朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

あるテレビ芸人の死

2009年10月31日 07時23分29秒 | 落語・講談・お笑い
# 少し加筆・修正しました。

三遊亭円楽さんが死去…76歳肺がんで(読売新聞) - goo ニュース

「笑点の司会」で有名だから、大きく取り上げられているのだろう。
引退した過去の人。
過去の名人、ではない。
かなり早くに病を得た気の毒なところはあるが。

円楽党が今後どうなるのか?と
川柳は高座で何を喋るだろう?は
気になる。

落語家としての円楽のこれまでの行動は、もっと非難されるべきだろう。
だいたい、円楽党のあり方がおかしい。
師匠圓生は真打昇進問題に関して「芸至上主義」を打ち出して
落語協会を出たはず。
圓生はこの理想に殉じ、寿命を縮めた。
それなのに、その弟子円楽が率いる円楽党は、
落語協会以上の年功主義・粗製濫造に堕している。
それは、師匠の想いを踏みにじる、恩知らずな動きではないか?
師匠の遺志を継げないのであれば、
香盤を何枚か下げて落語協会に復帰するのが筋だろうが。

まあ、安易にインスタント真打製造で済ませてしまうのも、
円楽には談志ほどの責任感・芸への真剣さがなく、
「俺が真打と認める」覚悟がないからなのだろうな。
それが志の輔・志らく・談春・談笑を生んだ立川流と、
何一つ生み出さない円楽党の差。

また、協会離脱騒動や圓生死去を通して、
圓生の弟子をバラバラにしたのも円楽だろう。

こんな男が一番弟子だったことが、名人圓生の最大の不幸。

# 歌丸は
 >円生師匠亡き後、人情噺のお手本のような人でした。
 なんて言っているらしい。
 こんなアホなことを言っているから、
 歌丸の人情噺はクサくて酷いのだろう。
 それとも、圓生が亡くなって人情噺は終わった、と言いたいのかな。


噺家の訃報。
訃報:立川文都さん49歳=落語家、がん闘病を公表 - 毎日jp(毎日新聞)
志らく、談春といったところと同世代。
49は若いなあ。

# 「文都」というのは上方の名跡であり、
 取り戻す機会だ、とも思ってしまうが。

ご冥福をお祈りします。
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10月30日(金)のつぶやき

2009年10月31日 00時15分00秒 | つぶやき

円楽死去。四天王で残るは談志のみか。http://bit.ly/X3Q8H
posted at 15:23:36


いっそ無能なラモスを監督にして、J2に落ちてしまったらいいんじゃないの?中途半端にならない分、その方が良いかも。http://news.goo.ne.jp/article/sanspo/sports/120091030112.html
posted at 16:04:10


円楽の陰で立川文都死去。円楽は過去の人であり、こっちの訃報の方が今の落語界へのダメージは大きいだろう。合掌しつつ、「文都」を上方に取り戻す機会だと思ったり。http://mainichi.jp/enta/art/news/20091030k0000e040084000c.html
posted at 18:16:28


gooの「揚げ足取り決別」という見出しはおかしい。今まで揚げ足取りをしていた、と言っている訳ではないのだから。それはgooがそう思っているだけのことだ。http://www.asahi.com/politics/update/1030/TKY200910290478.html
posted at 18:57:50

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ラクゴリラ

2009年10月30日 11時32分27秒 | 落語・講談・お笑い
昨日はミナミへ「出没!ラクゴリラ」を見に行く。

早く着いたので、
ジュンク堂で「快楽亭ブラックの毒落語 」(平岡正明)に
さらっと目を通してしまう。
いろいろ突っ込みどころはあるのだが、
まあ、そんな視点もあるのかな、というレベルで押さえておけば良いと思う。

