きたろうのつぶやき日記・改

釣りとアニメと愛犬たちと暮らすナースな生活について本音を語る独り言。

ワールドシリーズ第5戦琵琶湖・3日目

1999-10-03 | ブラックバス・World member過去日記
10/3(日)泣いても笑ってもこれでワールド戦終了の最終日。天気は大荒れ。
ミーティングで今江さんがエリアを限定すると言う。もしかしてつづらおは削られてしまう?
どきどきの検討会議の結果、つづらおはエリアの中に入れられた!嬉しい反面恐ろしい。
何度も沈する夢もみたし、凄く恐い。しかしやるしか無い。
スタートして昨日までとは明らかに走行に時間がかかる事が実感した。帰りは早く出て帰って来なくちゃ。
つづらおは予想通り銀座になっていた。昨日は柳さんがビッグフィッシュここで捕ってるしね。
魚探にへの字が見えたら重いシンカーでダウンショット投下。しかしなんだか湖流がすんごく速いみたい???落とした場所からラインがどんどん出て行く。しかも風は逆に吹いてる?
波も凄い。バウが波をかぶって船に水が入って来る。林さんの船が流されて来る。エレキが故障したみたい。『すいませ~ん、エレキ壊れちゃってー!!』みんなに断わってアンカーを打っている。それが賢明かも。私もアンカー欲しい。
浅い方で大引さんが釣ると船団がすすーっと浅い方に片寄る。私は岬の先のハンプに賭ける!
15Mのハンプを狙って1フィッシュ!!800gだっ!もうどきどき。ぽつりぽつりとしか周りも釣れて無い。
必死にボートポジションを捕りながらもう1匹!6ポンドラインにリーチのダウンショット。
1/4ozのシンカーでへの字を直撃したはず!ゴン!とあたって強い引き!!
河口湖とは明らかに違う。強めにしていたはずのドラグがぐんぐん出て行く。で、、でかい!!ひー!
もうちょっとでボートにあが…る!どわぁ~やばい、ボートの底でライン擦れる!ひ~~必死の攻防!
すったもんだしてやっと引き摺り上げたのは1400gのでっかいやつ!!手足が震え、ガクガクしていた(笑)。ふと顔をあげると取材艇がいて、嬉しくなって魚をかかげると写真をとってくれた♪雑誌に載ると良いな。
泉さんが振り向いて両手で『でかい?』のようなゼスチャーで聞いて来たので『うん!!』と大きく首を降って答える。感動!!なんてファイトだろう!エア抜きをして弱って無いかチェックしつつまた粘る。

12:00になり、千葉さんが移動した。あとちょっと!できればもう1匹!
それがいけなかった。30分前。もう帰らないと。泉さんも手で帰りなさいと合図する。
うなずいてエレキを上げ、岬を出る。なんと凄い北風!!大波!!お腹の底から恐怖が込み上げて来た。『なにくそ!』声に出して走る。大波をよけながら走る。前のバウを上げながら走るが波で水がボートに入って来る。お風呂ポンプのビルジを手で押さえつつ波もよけつつ。しかし大波で岸際の景色が見えない。
遠回りでも岸沿いに帰れば良かったのだが気が付いた時にはすでに遅かった。おや?と思ったら海津だった!!
ここからまっすぐ波を受けてあと5分では帰れない!2匹の魚が…!!涙が出て来た。
頑張ったけど3分遅れでポイントは無かった。悔しくて涙が止まらなかった…。
RYOKOっちとはるみちゃんが駆け付けて励ましてくれた。魚は晴れ舞台に上がる事なくリリースされた。宮本さんの所に行った時、『ダメだったんです』と言った途端に大泣きしてしまった。『美しい涙だね。一生懸命やったんだからいつか報われるよ』
お父さんみたいに励まされた。2200あれば今回は大きく成績に響くはずだった。
それこそ夢のトータルポイント圏内だった。でも、みんなが『よく無事に帰って来たね』と言ってくれた。そう、そう言えば凄い天候の中を1人で行って帰って来たのだ。後で思うと足がすくむような思いをしたのだ。今までで1番凄かったじゃないか…。
 
1年間、気が付いたら喘息の発作も無く大きな病気もしなかった。
毎年喘息で入院していたのだが。
いろんな人にお世話になって、いろんな経験をした。凄い1年だった。
みなさんありがとう。そしてまたよろしく!

