磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

磁化測定装置製作中

2011年12月22日 20時05分59秒 | 研究
今日は、
先日から急にやる気満々になった4年生と
磁化測定装置の製作をメインに進めた。
テーマは4月に決まったが、エンジンのかかりが
とてつもなく遅かったようだ。

超伝導マグネットについているインナーデュアー中を
メジャーで測り、設計図と同じことを4年生と確認して
ニートルバルブや液体ヘリウム導入口を教える。
磁場中心とトップフランジとの長さを計算させて、
それにあわせて磁化測定装置のステンレスパイプを
パイプカッターで丁寧に切断した。
4年生には初めてのパイプカッターなので、何度か練習して本番。
うまく行った。
磁化を検出するコイルの周りのヒーターの位置が悪いのと
温度計のラインが断線していたようだったので
5年ぶりにコイル周りを開き、ヒーター線と温度計を取り外す。
前の学生が製作したときのワニスの量が半端でなく多かったので
はがすのに時間がかかった。
上の写真は検出コイル(白いテープで保護されている)と温度計。
拡大鏡を使っての作業である。

疲れました。

卒論発表まで後2ヶ月を切った。間に合うか?
この後は、
1)磁化測定装置インサートトップフランジ側の固定と配線。
2)温度計の4端子法による接続と固定。
3)ヒーターの製作と配線。
4)加振用モーターと試料ロッドの取付。
5)試料ホルダーに永久磁石を入れてシグナル検出テスト。
6)測定ソフト製作。
7)性能試験実験。標準試料による磁化校正。

当初予定ではすでに出来上がって、液体ヘリウムを使った実験のはずであったが。。。。。

やっとエンジンがかかったて動き出したので、
本人が研究超加速用「心のアフターバーナー」を持っているか?にかかっている。
「心のアフターバーナー」を持っていると願っています。
(まちがっても燃え尽きないでね)


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