旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

鬼切り夜鳥子 3 みちのく血煙慕情

2009-07-16 20:04:35 | 
てな訳で、鬼切り夜鳥子シリーズの3巻目。
2巻の後書きで書かれていた三ツ橋の外伝か夜鳥子メインの話か、と書いてあったんですが、
結局は平安末期が舞台で夜鳥子メインのお話になったよう。

前2巻とは違い、主人公が久遠、駒子のコンビではなく。その御先祖の夜鳥子、求道のコンビに。
設定も平安末期の方になり、源氏だの平家だの、奥州藤原だの。
なかなか面白い単語が頻出し、面白い絡みっぷりに。

そして、今までちらついていた夜鳥子の過去ががっつりと。
2本1対の宝刀が2組の話や、封じ損ねた鬼などなど、
そして、夜鳥子の出自に関してや、求道との出会い、馴れ初めが。

読んでいくと、これなんてゼロ魔?といいたいくらいに夜鳥子がツンデレっぷりを発揮していて、
辛抱たまらりません。
夜鳥子さんツンデレ要素多すぎだろ。
うるさい!って吠えたり、求道の裸見て悲鳴上げたり、コミュニケーションに殴ったりだの。
それでいてびっくりするほど求道に惚れきっていたり、あの初心さ。
なんというツンデレ。
正直想定外すぎるほどでした。まじで。

話的には、過去話としていままでちらついていた部分をしっかり回収して、
さらに夜鳥子と求道の恋路が徒然と詳細に。
なかなかどうして、見ていてこっぱずかしくレベルでいい感じでした。

何気に史実とのそれというか、ネタの絡みが増えておいて面白い。
いい感じに鬼切りとか蜘蛛切り、童子切りとかに、ナンゾノ竜とか、
聞いたことあるそれこれが絡んできてなかなかでした。
まぁ、それを言えば夜鳥子自体も十分それですけど。
このあたりの伝承とか言い伝えとかがいい感に絡んで読んでいて良かったです。

全体的に綺麗に終わっていたし、過去の所が分かったりと面白かったですが、
しかし、やはりなんというか夜鳥子求道コンビもいいですが、駒子久遠コンビがいいなぁ、と。
そんなこんなな3巻でした。