朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

JRは危機に瀕していることを意識せよ

2006年04月29日 17時57分23秒 | 社会
尼崎の事故から1年。
JR西日本は、負傷者の家族と交渉していないらしい。
自社の行為を、「運転手の特殊事情」に還元させたいのかなあ。

西日本もそうだが、東日本の状態も良くない。
こないだは高田馬場あたりの工事の影響で、
線路が持ち上がる、というトラブルが起きて4時間も不通になった。
しかも、1ヶ月くらい前にも同じことを起こしているらしい。
また、感覚的に、なんだが、
信号トラブルや車両故障など、JRが原因の遅延・運休が
以前よりも増えているように思う。

あと疑問なのが、
「只見線が大雪のため運休」をずっとしていたこと。
もっと早く復旧できたところを、
走らせた方が赤字になるからずっと休んでいたのではないか、と
思ってしまう。(新潟地震の時も、夜行列車をずっと止めていたし)

「民営化のひずみ」などと一口で片付けるものではないと思う。
あの赤字のまま、地方のローカル線を犠牲にせずに運営し続けると、
それはそれで大きな問題になっただろう。
しかし、民営化時点で「安全」や「走らせることは企業としての義務」という
感覚を伝え、それが満たされ続けることを担保した制度で
民営化しなければいけなかったのではないか。

今のままでは、東日本も尼崎と同じような事故を起こしかねないぞ。
福知山線ならではの特殊事情はあるし、
私鉄と競合して勝っていかなければならない関西の事情はあるが、
「あれはうちでは起きない」と思ってはいけない。
同様の過ちを犯すなど、
企業として、危険な状態にあることを認識して運営してほしい。
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吉朝「弱法師」を聞いて

2006年04月25日 20時21分49秒 | 落語・講談・お笑い
吉朝の最後の高座になった「弱法師」を聞いた。
(米朝事務所で「限定1000枚」を見て買ったもの。)
あんまりよく知らない(あまり高座にかからない)噺ということもある。

死んだ小南のイメージが強い(それしか知らない)。
だいたいあざといネタで、小南がするとなおのこと。

まず愕然としたのが、その声の弱さ。
メールマガジンや話で聞いてはいたが、別人の声だった。
これが、辛い。

ネタは、基本小南のもの(おそらく、米団治もそうだったんだろうが)と
あまり変わるものではない。
「火事息子」に比べると父親の気持ちが表に出すぎるところがあり、
好感は持てないなあ。
もっと吉朝に時間が与えられれば、
いろいろと解釈を与えてくれたかも知れない。

サゲの台詞を聞き、その後の鳴り止まない拍手を聞きながら、
やはり早すぎた、という無念さ(本人が一番なんだろうが)を
感じてしまった。
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別件逮捕は不当だ、と叫ぶべき

2006年04月22日 17時38分46秒 | 法・裁判
あまり大声では言われていないが、
耐震強度偽装事件で姉歯などが捜査され、逮捕されそうになっているが、
あれは別件逮捕で不当だ。

例えば、姉歯は「一級建築士の名義貸しをしていた」として、
来週にでも逮捕されるらしいし、
その他「粉飾決算」など、
「今までの事例からすれば逮捕されるような悪事なのか?」と
思うような事案で「刑罰」として、見せしめのように
逮捕されようとしている。
何か、オウムの時の「他人の駐車場に立ち入って逮捕」みたいな
空恐ろしさを感じる。

背景には、自分自身が「弾圧を受けるかも知れない」との恐れがある。
運用で(悪く言えば、警察の勝手な裁量で)
逮捕したりしなかったりする状況は恐ろしい。
(共産党のビラをまいた人間が「不法侵入」で逮捕されても、
創価学会のビラや電話を掛けまくる人間は逮捕されない、とか)
このような状況は、警察が牛耳る「監視国家」の兆候ではないのか。

また裁判所も何も考えずに逮捕状を発行しているのは、
歴史に学ばないバカだという証だろう。
法技術だけで裁判官になれるから、
そもそも法というものが国家権力を制御するために作られている、という
感覚がないんだろう。
リーガルマインド、といっても
しょせんは法解釈や適用における事務手続のセンスでしかないんだし。

