さようなら おばあちゃんのいえ

ココロが

ザワザワした


気づいたら

向かっていた


「あぁ　やっぱり・・」


四月の雨が

おばあちゃんの家を

庇うものもなく

濡らしていた


重機が

閉園後の動物園の

キリンみたいに

首をもたげ

明日に備えて

うなだれていた


開腹手術の

真っ只中みたいな

おばあちゃんの家


昨年秋に

鬼籍のヒトとなった

父方の祖母


自分で望んだ運命と

抗えない天命に

翻弄されたヒト


ようやく

年を重ねて

祖母の

苦悩や孤独に

気付けた時

彼女は

それに安堵したかの

ように

もぅ触れられない

遠くへいってしまった


守るものが不在の

彼女の城は

あっという間に

亡骸になってしまった


きっと

数日後には

もともと

ソコには

何もなかったんじゃ

ないかと

思わせるほどだろう


いつも

閉めきっていた

カーテンも

玄関の扉も

もう無い


でも

春の陽射しが

燦々と

射し込む

いつもの

テレビの前の

指定席に

彼女はいない


もぅ一度だけ

大音量の

時代劇を

とぎれがちの会話を

やけに

上等なお茶を


一緒に

過ごしてみたかったな


久しぶりに

戻れない時間を


思い切り

後悔してみよう

ドコヘムカウトイウノカ

目の前に

流れる

大きな川も


広げた地図の

中には

すっぽり

収まっていて


手探りの

日常も

きっと

振り返って

思い出す頃には

たしかに

掌握の日々

だったのだと


何処へ

向かうというのか

きっと

何処へも

辿り着けや

しないのに


何処へ

向かうというのか


ワタシを

置いて


キミは

カケラ

愛も

ヒトも

カケラで

出来ていて


なかなか

ジグソーパズル

みたいに

ピタリ

しっくり

きやしない


ただ

カケラは

思いがけない

ヒカリを

放って

そっちに

気を取られ


そもそもの

意味なんて

どうでも

良くなってしまう


「好きなモノを

好きなだけ

食べると

苦しくなるだけだよ

好きなモノこそ

少しずつ

大切に

味合わなきゃ」


そぅ

諭されてた

主人公に

自身を重ねる


今日も

キミの

指先が

掬い集める

カケラたちで


イビツナ

ワタシハ

ツクラレル

恋は無防備なほど、いい

Ｂ型女子の会


ムスメとワタシ


お互い

気に入ってたり

気になってたり


そんなモノを

じゃんじゃじゃんって

お知らせしあう


ホントは

相手もスキだろうな

そんな

敬愛も込めて


今は


ねむようこ サン


ムスメからの

ラブレター


帯には


「恋は無防備なほど、
いい」


ブルータスよ

おまえもか！


もぅ

悟ってしまったのか！？


まだ

描いているのか・・


無防備も

無邪気も


オトナが描く

幻想だよ


「あの頃」への

オマージュさ


なんて


わかったような

コトは

申しません


恋はきっと

無抵抗で

無定形で

無理難題


なんだろね


ホントは


きっと

前世に失った

自分のカラダの

一部を

探すべく旅


そんな

無限の旅


なんて

彼女からの

ラブレターに

教えてもらってる


コドモにも

戻れない

オトナにも

なれない

ワタシがいる


今日も

書きかけては

ぐしゃぐしゃに

丸めてる

ラブレターの

返事の中で


藻掻いて

藻掻いて


何食わぬ顔を

装って

キッチンに立っている

ハハを

どうぞ


ワタシとは

違うイキモノだわと


よく似た笑い方で

見守ってくださいな



無限の未来をもつ

キミへ

臨時休業のお知らせ

線路沿いの菜の花が

次の季節を

縁取り始めているような

そんな穏やかで

やわらかな休日です


さて

お知らせです


明日16日(月)は

店主体調不良の為

よしだ屋

臨時休業と

させていただきます


季節の変わり目

何かと

あわただしく過ぎる

日常ですが

みなさんも

息抜き ガス抜きを

されてくださいね


大変ご迷惑おかけします


どうぞよろしく

お願いいたします

PAIN

カラダが

痛むのと

ココロが

痛むのは

どっちがいい？


なんて

愚問だね


傷めつけるのと

傷めつけられるのは

どっちが

キツい？


なんて

愚かだね


それは

PAINじゃなくて

摩擦さ


ヒトとヒトは

上手くいくために

解り合うために


近づくんだ


引き合うんだ


だから

生じる

