磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

今日のK-Lab実験室

2011年12月08日 17時55分50秒 | 研究
今朝は鹿児島県立松陽高校1年生の鹿児島大学訪問がありました。
広報委員長の私の出番。理学部紹介を行ってきました。
松陽高校の皆さん、ぜひ鹿児島大学理学部物理科学科でともに学びましょう。

さて、研究室の4年生たちが本格的に研究に集中してきました。
上の写真は実験室にいる4年生の様子。

そのうちの一人は、下の写真のように磁場中熱分析装置の立ち上げで、
8テスラ(地磁気の40万倍の磁気の強さ)の無冷媒超伝導磁石を励磁しています。

磁場中熱分析装置は世界でも数台しかありません。

座布団回しさんから「具体的にどのような物質では何Kから何Kに変わりますか。
(よくわかんないけど,すごいな)富田靖子のように」とコメント頂きました。
磁性材料のMnBiという物質で、分解温度ですが、
1テスラ(ネオジム磁石(電気自動車用モーターで使用)で発生可能)で
約2℃も変わります。参考資料
非磁性の融点では1テスラで数ミリ℃変わる報告もあります。

別の4年生は高圧か磁化測定装置を整備するためのスタンド製作で、
木工作業をしています。

このような装置も世界でもそれほど多くはありません。

もう一人の学生は試料合成の準備中。

みながんばれ!

K-Labは大学院で磁気物理学や磁気科学を研究する学生を募集しています。