磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

サイエンスクラブの実験開始!

2016年05月31日 20時24分43秒 | 研究
今日、放課後、サイエンスクラブの学部2年生が来て、
実験するとのことで、見に行きました。

学生自ら、いろいろ情報を集めて、実験したいと申し出がありました。
実験プランを聞いて、議論し、実験OKを出しました。
物質科学に関する研究テーマです。
どんな実験をしているかは、ヒミツで~す。
万が一、すごい結果が出てもいいように、
ビデオ撮影してでの実験開始です。

実験後、試料の様子を確認。

かなかいいセンスで実験をしていました。
実験終了後、学生さんが試料と実験器具のある状態に気づき、
思わず「おおお~!」、「おもしろ~い!」。
最初の実験としては成功です。とても面白かったです。
彼女はペンチを100円ショップで買ってきていて、
それをつかって次の実験を開始しました。
明日の結果が楽しみです。
私は、今夜、缶ビールのビールを飲んで、
その空き缶を彼女の実験のために持ってくることになりました。
 
サイエンスクラブ参加して、
自主的に研究をするめることができる1年生を募集しています。

今週は、准教授は強磁場中X線回折測定のため、
学生は、鹿児島大で開発した強磁場中実験装置の評価のため
東北大学金属材料研究所に出張しています。

昨日は東北大学博士のセミナーがありました

2016年05月28日 09時31分57秒 | 研究
昨日
午前、力学の授業。工学部の学生向けです。空気抵抗がある場合の重力下放物線運動。運動方程式を立てて、変数分離形微分方程式解法です。皆よくできていました。
昼食
午後、財団からの研究助成継続のためのヒアリング。准教授の代役で私が研究進捗状況を説明しました。
学生との面談。
来週、東北大学金属材料研究所で実験する学生が、鹿児島大学K-lab 開発装置の荷造り発送をしました。
東北大学博士のセミナーがありました。

夕方、再び学生との面談と打ち合わせ。
やっと、30分遅れで懇親会に参加できました。

来週から6月、楽しみです。

2016/5/26/木曜日

2016年05月26日 19時19分30秒 | 研究
1時限目:熱力学の授業
2時限目:会議
昼休み
3時限目:会議
4時限目:うれしい知らせ:
昨日、特許出願の審査会があり、それにパスしたとの連絡。

強磁場を使った新発見の特許を出願します。
学生出張の書類書き。
5時限目:学生が来て、分子場計算が合わないとのこと。
1時間かけてバグを探す。『あった!」で解決。
綺麗なブリルアン関数がでました。
これを基礎に、学生が2相状態のシミュレーションをする予定です。
そのあと、他の研究室の学生が来て就活の相談を受けました。
あとでわかったことですが、私が今年も就職委員をしていると思っていたとのこと。。
今日も暗くなった。

今日の活動

2016年05月23日 19時36分54秒 | 研究
月曜日1時限目:物理科学科1年生向け「基礎物理学通論」の講義
今日は、ばね定数kに質量mの質点をつけての運動(単振動)についての問題。

運動方程式をたてて、
時間tで二階微分してマイナスw^2掛ける元の関数が解、で、
三角関数、
実部と虚部で愛(i)の話(複素関数論)、
誰の公式?オイラーの公式!のいつものネタをして、
複素共役、エネルギーが振幅の2乗で効いて、
複素数(a+ib)の2乗は(a+ib)^2ではなく、
(a+ib)(a-ib)=a^2+b^2になって、
愛があっても結局最後は現実なのよ、とまたネタを出して、
最後に美しい式:「オイラーの等式」、自然、宇宙の不思議へと続く話。

私の講義、学生が結構質問や問いかけに答えてくれるので、盛り上がります。
授業が終わっても質問に来ますので、休み時間10分もその対応に当たります。

昼食後の昼休みも、学生が来て、
運動方程式から速度と加速度をもとめることについての質問に対応して
学生も納得してくれました。。

高校物理では公式で覚えるところ。
大学の力学では、運動方程式をたてて、微分方程式を解くことで
全て運動が導けるところで、受験物理の思考回路と異なるので
大学1年生の最初のちょっとしたハードル。
だから、この基礎物理学通論を始めました。
積分定数が初期条件から求められることをひらめくのも、初学生には難しい。

午後、会議が二つ。

夕方も、1年生が来て、質問をうけました。
上記と同様に、運動方程式から微分方程式をとき、速度、位置を求める問題。
納得してくれました。
納得ついでにもう一問、質問があって、
こちらは、空気抵抗がある場合の質点の落下、放物運動。

ここの一番の問題は、運動方程式の微分方程式が変数分離形になっていること。
変数分離形の解き方は、高校数学でやっている学生とやっていない学生がいて
教えるのが難しいところ。
速度が変数なのに、何も考えずに時間tで積分して、間違える。
慣れないとよくある。
変数分離形の解法をポイントとして教えれば、なんとかなるが、学生が慣れるまで大変。
logxの微分や1/xの積分、logの関係式は知っているので、慣れたら問題ないところ。
その学生も慣れたらしく、元気な顔をして帰って行きました。

その後も、別の学生が来て今度は磁気回路についての質問。
説明して納得してもらいました。

隣で学生らがピザパーティーをしています。
私は帰ります。