「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

フランスが百里基地で、ドイツ・スペインが千歳基地でそれぞれ自衛隊と共同訓練<2024/07/19

2024-07-19 19:12:15 | ヨーロッパ

①仏空軍が空自と共同訓練 百里基地にラファール戦闘機など飛来 インド太平洋へ関与強化
2024/7/19 16:24
https://www.sankei.com/article/20240719-FGCGU5SILZJSXA3Q22E654OE2I/
②日本・ドイツ・スペイン国内初の共同航空機訓練
7/19(金) 17:22配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2568fe28543768fa6281408a30209640b3e2361d

近年になってNATO各国が東アジアへの関与を強めています。単にその一環なのか❓
頭の体操で、裏読みしてみます。

既に航空自衛隊は、イギリスと共同で時期補助戦闘機を開発することが政府間で合意しています。
その後、なぜかイタリアも参加することになり、その後イギリスはサウジも引き込もうとしています。
もう既にグチャグチャと言っていいと思います。
大体、組む相手が悪すぎます。
工業製造力と技術の衰えが著しいイギリスでは組む相手として頼りないです。そこにおよそ戦闘機製造など出来そうもないイタリアが参加したことで、この計画はとん挫することが見えていると思います。

2024.07.19
英新政権のGCAPに対する立場、国防政策の見直し完了まで何も約束しない
https://grandfleet.info/european-region/uk-governments-stance-on-gcap-no-commitments-until-defence-policy-review-is-complete/

この共同計画は、イギリスの保守党政権時代に決まりました。今回の総選挙で労働党が絶対過半数を獲得し、これまでの政策の見直しをするようです。
日本との戦闘機の共同開発計画も事実上、保留の方向になりそうです。

これを踏まえると①と②の記事の意味が違ってきます。
日本が次世代補助戦闘機の開発パートナーを求めているのは、変わりません。
フランスとドイツは、戦闘機製造においてイギリスよりはるかに優れた技術を持っています。
日本の次世代補助戦闘機の開発パートナーになれば、日本の戦闘機市場に食い込めます。

実は、ドイツ・スペイン・イギリスが共同開発したユーロファイターは、航空自衛隊の導入機種の候補でした。
条件が折り合わず破談になった経緯があります。
現在のユーロファイターも機種更新の時期に来ています。
イギリスの代わりに日本を加えることは、ドイツとスペインにもメリットがあります。

フランスは戦闘機に関しては独自路線で、ラファール戦闘機を自国で開発し実戦配備しています。
しかし戦闘機開発の開発費は巨額なものになりました。
開発費を負担してくれるパートナー国が欲しいところです。自衛隊は格好の提携相手と言うことです。

こう裏読みしてみると、スペイン・ドイツ組とフランスがそれぞれ同時期に戦闘機を日本に派遣した意味には、単なる訓練とは違う意味があると思います。

スペイン・ドイツ組
『きょうとあすの2日間、ドイツとスペインの戦闘機や輸送機など合わせて26機・330人ほどが参加して千歳基地とその空域周辺で戦術訓練が実施される予定です。』

相当気合が入っているみたいですね❓


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d


ヨーロッパの国際政治地図<2024/07/19

2024-07-19 19:10:29 | ヨーロッパ

前は、こんなことは全然考えませんでした最近考え付きました。
ヨーロッパは、地理的には大雑把に・・・
北欧、西ヨーロッパ、東ヨーロッパ、南ヨーロッパに分けられます。しかし、これでは政治的には無意味です。

ヨーロッパ政治の点からみると・・・
絶対アメリカ派⇒イギリス(アングロサクソン同盟)
ヨーロッパ中心派⇒ドイツ、フランス
アメリカの衛星国⇒ポーランド、チェコ、バルト3国、ルーマニアなど
中立またはロシア派⇒ハンガリー、スロバキア、ブルガリアなど、政権により変動あり

大雑把にこのように分けることが出来ます。
ジョージ・W・ブッシュ元大統領
古いヨーロッパ
新しいヨーロッパ
「[Old Europe : New Europe] 2003年1月22日、アメリカのラムズフェルド国防長官(当時)が記者会見で述べた言葉で、アメリカのイラク政策に批判的なドイツ・フランスを揶揄(やゆ)したもの。 その根底には、21世紀の新しい脅威になかなか対応しようとしない両国に対するいらだちがあった。」

この時代までは、まだヨーロッパは自分たちの意思がありました。
古いヨーロッパ(西ヨーロッパ)に業を煮やしたブッシュJR大統領(当時)は新しいヨーロッパ(東欧)の取り込みを始めます。
東ヨーロッパの衛星国化です。
その中心となったのが、ポーランド、チェコ、バルト3国、ルーマニアなどです。
ここにアングロサクソン同盟のイギリスを加えるとウクライナ紛争を積極的に推進した国家グループが出来上がります。
だからポーランド、チェコ、バルト3国、ルーマニアなどは、ほぼアメリカの衛星国と言えます。

その後、ブッシュJR大統領(当時)はNATOの東方拡大を強引に決定します。
2008-06-09
NATOの将来像とその論点の軸 ~ブカレス
https://www.jiia.or.jp/column/column-158.html
NATO首脳会談、グルジアとウクライナの加盟は先送り
2008年4月4日 8:43 発信地:ブカレスト/ルーマニア [ ヨーロッパ ルーマニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/2373606
ロシア大統領、NATO首脳と会談 「冷戦回帰」否定でも成果なし
2008年4月5日 4:38 発信地:ブカレスト/ルーマニア [ ヨーロッパ ルーマニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/2374030

この辺りまでは、まだドイツとフランスにはアメリカに対する独自性があります。ロシアとの対立激化を回避するためにウクライナのNATO加盟に反対しています。

2022.12.8
ブカレストNATO外相会議が浮き彫りにしたウクライナの苦悩
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00023/120700360/

ここまで来ると、もうウクライナのNATO加盟は既定路線に変化しています。

つまり、これが今に至るウクライナ紛争の流れです。
NATOの主導権争いの中で「ヨーロッパ中心派⇒ドイツ、フランス」がアメリカに負けていく過程でもあります。

わずかに残るヨーロッパ中心派の残党が、ウクライナ紛争に反対する「中立またはロシア派⇒ハンガリー、スロバキア、ブルガリアなど」です。

今のEU政府の首脳は、ほぼ「アメリカの代理人」と言えます。アメリカに尾っぽを振りまくりです。しかもEU政府首脳の決定方法が訳が分からなくてEUの大国の密室の談合から選ばれます。EU政府は、EUの大国の独裁国家と言える性質があります。今はEUの大国のコントロールが効かなくなって勝手な行動をとっています。
密室から生まれる独裁者がEU政府です。
そして今EU政府の権限は、非常に大きいです。
何でも少数のメンバーの意思で決めてしまいます。
仕組みの作り方を間違えて談合システムを残したので、巨大な独裁政治システムが出来上がり、独り歩きしている現状があります。

