内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

来年度の日本での集中講義についての想定外の依頼

2019-12-03 18:21:23 | 雑感

 今日の記事のために昨日中に用意しておいたテーマがあるのだが、急遽変更する。ちょっと想定外の依頼が今朝舞い込んできたので、そのことについてちょっと書いておきたい。
 今朝、今年の夏まで9年連続で大学院の前期の集中講義を7月末から8月初めにかけて計15コマ(1コマ1時間半)担当していた日本の大学の教務課から連絡が入り、来年度の集中講義の担当希望曜日を今月16日までに知らせてくれと言ってきたのである。その依頼自体は毎年この時期のことだったから驚くことではないのだが、その依頼文の中に、「東京オリンピック開催に伴い、例年のような集中講義期間を設けないから(つまりその期間は一切授業をしないとうこと、これはこの夏に聞いていた)、4月6日から7月22日までの間の土曜日等に設定してくれ」と書いてあるのだ。海外在住者などまったく想定していないかのような文面である。
 これは想定外であった。来年度はてっきり集中講義は休講になるものと思っていたし、そもそも来夏はオリンピック期間中とその直前直後はとても帰国できないだろうと諦めていた。まあ、どうしても無理となれば断ればいいのだろうけれど、せっかくこれまで9年間続けてきたし、毎年それぞれ学生たちともいろいろ議論できて楽しかったし、こちらの勉強にもなったから、できることなら来年度も引き受けたい。
 しかし、指定された期間の土曜日に集中させるということは、午前9時から午後6時まで、五時限ぶっ通しにやっても三日は必要だ。土曜日三回を含んだ期間帰国しなければならないということは、4月6日から7月22日までの間のいずれかの時期に少なくとも半月間、帰国しなくてはならない。
 ところが、こちらもまだ後期の学期中で、今の段階ではいつ帰国できるか決められない。不可能ではないが、来年度に向けて処理しなければならない大きな案件もいくつかあり、同僚たちには私の不在で迷惑をかけることは避けたい。締め切りぎりぎりまでさまざまな可能性を検討してみることにする。