6時前に上がったのだが、整理券制になっており少し待たされた。
先に上がって整理券だけ取っておけば良かった。
それでも前の方に場所を確保。


「鰻屋」(雀喜):△

ボヤキのようなタラタラとしたマクラ。
同期8人の内5人が辞めている、って珍しい代だと思う。
しかしきちんとやっているのが彼とあさ吉、て酷い話だ。
雰囲気があって面白いが、あまり若さは感じない。
16年もやっているんじゃあ仕方がないが。

ネタはまあ丁寧で、よくウケているのだが、それ程良いとは思えない。
滑舌があまり良くなく、喋りに妙な緩急がつく。
このあたりのクセは、ストーリーの運びでウケさせる上ではマイナスだろう。
あと、場面が変わる際に少し切れる感じがする。
演者の意識の中で場面を切ってしまっているのかも知れない。

このレベルのネタならば良いが、大ネタは厳しそう。


「花色木綿」(文三):○-

マクラで長屋・泥棒ネタなど。
題材が面白く、ウケをとるようにきちんと構成されているので、
当然よくウケる。

「花色木綿」てあまり面白いと思ったことがないのだが、
これは意外に良かった。
(このネタを「面白くない」とは色々な人が言うみたいやね)

盗人の雰囲気・造型が良い。
プロなのでそれなりの緊張感を持ちつつ、
情けないところも表現するところが流石。

盗人は本当に何も(ふんどしも)盗らない。
被害にあった男は「家賃を負けてもらう」とかそんな計算もなく、
単に「盗人にあった、楽しい」だけで騒ぐ。
家主は父親的に男に接する。
「刀は一振りと言うんや」とか、落語の耳学問らしさも感じる。
男が「裏が花色木綿」と言っていくところも、
適当に口から出てしまっている感じであまり不自然さを感じなかった。

最後の盗人は少し本気で怒り過ぎかなあ。
もう少し「のんびりとした男が怒っている」方が好み。


「骨つり」(こごろう):△+

マクラから力いっぱい押してウケをとりにいく。
しんどいと感じることもあるが、この姿勢は好き。
題材そのものは、よくある身の回りネタだが。

ネタになると、どうも科白が多くて勿体ないなあ、と思ってしまう。
特に骨を釣り上げた後の会話がもたつく感じ。
若旦那が回向などを嫌がる繁八に対して
「そんな薄情な奴は今後贔屓にしない」とか言うあたりの科白は
ない方が良いだろう。
別にウケる訳でもないし、そこまで嫌々回向する設定にする必要もないと思う。
「どこの馬の骨や牛の骨や」「人間の骨やがな」だけで
さらっと若旦那が回向料を出す、と言ってしまえば良いと思う。

繁八の家に女が入るところも、少しやりとりが多い。

次の晩の喜いさんの独り喋り、少し酔っている感じで
これはこれで良いと思う。
五右衛門の転換が効かないのは、この人の声だと仕方がないだろう。
表情付けなどをオーバーにしてフォローしようとしていた。


「須磨の浦風」(生喬):△

マクラはミュージカルに出る話など。

ネタは、まあ、そこまでクサくしてウケをとりにいかなくても
良いのでは、という感想。

最初の鴻池の店での会話は、もう少し手を入れて面白くできそう。
現代的にしても仕方がないので、
妙な雰囲気のある下らない歓待策が出れば良いと思う。

長持に詰めた須磨の浦風を湊川で空けてしまうのだが、
それならばもう一度須磨に戻って詰め直せば?と思ってしまった。
上方でこのネタをやるのは、そのあたりがしんどいかも。
涼しがるところや、その後屁を詰めるところがオーバーで、
そのアクション・表情でウケていたが、
別にそこでウケをとるネタでもないでしょう。

サゲは紀州の殿様が言う。殿様は鷹揚で良かった。
このサゲに焦点を当てて、
そこに向けてさらっと進める+少しクスグリを入れて飽きさせないようにする
程度の構成の方が、このネタでは良いと思う。
プロとしていろいろいじってみるのは、当然だと思うけどね。


