08
美華さん、コメントありがとうございます。
残念ながら永さんは2016年に逝去されました。
亡くなる直前にパーキンソン病をおして車椅子で「徹子の部屋」に出演した姿を鮮烈に覚えいます。
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