「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(ロシア)何かと話題のプーチン氏と金正恩氏の会談<2023年9月

2023-09-14 17:35:41 | 世界経済と産業

プーチン氏、金正恩氏に援助「懇願」 米
2023年9月12日 9:24
https://www.afpbb.com/articles/-/3481131?cx_part=related_yahoo
プーチン氏、金氏に協力強化要請 「解放記念日」の祝辞で
2023年8月15日
https://www.afpbb.com/articles/-/3477124?cx_part=related_yahoo
北朝鮮の金総書記がロシア到着、「両国関係の戦略的重要性示す」
ロイター編集
2023年9月13日午前 7:47 GMT+91時間前更新
https://jp.reuters.com/world/europe/ESZ2MXYMKVIBXO6UEIYNWPMZVY-2023-09-12/
プーチン氏、極東宇宙基地訪問へ 金氏との会談「行けば分かる」
ロイター編集
2023年9月12日午後 5:44 GMT+916時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/XM657TJIAZIK7JUSPMH75VJDYY-2023-09-12/

8月には、ロシアが「協力強化要請」をしたようです。
6月の末には、ロシアのセルゲイ国防相が北朝鮮を訪問して金正恩氏と何やら親密に会談していました。(結構、ゴマをすっているように見えなくもありませんでした・・)

9月には、「プーチン氏、金正恩氏に援助を懇願」と記事の書き方が変わりました。

以前なら、金正恩氏がプーチン氏に面会するならモスクワまで行く必要があったと思います。

今回は?
「ロシアのプーチン大統領は、極東のボストチヌイ宇宙基地を訪問する予定」
流石に「援助を懇願」ではロシア国内の聞こえが悪いから極東視察になりました。金正恩氏の訪問先は、ウラジオストクです。偶然にも訪問先と視察先が一致しました。

まあ、念入りに面会して相談(懇願)するのでしょうね?
ロシアが欲しいのは、主に北朝鮮の砲弾の備蓄分とグラート用ミサイルの備蓄分です。こんなのを大量に備蓄しているのは、北朝鮮しかありません。

既にプーチン氏は、去年中国の主席を訪問して(援助を懇願したものの)ゼロ回答で帰国しました。イランにもそれほど沢山の砲弾は、ないと思います。現実問題、北朝鮮しかプーチン氏の頼れる相手は、いません。

アメリカの経済制裁その他の締め付けを無視してロシアを援助できる国は、北朝鮮しかありません。プーチン氏のお土産次第では、満額以上回答もありえます。
石油に食料に軍事技術などです。全部、ロシアにあります。

フランスの通信社が書いている通りです。

『金正恩氏訪問、ロシア孤立化浮き彫りに 仏』
2023年9月13日
https://www.afpbb.com/articles/-/3481311?cx_part=top_topstory&cx_position=1

実際には、既に北朝鮮の砲弾やミサイルはロシアに供与されており、7月ぐらいにウクライナ軍が分捕り品のグラート用の北朝鮮のミサイルを、ロシア軍に撃ち込んでいるのが記事になっていました。
「どうして、ウクライナ軍が北朝鮮のミサイルを持っているんだ?
密輸入したのか?」
と、話題になりました。
ウクライナ軍が言うには・・・
「有志のカンパだ(分捕り品)、不発弾(=不良品)が多い・・・」
と言うものでした。

色々話題の多い、北朝鮮とプーチン氏です。
ブラジルの大統領もあれほどプーチン氏を擁護するのだから、砲弾位援助すればいいのに・・と思いますが、こちらはアメリカの締め付けが怖いので、「口先」だけです。言うだけならタダだし、問題ないだろう!と言う嫌がらせですね?

これからまだまだロシア軍とウクライナ軍の激戦は、続きますからプーチン氏もあちこちに相談(援助の懇願)しなければ、なりません。ロシアの国内生産分だけでは、到底足りないと思います。と言って、相談する先は今となっては北朝鮮以外にないようです。

やはり、侵略戦争は宜しくないですね!


