南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

安倍政権と北朝鮮

2006-10-12 21:24:48 | Weblog

安倍首相がファーストレディ昭恵さんの手をそっと握り、飛行機のステップを昇り中国へ旅立ち、そして手を握り空港へ降り立つ。
帰国の際には昭恵さんが、さりげなく首相の腕に手を回す。
そんな場面に茶の間の奥方たちはグッとくるらしい。

9月20日のブログ「安倍総裁誕生」で小泉政権最終時点の内閣支持率を紹介した。
安倍政権の将来を占うためだ。
発足直後の支持率は歴代3位の70%、直近(7日、8日)の支持率も69.4%と高位で推移している。
9日に強行された北朝鮮核実験前の、調査結果である。

小泉路線との違いをことさらまでに強調する象徴的な出来事が発足直後に起こった。
首相就任直後の外遊は米国という戦後日本の慣例を破った安倍首相の訪中・訪韓、早急な関係改善を必要としているアジア外交優先に国民は正直安堵した。
その訪韓最中の北朝鮮核実験。
核実験強行以後と以前とでは、日本や北東アジアを取り巻く環境が一変した。

北朝鮮の核実験は安倍内閣支持率にどう影響するであろうか。

安倍内閣がこの問題にどう対応するのかを国民は注視している。
加えて、22日には大阪9区と神奈川16区の衆議院補欠選挙投票日である。
人気取りを優先するような愚挙はないと信ずるが、ある種の不安を覚えるのは私だけであろうか。
支持率が高いこと、世論が政治を動かす時代であることは重々わかっている。
しかし、茶の間でくつろいでいる主婦たちだけが世論をつくる時代であっては、断じてならない。