ボクは
見たんだ
やるせなくて
見上げた
夜空に
ポッカリ
浮かぶ
飛行船
を
あ!
笑ったよね?
疲れてたのねぇ・・
なんて
信じないんだね
そりゃ
本体は
見えるような
見えないような・・
ただね
はっきり
見えたんだ
等間隔に
動き続ける
二つの
光を
あれは
きっと
前灯
と
尾灯
だよ
あ!
呆れてるよね?
あたかも
UFOでも
見たヒト
みたいに
大袈裟ねって
些細なコトに
感動できて
羨ましいわって
ボクの
発見は
そりゃ
ちっぽけな
モノばかりさ
ただ
いままで
知らなかった
だけの
そう
キミに
真面目な顔で
窘められる
程度の
ボクも
驚くコトが
あるよ
自分でも
どうして
こんなにも
セカイは
眩しいんだろう
って
どうして
こんなにも
キミに
聴いてほしいコト
ばかりなんだろうって
昨夜の
飛行船はさ
きっと
未来から
ボクらを
迎えに
来たんじゃ
ないのかなって
そんなコトまで
考え延びていたら
いつのまにか
やるせなさ
なんて
すっかり
無くなって
いたんだよ
え?
その
やるせなさ
飛行船が
乗せて
持って行って
くれたんじゃない?
だって?
そうかもね!
やっぱり
キミも
解るヒト
だねぇ・・
こんどは
フタリで
見上げて
みようよ
夜空に
浮かぶ
飛行船
を
ひとりだけ
連れて行かれない
ように
しっかり
手に手を
とってさ
え?
それが
目的なんじゃない?
って
キミも
なかなか
鋭いねぇ
キミの
鉄壁に
ボクは
守られている
気がするよ
でも
いつも
ガチガチじゃ
ツライでしょ
強張った
肩とか
頰とか
マッサージ
してあげるよ
え?
下ゴコロ
見え見えよ
って
参ったなぁ・・
キミには
敵わない
夢より
現実のセカイが
何倍も
ステキよ
そう
言い切れる
キミ
夢の話で
気を引いてる
ような
ボクの
浅はかな
願いは
きっと
叶わない