(アメリカ)州立公園で小さな女の子が見つけた光る石とは?<2023年9月

2023-09-12 17:34:58 | 世界経済と産業

7歳の子どもが大粒のダイヤ発見 米南部の州立公園
2023.09.10 Sun posted at 14:38 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35208904.html

何と!2.95カラットのブラウンダイヤモンドでした!
公園の名前は、クレーター・オブ・ダイヤモンズ州立公園。もろ、ダイヤそのものです。
火山のクレーターで出来たダイヤ採掘場のすぐ脇なんだそうです。
以前は、ここにダイヤがある事は知られていなかったそうです。農作業中に初めてダイヤが出てきてからダイヤの採掘場になったそうです。ここら辺の土地を買い占めておけば、大儲けでしたね?

火山のクレーターが、ある土地は穿り返せばダイヤが出てくるかもしれません。

アメリカ旅行に行くなら、アーカンソー州のクレーター・オブ・ダイヤモンズ州立公園は、外せませんね?散歩していたらダイヤが見つかるかもしれません。
大雨が降った後は、特に狙い目です。表土が流れて土の中のダイヤが露出しているかもしれません。小さな子供を連れて行くのもポイントです。目線が低いから大人には、見えないものも見えます。

8歳少女、湖で古代の剣発見 「スウェーデンの女王」の呼び声も
2018.10.06 Sat posted at 11:50 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35126653.html

スウェーデンのバネチェクちゃんは湖で1500年前の古い剣を発見しました。
「水切り」をして遊んでいたところ、水中に棒のようなものがあることに気が付きました。拾い上げた後、面倒だから捨てようとも思ったようですが・・
一応、パパに知らせたら?

大発見になりました。

※そして更に考えるなら?
『世界を襲った巨大津波を解析、恐竜絶滅させた小惑星衝突の威力』
2022.10.05 Wed posted at 22:00 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35194183.html

この巨大隕石が衝突した後は、今は海の底です。しかし、ここをほじくり返すと?
金やダイヤモンドが、ザクザク!かもしれません。
夢が、あるでしょう❓

巨大隕石の衝突跡は、地上にあるとダイヤモンド鉱山や金鉱山になっているところもあります。
『ロシアの隕石クレーターに「数兆カラットのダイヤモンド」』
2013.02.20
https://wired.jp/2013/02/20/russian-diamond-smorgasbord/

ここにも、あるかもしれません・・・
『「世界最大」の隕石衝突跡、オーストラリアで発見』
2015.03.25 Wed posted at 11:03 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35062244.html


欧州冬の陣(ガス備蓄)<ウクライナ紛争2023年8月

2023-08-24 17:54:54 | 世界経済と産業

欧州のガス貯蔵、冬を控え「ほぼ100%」
2023.08.22 Tue posted at 14:50 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35208089.html

去年は、自爆ガス禁輸のおかげでヨーロッパはひどい目にあいました。今年は、夏場にガスを買い集めて冬の需要の90%以上を備蓄したようです。

さすがにユーロが団結して行動すると、他の経済圏では見られない効果があります。11月1日までに貯蔵率を90%にする目標を掲げていたそうですが、早くも目標を超えました。

でも、これはいい方法ですね。備蓄施設を作って夏の価格の安いときに1年分備蓄してしまうのは、エネルギー安全保障の観点からも価格安定の点からも、良い考えだと思います。もっと、備蓄施設を拡大すれば安いときに買って高い時に売れば、商売として成り立つかもしれません。

ロシアにガスの元栓を握られているヨーロッパの貧乏国は沢山ありますから、いい商売になるかもしれません。


電気自動車(EV)の思わぬ欠点?<2023・3・26

2023-04-10 17:52:13 | 世界経済と産業

トップニュース
2023年3月26日7:57 午前6時間前更新
アングル:電池にかすり傷で全損も、エコには程遠いEV保険事情
https://jp.reuters.com/article/autos-electric-insurance-idJPKBN2VQ09V

記事から引用>

電気自動車(EV)の多くは、事故によりバッテリーに軽微な損傷があっただけでも修理や評価が不可能になる。保険会社としては、たいした距離も走っていない車両を全損扱いとせざるをえない。すると、保険料は高くなり、EV移行のメリットも薄れてしまう。

