朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

「松下」「ナショナル」がなくなる

2008年01月11日 07時12分11秒 | 社会
パナソニックに社名変更、「ナショナル」廃止へ…松下電器(読売新聞) - goo ニュース

「松下」「ナショナル」は有名ではあるが、
私の世代でも、抜群という程良いイメージではないと思う。
(もっと上の世代でのイメージは分からないけど)

そう考えると、「パナソニック」に社名・ブランド名を統合しても、
別に国内でも影響はないと思う。
「パナソニック」ブランドでの商品も既に多いし。

ただそれは、
松下がいろいろな社内改革(プラスマイナスはあるけど)をやって、
最後に「社名変更」まで至ったから「むべなるかな」と思うのであって、
何もせずに「改革だ」と言って社名だけ変えても意味はないだろう。

# 「パナソニック」という名前そのものが良いか、というと、
 何とか日本語の名前にはできないものかな、とは思うけど。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年最初の歌舞伎座

2008年01月06日 22時39分40秒 | 歌舞伎・文楽
明日から仕事、ということで、
最後の息抜きに歌舞伎座に行ってきた。
目当ては京屋の「けいせい浜真砂」だが、
これだけ見るのも勿体ない(10分ちょっとしかない)ので、
序幕から見ることにした。

けっこう混んでいるのでは、と心配して開場30分前に行ったが、杞憂。
余裕で座れる。
三が日は入場できないこともあったらしいが、
今日なんか半端な日なんだろう。

序幕の「猩々」は、ごく軽い(20分くらいの)舞踊。
猩々の酔った足運びが楽しめた。
出囃子の「猩々」は、引っ込みのところを採ったんやね。

次が「一条大蔵譚」。
吉右衛門の一条大蔵卿、福助の常盤御前、
梅玉+魁春の鬼次郎+お京、吉之丞が鳴瀬。
良い顔合わせで、満腹。

まず、吉右衛門の声・姿形が良い。
阿呆にしても、正体を見せてからにしても(その後の阿呆に戻るところも)
発声・仕草が快い。
理屈でなく、このような快さを味わえるのが、結局良い芝居なのかも。
その調子の中で、一条大蔵卿の人物が浮かんでくる。

そして吉右衛門だけでなく、
周囲も含めてこってりとした味が出ていた。
梅玉・魁春の会話・動きも雰囲気が出ている(梅玉の声も好ましい)。
福助の常盤御前の「実は平家調伏を祈っていることを明かす」ところや、
段四郎の悪役(八剣勘解由)の憎々しさも分かりやすく、良かった。

ただ最初分からなかったのは、鳴瀬が自刃するところ。
八剣勘解由の妻、という設定を理解していなかったんで、一瞬呆気にとられた。
「夫の悪事を詫びる」ということらしい。

最後の、一条大蔵卿が八剣勘解由の首で遊ぶところ(ここで幕になった)は、
私には少しグロに感じられた。

でも、全体的には1時間半の長さを感じない、良い芝居。

その後が「けいせい浜真砂」。
雀右衛門を見るのは久し振り。やはり、声が弱くなっている。
また、この芝居だけ、ということは、あまり動けなくなっているのかなあ。
来月も口上だけだし。
それは少し残念。

芝居は、本当に何てことのない(何もない、と言ってもいい)話。
この芝居で満腹させるだけの雰囲気はなかったなあ。
何となくぎこちなく感じた。間とか。
あと、幕見席からだと、大ゼリを上げたときに
雀右衛門の顔が見えなくなるのが勿体ない。
普通に切符を買って見た方が良かったかも知れない。

そんなことをちょっと反省しつつ、でも全体としては満足。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

努力しない奴がわめいているだけ

2008年01月05日 17時07分28秒 | 落語・講談・お笑い
東京かわら版」で、円蔵がインタビューに答えているが、
読んでいて腹が立った。

要約すりゃあ、
「プロは金をとれる芸をしなければならない、
 それは、「これが売り物だ」というのを持って、
 それだけをすることだ。
 ネタ数が多い、というのはアマチュアだ」
ということだと思うのだが、
この考えは根本的におかしい。

「売り物」にする芸を身につけるためには、
いろいろ試行錯誤して、客に受け入れられないものも含めて、
努力しなければならない。
その「売り物を作る」中で、ネタは増えるんだと思う。

円蔵は、
その試行錯誤を「客に迷惑だ」と言って否定しているように見えるのだが、
この男も若いときには同じことを定席でやっていたのではないのか?
ネタ数ではなく、ネタをいかに崩すか、というバリエーションの数だと思うが。
あるいは、志ん朝が独演会の前に、
どれだけ努力していたか、知らないわけではあるまい。

また、今は円蔵が若いときと違って、
若手は定席に出る機会が少ない。
どうしても、勉強会や独演会をやったりしないと、
そのような試行錯誤もできやしない。
その前提で、この状況を作ってしまった協会の幹部として
言うべきことなのか?