「摩擦熱」さ


それは

青白い

稲妻みたいに

ビリビリ

光るけど


きっと大丈夫だよ


PAINじゃなくて

いつか

エネルギーに

変わるはず


大丈夫だよ

うん

大丈夫

チカラ

チカラは

ひけらかすモノ

ではなく

驕るモノ

ではなく

まして

脅かすモノ

ではない


チカラは

守るモノ

繋ぐモノ

生き抜くためのモノ


そんな

弱いモノじゃない

チカラは


自身に向けて

漲るモノ


内に秘めて

強く放つモノ

なんだ

春風や 闘志抱きて 丘に立つ

タイトルの句は

高浜虚子の

有名な一句


高校の卒業アルバムの

寄せ書き欄に

尊敬していた

国語のセンセイが
(センセイの鞄チックね)

書いて下さった

「おくるコトバ」

でも ありました


この季節

少し強い

春風が

頬を撫でる時に

思い出す

イメージする

詠の情景


よしだ屋に

身を置いて
(芸妓か！？)

五回目の春

行き帰りに通る

桜トンネルも

生い茂って

剪定されてしまう

それくらいの

成長をするであろう

月日の流れ


春が巡るたびに

己の

枝葉に

どれだけの

生命力や

青々とした

葉脈が

息づいているのだろう

漲っているのだろう

そう

問いたくなるのです


ただ

月日を重ねるだけでは

育んだコトには

ならないのです


その中で

どれだけ

通い合い

経験値をあげ

もっと もっとと

手を突き上げる

向上心がなければ


いえいえ


きっと

そんな

難しい話じゃなくて


季節や環境に

親しみ

起こりうる事象や

出逢うべくモノに

感謝を忘れない

そんな

シンプルなコトが

総て

なのです


丘に上り

決して

見下ろすのではなく

見渡す心持ちで


さぁ

この春も


この春からも

IT MIGHT AS WELL BE SPRING

ヒトは

出逢うために

生きていく


そんな気がする


時として

大切なモノを

失うコトも


それは

別れではなく

深くココロに

刻み込むための

第二の出逢い

なのかもしれない


記憶への移行


大切なままの


おかしな表現だけど

季節外れの

誕生日プレゼントを

いただいた(笑)

(ワタシは夏生まれ)


大好きな

トランペッター

クリフォード・ブラウン

パリ・コレクション


最初に

聴いた時の

高揚感は

一生忘れないだろうな


のびやかで

軽やかで

突き抜けるような

陽射しを

ガンガン浴びた

その後のような

心地よい微睡みは

毎回

聴き終えた時の

ご褒美だ


そして

「アタシ

クリフォード・ブラウンに

なる！」

と

トランペットに

触れたコトもないのに

ギターを始めた

友人に

触発されて

云っちゃった

浅はかなワタシの

夢を叶えるべく

この贈り物探しに

奔走してくれた

彼女との

情熱系な

出逢い・係わりも

きっと

ワタシが

生きている意味の

大切なヒトツ

なのだろう


誕生日は夏だけど

生まれた意味や

生きていく歓びは

こうして

日々

実感している


IT MIGHT AS

WELL BE SPRING


春の如く


ブラウニーとは

同じ時代を

生きられなかったけれど


とても

とても

ワタシは

倖せです


ありがとう

みずみずしいったらありゃしない

春の夜長は

新学期の準備に

自分磨きの

読書など

有効に使わなければ

と思いつつ

未だ

片付けられない

炬燵に入っては

微睡み

なかなか

前進とは

いきません


うとうとしてると

なにやら

クスクス

ヒソヒソ

楽しげな話し声


ムスメが

仲良しの

ユウちゃんと

夜長の長電話


きっと

傍から見れば

他愛ないやりとりも

二人には

青春のヒトコマ

甘酸っぱい

苺みるくトーク

なんだろうね


その後

ようやく

テスト勉強かと

思いきや

懐かしい

水森亜土ちゃんの

イラスト便箋に

どうやら

ロングロングラブレター


まだ

伝えたいコトが

あったんか～い(笑)


あぁ

ユウちゃんという

選択科目が

あれば

百点満点なのにね


椎名林檎さんも

唄ってますね

無駄がなければ

意味がない。と


フリッパーズギターも

唄ってましたね

青春はいちどだけ。と


意味じゃなくて

存在がすべて

理由じゃなくて

ココロが

突き動かされる

その感覚で

じゅうぶん

なんだろうね


あっ


でも

明日から

テストだって

事実も

忘れないでね～