そして今、一部の国ではこうしたバッテリーパックが廃棄物として山をなしている。これまで報道されていなかったが、想定されていた「循環型経済」にとって手痛い落し穴だ。
・・・・・
クリストフ・ラウターワッサー氏。同氏の指摘によれば、EV用バッテリーの製造においては化石燃料車の製造よりもはるかに多くの二酸化炭素が排出され、何千マイルも走行しなければ、そうした追加の排出量は相殺できないという。

<引用終わり

「電気自動車は、環境に優しい」と言うのは、ごく一部分のメリットを切り取って強調しているだけなのです。現状を見るなら、ランニングコスト(保険料)は高くなります。

そして、バッテリーには寿命があります。交換するとバカ高い値段になります。交換すら出来ない車種もあるようです。事故で少しでもバッテリーに傷がつくと廃車にせざるを得ない。そのバッテリーの再利用の手段がなく、山積みで放置されている。

そして、走行距離が短いうちに廃車処分になれば、二酸化炭素の排出量は、化石燃料車のそれよりも大きなものになる。

これは、以前から指摘されてきたところです。
にもかかわらず、電気自動車に舵を切ったのは、主に西欧の自動車メーカーが、日本のメーカーにハイブリッド技術で完敗したからです。クリーン・デイーゼルは、データをごまかしたインチキ商品でした。だから、電気自動車にルールを変更したのが、本当の話です。競争に負けたら、ルールを変えるのは、ヨーロッパはよくやります。

現在、トータルで環境負荷の最も少ないエンジンは、ハイブリッドです。それを作れないから、電気自動車にしたわけです。しかし、現実に電気自動車の数が増えてくると以前から指摘されてきた問題点が、明らかになりつつあります。

そのコストは、保険料の高騰と言う形で消費者に負担が回ってきます。普通に考えて、10年車に乗るならハイブリッド車の方がトータルコストは、格安だと思います。

実際に車社会のアメリカの長く乗るユーザーのファーストチョイスは、ハイブリッド車だそうです。そして日本車でもトヨタやホンダの中古車価格は、他のメーカーと比較して高い値が付くそうです。

電気自動車(EV)が、果たして環境負荷の少ない車なのかどうか?もう一度、考えるべきでしょうね。昨日も書いた通り、水素エンジンの普及はそう遠くないと思います。水素エンジンの車が普及し始めれば、電気自動車は「ゴミの山」になることは、誰が考えても明らかでしょう。電気自動車は、町中の足の代わりの用途しかないと思います。あるいは、市街地の配達用とか・・

あまり言われない致命的な欠点もあります。特に冬の寒い地方では、寒いときのバッテリーの消費量が多くなり持続時間が短くなることです。寒ければ寒いほどバッテリーの使用量が多くなるのだそうです。結果として走行距離やバッテリーの持続時間が短くなります。吹雪で渋滞した時のことを考えたら?寒くなりませんか?

電気自動車をせっせと作って数を増やすことは、あるいは近い将来の「ゴミの山」を作っているのかもしれません。

今、ルールを変えたヨーロッパの車事情は、どうなっているか?中国のメーカーが価格競争力を武器に輸出台数を増やしているそうです。エンジンの開発競争で日本のメーカーに負けたから、ルールを変えたら今度は中国メーカーに食い込まれるという負のスパイラルです。

クリーン・デイーゼルで世紀の大インチキをやった西欧の自動車メーカーは、所詮負け犬だと言うことです。噓つきは、ダメと言う簡単な事実です。


クレデイスイスに見るスイス銀行業界の問題、<2023・3・25

2023-04-10 17:50:47 | 世界経済と産業
 

ビジネス
2023年3月23日1:02 午後Updated 2日前
アングル:クレディ問題、金融大国スイスの信頼に深刻な打撃か
https://jp.reuters.com/article/analysis-credit-suisse-idJPKBN2VP057?il=0

記事のまとめ
2023-03-25
2023・3・25>クレディ・スイス関連記事
https://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2023/03/25/181724

アメリカのシリコンバレー銀行の倒産が飛び火して、クレデイスイスが経営危機に陥り、スイス国内第1位のUBSが吸収合併することで、一応は(スイス政府が無理やり)納めました。

