朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

国内だけでは解決できない

2008年02月27日 07時05分49秒 | 政治
いつにも増してまとまってないのだが。

「マネーロンダリング入門」(橘玲)という本を読んだ。
# 「外資による株式の買い支え」とか言っているが、
 その「外資」は国内の富裕層が預けたTaxHeavenの会社だったりする、
 ということもあるらしい。

内容も興味深かったが、
そこから感じたのが
「国内だけで解決できることには限界がある」ということ。

企業は原価削減のため、
人件費の安くて済む開発途上国に工場を作る。
そこから、物価の高い、購買力の高い、品物を買ってくれる、
人口が増えていて将来性のある国に輸出する。
日本はどちらにも当てはまらないので、
単に企業の国籍が日本にある、というだけの状態。

結局、
「法人税を安くしないと、もっと国外に行くぞ」
「厚生年金の保険料が高すぎる、
 俺たちから取らずに消費税に肩代わりさせろ」
「過労死するほど働かせられるように法律を改正しないと、
 日本で雇ってやらないぞ」
「企業の論理を疑う教育なんかに税金を払わない、
 大学はもっと俺たちに役立つ人間を作れ、
 今の我々の役に立たない学問なんか糞食らえ」
と恫喝が効く状況。
御手洗がどうだ、とか具体的には言いませんがね。

この状況では、その流れを食い止めるよう頑張っても、
一国では限界があるのではないか?
「海外に工場を移すことを禁止する」とか言っても、
しょせん、今のままでは人口が増えない日本での売上は、
大して伸びが期待できないので、
何やかんやで子会社を作ったりする、といった
脱法的な動きは出てくるだろう。
そう考えると、日本だけで考える訳にはいかないと思う。

企業は反対運動が弱かったり、楽に活動できるところに
どんどん軸足を移していくだろう。
そしてそれが、「反対していると、仕事がなくなるぞ」と脅かすことで
より反対運動を弱めてしまう。
連帯の輪は、最も弱いところから壊れるだろう。
経済がグローバル化するのに対抗して、
反対運動もグローバル化して強化する必要があると思う。

具体的にどうするか、というのは別途考える必要があるが、
そんなことを思った。
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強風の中、CD買い

2008年02月26日 07時12分07秒 | 音楽
日曜日、
ネットで見ていると、
風で交通機関が乱れている、と言っていた。
まあ、京王は動いているようだったので、
昼頃に家を出て、近所の図書館で本を返して新宿へ。

14時頃になってしまったので、
歌舞伎座で「七段目」を見る、というのは止めにした。
高麗屋ってそんなに好きではないし。
また見る機会はあるでしょう。
播磨屋希望。松嶋屋でも苦しゅうない。

高田馬場に出て、区立中央図書館でCDを借り換え。
持っているものと重なっていないようだったので、
エノケンを借りる。
まだ聞いていないが、楽しみ。

新宿に引き返し、久し振りにタワーレコードへ。
・フルトヴェングラー「運命+未完成」
 EMIの「CD3枚で1枚プレゼント」に応募するのが目的。
 (これが3枚目)
 戦前・戦中の黄金の組み合わせ。
 もちろん、ねっとりして結構。

・ラベルの自作自演。
 (ピアノ協奏曲・ボレロなど)
 こんなものが世の中にあるんだな、というもの。
 まだきちんと聞いていないが、悪くはなさそう。

・朝比奈隆「悲愴」。
 期待した程ではない。やはりムラヴィンスキーがベストかなあ。

・ショスタコーヴィチ「ジャズ組曲」
 気楽な曲やね。何も考えずに聞けるのが良い。


少し飲んで帰宅して、のんびりラジオを聞いたりして終わり。
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3分の2の正統性

2008年02月25日 06時11分01秒 | 政治
福田首相に年内解散回避を進言=自民・古賀氏(時事通信) - goo ニュース

そもそも、現状の与党による3分の2独占に、どれだけの正統性があるのか。

郵政解散後の衆議院選挙の結果を見ると、2つ引っかかるところがある。

1つは、この選挙の争点が結局「郵政」に絞られたものであり、
その後の政治状況の変化についての国民の声は反映されていないだろう、と
いうこと。
参議院選挙の方が後である、と考えれば、
「郵政」だけを争点として当選したバブリーな衆議院よりも、
参議院の結果の方が現時点での民意を反映している、と
考えるべきではないのか?

