南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

介護の世界へ目を向けよう

2008-12-20 18:22:24 | ユニオン

高齢者福祉がますます重要になってくる。
県内の高齢化も急激に進行している。
65歳以上人口は、平成17年(2005年)現在約779千人。
30年後の平成47年(2035年)には、約1,122千人になることが予想されている。
75歳以上も355千人から約2倍の684千人に増えるとされる。
俗にいう高齢化率(65歳以上人口の占める割合)も20.5%から34.6%に増加する。

そんな増加の一途をたどる高齢者を取り巻く環境は非常に厳しい。
現在でもそうであるから30年後はその比ではないだろう。
だからこそ今から高齢者福祉について考えていかねばならない。
最も望ましいのは、元気な高齢者が社会生活の様々な場面で、その意欲と能力を活用して自分らしく生きていくことだ。

介護が必要な状態になった場合でも、在宅や福祉施設で安心して生活できるようにすることも求められている。
しかし県内の特別養護老人ホームを対象にしたアンケートによれば、65%の施設が人手不足について「相当に深刻」または「深刻な状況」と答えている。
また県内の介護福祉士養成機関への平成20年4月の入学者は、定員の68%と定員を大きく割り込んでいるという。
介護職の過酷な労働環境と、適正な給与体系がないことなどが原因であり、早急な改善も求められているところであるが、介護職場に労働組合も育てていく必要がある。
この業界に適した組織は地域ユニオンが相応しいだろう。
連合静岡ユニオンの奮起を促したい。

雇用環境の悪化に伴い失業者が職を求めて彷徨っている。
介護職場では人を求めて彷徨っている。
このふたつをなんとか結びつけることができれば素晴らしい。
そんな活動が東部ブロックで始まるかもしれない。
楽しみである。