「幸助餅」(花丸):○

巧く作られた筋だと思う。松竹新喜劇っぽい。
特に強く押さずに、丁寧に人物描写をして(舞台をイメージしている感じ)
この筋を運んでいた。
笑いに来ている客が多く、
「ここはウケなくても」と思ったり、
ウケをとる場面でも「ここまでウケなくても」と思うこともあったが。

この手の話は嫌いではないのだが、バランスが難しいな。
いくつか「過剰に感動させにかかっている」と感じる科白・設定があった。

しかし、このような丁寧に人物描写をして筋を運んでいく噺が
この人には合っているのかも知れない、と思った。
過剰にクサく演る訳でもないので違和感はないし。
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牙を捨てた第四権力

2009年10月29日 05時17分17秒 | 社会
「イラクの中心で、バカとさけぶ」(橋田信介)読了。
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イラクで亡くなった戦場カメラマンが、
ブッシュのイラク侵攻時にバグダッドで取材した記録。
抑えてはいるのだが、
それでも随所に官僚的ジャーナリストへの批判が仄見えて面白い。

本当に取材しようとすると、いろいろとムチャをする必要があるのだと思った。
与えられた枠組の中で取材する限り、
その枠組を作った側の視野を超えるものは出ないのかも知れない。
そして、それだけで真実が全て挙がる訳もない。
実際、バグダッドでの取材がなければ
あの戦争は被害者の血や死体の臭いがなく、
加害者が不当に正当化されるものになっただろう。

大マスコミは組織化されてしまい、
構成員がジャーナリストとして好奇心を発揮する余地は
奪われているのだと思う。
記者クラブも被取材側だけでなく、
取材する側にとっても特ダネ・特オチを防ぐリスク回避策として
有益なものになっているらしい。
そして、ぬくぬくと守られた中で与えられた情報を元に記事を書く。
失敗せず過ごすことで出世して給料を上げていく。

そのような組織の中にいれば、
記事の内容も踏み込みの甘い、
被取材者にとって痛くも痒くもないものになるのは当然。
下手に相手の機嫌を損ねると、次に取材できなくなり、
出世に差し支えるのだから。
報道機関やジャーナリストとして「真実」を求めずに、
組織の存続や自分の出世を目的とする利権集団が文章を製造している。
読者が減るのもむべなるかな。
さらには、己らが報道しないだけでなく、
他のジャーナリストの邪魔をするのであれば、
無益なだけでなく有害な存在になっているのではないか。
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10月28日(水)のつぶやき

2009年10月29日 00時15分00秒 | つぶやき

ベートーベンの7番が48分って…。改めて、朝比奈は長い。
posted at 16:41:09

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朝から繁昌亭

2009年10月28日 05時25分10秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は朝から繁昌亭へ。
開演10分前くらいに着いたが、案の定、余裕で座れた。
ざっと100人くらいかな。

開演前に朝太郎の前説・抽選会。
米朝が文化勲章を受章する、など。
抽選会を開演前にやるのは初めてだったが、
終わった後に客が疲れるので良くない。


「犬の目」(生寿):△

何か落研くさい。丁寧に喋ってはいる。
ただ、科白が多いように思う。(松喬のがそうだが)
「犬の目を代わりに入れる」ところがぼやける。
あと、目をくり抜く仕草がいい加減。マンガチックと言えばそうだが。

この人、初めて見たが、あまり華がない。
まあ、きっちりした人のようなので、
妙におさまったところがなくなれば、今後良くなるような気はする。


「動物園」(石松):△-

愛嬌はあるが下手。
マクラがウケない。
これも、面白いと感じたことを伝える技術が不足しているためだと思う。

ネタも雑。
ライオンの仕草だけ丁寧だが、
そこだけやれば良いネタでもあるまいに。
案の定、世話してくれる男(河村さんだったかな)と園長の違いなんか分からないし、
動物園の条件の説明が客に伝わらず、ウケない。