ねじれている状況について、
現時点での民意を問うために、衆議院を解散するのが適当だろう。

# ただ、そうなると一番可能性があるのは、
 自民+公明で過半数を獲得するが、3分の2には至らない、という
 状況だろう。
 (解散の時期によるが、野党で過半数、は難しいように思う)
 衆議院と参議院のねじれは解消されず、再可決もできない、という状況。
 そうなると、何も進まないことになるので、
 小沢を含めた民主党の一部が分裂して、自民党の一部と連立する、という
 形になるのかな、と勝手に予想しているのだが。


2つ目は、「小選挙区制」の弊害だと思うのだが、
得票率の差が3ポイント程度しかないのに、
与党の議席数が野党の倍になっている。
要は、そこまで絶対多数の国民が与党を信任した訳ではない、と
いうことだろう。
その程度の国民の支持しかないのに、
選挙制度で膨らまされた数の力での多数決は、認められないと思う。

国民による審判を受けていない福田政権の支持率が、
30%台に低迷している現状を考えると、
民意は与党に3分の2の独占を許していない、と考えるべき。
その状況を踏まえ、
衆議院の議席数は民意が反映された状態にするべき、と考えるのであれば、
解散・総選挙は当然ではないのか?
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軍隊とは、こうしたものなのか?

2008年02月24日 07時17分59秒 | 社会
イージス艦衝突、2人不明=漁船2つに割れる-艦首に傷・房総沖 (時事通信) - goo ニュース

隠蔽体質とか、
「気づいていながら漁船が避けると思って退避行動をとらなかった」とか
いろいろ言われているが、
「軍隊」ってのはそもそもこんなものなのでは、と感じた。

他国が攻めてきたときに「国民を守る」なんて、
実際にはできるかどうか分からない使命感に勝手に燃えて、
そのくせ一番身近な衝突した漁船の船員の生命や安全は守れないし、
守ろうともしない。
ここに無力感や矛盾を感じるか、というと、
軍事屋や軍事官僚や、大本営御用マスコミは、
「それとこれとは別」と言って黙殺するんだろう。

このあたりって、
組織を守ることが自己目的化し、
「敵にバレる恐れがあるから」と島民を集団自決させ、殺害した日本軍や、
自分たちの世界戦略のために行動し、
沖縄で騒音や精液を撒き散らす在日米軍と、
根本的に変わらないような気がする。

軍隊の「大義」、
しかも多くの場合「軍事機密」の名の下に
コントロールを失い暴走する勝手な「独断」の前に、
個々の生命は踏みにじられる。
これが「軍隊」の救い難い本質であり、
日本国憲法が「自衛」も含めて武力を放棄したのは、
こんなことを含めてなのかな、なんてことを思った。
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久し振りに定例集会@新宿末広亭

2008年02月23日 10時35分04秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は20時頃に仕事場を出た。
「そういえば、ロケット団の定例集会いつだっけ?」と思って
「東京かわら版」を見ると、ちょうど昨日だった。
印を付け漏れていた。
ツキを感じつつ、新宿へ。

21時半から定例集会。
前説は要らないかなあ。
ロケット団のネタは、例によって放送できない
(というか、寄席でもできない)ものと、
他でもかけられる「東京漫才」らしいもの。
まあ、満足。

ただ今回のサゲが全部「続きは○○で」になっていたのは、
個人的にはあまり好ましくないなあ。
# いちおう、最初の2つでそのサゲにすることが、
 最後のネタのサゲの仕込にはなっていたのだが。
定席に比べて長い時間で、まとまったネタをかけられる機会なのだから、
サゲはいろいろ工夫した方が良いと思う。

ゲストはマジック。
「どう見せるか」を意識するのがプロなんだなあ。
それが鼻につくところはあるが、年をとるとこなれてくるのだろう。
後のロケット団の2人との絡みがバカバカしくて面白かった。

大学の先輩(ほぼ10年ぶりに会った)も来られていたので、
久し振りに飲んでいろいろ話し、終電で帰った。

仕事ではいまいちな1週間だったが、
金曜夜が良かったので、まあ、良しとしましょう。
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組合だけの問題ではない

