俳優・緒方拳さんの遺作となったことや、好きな歌手平原綾香も出演していたこともあってTVドラマ「風のガーデン」が最近のお気に入りだった。
ビデオ録画してあった最終回を2回も見てしまった。
自らのわがままから家庭を捨て、家族を捨て、故郷を捨てた主人公が末期ガンで死を目前として故郷へ戻ってくる。
そんな主人公を温かく迎えてくれる家族や故郷、そして男は心穏やかに天国へ旅立つ。
北海道富良野町の美しい風景とともに、誰にも“帰る場所”があることを伝えてくれる。
倉本聡の脚本もいつもながら素晴らしい。
長男に生まれた私は時々家を守ることが辛くなることがあった。
私から見れば自由気ままに生活している次男が羨ましくも思ったりもした。
しかし最近少し歳をとったせいか、生まれ育ったこの家や地域がいとおしくてならない。
それは本来“帰る場所”に生きていることの安心感なのかもしれない。