磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

液体ヘリウム実験準備

2011年08月31日 14時55分42秒 | 研究
今日も桜島が元気に噴火している。
上の写真は鹿児島大学から見た桜島です。
手前は、農学部の田んぼです。
最近の風向きが桜島から鹿児島市内向きなので
火山灰が届くこともある。

さて、K-Labの研究状況を以下に書きます。

先週、高感度示差走査熱量計DSCの現地性能試験2回目
をおえて、-150-500℃の範囲でサファイア比熱の測定をおこなった。
文献値との差は3%以内と、良好。週末は学生が実験していたようだ。


先週からサイエンスクラブの実験準備をTAの学生が中心となって
進めている。今週には磁場中電気抵抗測定の準備をしていた。

今回のサイエンスクラブの実験は、超伝導体PbとSnの
ゼロ磁場と磁場中の電気抵抗を超伝導マグネットを用いて測定する予定です。

そのため、K-Labの実験室はその準備を進めています。


今朝からは、鹿児島大学理学部低温物質科学研究施設にある
ヘリウム液化機を始動させた。

現在、チラー始動、ヘリウム回収システム始動、乾燥機と精製機の再生、
凝縮器の再生を自動運転で行っています。
来週月曜日には約50リットルの液体ヘリウムが得られ、
来週火曜日からの超伝導マグネットを使った実験に使用する予定。
今回は約7日間、液体ヘリウム100リットル使用の実験になります。

ところで、
今日のお昼は大学と鹿児島中央駅の中間あたりにある
マグロ料理店で、黒マグロ丼にしました。
やはりおいしい!


午後は3年生が来て研究室ミーティング。その後、大学院生とともに
アーク炉の製作を手伝っているようだ。

K-Labは鹿児島大学大学院で研究を進める学生を募集しています。


鹿児島大学大学院入試

2011年08月24日 12時40分24秒 | 研究
上の写真は鹿児島大学正門です。

月曜日、東北大でくたくたになるまで仕事をして、
東北大金研から仙台駅まで5分の猛ダッシュ。
なんとか仙台空港アクセス線に間に合い、月曜日中に鹿児島に戻れました。
一時はダメかと思いましたが、老体にむち打って
走っていました。おかげで、昨日今日と太ももが筋肉痛。
アキレス腱を切らなくてよかった。
電車の中で、自分を信じてあきらめなければ何とかなる!を実感しました。

昨日と今日とで、鹿児島大学大学院理工学研究科の入試がありました。


受験生諸君、自分を信じてあきらめなければ何とかなる!、です。

今夜から示差走査型熱量計(DSC)の予備実験が始まります。
サファイヤをつかって比熱測定のためのバックグラウンドをとります。

この装置が動き出せば、鹿児島大学K-Labで
マイナス150℃から600℃までの、比熱測定と相転移に伴う潜熱の定量測定ができます。
お隣H研究室の断熱法の比熱装置と併用して使えば、
液体ヘリウム温度から900K近くまでの
比熱や熱分析ができるようになり、全国的に特徴ある実験が行えます。

K-Labはともに大学院で世界水準の研究を進める学生を募集しています。


深夜の予備実験in金研

2011年08月22日 00時17分08秒 | 研究
すでに日付は変わって8月22日午前0時を過ぎる。
博士予備予備審査の日。

審査の議論を終えた後、8月21日午後11時からアーク炉の調整を行った。
今年の2月に突然、鹿児島大K-Labのアーク炉の調子が悪くなった。
4月にアーク電源を修理調整したのに、すぐに炉の放電が調子悪くなった。
そこで、K-Labの小型アーク炉を1号機がある
金研強磁場センターに持ち込み、どこが悪いか、調べることにした。

写真左は、東北大金研強磁場センターで私が設計した小型アーク炉1号機。
写真右は、鹿児島大学にもっていった小型アーク炉2号機。
(同じアーク炉は大洗にもあります)



トーチから問題なくアーク放電し、試料が融けた。
40A程度。
よく分からん。謎だ。とりあえず、アーク炉2号機を鹿児島大学に持ち帰ろう。

鹿児島大学K-Labの試料作成室で、もう一度再調整だ。
電源修理に2台で7万円もかかったのに、だめなら、
新品をかうのか?20-30万円かかる。これもいたい。

んんん。
おはらいをするか?神頼みするか?
これって、物理学者としていいのかな?
しかし、原因を突き止める時間もない。ねむい。

東北大学金属材料研究所滞在4日目

2011年08月21日 22時31分16秒 | 研究
東北大学金属材料研究所滞在4日目。
写真は、東北大学正門です。

今日の仙台は雨です。
気温は低いのですが湿度が高くじめじめ。
秋雨です。
朝9時過ぎから、博士論文予備予備審査、研究内容についての議論を始め
一応終えたのが午後の10時30分でした。
時間がないので、今日も、
昼と夜は金属材料研究所近くの松屋で済ませました。

博士論文では、その研究分野を大きく前進させるような
研究結果を得て議論しなければなりません。
今回も研究結果について学生と議論に議論を重ね、
強磁場材料科学の○○分野における
今後の研究の指針となる結果と研究手法を見出したことを
確認できて(確証して)、ほっとしました。
(誰もやっていない、世界初の研究とアイディアで、これを公表すれば、
だれでもすぐ材料開発が出来ちゃう話になっちゃいました)
加えて、もう1課題をクリアーすれば、博士号が十分もらえる内容になるでしょう。
K-Labはもうへとへとです。

それでも、
松屋に行く途中で、また、ゲーセンに引っかかり
力学の「支点、力点、作用点」でラジコンカーを
100円一発ゲット。

ゲットした後、後悔しています。
鹿児島への荷物が増えていく~。

K-Labは鹿児島を拠点に世界水準の研究を進める大学院生を募集しています。





東北大学金属材料研究所滞在3日目

2011年08月20日 09時51分09秒 | 研究
東北大学金属材料研究所(金研)滞在3日目。
そろそろ疲れてきた。

木曜日の午後から博士課程審査の練習参加と、
博士予備予備審査の打合せ。

木曜日の夜は、一人寂しく東北大金研近くの
ラーメン屋に行き、冷やし中華(大盛りサービス)を食べた。
夜の9時にいって、お客が少なく不安であったが、
とても美味しかった。


昨日は午前9時から博士予備予備審査の練習と
博士課程進学審査の発表練習に参加し、
終わったのが午後4時。仙台はとても涼しくなっていた。
その後、
金属ガラスのY准教授と研究打合せ。
なかなかいい感じです。
午後6時から、さらに博士審査の打合せ。
午後8時から、東北大金研近く東北最大の歓楽街国分町へ。
超高圧物性物理が専門のK博士、中性子散乱物理学が専門のF准教授
強磁場電子スピン共鳴が専門のK准教授と物性物理学に関する
研究動向懇談会を開きました。

終わったのが12時頃。(4人で話し合いのイメージ写真:1尾違う方向を向いているのが私)

来年度K-Labも中性子散乱実験を進める予定です。
(中性子散乱実験による○○の磁気的不安定生の解明)
学生諸君。試料の準備の方、よろしくお願いします。

今朝も、朝から博士予備予備審査の練習と打合せ。
お昼はいつもの松屋の牛めし。
その後、近くのゲーセンへ。
力学の「支点、力点、作用点」を考慮しながら、
カーズをGet。


これから午後の博士予備予備審査の練習と打合せ。
ううう。

K-Labはともに九州の地を拠点に物性物理学研究に挑む大学院生を募集しています。