今、自分がやる必要を感じていないからといって、
若手の足を引っ張るべきではないだろう。

ところどころに「自分は下手だから」とか言った言葉もあったが、
それはこの男が上手くなろうとしていないだけ。
理由にも何にもなっていない。
結局、ほとんど努力せずに、昔ウケていた遺産を食い潰しているだけの男が、
わめいているだけの話ではないのか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北条鉄道・三木鉄道に乗った

2008年01月03日 11時51分31秒 | 
大晦日は特にやることもなかったので、ふらふらと出かけた。

10時頃、とりあえず家を出る。
篠山口行の「丹波路快速」に乗りながら検討。
・餘部鉄橋
・宮福線(宮津~福知山)
・敦賀直流電化後の新快速
・加古川線沿いの第三セクター(北条鉄道・三木鉄道)
とりあえず、そんなところか。

大晦日なんで、あまりに遅くならない内に帰る必要がある、という制約があり、
結局北条鉄道・三木鉄道に乗ることにした。
結果的には大正解。
三木鉄道って、来年3月末で廃止されるんやね。
廃止前に乗れて良かった。

その前に北条鉄道に乗る。
開業時から走っている車両に乗ったんだが、やたら揺れる。
ローリングする感じで酔う。車両か線路の整備不良か?
そこは最低限、やるべきことをやって欲しいなあ。
沿線に工場があるのか、外国人の乗客が多い。
経営的には強いのかも知れない。

粟生に戻り、厄神から三木鉄道を往復。
何もない沿線だなあ。
ほとんど直線で、農地の間や民家の軒先を淡々と走っていく。

三木の駅で見ると、第三セクター転換後、
途中駅を開業させたりしたらしい。
いろいろ努力をしたようだが、
そもそも沿線に人がいないので、どうしようもなく廃止に追い込まれた、
というところなのだろうか。
三木の駅が中心街から遠いのも、痛いと思う。

近年、地方の私鉄の全線・一部廃止や
大手私鉄が周縁の線区を廃止する動きが増えていると思う。
「鉄道は公共インフラだ、何がなんでも維持しなければ」という
意識が下がっているせいか、
本当に(財政も含めて)地域の足腰が弱っているせいか。

「黒字/赤字」以外の基準が議論に上らない感じがする。
「公共財」とか「不可欠性」といった議論の軸も含めて、
そのあたりを比較する発想がないと、
どんどん切り捨てていく方向に話が進んでしまうだろう。
まあ、本当に「財政再建」をメインに考えると、
どうしようもないのかも知れないが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「沼津」を見ての所感

2008年01月03日 10時04分49秒 | 歌舞伎・文楽
昨日は、松竹座の初日へ。
基本、わざわざ初日を見る趣味はないのだが、
金曜には東京に戻る予定なので、早めに見に行った。

11時前に行くと、1等席しか残っていない、とのこと。
そこまで金をかけるつもりもないので、
幕見のチケットを買っておいて、
ふらふらとワッハやジュンク堂で時間をつぶす。

「伊賀越道中双六」沼津。
藤十郎の十兵衛、我當の平作、秀太郎のお米、という顔合わせ。
有名な話だと思うのだが、見るのは(文楽を含めて)初めてで、
けっこう楽しみにしていたのだが、よく分からなかった。

この演目は、前提を少し把握しておかないと、
中身が理解できないのでは?と思った。
十兵衛が仇討される側、お米が仇討する側、という設定が分からなかったのが、
私が平作の家の場面で退屈してしまった一つの理由だろう。

まあ、演じる側の問題もある、と思うけど。
藤十郎が息を吸う時の唾の絡むような音は(生理的に)不愉快だし、
我當は声に陰影がない。

最初の十兵衛と平作が会う場面、最後の場面は良かったのだが、
途中があまりにもしんどかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めての繁昌亭

2008年01月01日 15時11分15秒 | 落語・講談・お笑い
28日まで仕事で、29日の朝家を出て東京駅へ。
けっこう駅に早く着いてしまった。指定席をとるに及ばなかったかも。

朝食時に少し飲んでしまったので、新幹線内では熟睡。
これはこれで快い。

京都で少し時間をつぶして、京阪で天満橋。
京阪の特急も、停車駅が増えている。
JRと京阪間のスピードでは競争できないからなあ。

歩いて繁昌亭へ。天満橋からだと15分くらい。
前売で買った客と、当日券や優待券の客とを分けて並ばせて、
前売の客から入場させているのだが、どうもスムーズでない。
不慣れな訳ではないと思うのだが…。