しかし、シリコンバレー銀行は急激な取り付け騒ぎの末に倒産したのであり、銀行自体に問題があったわけではありません。また、全米第16位の地方銀行にすぎません。それでも、あれだけの金融不安が発生しました。

ところが、クレデイスイスの場合は問題の性質が全く違っていてスイスの銀行業界全体の問題と言えます。去年から、不祥事などを理由に預金の流出が続いていて、リスクの高い状態が続いていたところに、シリコンバレー銀行の倒産がトリガーになり、一気に事実上の倒産に追い込まれました。スイス第2位の銀行の倒産です。

その背景には、スイスの銀行業界の長い歴史とその中で育まれてきたスイス銀行業界特有の業界文化ともいうべき性質があります。

しばらく前から、マネーロンダリングとかコンプライアンスが、銀行業界の対応するべき問題として各国政府から業界に求められています。

それと正反対のことを長年続けて世界中の金持ちから預金を集めてきたのが、スイスの銀行業界です。スイスの銀行は、世界一安全です。大昔からの伝統です。

それは、秘匿性の高さでありあらゆる性質の金を受け入れることです。昔は、それでも良かったんです。

しかし、世の中は変化してダーテイなマネーの追放が銀行業界に求められるようになり、それは年々厳しくなってきています。それが、マネーロンダリングの防止と排除であり、コンプライアンスの厳格な順守です。

あらゆる性質の金を受け入れることにより利益を上げてきたのが、スイスの銀行業界です。表面的には、それに従っているように見えますが、実際には昔からの流れは残っているようです。

クレデイスイスの場合は、その「昔からの流れ」が表面化して預金の大量引き出しなどを招きました。「昔からの流れ」が表面化していないスイスの銀行は、他にもあると考える方が自然でしょう。

だから、よりまともなシンガポールやルクセンブルクの銀行に預金が流出するリスクを、ロイターの記事は指摘しています。

長年、指摘され続けてきた汚れた金を受け入れるスイスの銀行業界の悪習が問題視されているのです。あるいは、白い金は全部流出して、灰色や黒の金しか残らないかもしれません。そんなリスクが、見えてきたということです。

長い目で見れば、世界のルールに従わない国や業界は、徐々に排除されていくと言うことなのかもしれません。スイスの銀行が特段、安全なわけではなく秘匿性が極端に高くいろいろな種類のお金を受け入れると言うだけのことです。

安全性の高さを言うなら、アメリカの大銀行や日本の大銀行の方が、余程安全でしょう。しかし、白いお金しか預けられません。

汚れたお金をアルプスの雪で洗ってきれいにする・・
スイスの銀行業界が大昔からやってきたのは、簡単に言うとこのような事です。犯罪者や独裁者や汚職や税金逃れの目的には、便利だと言うことです。

今、それに代わる手段が出来て・
暗号資産です。汚れた金にぴったりの手段でしょう?
やがては、規制や禁止になるように思います。


すぐそこまで来ている水素エネルギー社会<2023・3・25>

2023-04-10 17:49:24 | 世界経済と産業

「産業革命以来の大変革」は間近──電力会社が挑戦する「水素社会」
2023年3月24日(金)12時30分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2023/03/post-101182_1.php

 日本のマスコミを見ると、日本は電気自動車で出遅れているというような記事を、よく見かけます。実際、電気自動車は販売量が増えていて、それが未来の自動車のように見えます。

 しかし、本命は水素エネルギーです。その次は、核融合エネルギー。核融合は実用化には、程遠い技術です。これから開発されていく技術です。一方、水素エネルギーは既に実用化されています。あとは、水素の生産価格を引き下げることと、関連インフラの整備。そして水素をエネルギーとする車や船、発電その他利用する製品の生産コストの引き下げです。これは、量産化でカバーできると思います。

 水素を生産することに関しては、めどが立ちつつあります。

記事から引用>

カリフォルニア州とニューヨーク州でも水素燃料電池を搭載した長距離トラックや宅配トラックの実証試験が行われている。アメリカでは水素を燃料とするフォークリフトやバスの導入も進み、既に多くの州で水素で走るさまざまな車の実証試験が実施され、本格的な実用化に向けデータが蓄積されている。