こうして見てくるとヨーロッパで一番大きな政治権力を握っているのは、EU政府です。
アメリカとしてはEU政府を抱き込めば、簡単に自分の意志の通りに動かすことが出来ます。
今のヨーロッパを支配しているのは、アメリカ+EU政府であることになります。

民主主義を言うヨーロッパは、実際には巨大な独裁政治機構がヨーロッパを支配している構図が見えてきます。

よくよくヨーロッパを見ると、このような政治的には怖い状況が生まれて軍事以外の面では猛威を振るっています。
最近は予算面で軍事部門にも影響を持っています。

やはりEU政府首脳と閣僚が、EUの大国の密室の談合で選出されると言う前近代的な選出システムが、EU政府と言う制度そのものを破壊していると言えます。
破壊と言う意味は、民主主義の要素を排除して独裁に近い状態にあることを言っています。

ヨーロッパは、どこに行くのか❓
「ひとごと」ながら心配になります。
多分、民主主義の中に独裁主義がある以上良い方向には行かないでしょうね❓
(衣⇒民主主義、中身⇒独裁主義、救いは5年ごとに選び直しがあること、しかし又同じのが出てきました)

※関連日記
欧州委員会のメンバーと委員長の選出方法とは❓<2024.06.20
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/ba8127c8c4f65abce5664a56df884e74


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d


ロシア経済制裁のブーメランがヨーロッパの没落を早める<2024/07/19

2024-07-19 19:09:17 | ヨーロッパ

『ロシア経済制裁のブーメランがヨーロッパの没落を早める』
この問題については、過去に何回か日記に書きました。
経済制裁は、北朝鮮やイランと言った規模の国には効果があり制裁する側にデメリットは、ほとんどありません。
ところが、相手がロシアのような大国であれば話は全然違ってきます。
制裁する側にも相手(ロシア)と同程度かそれ以上のデメリットが発生します。
これが経済制裁のブーメラン効果です。

<それについて書いた記事>
2024.07.19
①「やけくそ解散」の英・仏に、「原発全面停止」の独…大混乱の欧州が「世界で真っ先に沈没する」と言える理由
https://gendai.media/articles/-/133575
2022.06.24
②ナポレオン大陸封鎖令の大ブーメランに学ぶ経済制裁で自滅する歴史
https://gendai.media/articles/-/96432

投稿者の大原浩氏は、かなり「過激な最悪こうなる・」的な警告的投稿が多いです。
しかし、立場はほぼ中立と言えると思います。
時々、怪しい話も混じります。話を面白くするために少し膨らませたりもします。
しかしその視点と発想には、興味深い部分もあります。

記事①は現在のヨーロッパの政治と経済状況を分かりやすく説明していると思います。
イギリスとフランスは、経済不振の手前と言えます。イギリスは、もう不況に入っているかもしれません。イタリアは完全に不況と言えます。
欧州経済の機関車であるドイツ経済もマイナス成長圏に沈みつつあります。
その理由については、川口 マーン 惠美氏が分かりやすく書いています。
『ドイツ>脱原発神話の後に来た世界<2024/07/19』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/5b25978634205acb161c865b7992e26d

メルケル前首相16年の政権時代にドイツはある程度の経済成長を遂げました。
しかし、これには大きく二つ理由があると言っています。
⑦一つは、ロシア産の格安のエネルギーの恩恵を最大限利用しています。
⑧もう一つに、必要な社会インフラ・制度などへの投資を極限まで切り詰めてそれを利益に計上した結果でもあると言っています。
 必要な社会投資を怠ってきたのですから社会の様々な分野で劣化が進みます。将来への社会的投資を怠れば、当然そうなります。

⑨特に脱原発の副作用は大きく、ドイツの電力供給は極端に不安定になりました。ウクライナ紛争以前からドイツの電気代は高騰しています。
そうであるのにウクライナ紛争後の経済制裁は、ドイツからロシア産の格安のエネルギーを奪いました。
結果、それは割高なアメリカとノルウエーの液化天然ガスに置き換わりました。

※ここにも何らかの謀略があるのかもしれません。
2023.02.24
米政府が関与か? ノルドストリーム爆破疑惑のバイデンと「迷走」岸田のコンビでは日本が危うい
https://gendai.media/articles/-/106314?page=4

⑩そしてドイツはロシア貿易から得ていた利益を失いました。

単純に考えてもドイツ経済には、これだけの逆風が吹いています。⑦から⑩を加えると大打撃と言っていいでしょう。これは、すぐ見える部分だけです。
ここにドイツ企業の輸出競争力の低下が加わります。
GDPに占める輸出比率の高いドイツが、こうなればドイツ経済が不況に陥る理由が分かると思います。
『ドイツの名目GDP(2019年) を需要項目別にみると、輸出(財・サービス)は 46.8%と大きなシェアを占めている(図6)。』

はい!こうして英・仏・伊・独とヨーロッパの主要国は全部沈みました。
それ以外の中小国家は、どうなります❓
「右習え!」

ロシアは、今のところ中国を筆頭に第三世界との取引を増やして経済制裁を回避しています。

経済制裁のブーメラン効果を回避する方法がないヨーロッパ。

ヨーロッパの没落が早まる理由は簡単でしょう❓
それでもなお、ウクライナ紛争にのめり込んでいるヨーロッパは、愚かの極みと言うしかありません。
自分たちで自分たちの首を絞めて❓どうするんだ❓

※ヨーロッパが没落しても(ヨーロッパ以外の)世界(⇒アメリカ含む)は困りません。世界はヨーロッパの分を分割して収入に出来るからです。逆に喜んでいるでしょうね❓
(もっと、ド壺に嵌れ!⇒世の中甘くないんだから!)

※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
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ドイツ>脱原発神話の後に来た世界<2024/07/19

2024-07-18 20:16:57 | ヨーロッパ

脱炭素、難民流入、インフラ崩壊…世界の「見切り品ショップ」に成り果てたドイツが歩み続ける「発展途上国への
2024.06.28
川口 マーン 惠美
https://gendai.media/articles/-/132745

マーン 惠美さんは作家であり学者ではありません。
だから学者ほど細かな知識はないと思います。
しかし、作家の目から物事を鋭く観察しています。
もちろん、全部が正しいわけではありません。
しかし、聞くべき部分はあります。

私が最初にマーン 惠美さんの文章を読んだのは10年少々前です。
原発問題を通して知りました。
当時は私はまだ原発問題を知らず、福島第1原発事故に激怒していました。
当然、脱原発の方に考えが行きます。
その当時、脱原発の旗手がドイツです。
マーン 惠美さんは当時から脱原発絶対反対の立場でした。
脱原発をよしと考えていた私は・・・
「この人、原発利権の手先なんだろうか❓」
と(失礼ながら)思っていました。
しかし、時々マーン 惠美さんの投稿記事を読んでいたのは、読むべき部分が原発問題以外で多かったからです。

