「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

時々中国に逆らいその度に懲罰に会う台湾<2024.06.01

2024-06-02 10:59:56 | 中国と東アジア

【解説】中国は台湾新総統が本当に嫌い……軍事演習から分かること
2024年5月24日
https://www.bbc.com/japanese/articles/cyee9kjy1e1o

確かに台湾は独立国であり独立を主張する権利はあります。
しかし歴史や世界の中には、それが許される国と許されない国があります。
分断された民族も結構、います。
朝鮮半島だって本当は統一政府のもとに統治されるべきでしょう。
しかし歴史の事情により南北に分断され統一はなりません。今年、北朝鮮はついに民族の統一を諦めました。

クルド人もそうです。
西欧列強が植民地獲得の過程で、あるいは地域大国がクルド人の居住区を分断して4つに分裂したままです。
トルコ・イラン・イラク・シリアに分断されています。
ほぼ統一は不可能と言っていいと思います。

台湾の場合は、蒋介石政権が内戦に敗れて台湾に逃げ込みました。だからしばらくは、台湾が中国の政府でした。しかし大陸の共産党政権が中国を統一し中央政権をつくると共産党政権が中国政府と世界が認定しました。
その後も共産党政権と蒋介石政権との冷戦状態は継続しました。
共産党政権が何度か台湾に軍事侵攻をする気配を見せましたが、アメリカが軍事力でそれを許しませんでした。
中国とアメリカの国力と軍事力の差が大きかったからです。

しかし近年、アメリカと中国の国力と軍事力の差は急速に縮小しつつあります。
ドローンが出現し、ミサイルが進化すると現在では、台湾周辺では、もう差はないと言っていいと思います。
アメリカが空母打撃群を4グループ派遣しようと台湾防衛は、現実的には不可能です。

つまり❓
中国の台湾侵攻を防いでいたのは、アメリカの軍事力でありアメリカの軍事力が相対的に低下すれば、もう台湾を守る方法はありません。(中国の気分次第です)

台湾に出来ることは、現在の事実上の独立状態を維持して将来国際環境が変わることを気長に待つことだけです。
台湾独立は言わず、中国のご機嫌を取りながら軍事侵攻を回避するしかありません。
青臭い書生のように台湾独立を主張するのは、気分はいいかもしれません。
しかし、中国はそのうちブチ切れると思います。

ブチ切れるとどうなるか❓
中国の軍事演習略図
https://ichef.bbci.co.uk/ace/ws/800/cpsprodpb/919a/live/3f086990-1987-11ef-baa7-25d483663b8e.jpg

2022年より包囲が綿密になっています。
次は、更に綿密になるかもしれません。
そうです。
台湾を海上封鎖すれば、台湾は石油や天然ガス、その他必要な資源や部品を輸入できません。工業製品を輸出することも出来ません。
食べ物は何とか自給できるかもしれませんが台湾の生命線である輸出が止まります。

中国は軍事侵攻する必要はありません。
こうして海から台湾を封鎖すれば、台湾は中国に降伏するしかありません。

そうならないためには❓
中国に逆らわず、静かにしているのが賢明だと言うことです。
台湾有事を喚いて煽り立てている輩が、いるでしょう❓
台湾有事が発生しても日本に出来ることはありません。
日本がするべきことは台湾を説得して中国にブチ切れネタを与えないようにさせることだけです。

はっきり言いますが、台湾有事が発生してしまえばアメリカも台湾を見捨てるしかありません。
空母打撃群を2戦隊台湾海峡に送り込み中国を思いとどまらせたのは、もう昔の話です。
今そんなことをすれば、アメリカの誇る空母打撃群は台湾海峡の藻屑になります。
ミサイルの性能と数が昔とは全然違うからです。


※関連記事目次
項目「中国と東アジア」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f1f533ed01e2ff185e6b598bf5010540

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