会場はほどほどの客席数で、見やすくて良い。
ただ、その良い雰囲気に合わないのが、開演前のアナウンス。
関西弁が変(抑揚つけ過ぎ)で、こっ恥ずかしい。
上方落語を聞かせる小屋で、どうにかならんのか。

で、「艶笑落語」の会なのだが、
それを前提にしていない客がけっこう多かった感じがする。
そこは少し、枝三郎にはしんどかったかも。
小咄を入れつつ、探り探りやっていた。
「もうやらないと思うので」と言っていたが、
自分の普通の独演会で、
仲入後に1席入れる(子供は、それまでに帰ってもらう)と
いった感じでできないかな、と思った。
同じ人で、1日複数艶笑ネタをやるのは、
演じる側、聞く側とも飽きると思うし。

そんなことを感じつつ、
また変な関西弁のアナウンスに失笑しながら帰っていった。
…もったいないなあ。



**********************************************************************

以下、初めて「紀州飛脚」を見ての、非常に個人的なメモ。
ネタバレあり。
ただ、ネタを知らない人には、何のことか分からないかも知れない(笑)

・「尻からげしない」ところについて
 「ふんどしをしていないから」と答えて、
 後で「ふんどししていても、のぞきまんねん」と持っていく。
 (「定本艶笑落語」の速記(確か、圓都)もそうやっていた)
 でも、最初に「のぞきまんねん」と言っておいて、
 「ふんどししても、のぞきまんねん」とした方が、
 私の考えている「大きいことを、必ずしも喜んでいない」ことには
 合うと思う。

・「風呂に入るとき」「三味線弾く」等なし。
 まあ、この男に嫁さんがいる、という設定を入れるのはイマイチなので、
 「三味線弾く」はなくて良い。
 個人的には、「ドブン、ドブン、ドッポーン」は好きなので、
 入れて欲しかったが。

・走るときは、扇子を広げて振っていた。
 ただ、膝隠しの陰で見づらい。
 今日は芝居がかりがあるので、見台膝隠しなし、という訳にはいかないが、
 例えば膝立ちになるとか、工夫があった方が良い。

・振りながら小便をするのはどうかなあ。
 自分にかかるのでは?
 どちらかに寄せた方が良い。

・子狐の「悪い奴なあ」は普通。
 親狐が、他の狐も呼んで聞いていくところは、
 少しダレた。(意図的かも知れないが)
 「みんなでイーする」とか、
 別に入れなくても良いと思う。

・芝居がかりの部分は、もう少しいろいろやってもいいかも。
 特に、御殿に入って御簾が上がるまでの部分に入れても良いと思う。

・這うときの手の動きも、膝隠しが邪魔になる。
 「おごろもち」みたいに、見台の上で手を動かすのも手か。

・手の行き先は、見た方がいいのかなあ。
 指だけで「入口がない」とか「横だ縦だ」とやるのはやり過ぎ、と判断すれば、
 確かに見た方が良いのかも知れない。
 子狐の口や突っ込まれた時の表情もあっさりやっていた。

全体的には、あまり突っ込まず、きっちり演っていた感じ。

**********************************************************************
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新聞をどこまで信頼するのか

2008年01月01日 11時25分12秒 | 社会
朝日新聞の「読者信頼度」が3位に転落(ファクタ) - goo ニュース

まあ、実際には30代で「日経」「読売」に負けた、という程度の
ことらしいが。

全国民が同じ新聞を読んで、その内容を肯定的にとらえるためには、
ある程度同じ価値観をベースに持っている必要があるだろう。
しかし、今はそんな時代ではないと思う。

上位層は現体制を肯定的にとらえる新聞を読むし、
下位層は自分たちの不満を代弁してくれる新聞を読む。
場合によっては、不満を外に向けさせてくれる自慰的な新聞を読む。

「朝日」の記者もしょせんエリートであり、
「不満を代弁してくれる」存在でない、とバレれば、
下位層からの支持は下がってくるだろう。

ただ、今後は「新聞を読む」という行為そのものが、
今よりさらに一般的な行為でなくなるのではないか。
下位層は「不満を個々に代弁してくれない」と感じると、
「新聞」のようなマスメディアではなく、
個別に掬ってくれるメディアを利用する方向に流れると思う。
その状況の中で、朝日新聞がどのような路線に進んでいくか、と
見ていくべきだろう。

# まあ、いずれにせよ、新聞社もしょせんは儲けてナンボの商売なんだから、
 信頼する/しないを論じても仕方がないと思うのだが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする