だれにでも
たいせつなものが
あって
だれもが
だれかの
たいせつなひとで
あって
だれも
だれかのかわりには
なれなくて
あたりまえに
あるものなど
ほんとは
なくて
てをのばせば
とどくもの
を
しあわせ
なんだと
きづくのは
それを
うしなった
あと
だったり
それでも
だれかを
じぶんとおなじくらいに
おもってみたり
いきてさえいれば
また
いつか
めぐりあえるんじゃないかって
あわいきたい
を
いだいたりして
わすれない
それは
たやすいことに
おもえるけれど
とても
むずかしい
わすれること
は
まえにすすめる
ということ
うすれること
は
ゆるす
ということ
そう
おもっていたけれど
あのひ
が
おしえてくれた
わすれられないもの
こそ
まえにすすむ
げんどうりょく
に
なること
うすれていくこと
こそ
ゆるされざる
じじつ
だということ
だれもが
だれかを
おもうひ
3.11