ワールドシリーズ第5戦琵琶湖・2日目

1999-10-02 | ブラックバス・World member過去日記
10/2(土)2日目。
今日もつづらおで粘る事に決めている。スタートしてからポイント到着まで13分。水面を滑るように走って1番でまん中の岬へ。
今日は昨日と風向きが違う。べたなぎか南風。
じりじりと昨日釣れたウォーターリーチのダウンショットを引っ張るがいっこうに反応が無い。
小野さんがやって来て『どう?釣れる?』と言いながらノンキーをぽこぽこ釣っている。私がノンキー1本釣るうち3本くらい。うーん凄いなあ~。
しばらく2人で釣っていたが、1日粘ると決めた大岩に私がマーカーを打つといなくなってしまった。スイマセン小野さん。
手を替え品を変え、ボイルにはセンコーノーシンカーもやってみるが、昨日とは何だか魚探に映るベイトの数も違うしボイルも少ない。何か違う。
それでもノンキーに襲われながら時間は刻々と過ぎて行き、ラスト1時間になってしまった。
仕方なく海津の手前の魚礁へ移動。RYOKOっちが1日そこで粘って2本捕ったと言っていた。
『ダメだ~(;;)ゼロだよー。一緒に釣らせて~!』と言ってやってみるがやっぱしノンキーしか釣れない。あえなくタイムアップ。ゼロ申告…。悲しい~。
青木さんは『あそこは南風の時はだめだってー!釣れないんだよ-。』が~ん!早く言ってよ~(号泣)
夜の作戦会議はやっぱしビックフットで。しかしやっぱし明日もつづらおだろう。
でも明日はなんか天気がヤバいらしい?初めての大荒れの琵琶湖を経験か?恐いなあ。

ワールドシリーズ第5戦琵琶湖・1日目

1999-10-01 | ブラックバス・World member過去日記
10/1(金)いよいよワールドの最終戦。1年間いろいろあったしいっぱい勉強になった。
自分で車も運転して釣りに行くのが当たり前になった。
ボートの上げ下ろしもそうだし大変だけどトーナメントって面白いなって思えて来たし。
いろんな人に会えたしお世話になった。琵琶湖が荒れない事を祈って、無事帰って来ないとね。魚、釣れると良いな~。
アルミの準備をしていると、古沢さんが千葉さんと会話している。
「俺の中に手堅人間がいてさぁ、手堅くそろえれば良いじゃ無いかーとか言うんだよね。するともう1人の俺が1年目で小さく縮こまってどうするんだー!とか葛藤してるんだよね~」そうかもしれない。
みんなそうなんだねえ。こんなに上手な人ばっかりなのにね。みんながこんなに頑張って、それでも上位に来る人は大体決まった顔ぶれなんだから、やっぱワールドって凄いよな。
精神的に局限状態なのにやめられないってのは一種のマゾかも……?いろいろ考えながら準備をしていると、おや?ライブウェルが動かない…?!がびーん!!さーっと顔から血の気が引くのを感じ、「うそ…」と呟いた。
気付いた千葉さんが「どうしたの?」と話し掛けてくれたので説明すると手伝って見てくれた。結局接続のプラグがおかしかったので蝶ねじに直接つけるようにプラグを分解してくれ、古沢さんに蝶ねじを借りて準備オッケー。
危なかった…。最後の最後までトラブルか?(滝汗)思わずフリーズしていたよ。

ミーティングが終わってスタート。今日のフライトは13。比較的速いのでつづらおに入れる
可能性は高い。スタート地点のすぐそばのエリの先まではかるがもスタート。風は無いし天気も良い。ボートの引きなみは凄いけど、ボートは気持ち良く水面を走る。
もう少しでつづらおと言う所で反町さんがすーっと前を通ってまん中の岬へ。うぁちゃ~!
それじゃあ私は西側の岬へ。こっちは誰もいない、ちょっとラッキー。まずは7~8Mの辺りにベイトが映っているので、大岩の周辺にキャスト。ノンキーが2本。粘っていればきっとチャンスが回って来るに違いない。

9:30になってシャローにベイトがライズしているのが
見えた、と思ったらアタリ!これはいいかも?白い腹が見え、ネットでキャッチ。キーパーあるぞう!!初のキーパーゲット。
とても嬉しい。心臓がドキドキ!それからノンキーがまた何本か釣れ、時間が経過する。反町さんも何か重い物でしゃくっているのが見える。あ、釣れてるみたいだなー。ネットですくっているようだ。
私も深い所と7~8Mを行ったり来たりしながらもう1本キーパー追加。
飽きない程度にノンキーも食って来るが28~29センチくらいのやつが引きが良い!今度こそキーパーか?と無理矢理に延ばして測っても(爆)足りないものは足りないのだ。