また、権力と対峙しているのであれば敏感に反応するはずのマスコミが、
この「別件逮捕」や「共謀罪」について声高に叫ばないのがおかしい。
自分たちも同じ目に遭うかも知れないんだぞ。
私が提示した、「権力と対峙している」という前提が間違いだ、
というだけのことだろうが。
レベルの全く違う「再販制度の維持」については声明を出したり
連載をしたりしている。
この資本主義社会での「マスコミ」も
しょせんは金のために動くだけの存在であり、
短期的に得にならない「政府との対立」は避ける、ということか。
それならばその立場を明示せよ。
さも「自由の守護者」みたいな顔をするな。
(右翼誌のように国益を損ねて欲しくはないが)
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利率の上限を決める必要はない

2006年04月21日 19時56分23秒 | 社会
出資法上の最高利率が引き下げられ、
「グレー金利」がなくなるという。

このことそのものは、罰せられるか罰せられないか、という
曖昧な部分がなくなるものであり、歓迎すべきことだと思う。

しかし根本的に、「金利をいくらにするか」は
国が介入して決めることではないように思う。

サラ金は信用のない人にも金を貸す。
当然金が払えない確率も高いから、
その分を見越して高い金利にする。

銀行は信用のない人には金を貸さない。
貸し倒れリスクが小さいから金利も低い。

基本的には、貸出姿勢と金利はリンクするはずであり、
「高い金利でも良いから貸してくれ」という
ニーズがある限り、単に不法な闇の貸し金業者が跋扈するだけではないか。

一番の問題は、「取立の違法性」や
「契約時に金利の情報が正しく合意されていない」にあると思う。
そういう意味で、「取立が違法な場合は過重な課徴金を支払わせる」のは
一つの有効な手立てだと思う。
また、書面により借主に提示しなかった場合の罰則として、
ある利率を強制的に適用する、というのもあり得る方法だろう。

マスコミはいろいろ言っているが、
サラ金からの広告収入の恩恵を蒙っている彼らを信用できるものか。
さも金を借りてでも消費することが美徳のような宣伝を垂れ流している。
また、銀行もその貸し出し、取り立てのノウハウを吸収しようと
(代わりに信頼を譲り渡しているが)提携を進めている。
このあたりを直さないことには、
何を言っても形が変わるだけで実体は残るだろう。

一番は国民の意識かな。
「分不相応に金を使うのは正しくない」という価値観を
明確に打ち出さないことには、
基本的に安易に流れるのだから、
サラ金に金を借りて消費するライフスタイルは変わらないだろう。
逆に、その価値観が一般的になれば、
サラ金とて別のビジネスプランを考えることになるのではないか。

金利の上限を決めても違法な金利で金を貸す人間が現れるだけ。
そんなことに国家が介入するのはおせっかいだと思うのだが。
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韓国を敵に回す売国奴

2006年04月18日 20時20分55秒 | 政治
北朝鮮の拉致に対する韓国、中国の動きは、
あまり日本に友好的なものではない。
韓国では、国内で拉致被害者がいるのに、
政府の動きは「反北朝鮮」というよりも「反日」の雰囲気が強いように思う。

この原因は結局、日本政府がまいた種、自業自得ではないのか。
本来ならば「拉致被害国」である日本と韓国が共同で
北朝鮮にあたるべきなのに、それができていない。
その原因は、論理なく「信仰」で靖国に参拝するバカにある。
それが「日本は聞く耳を持たない」という韓国政府の主張を正当化するものになり、
竹島の問題などでも論理的に話ができない状況につながってしまっている。

「韓国が悪い」「日本が悪い」と言っても始まらない。
より大きな視点で(狡賢い方法を)言えば、
「いかに北朝鮮に言うことを聞かせるか」が問題であり、
そのために韓国を意味なく
(小泉のやり方は意味がない。
 外国に説明ができないのであれば、
 自分の行為を正当だと主張して納得させられる訳がない)
敵に回しても仕方がないではないか。

SAPIOなどが「韓国が反米、反日に走っている」てなことを書いているのは
事実として間違っていないと思う。
ただその原因が、彼らのようなバカ(敵さえ作っておけばよいと考える輩)に
あることを認識しているんだろうか。
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伊勢音頭恋寝刃

2006年04月16日 14時31分14秒 | 歌舞伎・文楽
土曜は夜、軽く歌舞伎座へ。
最後の「伊勢音頭恋寝刃」を見た。
実はあんまりよく知らない芝居で、
「大丸屋騒動」のベースとして見ておくべきかな、という感じ。

福助の万野について。
この役は歌右衛門のイメージ(見ちゃいないが)があって、
何か崩してはいけない一線があると思うんだが、
ちょっとそれを踏み越えて崩しすぎているかなあ、という感じ。
確かに分かりやすくて面白かったんだが、
これでいいのかは疑問。

