南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

「割れ窓理論」と「ボランティア」

2006-10-19 21:10:25 | Weblog

NYのジュリアーニ前市長の「割れ窓理論」は有名だ。
ビルの窓が割れている程度の現象でも、それは管理が行き届いていない証拠だから地域を崩壊させていくキッカケになるので見逃してはいけない、という理論である。
荒廃した街の再生に果たした役割は大きいが、「割れ窓理論」だけが街を救ったわけではない。
NY市民のボランティア活動が果たした役割を忘れてはいけない。

日本も捨てたものではない。
OB警察官で構成される「シルバーポリス」や、子どもたちだけでつくった「防犯パトロール少年隊」などが各地で活躍している。
この両者が協同して活動することも行われていると聞く。
子どもたちは「シルバーポリス」の指導なども得て成長していく。

管理強化を強めるだけでは社会は良くならない。
北朝鮮の国境警備隊との会話が産経新聞に紹介されていた。
警備隊員は核実験が行われたことを知らず、「戦争でも勃発して1日でも早く、このうっとうしい時代が終わればと思っている」と述べた、という。
人の心まで管理はできないのである。
人の心をつくるのは親であり地域社会の心である。