ハイグリッド・プロジェクトのような実証事業は今後も全米各地で行われ、グリーン水素の安全性やコスト効率が検証されるとともに普及に向けた技術開発も進むだろう。

DOEは既に水素燃料の輸送と貯蔵を支える水素インフラ整備を進めるための官民のパートナーシップ、H2USAを立ち上げている。
・・・・・
水素は天然ガスより高価だが、量産化によるコスト低下が期待される。水電解装置の製造で世界最大手のノルウェー水素企業ネルは、早ければ2025年にはグリーン水素の製造コストは化石燃料と同程度になるとみている。

DOEは今後10年で水素1キロ当たりの水素の製造コストを1ドルまで下げ、水素社会の実現に王手をかける計画だ。

<引用終わり

 つまり価格の問題は、やがて解決され10年後には価格競争力のあるエネルギーになる可能性が出てきました。アメリカは、それに向けた様々な取り組みをしています。もちろん、ドイツやノルウェーでもされていますが、アメリカの取り組みが、一番大きいと思います。既に米国内には2500キロ以上に及ぶ水素パイプラインが整備されていて、ほぼ全ての州に水素の製造施設があるとのことです。

 アメリカは、もう水素型社会への移行段階にあると言っていいでしょう。アメリカがそうなれば、他も大抵そうなります。

 水素にはさまざまな用途があります。基本的にガソリンエンジンを利用するもの全てに置き換えることが出来ます。それは、乗用車・トラック・列車・発電・船舶その他ほぼ全ての化石燃料を利用しているものと置き換えることが出来ます。さすがに飛行機は、どうかなと思いますがプロペラ機なら十分可能でしょう。

 化石燃料に変わる次世代のエネルギーである事は間違いありません。おそらく10年後には、それが普通になると思います。

 例えば、トヨタやホンダが電気自動車の開発を遅らせてきた最大の理由です。もう、水素エンジンを搭載した乗用車が実用化されているからです。水素の生産価格が安くなり、関連インフラが整備されれば、即大量生産に移行し市場に投入することが出来ます。だから、トヨタやホンダにしてみると、過渡期的な電気自動車に多額の投資をすることは、出来たらしたくないことなんですね。

 だから、税金はこの技術開発とインフラ整備に投入するべきです。アメリカがその方向で社会全体が動き始めている以上、それがスタンダードになります。それが世界に普及していくことは、地球環境への負荷を大きく減らすことになると思います。


世界の原発活用の動き<2023年3月3日

2023-04-05 11:15:11 | 世界経済と産業

ワールド
2023年3月3日1:11 午後Updated 3時間前
米政権、原発延命に12億ドル 21年以降停止の施設も対象
https://jp.reuters.com/article/usa-nuclearpower-idJPKBN2V507C

仏などEU11カ国「原発連合」、脱炭素名目で連携強化
2023年3月1日 21時09分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/233987

原発連合に参加したのは・
フランスが主導し、ブルガリア、クロアチア、ハンガリー、フィンランド、オランダ、ポーランド、チェコ、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、11か国です。

つまり、地球気象変動に二酸化炭素削減で対応するなら、現実問題として、供給の安定性を考えるなら原発の稼働延長や新設しかないと言うことです。

未だに脱原発を言う人は、多いです。
しかし、その対応策は再生可能エネルギーであることが多いです。ドイツの脱原発は、失敗しました。電気が足りなくなれば、原発で発電するフランスや石炭火力で発電する東欧から電気を買います。ドイツの脱原発は、ドイツで原発を稼働しないと言うだけの話に終わりました。

自然エネルギーについても、そもそもそうできる国と出来ない国があります。大規模洋上風力発電に頼れば、戦争が起きた時、破壊されれば瞬時に電気がなくなります。

あれほど横暴野蛮の限りを尽くす、ロシアでさえ原発事故には配慮しています。

つまり、原発は戦争であろうと攻撃の対象にしては、ならないと言うことです。やれば、自分たちの原発も攻撃対象にされます。ほぼ、核ミサイルと同じです。

もちろん、原発自体の安全な運用、あるいはテロ攻撃に対する防御は、必要です。しかし、これまでの原発事故の原因は、人間の操作ミスや災害などの安全対策の不備が原因です。

