南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

「日米社会」の同質化

2006-10-18 22:42:33 | Weblog

日本をはじめとした先進国が人口減少で悩む中、米国の人口が3億人を越したとのこと。
人口増加は経済成長にはプラスに働くが、手放しで喜べない状況にある。
四方を海に囲まれた日本では想像も出来ない話だが、米国では毎晩6千人から六千五百人の移民がメキシコ国境を越えて密入国してくるそうだ。
多種多様な民族から構成されている米国に純粋な米国人と呼べる民族がどの程度いるのかは知らないが、現在でも千二百万人いるとされる不法移民が増殖していることは事実だ。
だから米国では人間使い捨ての社会が正当化されるのかもしれない。
中国の流民と同じで米国の不法移民も「人であって人でない存在」だ。
不法移民問題は来月の中間選挙の争点にもなっている。
ひと握りの豊かな人々と極貧の人々の群れ。
米国民の連帯感は喪失し、市民社会が崩壊しつつある。

一方、人口減少期に突入した日本。
連続90日を越えて滞在しようとする外国人は必ず「外国人登録」を行う。
昨年末の登録者数は201万人。
統計で現れる(厚生労働省調査)外国人雇用者数は20万人
不法残留(就労)外国人は19万人。
移民は認めていない日本では、出稼ぎ外国人と若者を犠牲にした「格差社会」が誕生した。
この「美しい国」でも連帯感は喪失し市民社会が崩壊しつつある。

今日の国会党首討論で小沢一郎代表は「アメリカ追従ではいけない」と語った。
安倍首相は「そんなことはない」と反論した。
その言葉を信じたいが、実態は様々な事実が示している通りだ。