旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

鬼切り夜鳥子

2009-07-05 18:35:15 | 
作者は「俺の屍を超えてゆけ」や最近だと「パタポン」などで有名なゲームデザイナー、
枡田省治さん。
そちらの界隈では有名であり自分も名だけは知っていたのですが、
(俺屍はやりたいと友人から借りたものの未プレイ、他のもやったことはない)
偶然本屋でその人の書いた本を発見。
思わず購入してしまいました。

感想はというと、めちゃくちゃ面白かったです。
いや、まじで。正直、名前だけしか知らない方なので、
どんなものかと半信半疑だったのですが、とにかく面白かった。

主人公は健全な男子高校生。
ある日幼馴染の桂木駒子の様子がおかしいことに気付く。
実は、駒子は人に憑く鬼を殺すために先祖の霊と共に鬼退治の真っ最中でした。
駒子が先祖の霊が使役する式神で、人に憑いて悪さをする鬼を退治するのを、
幼馴染として協力することになり……。
という、言ってみると比較的よくあるような話のような気がしないでもないんですが。
いや、それでもとんでもなく読みやすく、テンポがよく、飽きさせず、
1巻の中で流れがしっかりしていて、コンセプトがはっきりあって、おもしろい。

その具体的な良さを後書きからわかりやすく出すと、
章の頭は走ってる場面から始まり、
各章に新しい式神が登場し、
宿主を探す→鬼から逃げる→ピンチ→鬼との戦闘。このパターンを繰り返し、
駒子と一緒に読者の目も走るキレのいい文体」で書かれ、
セーラー服、ブルマー、スクール水着、全部脱がされ、
理由は後回し、まずは行動で示す、
そんな感じでして。

他にも、1章事に1日進み、全7日1週間で切りよく終わる話の運びなどなど。
完結で分かりやすく、一気に、でも区切りよく読めて、爽やかに楽しめる。

個人的なことを言うと、
活発な元気娘、ポニーテール、健康的なエロさ、どちらかというと深く考えず馬鹿、
食べるの大好き、若干貧乳気味とか、
どれだけ自分のツボを狙っているんだ、と突っ込みたくなるくらいに、
駒子が可愛らしすぎてやばかったです。なにあの萌え要素の集合体。
後は、主人公の久遠君が枡田さんの出す話のとおりに良い感じに3大欲に忠実で、
健康な男子高校生で素敵でした。

そんなこんなで本当に予想外といっては失礼ですが、とにかくおもしろかったです。
それにしても、これ、是非ともアニメで見たくなるような話だったなぁ。
1章に付き2話で1クールで丁度収まりつくと思ったり。
あれだ、毎回オープニングの前のシーンでひたすら駒子が走っているって言う。
もちろん声優は高山みなみさんで、駄目かなぁ。是非みたい。
とりあえず、2巻も買うか。