南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

マイクロクレジット

2006-10-24 23:02:01 | 経済

今年のノーベル平和賞がバングラデシュのグラミン銀行と、その創立者ムハマド・ヌマス氏に贈られる。
グラミン銀行は貧しい人がアクセスできる金融サービスをモットーとして創設された。
グラミン銀行が始めたマイクロクレジットは、最も持続的で効果的な貧困削減の手段として世界中に広がっているという。
マイクロクレジットという聞きなれないことばの意味は「少額無担保融資」ということであり、日本では「健全なサラ金版」とでもいおうか。
日本の「サラ金」は貧乏人を食い物にするが、「グラミン銀行」の思想は「貧困からの脱出」にあり貧乏人の救世主である。

ヌマス氏のインタビュー記事を読むとその経営理念にも驚かされる。
資本主義の仕組みを貧困問題の解決にうまくつなげている。
先進国の援助をあてにするのではなく、融資相手の貧しい人々が発行株式の94%を所有して経営を行い、収益を再投資するやり方だ。
ヌマス氏は『貧しい人々は99%返済する』と述べてもいる。
事実今年8月の返済率は98.85%であり、05年の総収入に対する利益率は13.5%であったという。

日本にも世界に誇れる貧乏人のための金融機関がある。
最近ちょっと元気がないが、ノーベル平和賞めざしてもっともっとがんばって欲しい。
がんばれ「ろうきん」!グラミン銀行に負けるな!