2008年02月17日 08時30分03秒 | 法・裁判
連合傘下「プリンス使わず」、日教組集会の拒否で要請へ(読売新聞) - goo ニュース

プリンスホテルは、
「右翼の方が、日教組や労働組合や、裁判所の命令、法律よりも恐ろしい」と
思った訳だろう?
それならば、その判断ミスの報いをうけるべき。

結果的に何のマイナスもなければ、
裁判所の命令が守られなくなってしまう。

労働組合だけの問題ではない。
法律に従事する人ならば、自分の職業の存立に関わってくる問題だ、と
認識して使用を避ける、という方法があるだろう。

また、「右翼の方が恐ろしい」の判断ミスを
認識させるための方法もいろいろある。
デモ活動やシュプレヒコールを繰り返すとか、
プリンスホテルを利用した団体に対して抗議文を渡す、
ネットなどで利用した団体名を公表して
間接的に利用しづらくする、とか。

あるいは、日本が「法治国家」であるならば、
プリンスホテルの業務停止(人間にとっての「懲役刑」にあたるだろう)を
課す、とか。

あまり大きく扱われていないように思うが、
看過できる問題ではないだろう。

# プリンスホテルとしては、「なぜうちだけ」という意識があるかも知れないが、
 最初から断るのではなく、途中で解約したことは
 商行為としても不当だと思う。
 最初から断られていれば、開催のための他の方法もあったはずなんだから。
 
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「百年目」を見て

2008年02月12日 06時54分55秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は、3連休最終日。
2日間、あまりにも怠惰な生活をしていたので、
最終日くらいはちょっと出かけようと。

9時過ぎに家を出て新宿、
高田馬場に出て、図書館でCDを借り替えて有楽町。
紀元節で、右翼が喧しい。
彼ら自身に、彼らが主張する「道徳心」や「公共性」があれば、
あんなに傍迷惑に怒号を上げないだろうに、
とその自己矛盾を鼻で笑いつつ歌舞伎座へ。

「積恋雪関扉」。
全体には、よく分からない。
吉右衛門の雰囲気は勿論良いのだが。
常磐津の調子がやけに不安定に感じたんだが、大丈夫なのか?
最後の立ち回りはけっこう派手。ここは面白い。
以前、確か京屋で見たんで、あまり動きが大きくなかったんだが、
今日は福助でけっこう大きな動き。
大きければ良い、というものではないと思うんだが、
素人目には楽しめた。

天気が良かったこともあり、日本橋まで歩いて「鈴々舎馬桜独演会」。
けっこう一杯。
以前、GWだったか、10人位で焦ったことがあったのだが、
今日はそんなこともなく、ほっとした。

中入り前の「疝気の虫」「稽古屋」はうつらうつらしながら。
「稽古屋」の(色事根問に当たる部分の)台詞回しがけっこう不安定。

中入り後「百年目」。
学生時代に(無謀にも)演ったこともあり、
特に好きなネタの一つ。

全体に、圓生っぽい話し方。
流れるようではあるが、感覚的に少し引っかかる。

最初のお店のあたり、あまり整理されていない。
個々の科白の中には面白いものもあったのだが。

幇間は「お店の雰囲気とは別世界の空気」を出したいところなんだが、
少し不足。
全体的な「圓生口調」が通底しているせいかも知れない。
小南のまでやると、やり過ぎかも知れないが、
表情はもっと緩めてもいいかな。

舟に乗り、幇間が声色をやっている内に番頭が酔っていく、という演出。
ここは地で運ぶよりもいいなあ。
声色をできるか、という問題があるので、
誰もができる演出ではないだろうが。

旦那に会って頭を下げるところを地で運ぶのは
(圓生もそうやっているが)個人的には好きでない。
その方が楽かも知れないが、番頭の心の動きを描くのが芸だろう、と思う。

この「地で運ぶ」ところが多いのは、全体に気になる。
旦那が帰ってきて「医者を呼ばなければ」と言うところや、
翌朝までの苦悩など。

一晩の心の動きは、地の文が多いのは気になるが、
着たり脱いだりしたり、夢を見るところなど、良い台詞があった。
少し整理した方が良い(夢の内容が重なるところがある)と
感じる部分はあったが。