それから10数年が経過し、私が素人的に考えた脱原発はエネルギー政策を無視した机上の空論に賛成していたことに気が付きました。川口 マーン 惠美さんが主張していたことが正しかったことが、今分かります。

環境問題には、このような机上の空論的な部分が非常に多いです。多すぎると言えます。数を集めて声を大きくして誤魔化すので、何が本当なのかが大抵分からなくなります。そうやって誤魔化すのが環境問題に限らず、色々な場面で使われています。

原発事故は安全対策を今のレベルで施していれば避けられたと思います。
原発は当然危険なものです。
しかし安定的な長期のエネルギー確保を考えるなら原発のエネルギーもエネルギー構成に加えて活用するのが合理的です。
原発が危険だから悪いのではなく、危険な原発を利用するのに十分な安全対策もなく、原発の運営について監視する制度がなかったのが、原発事故が起きた原因です。
原発に携わる関係者の手抜きが起こした人災です。
だから安全対策の徹底とその監督行政をしっかりやれば、原発は事故リスクを減らして活用できるはずです。
「原発安全神話」を作ってしまったのが、事故の原因と言えます。

自動車事故は度々起きます。
だから危険なので自動車を禁止します。

大体、同じ理屈です。
事故が起きた時の範囲やレベルは全然違いますが、両方とも人間が生活していくのに不可欠な道具です。
だから自動車の方は、事故を減らすために安全運転を推奨したり、法律を厳しくしたり自動車の安全性を高めたり様々な事故低減の努力をしながら毎日、多くの人が利用しています。

原発も全く同じことです。
原発は逆に聖域化され、一部の限られた人々しかそこに参加してきませんでした。
ほとんどの人が何だか全然分からない。
「専門家は、大丈夫です。
絶対、安全です。事故は起きません。」
大体、こんな調子でやってきて事故が起きました。
自動車のようにやってきたら事故は起きなかったはずです。
福島第1原発と大体同じ条件で運用されてきた東北電力の女川原子力発電所は、危機はあったものの際どく過酷事故は防げました。
その理由は、福島第1原発より安全性に気を付け事故に対する耐久性が高かったからです。
詳しくは省きますが、女川原発と同じ程度の建設当時からの安全対策があれば、福島第1原発の事故は防げていた可能性が大きいと思います。
今のような安全基準があれば、ほぼ防げるでしょう。

原発に対する考え方が、180度間違えていたのが原発事故の起きた理由です。
「原発は危険な設備なのだから、十分注意して安全対策にも万全を尽くさなければならない」
こうするべきなのに、「安全です!大丈夫です!」とゴマ化したから結局、事故が起きました。

随分、長く書いてしまいましたが要は原発は現在の社会において大きな電力供給に不可欠な電源の一つだと言うことです。
原発を自然エネルギーに全部置き換えることが出来る・と言うのは明らかなウソです。
自然エネルギーの供給の不安定性を補うのは、やはり火力です。
原発を廃止すれば、火力の部分を石炭化天然ガスで補うしかありません。
地球温暖化問題を考えるならどうです❓
日本は、原発の電力が減った分をかなり石炭火力で補っています。
天然ガスは、供給が不安定で価格が高騰すれば電気代も高騰します。

ドイツで今起きている問題は沢山あります。
しかし原発を廃止して電力供給が不安定になり電気代が高騰を続けていることも大きな原因です。

そのほか、色いろドイツで起きている国内問題を川口 マーン 惠美は投稿記事で書いています。
一定の時間が経過すると有料記事になりますから、無料のうちに読むことをお勧めします。

新聞やテレビでは分からない色々なことが分かると思います。
これを読んでチンプンカンプン❓
もう少し勉強なさると、よろしいと思います。
人間は勉強するから賢くなります。
☆ごく一部だけ抜粋引用
『・・・実は、ドイツの公共インフラはすでにボロボロだ。16年も続いた前メルケル政権は、EUで一人勝ちと言われた好景気時代に内需を疎かにし、国防費を切り詰め、警察も縮小し、ましてや、長い年月とコストがかかる割には、その効果が評価されるかどうかわからないような国土強靭化のための公共投資などには、ほとんどお金を使わなかった。疎かにされたのは教育も同様で、校舎が老朽化しただけでなく、教師は不足し、子供の学力も落ちた。・・・
・・・ちなみに国際競争力の1〜3位は、シンガポール、スイス、デンマークだ。中国は14位、サウジアラビアが16位。それに比して欧米勢は、オーストリアが26位、イギリスが28位、フランスが31位と、どれも芳しくない。ロシア制裁に熱心な国々が打撃を受けている様子が明白だ。・・・
・・・投資に関する悪条件は、エネルギー政策の失敗の他、誤った移民政策、デジタル化の遅延、税制の問題や行き過ぎた官僚・書類主義など多岐にわたる。いずれにせよドイツがEUの牽引役だと思っているのは、未だに政府のグリーン・ディールやデジタル・トランスフォーメーションなどの効用を信じている人々だけかもしれない。・・・』

※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
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最近のパリのランチ事情とは❓(お弁当❓おにぎり❓お寿司❓が大躍進❓)<2024/07/18

2024-07-18 20:13:55 | ヨーロッパ

2024/07/15
パリのランチ事情の変化に日本のお弁当が大躍進
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/rikamama/2024/07/post-69.php

NYもそうですがパリも物価高騰で・・・
『そもそもパリでの外食はかなり高く、ふつうのカフェやブラッスリーなどで食事をしようと思うと平均20ユーロ前後(約3,500円程度)はかかり・・・』
NYも、これくらいします。

しかし、庶民の給料は物価上昇の通りには上がりません。
そこで財布にやさしいメニューが出てくるようになったそうです。
お寿司は、昔からあるそうです。最近は、どこにでもあるようです。でも日本と違って、ネタはサーモンやアボカドが中心のようです。パリで日本のようなネタを使えば、目が飛び出るような値段になると思います。

写真を見ると日本と同じような詰め方をした弁当が並んでいます。焼きそばみたいのもありますね。焼き鳥弁当にツクネ弁当みたいのもあります。

更に、お握りは日本とほぼ同じ。と言うより日本のおにぎり製造機械や技術をそのまま持って行ったんだろうと思います。日本と違い、お握りが乱雑に並んでいるのがパリらしいです。日本のお握りは、几帳面にキチンと並んでいます。こういうところを見ると日本と外国の違いが分かります。

以前は、フランス人と言えばファーストフードなど馬鹿にしていました。
「あんなの人間の食べるものじゃない!」
と言うわけです。
しかし、お財布事情の方がプライドに勝ったようです。

『数ヶ月前に発表された「働いている人を対象とした一番好きなレストランアンケート」では、マクドナルドが堂々、第一位を獲得し、フランス人もマクドナルドなの?と驚いたくらいです。』

ついには、お財布にやさしいマクドナルドがパリ制覇に成功したようです。
お弁当・おにぎり・お寿司も追い風を受けて健闘しているようです。

記事の中に写真がありますから、記事と写真をお楽しみください❓
珍しいだけか❓

☆アメリカ
高インフレのNYでの珍飲食店とは?<2023年10月
https://smcb.jp/diaries/9152231
アメリカのラーメン事情<2023年8月
https://smcb.jp/diaries/9115282


