磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

今週の鹿大理物K-Labの活動

2014年05月23日 20時06分33秒 | 研究
今週は大変忙しく、水曜日ー木曜日は体調不良のなか、なんとか仕事をこなせました。
木曜日には「理科教材研究法」の2回目の授業。
理科の教員免許取得用の講義です。
今日のテーマは「電気と磁気」。中学校2年の理科で習う範囲です。


教材の製作法や目的「ねらい」や教えるポイントなどを
講義しました。(この春に実際に中学校で授業して生徒で大変好評でした)
詳しい内容をお聞きになりたい方は、ご連絡ください。

金曜日:
午前中:出張授業の日程調整。
7月に宮崎県の高校に伺い「理学部紹介・出張授業」をします。
授業題目は「中学理科からはじめる先端磁気物理学」
私たちが先端の研究している内容の基礎は中学校の理科の教科書にも書いています。
中学校の理科の内容を理解していると、高校の物理や大学での研究が
もっとおもしろくなります。
これなんと、講師の旅費は大学が負担するそうです。
ご興味ある方は鹿児島大学理学部学生係にお問い合わせください。
今から楽しみです。
その後、すぐさま、中国の研究者に講演の招待状を発送。


午前中:力学の授業

午後:

鹿児島大学の産学連携推進センターに伺い、
新しく開発した〇〇の。。。。。に関する話し合い。
鹿大と外部専門家のアドバイスを受けて資料提出となりました。
この後の研究を発展させる方を大募集しています。

その後、今研究開発している(上とは異なる)XXXの新しい磁場効果に関しての話し合い。
こちらは今、学生が研究をかなりがんばっていて、大変おもしろい結果であることを分かって頂きました。
こちらも資料提出となりました。
1:30から始まった打合せも気がつけば4:30を過ぎていました。

夕方:
実験室に戻ると、サイエンスクラブ3年生のTさんが開発している実験装置が驚く程すごく発展していました。

大感激です。
先週、教授(私)は「強磁場で実験できるエアー方式の装置」をアドバイスしたのですが、
今日見ると、それが「強磁場で実験できる"メカニカル”方式の装置」になっていました。
彼女に聞くと、「エアー方式はうまく行かなかったので、自分で材料を探して、製作しました」、
「こちらの方がうまく行きます」と答えました。
これだけでも「合格」です。
自分でアイディアを出して、それを実現するように、実際に作り上げる。
「すばらしい、実にすばらしい」

この装置は来週、東北大学金属材料研究所附属強磁場超伝導材料研究センターに持ち込んで
准教授の先生が動作試験と予備実験をします。
その荷造りをしていました。


うまく行けば、たっぷり実験時間を確保して、授業期間外に実験してもらう予定です。
こちらも、世界初の実験になるのではないかと期待しています。
写真の左の方はM准教授。

夕方:鹿児島大学理学部がある銀杏通り。

理学部K-Labの学生研究室。

梅雨前で濃い葉緑がとても気持ちいいです。

で。。。。学生研究室をみると。。。。

こんな感じ。

夜7時頃から、調子の悪いプリンターを新しいプリンターに更新しました。

MacやPCから無線で印刷可能になりました。
日本物理学会の締切が迫っています。
先程大学院生と議論して、発表題目と共同研究者を確認、これから、登録する予定です。

鹿児島大学理学部物理科学科K-Labは磁気物理学、物質科学を研究する学生、研究者を募集しています。


昨日と今日の研究室

2014年05月15日 19時54分48秒 | 研究
昨日のお昼、研究室の学生居室に行ったとき、
大学院2年の学生が幸せそうにカップラーメンを食べていた。
私「このカップ麺のメーカーは縁起のいいメーカーのか?」
と聞くと、学生が嬉しそうに「はい」と答えて、

後ろの棚から縁起のいいカップラーメンがどんどん出てきて、
嬉しそうに見せてくれました。
5月28日に2016年4月入社を目指す学生向け(現学部3年生と大学院1年生向け)の
第1回就職ガイダンスがあります。
その学生はそこで活動報告をするそうです。

昨日の夜9時頃の実験室。

大学3年生Tさんが課外活動のサイエンスクラブで進める学生自主研究の実験装置を製作していました。
進捗状況が心配でしたが、今日実験室に行ってみると、
出来上がっていました。よくがんばっています。