で、旦那の話。
ここは、番頭が話す場面が少ない
(旦那の話を聞いている番頭の様子を、見ている側に描いてもらう)
方が良いと思う。
特に、「栴檀と南縁草」の話の部分に「聞いたことがあるか」を
答えさせるのは止めた方がいいと感じた。
最後の「百年目かと思いました」の台詞に、
「ためていた想いが溢れ出た」感じが欲しいこともあるし。
それ以外は(上方の人間としては、少し長く感じたが)
良かった。

いやあ、満腹。
いいネタですね。
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そりゃ、子どもを非難するものではないけどさ

2008年02月10日 21時31分50秒 | 社会
給食費滞納の児童、教師が名指しで非難 水戸(朝日新聞) - goo ニュース

経済的な事情で払えない、というのならば、
この教師のやったことは誤りだ、と言い切るけど、
本当のところはどうなんだろう。

こんにち、別に払えない訳でもないのに
何かをはき違えて払わなかったり、
「金を払っているのに何故「いただきます」と言わなければならないんだ」
なんて言う親がいるらしい。
自由とか民主主義以前に、
自分が「生かしてもらっている」ことへの感謝がない連中。
この親がその類だとしたら、微妙だよなあ。

しかもこの手の親に限って、
「学校で非難された」とか(己の行為を棚に上げて)
校長や教育委員会に訴えるんだろう。
親が払えるのに払わないんだったら、
子どもから親が払うように働きかけさせるのは、仕方ないのではないか?

事実関係が分からないんで、言い切ることはできないのだが、
そんなことを感じた。
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「思想」の範囲

2008年02月09日 09時11分02秒 | 法・裁判
君が代不起立「不採用は裁量権逸脱」 地裁判決、都に2750万円賠償命令 (産経新聞) - goo ニュース

うーん。
「起立を求める職務命令が合憲」という方がポイントだと思うのだが。
まあ、ここは最高裁で(私の感覚では不当な)判決が出てしまっているから、
それに反しないように如何に救済するか、という感じなのかも。
# しかし、昔、天皇が米長に言ったことを、
 自覚なき「君側の奸」はどう聞いているんだろうか?

読んでいて気になったのが一つ。
>職務命令について「国歌斉唱で起立しても、特定の思想を表明することにはならない」と指摘し、思想や良心の自由を定めた憲法には違反しないと判断。同様に都教委の通達も合法とした。

とあるのだが、
「思想・良心の自由」って、そこまで限定的に捉えるものなのか?
「君が代斉唱時の起立強制」というのは、
「日の丸・君が代」法案審議時の「強制されるものではない」という
議論の過程・前提に反するものだし、
それに反対するのは一つの「思想」だと思う。
あるいは、「いつか来た道」を危惧する「思想」とか。

その起立しない思想(様々な想いがベースにあり得るが)に反する強制は、
「思想・良心の自由」を定めた憲法に違反する、と
シンプルに考えてしまうのだが。

「思想・良心の自由」で言うところの「思想」を、
既に固まった政治的な思想、とか、
何か限定して解釈しているような気がする。
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しょせんは、この程度の人

2008年02月05日 07時18分41秒 | 政治
橋下節に疑問の声「あんたこそ憲法学べ」 岩国住民投票(朝日新聞) - goo ニュース

憲法は、司法試験に合格する必要があるから勉強するだけであって、
弁護士ってあまり実務で見る必要性がないのでは?
事案によるのだろうが、
この人がそんなに憲法に関わっているとは思えん。

その分を弁えずに「憲法を学べ」などとほざくのは、
いかにもバカで面白いが、
そもそも、法律の専門家としてのスキルとか能力を、
この人に期待して投票した人は少ないと思う。
もっとも、発言が地方自治に関わるところだけに、
勉強不足の感は拭えませんが。

ただ、しょせんはテレビ芸人で、(良くも悪くも)若くて、
何か変えてくれそうな人、という程度の基準で当選したのだとすると、
想定できる発言のような気がする。
本職の府改革の方で、やるべきことをやってくれればいいと思う。

# 要らんことを言って、突っ込まれて、
 肝腎の仕事がうまく回らなくなるようならば、
 本末転倒だが。
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