※関連記事目次
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ジョージア大統領がスパイ法は違憲と憲法裁に訴える<2024.07.16

2024-07-16 22:51:53 | ヨーロッパ

ジョージア大統領、スパイ法は違憲と憲法裁に訴え 法律の停止求める
2024/7/16 09:05
https://www.sankei.com/article/20240716-KRWSXEXAUNKTRB2PDO554LZFRU/

ジョージアの近い過去の歴史と国内政治については、いくつか記事を書いてきました。
何故同じ問題を繰り返し取り上げるかと言うと・・・
「プロパガンダやフェイクニュースを知ってほしいこと」
「情報の歪め方を知ってほしいこと」
「ダブルスタンダードと中立や妥当性を知ってほしいこと」
などが、理由です。

ジョージア問題とジョージアに関する西側の報道には、全部一式含まれています。

(1)情報のミスリード=歪め方
「スパイ法」と大体書きます。
非常に嫌なイメージを刷り込みます。
『野党側は、政権に批判的な団体などを「外国のエージェント(代理人)」に指定し、スパイと同義に扱うロシアの法律と同じだとして反発・・・』
実は、カナダも同じ内容の法律を作成し可決しています。
カナダの場合は、全く問題視されません。

この法律を日本に当てはめて考えると❓
中国やロシアから資金提供を受けている団体が、反政府活動を煽り立てることを制限する法律です。
「外国から多額の資金提供を受けて反政府活動をしたり、そそのかしたりしてはダメだ」
法律の趣旨は、大体こんな内容です。
カナダの法律も大体同じだと思います。

何か問題がありますか❓
これをさも悪いことのようなイメージを持たせて、批判して止めさせようとしています。

今回違憲だとして憲法裁に訴えたズラビシビリ大統領。
この人は、ジョージアにアメリカの傀儡の独裁的政権が成立した後、独裁者追放のための政治活動を行います。
現在の政権与党である「ジョージアの夢」と協力して独裁者ミヘイル・サアカシュヴィリの追放に成功します。
その後、政治の主導権は「ジョージアの夢」が掌握し現在も政権を握っています。

ズラビシビリ大統領はフランス人でフランス外務省に勤務していました。その後招聘されてジョージアの政治と携わります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%83%BB%E3%82%BA%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AA
フランス国籍は、現在どうなのか知りませんがしばらく二重国籍者でした。
背景が示す通りフランスとEUの代理人と言うべき人です。
だから政策は当然EU加盟であり、EU加盟を邪魔する勢力とは敵対します。
「外国の代理人法」があると自分の政治活動を制限されます。だから何としても親EU派のためにこの法律を潰したいわけです。
EU加盟を積極的に主張するグループは、ほぼEUから資金提供を受けて活動していると見ていいと思います。
それだけならまだ許せる部分もありますが、「ジョージアの夢」を政権の座から追放することも狙っているはずです。
EUとの関係もあり現在の政府は、露骨な反政府勢力の弾圧は控えていますが、EUから資金提供を受けている反政府勢力を自由に活動させる考えは、当然ありません。

こうしてほぼフランスとEUの代理人と言えるズラビシビリ大統領と真っ向から対立しています。
『ジョージアの夢からの支援を受けて大統領に就任したズラビシュヴィリではあったが、やがて同党が親ロシア的であり、欧州連合やNATOへの加盟に消極的であると繰り返し非難するようになり、やがて訣別の道を選んだ。』
ズラビシビリ大統領は、ウクライナと同じことをジョージアに持ち込もうとしていると言えます。
このような政策をウクライナが取ったから今のウクライナ紛争を招き寄せることになりました。

それを回避して紛争に巻き込まれることを避けている現在のジョージア政府の政策は、当然のことです。
ズラビシビリ大統領はジョージアのウクライナ化を図っているとも言えます。
「外国の代理人」そのものでしょう❓

(2)ダブルスタンダード
つまりジョージア政府を批判する西側は、ジョージアをEUに出来たらNATOに引き込みたいから、それに消極的なジョージア政府を何かにつけて批判しています。
EUやNATO加盟推進をする自分たちの傀儡の政治グループを制限するのは、とんでもないことだ!
と言っていることになります。
内政干渉を禁止するのは、ダメだ!と言っているのと大体同じです。
普通ない考えるなら内政干渉をしているEUの方が悪すぎるでしょう❓
いや、悪くない!と言うのがダブルスタンダードです。
ややダブルスタンダードの事例としては適当でないかもしれません。
「中立や妥当性」の視点に立てば、EUの言うことの無茶苦茶さ加減が分かると思います。

日本で中国やロシアが、どっぷり資金入れた政治団体を作って反政府活動をやらせたら、どうします❓
日本政府は禁止するに決まっているでしょう!
中国やロシアが、「禁止しちゃイカン!」と言っているのと大体同じ構図です。
立場を変えて自分たちの身の置き換えると、大体どういうことなのか具体的に理解できます。

カナダの場合は問題視されないのが、ダブルスタンダードです。カナダが良くてジョージアが悪い理由は何もありません。
「カナダは仲間だから良くて、ジョージアはまだ仲間になっていないからダメだ!」
分かりやすく言うと、こういう内容です。

(3)では、なぜジョージア政府はこのような政策を取るのか❓
ほぼアメリカの傀儡と言える独裁者ミヘイル・サアカシュヴィリ元大統領が強烈な反ロシア親NATO政策を取りました。その結果ロシアとの戦争になり、ジョージアは停戦し領土の一部はロシアの後援を得て独立しました。
2008年
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2%E7%B4%9B%E4%BA%89_(2008%E5%B9%B4)
アメリカがNATO東方拡大を決めた、すぐ後の事件です。

このような過去の歴史がありその後政権を握った「ジョージアの夢」は、ロシアとNATOに対し中立政策を厳格に守っています。
特に親ロシア政策を取っているわけではありません。
ロシアの介入を避けるためには、ジョージアにとってはNATOに対する中立政策は、絶対に必要なことです。

「ジョージアの夢」は、ジョージアの国家主権を守り外国からの干渉を排除するのが基本的な政策です。
そのためには、ロシアとNATOに対し中立政策を厳格に守ることが絶対に必要なわけです。

EUのやっていることは、ジョージアのこのような国際環境を無視して自分たちの側にジョージアを引き込もうとしているにすぎません。

それにジョージア政府が消極的だから、何かと理由を付けて(難癖をつけて)マスコミを使ってジョージア政府批判を繰り返しているというわけです。
EUは、ウクライナ・ジョージア・モルドバ付近でこのような悪事を働いています。モルドバは、ほぼ傀儡化しました。
ウクライナも傀儡化しましたが、ロシアとの戦争になってしまいました。

