磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

サイエンスクラブ2015スタート

2015年05月27日 20時33分13秒 | 研究
今日からK-Labのサイエンスクラブがスタートしました。

今日の対象学生は理学部物理科学科1年生1名です。
磁性体研究の基礎をこの1年で学修します。
今日は放課後午後6時から8時まで行いました。

1年生のサイエンスクラブについて、
背景:
近年、磁気相転移によって起こる発熱効果や吸熱効果(磁気熱量効果)を積極的に利用して、
冷凍機に応用する研究が世界中で行われている。
Mn基強磁性体中には室温付近で磁気相転移を示す物質があり、
室温磁気冷凍物質として注目されている。また、物質の組成を調整することにより、
磁気相転移が低下し、広い温度範囲で制御できる磁気冷凍物質の可能性があり、
応用上からも興味が持たれている。
この磁気相転移によって起こる発熱効果や吸熱効果は、熱力学に学修するエントロピーの変化によるものである。

目的:
現代科学技術の基盤デバイスの一つである磁性体(磁性材料)の磁気相転移について調べる。
(1)物性実験の基礎となる実験装置や実験手法について理解する。
(2)強磁性体を合成し、この物質の初透磁率の温度変化を77K~320Kまで交流法で測定し、この物質の磁気相転移温度を明らかにする。

今日は予備実験として、
(1)強磁性が温度で消失することを確認しました。
(2)発信器とオシロスコープの使い方を研修しました。
具体的には、オシロスコープを使った発信器の周波数の検定。
2ms/DIVなどの意味を理解し、オシロスコープの波形から周波数の計算するなど
基本的作業を行いました。
学部1年生にいろいろな周波数を波をつくらせましたが、
学生の理解がとても早くびっくりしました。さすが鹿大生。
さらに、
検定した発信器を標準機と見なし、標準周波数の信号をオシロスコープの1チャンネル(x)
に入力し、加えて検定する発信器の信号をオシロスコープの2チャンネル(y)に入力し
リサージュ図形から2チャンネルにつながっている発信器の検定を行いました。

次回は実験装置を作り相互誘導起電力の実験をします。

サイエンスクラブの2年生2名は、それぞれの磁場や磁気に関するテーマで自主研究を開始しているようです。

今年も楽しくなりそうです。

K-Labは鹿児島大学で磁気物理学、強磁場物質科学を研究する学生を募集しています。

あっ、研究室の女子学生らは鹿大物理科学科女子会に参加しているようです。


大学院生のアメリカ研修留学壮行会

2015年05月27日 05時12分06秒 | 研究
昨日の夕方、鹿児島大学の学生交流プラザで

今年の6月から3ヶ月間、アメリカのサンノゼやサンディエゴで
研修留学する学生の壮行会がありました。


理工学研究科のグローバル人材支援室が企画する
研修する留学です。
理工学研究科の大学院生がアメリカ、
サンノゼ州立大学での語学研修と同大学工学部研究室での研修、
サンノゼの企業研修インターンシップ
または
サンディエゴ州立大学での語学研修と同大学工学部研究室での研修、
サンディエゴの企業研修インターンシップを
行うプログラムです。
第1回目の今年は13名の理工学研究科学生が派遣されることになりました。
私のK-Lab研究室からは今年大学院1年生の女子学生がこれに応募し、
審査や試験をへて、この夏に派遣されることになりました。
理学系(理学部出身)からは女子学生2名が派遣されます。

(同窓会用の記事の写真撮影中)
日本学生支援機構や鹿児島大学理工学研究科から多くの補助金を受けて
研修に行きます。
この研修も大学院修了の単位認定になっている授業のひとつです。
また、鹿児島大学での単位取得も不便が内容に、
ことしから大学院の講義も2学期制から4学期制に移行しています。
現地でのサポートも理工学研究科が考えているようです。
学生の皆さん。がんばってきてください。

私の研究室から派遣される女子学生は、
1年生のときからサイエンスクラブで活発に自主研究し、
2年生のときサイエンスインカレでファイナリストとして
全国大会研究発表することを実現しました。
今度は、大学院進学とアメリカ留学も実現するなど
一見かなりシャイな彼女ですが、その行動力と夢の実現力には
とても感心しています。
技術系の会社で世界的に活躍する技術者、研究者になるために
アメリカ研修を希望していたとのことです。
留学によって、さらに大きく成長して研究室に戻ってくることを期待しています。

留学する学生にはアメリカ留学の状況を教えてもらうことになっていますので
このブログでも紹介できると思います。

K-Labは鹿児島大学理学部物理科学科で磁気物理学、
強磁場物質科学を研究する学生を募集しています。

土曜日のK-Lab研究室5/23

2015年05月24日 04時48分59秒 | 研究
昨日の土曜日、研究室に行く前に
鹿児島大学近く(自転車で30分くらい)の
鶴丸高校に行ってきました。
バス通りに側の鶴丸高校の柵にいい(共感した)看板が出されていたので
その幾つかを写真にとりました。以下に紹介します。







研究をしていると、結構挫折していますが、
その挫折を分析して、プラス思考で次を目指しています。

「今やりたいことをやる」といつも心に決めておけば、
判断に迷わない、後悔しないです。

オリジナルのオンリーワンの研究を目指し進めていれば、
結構風当たりがありますが、目立っています。
(まったく勘違いな研究は除きます)

他の人がやったことを発展させるひとは多いですが、
ゼロから全く新しいことを切り開くことは大変ですが、
やりがいがあります。

険路でしょうが、目標に向かって一歩一歩進めている本人は、
険路とは思っていません。

自分の強みを見出し理解している、強みになります。
(弱点もしっていたらさらに良いです。)
多くの学生を指導していると、それぞれ一つ以上「何か」いいところ、強みを持っています。

大学に着くと、学生が実験をしていました。


K-Labは鹿児島大学で磁気物理学を研究する学生を募集しています。

鹿児島に帰る空から

2015年05月22日 05時35分07秒 | 旅行
昨日鹿児島に帰りました。
鹿児島に戻るときはできるだけ右窓側席に乗ります。
飛行機から見た風景が奇麗でしたので写真をとりました。
東京湾と羽田空港。船が多いです。
羽田空港D滑走路を出発し、東京湾で旋回、南西に向かって上昇します。



羽田空港と東京都心。

横浜付近。

八景島。

横須賀。西に向い相模湾上空に、伊豆半島上空を横切ります。

箱根芦ノ湖付近。

大湧谷付近。噴煙が上がっているのが判ります。


富士山。宝永山も見えます。


日本アルプスが見えます。宇宙船からの風景のようでした。

伊勢湾、知多半島中部国際空港、名古屋方向。
三重付近から再び南西方向へ。

室戸岬。宇宙船からの写真のようです。

足摺岬。

九州。新田原基地付近。

霧島山。

都城付近。

錦江湾と曽於市、霧島市を望む。北西へ旋回、鹿児島空港着陸。

左窓側席の場合桜島と鹿児島市が見えると思います。
無事鹿児島に着きました。
研究室では、学生が実験していました。






頑張りました。

2015年05月15日 22時03分16秒 | 研究
研究室には、いつの間にか
有名銘柄の者たちが集まっていました。

研究室を卒業された先輩の皆様、
ありがとうございます。
昨日、魔王を楽しみました。


研究室の外国人特任助教の先生が
女子大学院生、女子学生等と
物理科の女子会を計画しているようです‼

楽しみです。