させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

キミハナニイロ

2016-10-11 22:06:22 | 日々のこと



「ワタシ

トモダチの





はじまり



終わり



見えちゃうんですよ」



ムスメほどの

年回り



常連のオンナノコ



そう

云った




「えっっ?!

どんなふうに!?」



年甲斐も無く

身を乗り出して

聴いてみると



恋するヒト



虹色みたいな

キラキラ

オーラ



纏っているそうな




はたまた

恋が終焉を迎える



それは

透明な水



包まれているかのよに

なるそうだ




・・スゴイね




「極々

近しいヒトでしか

それは

感じないんですけどね」






コーヒーカップ



覗き込みながら

話す

カノジョに

おそるおそる

聴いてみた





「ワタシは

何色に見える?」




考え込むでもなく

カノジョは

云った





「淡いベージュかな

光の中に

いるみたいな」





そ、そうか・・




虹でも

水でも

無く

光か・・




きっと

カノジョにとって

ワタシは

母。でも

女。でも

ない

存在。

なんだろうな



ひどく

疲れた時



ひとり。になりたい時



訪れてくれているみたい

だから

個体。ではなく

存在。として

いて欲しいんだろうね




リラックスした表情で

店を出て行く

カノジョの

ちいさな背中は

たしかに

しっかりとした

輪郭で

包まれていた



其処に

色を

見い出す才能を

ワタシは

持ち合わせていない

けれど

意志ある縁取り。



持つヒトは

たしかに

わかる気がする




これから

カノジョの纏うであろう





何色か

とても

興味深いけれど

何よりも

輝き。を

生涯

纏っていけるよう





オンナ。



全うして欲しいな




そして

青い風。

のような

日々



過ごしてね




まだ見ぬ

何色かを

纏った

運命のヒト










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