11:00近くになって、10Mくらいの所でも水面にベイトがライズしていて、バスらしいやつが追っ掛けて食っているのが見え、すかさずセンコーノーシンカーをキャストしてトゥイッチ!すると、な~んとホントに釣れたーーー!!うっそー!『釣~れた~~あ』と1人で興奮して騒いでいた(笑)
まるでビデオみたい(^^;。青木さんが北湖の岩盤なんかはこれが結構効く事が多いからと
センコーのプロブルーをくれたのだ!うわー、すっごい感激!うれしー…。ライズの度にそれはくり返したが、ノンキーが1本、乗り損ねが2本。キーパーはゲット出来なかった。

14:00近くに関さんが通り掛かかり、「どうよー?」と聞いて来たので「みっつですー」
と答えると、「おお~、がんばれー」と言ってビューンと走り去って行った。少しすると
秋林さんが来て「佐々木ちゃん釣れたかよ?」と聞くので、「3本ですー」と言うと泣きそうな顔で「うわー、俺やっちゃったよ1本だー」と言うので「ここで最後まで一緒に粘りましょうよー」と言うと、「悲しいー!佐々木ちゃんに励まされるなんてー!俺ぁ辞めたいよー(泣)」あ~逆効果になってしまった~!そして「頑張れよー、俺も頑張る!」と言い残し、ビューンとまた去って行った。
そのすぐ後にヒット!キーパー1本追加。しかしタイムアップ。風が無いとつづらおからは10分の帰り道。今日は最後まで風は出なかった。…ほっ。4本は自分としてはなかなかの出来。嬉しくて顔が笑っているが、1番大きそうなやつがちょっと弱っている。エア抜きはしたけど大石さんに頼んで
もう1度復活を試みてもらう。「これがオッケーだったらビールおごりね~」と言うので「うん!わかった!!オッケーだったらね!」と言うと「ホント~?いぇーい」とか言いつつエア抜きしてもらうが、う~んどうだー?やばいから急いで持って行こう。スロープの坂を超え、道路を渡ってボートを引っ張ったままカッコ良くウェイインする他の人をしり目に
重いビニールを担いでひーひー言いながら検量。やっぱり大きいやつはちょっとダメみたい。もう1匹大丈夫だと思ってたやつもなんだかやばくて200gマイナスでいい?と聞かれてまた戻っても大きいのが死んじゃう確率が高いからそれで良い事にしてそれでも2890g!
おおー、3000くらい釣れたのか~。片づけをして青木さんにも報告。かりんは手が
空いたらファイブオーシャンの柳さんが預かってくれていると言う話だったので見に行くと
社長の奥さんやみなさんに遊んでもらっていたようだった。事務所から連れて帰って来て
少しすると成績表が貼り出されていたのでふらーっと見に行くと、なんと27位!
 
はー、ポイント捕れてる~(涙)やりましたー!とか1人でまたしても小躍りしていた。
あ、でも秋林さんてば5本で19位。ちゃんとあれから捕ったのね~、流石!魚礁で入れ食ったのだそうな。
片づけが終わって泉さんのボートのそばに行くと、反町さんのボートの周りに今江さんとか藤木さんがいるのが見えた。
今日はそう言えば反町さん2位だったもんなーと思って見ていると目があってしまい、「いやあ偵察されちゃったよ~。
あそこどうだった?1日いたの?」と聞かれ、「はい、ずっといて4本でした。」と答えると「お、偉い偉い。頑張ったね!」と励まされ、ちょっと近付きがたい人かと思っていたので嬉しくなった。
良く使ったウォーターリーチのグリーンウィニーを泉さん持ってたらちょっと頂戴って言おうと思ってたら持って無かったので普通のリーチを分けてくれた。
泉さんと秋林さんと赤嶺さんと宮本ヒデさんはビックフットに泊まっているから夜の作戦会議に誘われたので後で御飯を食べ、ビックフットに向かう事に。琵琶湖の北は携帯電話の電波が殆ど届かない。
湖畔を走りながら少し電波の良い所に出たらクマドンやら友達やらに吉報を報告。
すると増田さんから電話が。なにやら柳さんが呼んでるからとか言ってるので、ビックフットに行く前に少し寄り道しよう。ビックフットの先の漁港のような民宿に2人は泊まっているらしい。電話で説明されつつ辿り着くと、すでにくつろぎモードだった。
女の子の話や柳さんはクマドンが大のお気に入りらしく、クマドンの話で盛り上がった。
その後3人で結局ビックフットにお邪魔していろんな作戦会議を聞いたが、軌道力がないのは私だけ。私は結局3日間つづらおで粘るのが1番と言う結論に達したのだった(^^;。
ビッグフットのおやじさんは早寝なので22:00にはお開きになり、私も戻って就寝。