
あんなに
ステキな
キミが
どうして
こんな
ボクを
束の間でも
気に入って
くれていたのか
なんとなく
その理由が
わかったよ
あの時
たしか
キミは
トンネルの中を
振り返りながらも
駆け抜けようと
していたんだよね
映画で観た
デロリアンに
乗り込んだ
ドクとマーティ
みたいに
最高の相棒に
なりたかったけど
キミは
キミを
キミ自身で
越えるヒト
だから
ボクは
せめて
漆黒の闇を
ナビゲートする
オレンジ色のライトに
なろうと
決めたんだ
キミが
キミを
越えた時
未来は
キミを
祝福してくれた
風が動き出し
空は高く
眩しさに
目を細めただろうね
行き場を失くした
ボクは
未だ
トンネルの中で
ただ
ただ
小さく
遠ざかる
背中を
見送っている
行かないで。
1度だけ
聴こえないよな
小さな声で
呟いたのは
キミには
ナイショだけど
ツライ時に
寄り添うふたり
も
イイけれど
ヒトは
イタイのはイヤだから
自ずと
痛みを逃す術を
身につける
哀しみ
は
いつか
朧げ
に
なる
愉しい時に
笑い合えるふたり
が
イイな
こんど
生まれ変わったら
せめて
信号くらいに
なりたい
なぁ
キミの日常
を
見守られるくらい
の