考えるのが好きだった

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基礎を固める?

2009年06月20日 | 教育
 一般的に言うと、高三生は、この時期に基礎固めをするものらしい。

 「らしい」と、ちょっといい加減な言い方をしたのは、私には「基礎固め」に時期があると思えないからである。

 基礎とは、わからないときに立ち帰るべきところであるからして、基礎は、勉強していれば常に意識せざるを得ないものであろう。ならば、いつだって勉強をしているときは基礎固めをすることになる。わざわざ言葉にするほどのものではない、というのが持論である。

 英語なら、単語が基礎になるらしいが、単語集一冊覚えたからそれでいい、というわけでない。使わない単語は忘れる。しかし、そもそも、単語集の単語は、ほとんどが既出である。正確には「覚える」でなく、「確認する」のはずなのにそうなっていない。生徒を見るに、一冊覚えて高校を卒業する生徒はまれである。この意味では、多くの受験生が、基礎がないまま本番に向かっているということだ。

 「基礎が大事」「基礎固め」は、「受験」と聞いて、いきなり小難しい問題に手を付けようとする生徒を牽制する以外に意味はない。大事なのは、いかに毎日の授業を活かすかということに尽きる。

 何を今更、と思う。

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