まだ、石炭火力に発電を頼る国は非常に多いですし、それを比較的短い時間で他に置き変えようとするなら、今の段階では原発の活用しか手段がありません。

この期に及んで、原発反対や脱原発を言う人は、地球象変動問題は放置すると言っているのと同じです。

ほぼ、日本の改憲反対と同じです。
反対するだけ、対応策はなし。

ある政党の党首が、笑えることを言っていました。
9条は、日本にプーチンみたいなのが現れた時、日本の外国への侵略を防げるというのです。
外国にプーチンみたいのが現れて、日本を侵略してきたらどうするのか・と言う説明はありません。
日本は、プーチン・ロシアと国境を接していいるのですよ。
ようは、その場合は抵抗せず侵略者に従うのが対応策なのでしょうね。

つまり、原発問題には背に腹は代えられない差し迫った地球環境の問題があります。
石炭火力と原発と、どっちがマシか考えたら分かると思います。
原発事故で死亡した人間は、確かにいますが最大10万人未満くらいでしょう。
石炭火力が生み出す大気汚染で死亡する人は、「1年」で世界で「百万人」を超えるそうです。

原発連合に参加した国々を見てください。
石炭火力か原発かしか、選択肢を持たない国々です。

原発の運用には万全の安全管理が必要です。
災害やテロに対する安全対策も今後強化していく必要もあると思います。
福島第一原発事故は、人災です。
津波に対する対策を早く講じていれば防げた事故です。

あるいは、柏崎刈羽原発についても同じことが言えます。
原発の敷地に海からの断層が伸びていることは、民間の研究者が指摘していました。東電は、断層はないと言うことで建設を強行しました。
実際には、断層は陸地にも伸びていて原発は激しい地震に襲われました。それでも原発事故は起きませんでしたから日本の原発の耐震性は高いと言えます。もし、柏崎刈羽原発が断層部分を完全に避けて建設されていたら、地震の後短期間で操業できたと思います。

つまり、現実を見ろ・と言うことです。
他に適切な手段があればそれでいいでしょう。
なければ、原発を活用するしかありません。
電気代の高騰を考えてください。
電力の安定供給を考えても、エネルギー安全保障を考えても、今は原発を利用するのが、一番合理的だと思います。使用済み核燃料の保管問題は、当然あります。10万年ほゞ永久保管する堅固な地下施設を建設して保管するしかないでしょう。処分など出来ません。この点もきちんと説明し手段を考えるべきです。最終処分場などあり得ない話です。

やがては、水素型社会に移行していくと思います。
あるいは、核融合エネルギーも実用化されるかもしれません。

その間の大容量発電の手段をどうするかの問題です。
ごく簡単に言うと、昔の通りで・
石炭火力と原発・どっちにしますか?
それ以外の大容量のエネルギー開発を怠ったため昔と同じ問題が、今蒸し返ってきたのです。

第一次オイルショックをきっかけに、日本では原発導入が開始されました。
福井県に関西電力美浜発電所1号(PWR)が1970年11月に運転開始。
これが、商用原発の始まりです。
今、その時から50年以上経過しています。
その間の発電技術の技術革新がなかったので、問題はその時と同じです。
大規模石炭火力発電か原発か?の二択問題です。
天然ガスは価格が高騰すると、大規模発電には不向きであることが、分かりました。

中国で原発建設6基承認 総投資2兆4000億円
2022年4月21日 18:18
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM218C70R20C22A4000000/
記事から引用>
中国では21年末時点で53基の原発が稼働する。発電能力は約5500万キロワットで、世界では米国、フランスに次ぐ規模だが、国内の発電能力の2%強にとどまる。21年の発電量でも、原発は全体の5%を占める規模だ。
<引用終わり

中国も発電に占める石炭火力の比率は、今もって高いです。
中国、COP27で「石炭火力発電所の大幅増強」を表明
2022.11.29
https://forbesjapan.com/articles/detail/52326
中国が石炭依存をやめるには 地球温暖化、大きく左右
2022年5月11日 5:00
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD25B3V0V20C22A4000000/

中国の発電事情を見ると、良く分かると思います。
電力需要が大規模なため、原発だけでは到底足りません。
だから、原発と同時に石炭火力も大幅に増強しています。
もし、中国が石炭火力を全部、原発に置き換えるなら大型原発を100基新設しても足りないでしょう。