仁左衛門は持ち役でもあり、安心して聞けた。
万野とのやりとりの押し引きも快かった。
それを考えると、福助の万野もあれで良いのかも知れない。
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最後のチャンスだが

2006年04月16日 14時16分04秒 | 政治
小沢体制になって初めての国政選挙(補欠選挙だが)も
来週が投票日。
新聞を見ていると民主党が優勢のようだが、
例によって未決定の有権者が多いようだから、
まだ分からないだろう。
何と言っても、最後に公明党が腹をくくってしまうと
引っくり返るおそれはある。
だいたい今回の選挙は、自民党の議員が不祥事で辞職した後なんだから、
民主党としては、ここで負けると先行き暗くなっていく。

国民のバランスとして、自民党から離れている感じがする。
それは、そろそろ「格差は存在しない」といった小泉のロジックのなさに
呆れている(相手をしなくなっている)ところであり、
武部を始めとする自民党執行部の芯のなさに対する諦めだろう。
小沢は今まで「陰で支える」と思われていた人物であり、
それが正面に立ってきている状況は、
「今までとは違う」と漠然と感じさせるものだろう。

もしかすると、次の選挙あたりでは民主党への揺り戻しがくるかも知れない。
しかし、ひとつ忘れてはいけないのは、
自民党と民主党の争いというのは、
基本的に自民党の中での派閥争いに過ぎない、ということ。
小泉が挨拶に来た小沢執行部に対して、
「田中派の人と話をしているみたい」と言ったのは間違いではない。

たとえ民主党が勝ったとしても、
消費税は(官僚組織のムダの削減をせずに)上げられるだろうし、
社会保障のレベルは「弱者へのしわ寄せ」として
(その看板は「受益者負担」というのだが)削減されるだろう。
「愛国心」の名のもとに、それらの不安・不満は「他国への憎悪」で
紛らわせることを求められ、
「共謀罪」の適用によってデモ・スト等の運動は取り締まられる。

最悪のシナリオはこのあたりの組み合わせで作られそう。
もちろん、50年以内で起こるとは思えないが、
100年以上経った頃には、
貧しい人間に兵士として血を流させ、
その上に形ばかりの繁栄が乗っかる国家になっているかも知れない。

それは現状の民主党が勝とうが自民党が勝とうが、
あまり変わらない方向だと思う。
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今日の芸能三昧

2006年04月08日 21時45分46秒 | 歌舞伎・文楽
午前中はぼんやり過ごし、
あんまり目当てもないまま昼過ぎから出かけた。
一番は吉朝の遺作が出ているかなあ、ということで、
新宿の紀伊国屋(ってかそこのCD屋)、山野楽器を回ってみたが
特に見当たらず。
(米朝事務所のページを見ると、申し込まないといけなさそう)

歌舞伎座で「井伊大老」。吉右衛門、富十郎が出演。
このあたりのこってりとした組み合わせが好きなんだから仕方がない。
ごく短い話だったが、いろいろ思うところもあって良かった。
私も関西から東京に出てきているわけだが、
あんまり「関西に戻りたい」てな思いもまだないが、
もっと仕事で苦しいことや背負うものが大きくなったときには
そのような思いに望郷の念にかられることもあるんだろう。

その1幕で出て
(チラシに又五郎の写真があって、
たぶん口上で並ぶんだろうとは思ったが)
山野楽器で落語のCD2枚。

藤志楼はまあまあ。
「宿屋の富」は何ともなかったが、「蔵前駕籠」「猫と金魚」は良かった。
予想通りかな。

談春は良いし、高く評価されるのは分かる
(+評価する奴をバカだとも思わない。
 それは「小朝を評価するの、バカだなあ」という気持ちとは違う)
が、私ならこうは演じないだろうなあ、という感覚。
「地が少ない」ことを私は良しとするタチなんだが、
少し説明が多く感じられる。
確かに新しい視点で描いており違和感もないのだが、
それを説明する必要はないんじゃなかろうか。

自分の落語の捉え方、価値観が古いのかなあ。
説明しないと分からない奴に分からせる必要はないし、
自分が意図したものと違うように捉えられても、
それはそれでいいだろう、と考えている。
「私はこういうハラ・解釈・状況でやっている。
 想像するのは受け手の勝手」というところ。
それはまあ、アマの特権かも知れないが。
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