ジョージアが中立政策を取る理由が理解できると思います。
このように見てくると西側のジョージアについての報道は、ほぼプロパガンダであり部分的にはフェイクニュースだと分かると思います。

※ジョージア政府の立場からすると、フランスとEUの代理人であるズラビシビリ大統領が最後の悪あがきをしていることになります。
ジョージア国内には、色々な政治勢力が残っていて「ジョージアの夢」は、それらの勢力に配慮しながら政権運営をしなければならない処に苦労があります。
ズラビシビリ大統領派もいれば、元大統領のミヘイル・サアカシュヴィリ派の残党だって残っていると思います。
こういった有象無象を抑えながら、ジョージアの主権と国益を守る政治をするのが、「ジョージアの夢」の最大の政治目標です。
ジョージアの中では、一番まともな政治勢力だと思います。だからジョージア国民が支持しているのだろうと思います。

※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d


(オリンピック)フランスの獲らぬ狸の皮算用の結果は❓<2024.07.16

2024-07-16 22:50:36 | ヨーロッパ

2024/06/30
パリオリンピックの思わぬ影響 住民のパリ脱出と観光客減少
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/rikamama/2024/06/post-68.php

『今年はパリでオリンピック開催!という今年の初めに、マクロン大統領は、今年はフランスの年間観光客1億人を目指すと豪語していましたが、・・・』

関係者全員が鼻息荒く「荒稼ぎ」を目論んだようです。

「パリ近郊のホテルの価格が爆上がりし、平均通常の6倍以上になっているなど・・」
「パリ観光局等のメスが入り、あまりの法外な値上げを取り締まったりもしていましたが、酷いところでは、パリ15区のホテルで通常一泊90ユーロ程度の料金のホテルが1,363ユーロに値上げしているホテルなどもあった・・・」
「パリの交通機関などもオリンピックの少し前の7月20日から9月8日までの間は、メトロ・バスのチケットなども1枚 2.15ユーロから4ユーロ、10枚綴りのカルネで17.35ユーロから32ユーロへと大幅値上げと、かなりえげつない値上げです」
「それに加えてエッフェル塔などの入場料なども便乗値上げともとれる大幅な値上げをしています」

これらは、おそらく一例で何から何まで便乗値上げに走ったのだろうと思います。

実際どうなのか❓
パリ住民は例年以上に夏のバカンスに積極的に出かけるようです。
「コートダジュールやコルシカ島などの予約状況をみると、昨年に比べて、それぞれ11.3%、7.7%も増加しており、・・・」

毎年、その代わりに夏のパリを訪れるお得意さん(固定客の観光客)は、混雑が予想されるパリを避けているようです。
「これまでの調査、そして7月・8月の航空券やホテルの予約状況を見ると、思っていたほどには、増加せず、・・・」

※そしてこの記事にはありませんが、五輪目当ての近隣諸国の客は、余りの宿泊費の高騰ぶりに辟易して・・・
宿泊なしの日帰りや弾丸ツアーを選ぶ人が多いようです。
宿泊費の高騰して普通の人には、宿泊は無理なんですね❓
だから、「来た見た帰った」になりそうです。

そしてテロは心配されていますから、テロを危惧してパスする人も結構いると思います。

議会選挙を見ても政治的混乱の極みにあります。
政治の方は、「好きにしてよ!」状態だと思います。

こんな状況で当初の目論見通りの収益が上がるかどうかは、相当微妙だと思います。
これで本当にテロが起これば、目も当てられません。
「やっぱ、止めよ・・・」と考える人は、やっぱり来ないでしょうね。

と言うわけで、どうなるんでしょうね❓
選手だって心配です。
パリの暑い盛りに競技をするわけですから、熱中症でぶっ倒れる選手が出るかもしれません。
『中国の17歳バドミントン有望選手が国際大会の試合中に死亡 救命処置に疑問の声』
2024年07月03日17時30分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=3527359&g=cgtn

更には選手村には、クーラーはなく自然冷房なんだそうです。だから国によっては自前で持ち込むそうです。

何から何まで心配の種の尽きないパリ五輪です。
これ、行きたいと思いますか❓


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欧州議会>極右勢力の主導権争い(オルバン、ルペン)<2024.07.10

2024-07-10 19:47:14 | ヨーロッパ

ルペン、オルバン両氏が共闘 欧州議会に極右新会派
2024年7月9日 17:08 発信地:ブリュッセル/ベルギー [ ベルギー ハンガリー フランス イタリア ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3528237?cx_part=top_category&cx_position=5

先の欧州議会選挙で極右勢力が議席を伸ばし、フランスでは大きな政治的変動がありました。
その結果、与党会派ではマクロン氏が率いる勢力が大きく退潮しました。

一方で極右勢力にも二つのグループがあります。
イタリアのメローニ首相(右)率いる「イタリアの同胞(FDI)」のグループ。
フランスのルペン氏の率いる「国民連合(RN)」を中心とするグループ。

本来であれば、ここにドイツの「ドイツのための選択肢AfD」が参加するはずですが、一部メンバーのナチスドイツ礼賛とも受け取れるような言動を受けて、両グループから除名的な処分を受けています。
「ドイツのための選択肢AfD」は、完全に誰が見ても危険な極右だと思います。
BBC
『ドイツ、クーデター計画容疑で25人逮捕 議事堂襲撃を画策と』
2022年12月7日更新 2022年12月8日
https://www.bbc.com/japanese/63884601

この中に元AfD連邦議会議員が参加していたとされています。さすがにAfDは危険すぎる政治集団と判断されて当然だと思います。

今回のニュースでは、ハンガリーのオルバン首相とルペン氏が欧州議会新会派の「欧州の愛国者」を立ち上げました。ここにオーストリアの「自由党」・チェコの「ANO 2011」・オランダ、ポルトガル、スペインの極右勢力、そしてイタリア「同盟」も参加の意思を表明しています。

ルペン氏とメローニ首相の欧州極右勢力内の主導権争いです。この二人は絶対折り合いません。
女同士の強烈なバトルです。
男性で経験のある方(❓)は理解できると思います❓
(怖いんだから❓)

しかしこの主導権争いは極右の御大のオルバン首相が味方に付いたルペン氏が、優勢を築きました。
ここにイタリアのメローニ首相のライバルの極右の「同盟」も参加を表明していますので、ほぼメローニ包囲網が形成されたと言えます。

今後はルペン氏とともに「欧州の愛国者」の支援を受けるオルバン首相の欧州内の政治の舞台での発言権が強まると思います。
欧州政界の反逆児オルバン首相の発言と行動は、単に主流派が批判して済むものでも無視して良いものでもなくなります。
(※このように認識するとオルバン首相の発言や行動が、これまでとは違って見えると思います。)