最低限「伝える」技術は必要だと思うのだが。


「まんじゅうこわい」(八天):△-

トチリ多し。
恐いものの尋ね合いをしている中で
何度も「好きなもの」と言ってしまうのは、
根本的にネタの世界に入っていないためではないか、と思う。

怪談なし。
饅頭を食べるところは楽しそうで良かった。


「お笑い手品」(朝太郎):△

客と絡みながら進めていく。
ただ、芸が小さ過ぎる。
まず、繁昌亭全体にはっきり聞こえる声でやるべきだと思う。
ぼそぼそ喋り過ぎ。
うだうだ言っている雰囲気は面白いのだが、
初めて見た人には、声が聞こえないとその面白さが伝わらないだろう。


「住吉駕籠」(小染):○-

ということで、ここまででは「来なけりゃ良かった」と思う落語会だったのだが、
「住吉駕籠」でどうにかペイしたかな、という感じ。

茶店の親父、侍、酔っ払い。
酔っ払いメイン。
ただ茶店の親父も、感情の起伏をはっきりと見せていて
オーバーだが面白かった。

侍はまあまあ。

酔っ払いは流石。
口調は最初だけ乱れているが、後はあまり乱さず、
仕草や表情で酔いを表現している。
雰囲気が良い。見ていてあまり不愉快にもならないし。

全体にオーバー気味ではあるが、
それでも雑だと感じないのは、
やるべきところ、抑えるべきところはきちんとしているからだろう。
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10月26日(月)のつぶやき

2009年10月27日 00時15分00秒 | つぶやき

副幹事長が幹事長の手足になるのは当然ではないのか。民主党内の反小沢勢力が、反民主党である読売に下らんことを言っているだけの話。http://bit.ly/21d4C9
posted at 11:35:22


簿記検定の過去問に着手。6割はとれるが7割はとれない。仕訳をもう少しきっちりやっていく必要がある。
posted at 19:20:32

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自民党の敗北

2009年10月26日 09時07分11秒 | 政治
参院補選、民主2勝 衆院選の勢い維持(朝日新聞) - goo ニュース

民主党が勝った、というよりも
自民党がまだ勝てなかった感じだな。
投票率もかなり低いし、
民主党は地方の首長選挙では勝てなかったし。

今は「自民党は嫌」という国民の意識が
民主党を支持する方向に向かい、
結果として支持率が維持されている状況。
積極的に民主党が支持されている訳ではない。
他に受け皿が見つかれば、流れが変わる可能性は高いと思う。
今は自民党がその受け皿になっていないので、
しばらくは「やむを得ず」民主党を支持する空気は変わらないだろうが。

しかし、自民党は今後受け皿として復活できるのかね。
所詮は利権を求める人間が「与党」を支持していただけの話で、
野党になった自民党を積極的に支持する人がどの程度いるのか。
「国家のあり方」を描けていない点では民主党と変わらないし。
積極的に「民主党でなく自民党」と主張するポイントがあるのだろうか。
まあ、日本では
「さして言うことが変わらない政党が
 目先を変えるために政権を奪い合う」
程度でも良いのかも知れんが。
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10月25日(日)のつぶやき

2009年10月26日 00時15分00秒 | つぶやき

ビデオの台帳が見つからない。どこにやったかなあ…。
posted at 08:48:54


何か、巨人を優勝させるためだけにネタにされたのでは、と勘繰ってしまう。http://bit.ly/uoonN
posted at 12:34:50

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十五年は一昔

2009年10月25日 18時49分20秒 | 落語・講談・お笑い
久し振りに15年前の「枝雀寄席」のビデオを軽く見た。
ちょうど大学に入った頃。

もちろん枝雀は今はいないのだが、
あまり変わっていないと思っていた雀三郎の肌がつやつやしていたり、
南光がさらに若々しかったり(まだ40代前半かな)と
意外なところで変化を感じた。
そういえば、文我もまだ雀司やったな。

コマーシャルも
Novaが大々的に広告を打っていたり、
デーブ・スペクターがヤキソバンの敵役だったり、
志茂田景樹が踊っていたりして。
そんな時代もあったな。
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