インドのケース
こちらは、中国以上に深刻です。石炭火力の割合が、 75.3%。原発は、たったの3%未満。そこに更に石炭火力発電所を、大増設しようとしています。
ワールド
2021年11月3日8:04 午前1年前更新
焦点:アジアで火力発電所約200カ所建設中、「脱石炭」の前途多難
https://jp.reuters.com/article/coal-power-cop-idJPKBN2HM1KO

つまり、大規模発電の方法は、石炭火力か原発しかありません。しかしながら、特に大人口を抱える中国とインドでは、原発建設など到底間に合わず、石炭火力を大増設している現状があります。
アメリカですら、まだ発電に占める石炭火力は24%あります。さすがに、アメリカは石炭火力の増設の計画はなく、原発の新設に向かうようです。

脱原発を気楽にいう人たちは、この現状をどうしようというのか?今ですら少ない発電に占める原発の比率を下げれば、その多くは石炭火力に置き換わります。

もし、真剣に二酸化炭素の削減を考えるなら、世界中で原発の大増設を行うしかありません。
それでも尚、気楽に脱原発などと言えますか?

気象異常問題以外にも、大気汚染で毎年100万人以上の人々が死亡しています。
それも、都合よく無視しますか?

私も10年前は、原発反対でした。
しかし、その後地球気象異常問題や深刻な世界の大気汚染問題を知り、短期的には原発を大増設するしか、解決の方法がないことに気が付きました。

感情的な脱原発は、現在の問題解決を放棄するのと同じことです。ドイツを見れば、分かるでしょう。感情的な脱原発にこだわり、電気に困ったらより二酸化炭素の排出量の多い泥炭を、ガンガン!燃やしています。環境に良くないでしょう?それでも、原発の再稼働はしません。
ここまで行けば、宗教でしょう?

宗教で、地球気象異常問題も世界的な大気汚染問題も解決できません。


中国のEV自動車の事情<2022年05月30日

2023-04-02 22:25:49 | 世界経済と産業

21世紀は、良くも悪くも中国の世紀だと思わざるを得ません。とにかく技術革新と技術の進歩が速い。驚くばかりです。最近では、宇宙ステーションを建設しその人員を送り込んだとの記事を読みました。

自動車も少し前までは、中国メーカーなど中国人にすら人気がありませんでした。
今では、中国メーカーのEV車が圧倒的人気なんだそうです。
安かろう悪かろうが、安くて品質が良く中国人にとって使いやすい車を造っているのが、一番の理由のようです。
中国は今では、スマホ利用とキャッシュレスでは世界で一番進歩した国です。だから、車のそのニーズに合わなければ、売れないようです。
他の国は、将来そのような車を造る計画の途中です。
中国のメーカーは、もうすでに造っています。

物造りの技術では、まだ日本が優れている部分はあると思います。しかし、製品とソフトウエアを結合する技術では中国の方が、一歩も二歩も先に行っています。
この部分を改善しなければ、日本は優れた部品メーカーの国になるかもしれません。

アメリカや中国の優れた部分を取り入れなければ、技術革新の激しい世界で生き残るのは、難しいような気がします。

無駄な公共事業に国費をばらまくのを止めて、技術革新と教育の分野に投資しないと、やがては細々と生きていくようになるような気がします。教育の分野では、フィンランドが今、世界で一番優れています。
どうして、ノキアは世界的なメーカーとして活躍しているのか?どうして、あのような若い女性首相が誕生するのか?それは継続してきた優れた教育が、花を開きつつあると言うことです。

そうして成功している国を見ると、日本は遅れていることばかりです。自分たちの現状を認識し、将来に向けて基礎を作り直さないと、日本の未来は暗いように思います。
もう、高度経済成長の時代の遺産は、食い潰したと認識するべきだと思います。そうすれば、今何をするべきか分かると思います。そして、未来がやがて見えてくると思います。

世界最大の自動車市場の中国 EV化進み国内勢が躍進、テスラすら歯が立たず
2022年5月30日(月)11時53分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2022/05/ev-36_1.php