フォン・デア・ライエン委員長もこれまでのように自分勝手な振る舞いは許されなくなると思います。
これが、良い方向に影響するとよいと思いますが❓

※最近のイタリア政界
イタリア総選挙、極右政党が勝利
2022年9月26日
https://www.bbc.com/japanese/63030359
主要な政党
メローニ首相(右)率いる「イタリアの同胞(FDI)」
「フォルツァ・イタリア」中道右派
サルヴィーニ氏率いる「同盟」極右
<得票率見通し>
https://ichef.bbci.co.uk/ace/ws/800/cpsprodpb/13406/production/_126845887_italyelex.jpg.webp
議席数(定数400)
与党(238)
「イタリアの同胞(FDI)」118
「フォルツァ・イタリア」44
「同盟」66
野党(162)
民主党69
五つ星運動51
他小政党の議席


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2024フランス総選挙>マクロンVSルペンは痛み分け、マクロン政権「死に体」

2024-07-08 21:06:21 | ヨーロッパ

マクロン仏与党と左派、激しく対立 連立交渉不調で〝三つどもえ議会〟なら機能不全も
2024/7/8 20:18
https://www.sankei.com/article/20240708-RQ3VY7S5NBOU3GVEMMNJAFGD3U/

1回目投票の支持率なら国民連合は3割を超す議席獲得の可能性もあったと思います。
極右政権を絶対に阻止したいマクロン与党連合と左派連合「新人民戦線」は候補者調整をして候補者の一本化を図りました。
それが功を奏して・・・
「新人民戦線」180~205議席
マクロン与党連合150~180議席
国民連合130~145議席

このような結果が予想され極右の過半数は阻止されました。
しかし大きく議席を減らす見込みのマクロン与党連合も国民から否定されました。
フランス国民は、仕方がないから左派連合の「新人民戦線」に第1党の議席を与えましたが、これも過半数からは遠いです。

マクロン大統領が、「新人民戦線」の急進左派「不屈のフランス」との政権協力を拒否していますので議会多数会派の形成は困難です。
「新人民戦線」を中心に法案ごとに協議するしかありません。非常に不安定な議会運営が予想されますが、仕方のないことです。

やはり民意を無視して強引にマクロン大統領が推し進めてきた様々な改革路線が、国民に否定されたと言うことです。
その国民の不満を吸収して勢力を伸ばしてきたのが、極右・国民連合です。
しかし国民連合が現実に議会多数派になる可能性を前に、フランス国民は「それでいいのかどうか?」考えた結果だと思います。

マクロンとルペンの両方に、「バッテン!」が付けられました。フランスは、ヨーロッパで一番極右が似合わない国だと思います。
以前のフランスであれば、ヨーロッパの紛争を煽り立てることはなかったと思います。
むしろ、ドイツと協力して紛争拡大を防ぐ側に回っていました。
国として国民として「フランスらしい」・と言うのはどのようなことなのか?
フランス人には、冷静に考えて欲しいところです。
選挙結果は、フランスらしい結果でした。
(※なんだか最近のヨーロッパは、ミニ・ヒトラーみたいのばかりです。)


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どうなる❓総選挙後のフランス議会<2024.07.07

2024-07-07 20:25:38 | ヨーロッパ

フランス議会下院選の第1回投票、極右が最大勢力に 与党連合は3位
2024年7月1日
https://www.bbc.com/japanese/articles/c9e9r3ggrrxo
フランス国民議会、決選投票開始…極右系政党が第一党も過半数届かず「中ぶらりん議会」の公算
2024/07/07 19:34
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240707-OYT1T50077/

(極右)国民連合が過半数を獲得する可能性が出てきたため第2グループの左派政党連合と第3グループのマクロン大統領が率いる中道の与党連合との候補一本化が功を奏し、何とか国民連合の単独過半数は、阻止できる見込みです。

現在の獲得議席数予想(最大)
国民連合210
左派政党連合185
与党連合150
過半数289

ところが❓
過半数の連立の見込みが立ちません。
左派政党連合185+与党連合150の足し算が出来ないところが悩みの種です。
マクロン大統領は、急進左派の「不服従のフランス」(LFI)とは連携しない姿勢を示しています。
「不服従のフランス」の現有議席は、75です。
この通りではないにせよ、足し算から「不服従のフランス」の議席を引き算すると、過半数に到達する政党グループが形成できません。

選挙が終わる前から、議会の過半数は無理の形成です。
もし「不服従のフランス」を政権に加えると、これまでマクロン大統領が主導してきた国民の給付を制限する改革は完全に頓挫します。
大問題になったのは年金改革ですが、これは完全にボツになるでしょうね❓
その他、労働者の権利を制限する様々な改革(改悪?)も頓挫すると思います。

と言うわけで、「不服従のフランス」を連立に入れようと入れるまいと「不服従のフランス」が法案成立のキャステイングボードを握ることになります。

あれあれ❓でしょう❓
「不服従のフランス」の賛成しない法案は、議会を通らなくなります。

と言ってマクロン大統領は、ルペン氏と手を握ることは不可能です。もし連立合意をするならルペン氏の主張を丸呑みするしかありません。

始まる前からフランス議会のダッチ・ロールは決定してしまいました。
次の総選挙までどうやって議会運営をしていくのかは、誰にも分からないと思います。
マクロン大統領は議会に対する影響力を完全に失いました。

そして第1回投票の後で左派勢力が呼びかけてフランス各地で小規模ながらデモが行われました。
第2回投票の後、どうなるか分からないのでフランス全土で約3万人の警察官が動員されて不測の事態に備えているそうです。
フランスでは大規模デモが暴動に発展することは時々あるからです。

これで月の後半には、オリンピックが始まります。
オリンピックでは、テロも警戒されています。

目が離せないフランスの今後です。
(「ひとごと」だから気楽に日記を書いていますが、自分の国がこうなったら、イヤ~大変だろうな❓)
個人的には、ルペンさんを応援しています。
戦争を煽る輩は、絶対許せません!


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イギリスのメデイアの政党支持に見る報道の自由度(23位)と70位の日本<2024.07.01

2024-07-01 20:13:15 | ヨーロッパ

①英紙FTとサンデー・タイムズ、総選挙控え労働党支持を表明
2024年7月1日(月)11時08分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/07/post-104918.php
BBC
②【イギリス総選挙2024】 英紙サンデー・タイムズ、労働党支持を表明 従来の保守党から一転
https://www.bbc.com/japanese/articles/cxe2y7lmze5o

<これまでに労働党を支持した新聞>
デイリー・ミラー、ガーディアン、インディペンデント
+サンデー・タイムズ、FT
<保守党を支持>
デイリー・メイルとデイリー・テレグラフ

<態度不明>
最も購読者数の多いタブロイド紙サン

このように大体の新聞は、支持政党を社説で明らかにしています。その理由の説明も明確です。
政権に中立であると言うことは、大きな理由は読者がそれを望むのと収益源であろうと思います。

日本のメデイアが、政権イエスマンである理由はコマーシャル収入が大きいからです。おまけに新聞がテレビまで所有しています。テレビ局の許認可の権限をちらつかされると❓
おっとっと❓
日本では、まず新聞とテレビの完全資本分離が必要でしょうね。
新聞は新聞で経営し、テレビはテレビで新聞とは全く無関係に経営することが、第一歩だと思います。