今日のお昼には、就職情報誌の方から物理科学科向け(現学部3年生と大学院1年生向け)の就職活動準備説明会があり、
多くの学生が参加していました。

6月から就職関係の登録がはじまります。
今年3月卒業の素晴らしい就職率を示した先輩に続き、みんながんばれ。

午後は理科教員志望学生向け「理科教材研究法」の講義。
中学理科の「音と波」に関係したところを講義しました。
がんばりましたが、先日ホームセンターで購入した材料で音の実験をして楽しみました。

夕方には、学部3年生のK君がサイエンスクラブでの自主研究活動の報告をしにきました。

1時間程かけて議論しましたが、よく考えて研究をし、問題点と課題を理解し、私に次に行う実験を提案しました。
よく情報収集もしています。
特に、これまで得られた結果から、その原因(起源)の可能性を2つ上げ、
それを確かめるための実験方法と計画を理解し、私に提案してくれたことは
感激でした。

鹿大の学生を見ているととても楽しいです。
K-Labは鹿児島大学理学部物理科学科で物質科学と磁気科学を研究する学生を募集しています。

今日はRI安全教育講習会でした。

2014年05月13日 20時09分56秒 | 研究
今日は鹿児島大学学内共同利用RI実験室再教育訓練で講師を努めました。
題目は、「放射線安全取扱:メスバウアー分光の基礎と応用」です。
場所は鹿児島大学郡元キャンパス内にある共同利用施設です。


です。昨年度、鹿児島大学にメスバウアー分光装置が導入されました。
その関係で、私がメスバウアー効果(ガンマ線の無反跳共鳴)の原理説明と実験装置説明をすることになりました。
この講演をするため、役に立ったのが、
私が卒論生から大学院生の頃(1992-1994年)、独学で勉強したノートでした。


20年も前のノートが役に立つとは?
このノートのおかげで講習会資料作りにかける時間がかなり短くなりました。
(それでも、先週金曜日から3日程費やしましたが。。。)
当時は研究や実験と知識が有機的につながることが(物理を理解すること)が楽しく、
いろいろ調べて勉強しました。
研究者になれたらいいな?程度でしたが、今日、そのノートが大変役に立ちました。
やはり、学生時代に勉強することが大切だと改めて感じました。

私の修士論文で57Feメスバウアー分光の議論がされていて、
実験結果を基にスペクトル強度、アイソマーシフト、四極子分裂、ハイパーファインフィールドなど
議論しているのですが、よく書けているなと思うと同時に
データからもっと議論できるのに。。。と感じるなど、今回の講師は良い機会でした。

現在、夏を目処に実験準備中です。
この装置を使って実験する学生は(大学院1年のO君)、准教授のM先生と一緒に
今日から週末まで東北大学金属材料研究所に行って研究しています。

私は、安全講習会の後、与次郎のホームセンターでビニールホースと、
与次郎の玩具商店でメガホンなどを買ってきて
木曜日の講義「理科教材研究法I」の準備をしてきました。

理科の教員免許取得を目指す学生向けの講義です。
中学の理科で出てくる
「音」と「電流と磁界」について、3週にわたり講義します。
ビニールホースは「音」の実験用です。
この春、純心女子中学校での授業では生徒に好評だった、教材を紹介する予定です。

大学4年生は大学院入試の勉強をしていました。
みな、自分を信じてがんばってください。

卒業写真

2014年05月12日 20時47分07秒 | 研究
今日は研究室の卒業写真の撮影がありました。

こんな感じです。
集合写真が終わった後、学生らとカメラマンは
実験室へ写り、
いろいろ写真を撮っていました。



あっという間に3年がすぎて、彼らも卒業研究をするようになりました。
彼らの成長を見ていると、大学教員冥利を感じます。

実験開始と「こけ」

2014年05月10日 13時57分58秒 | 研究
K-Labの卒論生が大学院生の指導のもと
磁性体の合成に挑戦していました。
先ずは原料のガス抜きで秤量して、


H研究室のアーク炉で溶解、

これからが楽しみです。
それから、研究室の学生の間で、こけブームになっています。
元気な頃のこけ「ジェームズ(仮名)」

最近、ジェームズが心配です。飼い主さん毎日の世話忘れないでください。

K-Labは鹿児島大学理学部物理科学科で磁気物理学と物質科学を研究する学生を募集しています。