アメリカで政府に逆らえる左派のNYタイムスは、経営の独立を守るために購読料を中心に経営しています。
ネットの普及を好機としてネット版を大幅に増やして、今や関連紙まで含めると発行部数1000万部の大新聞になりました。
その代わり日本の新聞など足元にもよれないほど内容は、ハイレベルです。
日本の新聞は、読むとこがほとんどないでしょう❓
せいぜい、日経新聞位ですね。
しかし、これも経済面以外はレベルが低いと思います。

イギリスの報道の自由度ランキングは、2024年180か国中23位です。少し前は30位台でしたのでやや改善されました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A0%B1%E9%81%93%E8%87%AA%E7%94%B1%E5%BA%A6%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0

アメリカ55位
ウクライナ61位
韓国62位
『『『日本70位』』』
イスラエル101位
ロシア162位

大体、何が言いたいか分かってきましたね❓
アフリカのどっかの国と❓
どっこいどっこいか❓

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2024フランス総選挙・第1回投票>極右国民連合(RN)が大躍進、中道与党連合が大敗北<2024.07.01

2024-07-01 20:11:27 | ヨーロッパ

①極右が最多得票、過半数迫る 与党大敗へ―仏総選挙・第1回投票
2024年07月01日08時43分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024070100066&g=int
②仏下院議会選、極右が首位 与党連合は3位=出口調査
By Juliette Jabkhiro、 Layli Foroudi 2024年7月
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/4CN3JHL7URKSLFSUQPKU4M5TZE-2024-06-30/


①時事通信の記事
第1回投票の予想得票率と獲得議席予想
極右が33~34% 230~300(改選前約90)
左派野党連合が28~29% 120~200(同約150)
与党21~22% 60~125(同250)

事前のアンケート通りの投票結果です。
欧州議会選で大敗したマクロン氏は、解散総選挙に打って出ましたが、その心は不明です。
ある意味、潔いとも言えます。
解散しなくても求心力を失ったマクロン氏は、今後議会運営には苦労することは分かり切っています。
すっきり新内閣が形成されて新内閣に政治運営の多くを任せる方が、理にかなっていることは確かです。

②の記事
『第1回投票で過半数を獲得する候補者がいない選挙区では、上位2人に加え、有権者の12.5%の票を獲得した候補者も決選投票に進む。
・・・・・
第1回投票の投票率の高さを踏まえると、決選投票で3勢力が対決する選挙区は記録的な数になる可能性が高く、専門家によるとRNに有利に働く見通し。
・・・・・
中道左派と極左のリーダーは3位となった候補者に撤退を求めた。』

議席数に大きな幅があるのは、今後2位と3位の候補者で
調整がある可能性があるためです。
普通は3位が辞退して2位の候補に投票を呼びかけると言うことだろうと思います。
候補者調整が上手くいけば、左派野党連合と与党連合が議席数を、やや増やすと思われます。

これまでは、中道右派と中道左派の政党が組んでRNを政権から遠ざけてきたと言うことですが、国会内の数合わせと選挙は違うと思います。

どちらにしても極右国民連合(RN)が過半数には届かなくても、かなりの議席を持つ第1党になるのは確実な情勢です。

国内基盤の弱体化は、EU政府内におけるフランスの発言力を大きく低下させると思います。EU政府の政策も、これまでと同じにはならないと思います。

また、イギリスの総選挙でも政権与党の歴史的大敗が予想されています。

NATOも意思決定が変化せざるを得ないでしょう。

少なくとも今後、EU政府内で発言力が大きくなるのはEU議会選で議席を増やしたドイツ・キリスト教民主同盟のグループとイタリアのメローニ首相の率いるグループです。
EUとNATOに政策の変化があるかどうか・注目したいと思います。


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(ドイツ)森で日光浴をしていたオジサンがイノシシにバックを盗まれてしまって❓<2024.06.26

2024-06-26 19:28:47 | ヨーロッパ

パソコン返して! 全裸でイノシシ追う男性の写真が話題 独
2020年8月8日 10:58 発信地:ベルリン/ドイツ [ ドイツ ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3298165?cx_part=related_yahoo

ドイツは都市の郊外は森ですから、イノシシもいます。
オジサンは、森の草原で日光浴をしてくつろいでいたところ子供を2頭連れたイノシシがやってきて、バッグからピザを盗んで食べてしまいました。
ついでにバッグも盗んでしまいました。
バックには、ノートパソコンが入っていました。
そこで仕方なく、おじさんはイノシシを追いかけました。
無事、バッグを取り戻すことが出来ました。

『 ランダワさんは「(イノシシに対して)集中力を保った彼をみんなが尊敬した。手に黄色のバッグを持って戻ってきたときには、拍手をして彼の成功を祝福した」とインスタグラムに書いている。
 ランダワさんが男性に写真を見せ、共有していいかと尋ねると、男性は笑っていたという。』

写真だけ見ると、やや変ですね❓
ここは、ヌード日光浴で人気の湖トイフェルスゼーの畔なんだそうです。
だから、オジサンは変態ではありません。

ドイツのヌード文化は、ヨーロッパ一で有名です。
ベルリンの市営プールの利用を巡っては、こんな判決がありました。
CNN
独ベルリンの市営プール、女性のトップレスOK 「禁止は性差別」の訴え認める
2023.03.13 Mon posted at 17:10 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35201212.html

市営プールでこんな調子では、ヌード日光浴で人気の湖の畔であれば、それは普通のことです。
むしろ周囲にいた人たちは、イノシシがバックを加えて逃げる方が珍しかっただろうと思います。

フランスに行くとやや違っていて、トップレスで抗議活動をする元気者もいます。
普通の若い女性は、人目のあるところでトップレスは恥ずかしくて嫌だそうです。
ドイツのヌード文化は、筋金入りなのが良く分かります。

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世界中で増えている酷暑による死亡者<2024.06.21

2024-06-22 19:20:39 | ヨーロッパ

五輪=パリ組織委、高温に警戒 欧州襲う熱波受け
By Reuters
2023年7月19日午前 11:49 GMT+91年前更新
https://jp.reuters.com/article/idUSKBN2YZ04T/
パリ五輪は東京以上の酷暑? 研究者が改めて警告
2024年06月20日17時05分
https://www.jiji.com/jc/article?k=20240620046091a&g=afp
メッカ大巡礼の死者、1000人超に
2024年6月20日 20:06 発信地:リヤド/サウジアラビア [ サウジアラビア エジプト 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3525283?cx_part=top_topstory&cx_position=1
ギリシャで行方不明者続出、酷暑が脳に影響か
2024.06.20 Thu posted at 17:22 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35220409.html
北半球各地で猛暑、数百人が死亡
By Gloria Dickie
2024年6月21日午後 2:15 GMT+930分前更新
https://jp.reuters.com/world/us/ARYUNQ62PZOJ5BSN65R5WTPCJM-2024-06-21/

普通に暑いと思われるインドやメキシコでも酷暑による死亡者が報告されています。
メッカ大巡礼では、これまでになかった大量の死亡者が発生しました。外気温50度前後の酷暑で写真を見ると分かりますが暑さを遮る日陰はありません。水分補給をしても限界があります。
酷暑に慣れている中東の人々でさえ死亡しています。
巡礼の時期を秋に変更するしか方法はないと思います。

今年急に増えたのがギリシャでの死亡・行方不明者です。
毎年行っている人でも死亡している例もあります。
暑さの限界を超えているのだろうと思います。
人の通らない場所に行って熱中症で倒れれば、即死亡です。
ローマでも去年、熱中症で気分が悪くなりうずくまっている観光客に周囲の人が水を上げている写真を見ました。

オリンピックすら危険になっているようです。
東京五輪では酷暑対策で開催時期をずらしました。
パリ五輪は、酷暑のシーズンでの開催です。
しかも選手村には、エアコンがないそうです。

フランスの熱波事情
『公衆衛生当局のデータによれば、昨年はフランス全土で5000人以上が酷暑により命を落とし、気温も過去最高となる40度以上を各地で記録した。また昨年5月に発表された学術誌の研究では、パリの猛暑での関連死割合が、欧州854の都市で最も高かったことが紹介されている。』

このような状況であるのに開催時期は・・・
『7月26日から8月11日の五輪開催期間は、通常はパリの気温が最も高い時期で、近年は記録的な熱波が連続で押し寄せている。』

メッカ大巡礼の死者にしてもパリ五輪にしても従来の慣習をそのまま現在の酷暑のシーズンに持ち込むことで起きています。

外国の猛暑は、日本とはレベルが違います。
40度~50度以上です。
このシーズンは、観光旅行に行ったら外出さえ十分注意しないと危険であることが分かります。
日本でも夏の気温の高い日中に出歩くのは、高齢者には危険です。外国の酷暑の地域に行けば、更に危険です。

もうこれまでの常識は通用しないし、熱中症の即死ぬ危険性を十分理解する必要があると思います。
倒れて動けなくなれば、数時間で死亡します。
気分が悪くなって周囲に助けを求めることが出来るうちに対応しないと手遅れになります。
人気のない場所に行くと周囲に助けを求めることが出来ません。そのためギリシャでは死亡者や行方不明者が続出しています。

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欧州委員会のメンバーと委員長の選出方法とは❓<2024.06.20

2024-06-22 19:17:47 | ヨーロッパ

欧州議会選挙2024、「極右」「EU懐疑派」大躍進の理由…EU市民は何を思って右派に票を投じたのか?
川口 マーン 惠美
2024.06.14
https://gendai.media/articles/-/131799?page=4

この記事は、一定期間無料記事で期間経過後、有料記事になります。
川口マーン惠美さんはドイツ在住の日本人でドイツ事情には詳しいです。
この人より詳しく書く人は、知りません。
立場は右派で保守的な考え方だと思います。

他の記事一覧
https://president.jp/list/author/%E5%B7%9D%E5%8F%A3%20%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%B3%20%E6%83%A0%E7%BE%8E

原発やエネルギー関係についての観察や考え方も参考になる部分は、多いと思います。
ドイツの脱原発の失敗の経緯をリアルタイムで見て実感しているからです。

記事の中に今回の欧州議会選挙を含む、今のドイツの政治事情が書かれています。非常に分かりやすいと思います。

今回は、EU政府についての面白い見解を紹介します。
特にEU委員長は、まるでヨーロッパの王様のごとくふるまっています。
そうできる理由は、まず選挙と無関係に推薦で選ばれ選ばれると5年の任期中は、身分が保証されます。
EU首相と言った方が、分かりやすいと思います。

その決め方
欧州委員会
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
EUの「内閣」に当たる行政執行機関
「EU基本条約の守護者」
欧州全体の利益を代表し、追求する
欧州委の委員長
欧州理事会(首脳会議)が推薦する候補
欧州議会が絶対多数決で承認
最終的に欧州理事会により任命

選挙とは、まるで無関係に決められます。

川口マーン惠美さんの記事では、こう書かれています。
『欧州委のメンバーは国民の選挙を経ずに決まり
その委員長は、全加盟国の首脳が密室で決める。
欧州委員会の権限は、選挙の洗礼を受けた欧州議会よりも強く
密室で決められた委員長が絶大な権力を持つ。
EUが民主的な組織ではないと言われる所以』

更には、右派や極右の台頭についての意見
「(反対する勢力は)極右の台頭でEUが壊れ、さらにはヨーロッパの民主主義が危険に晒される(と主張している)
その反対で、彼ら(選挙民)は民主主義を守るつもりで、右派に票を投じたのではないか。」
(決め言葉)
『EUが壊れても、ヨーロッパは壊れない。』
『口先だけで民主主義を叫ぶ腐敗政治家には退場してほしいというのが、EU市民の本音だ。』

これがイギリスが、EU離脱を強引に決めた理由でもあります。結果、イギリスは経済が落ち込み良かったのかどうかは分かりません。

欧州議会選挙が行われるから一見民主的に見えますが❓
実際には、首相に当たる欧州委員長や閣僚に当たる欧州委員は非常に不透明で、委員長については各国の首脳が密室で決めていると言ってもいいでしょう。
ほぼ独裁政治と言っていいと思います。

何故、EU首脳が個人的な意見ではないのか❓と思える主張を強硬に言える根拠がここにあります。
5年間は、誰の掣肘も受けなければ事実上の独裁者です。

余りにも教条主義的なEU政府のウクライナ紛争に対する態度、ガザ紛争に対する態度の原因が、ここにあります。
フォン・デア・ライエン委員長の個人的な意見がそのまま表明されていると思います。
内閣にあたるEU委員会にしてもそうです。

EU市民の選挙で選ばれるわけではありませんから、自分たちが勝手に政権運営をしています。
そこに有権者の意見は、ほぼ反映されません。
自分たちの意見と利益があるだけです。

UE全域で吹き荒れた農民一揆ともいえる農民の抗議活動がありました。
選挙で選ばれるわけでないから、無視できるわけです。

そういった様々な矛盾が、一気に今回の欧州議会選で右派と極右が議席を大幅に増やす結果を招きました。
民主的と自称する現在の各国の政権与党が、今の欧州委員長や欧州委員会委員を選んでいるのと同じだからです。

それに反対するなら選択肢が極右か極左しかなかった・と言う分かりやすい理由によります。

こうやって実際にドイツに住んでいる日本人の作家が書いてくれると、日本人にも「なるほど!」と分かります。

『EUが壊れても、ヨーロッパは壊れない。』
『口先だけで民主主義を叫ぶ腐敗政治家には退場してほしいというのが、EU市民の本音だ』
これは、ウクライナ紛争に対するプロパガンダそのものです。
ウクライナがロシアに負けたところで、ヨーロッパが負ける訳ではありません。
不思議なほど同じ論理ですね❓

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項目「ヨーロッパ」の目次②
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