「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

どうして嘘記事を書くのか理解できない(ウクライナの新兵訓練)<ウクライナ紛争2024.06.04

2024-06-04 18:43:11 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ドネツク州攻撃で3人死傷 12歳少年犠牲に ウクライナ兵の訓練に時間
2024/6/4 08:06
https://www.sankei.com/article/20240604-3VIEU23JUJNWNP64Y6AT3TEPNU/
<記事から引用>
 米戦争研究所は2日の報告書で、ウクライナ兵の訓練に時間がかかっており、新兵の指導に従事させるため熟練兵を前線から外すかどうか、軍が課題に直面していると指摘した。

 十分な訓練をしていないロシア軍と比べ、短・中期的にはウクライナ兵がより高い練度を維持するだろうとも分析した。(共同)
<引用終わり>

共同通信が嘘の報道をしているわけではありません。
一応、専門的機関であるアメリカの戦争研究所の見解をそのまま報道しています。

ところが現実は全然、違っています。
新兵訓練に関してはウクライナもロシアも1か月程度です。これは、知られていることです。
3か月とか6か月の訓練をするのは、強襲部隊と言って攻撃用の部隊に配属される兵士だけです。
普通の塹壕戦用の兵士は、どちらも1か月の訓練で前線に送られます。
『十分な訓練をしていないロシア軍と比べ、短・中期的にはウクライナ兵がより高い練度を維持するだろうとも分析した。』
と言う部分は、完全な嘘です。ウクライナ兵のレベルは開戦当初と比較すると格段にレベルが低下しています。それが、どんどん酷くなっています。
「ウクライナ兵は強い神話」を作り出すための嘘です。

実際は、どうなのか❓
2024.06.3
『不十分な訓練で戦場に送り込まれるウクライナ人、新兵の射撃訓練は20発』
https://grandfleet.info/us-related/ukrainians-sent-to-battlefield-with-inadequate-training-new-recruits-only-get-20-rounds-of-firepower/
これは、6月2日にWashington Postが報道した記事の抜粋引用です。
元記事のリンク
https://www.washingtonpost.com/world/2024/06/02/ukraine-training-soldiers-mobilization-war/

戦争研究所の見解は、Washington Postの報道を打ち消すためのものだと思います。
記事を読めば訓練不足のままウクライナ軍の新兵が前線に送り込まれていることが書いてあります。
そのため前線の部隊が、ほぼ新規と言えるような訓練を施さなければならない状況が書かれています。戦闘している中で新兵訓練までしなければならない様です。しなければ、すぐに戦死するからです。

一番の問題は❓
 「ソ連製口径の弾薬は戦場への供給を優先しているため新兵訓練に殆ど回ってこない。訓練センターで行う射撃訓練で新兵1人あたりに割り当てられているのは20発だ。さらに手榴弾もないしグレネードランチャーの弾薬もない」
 「つまり動員された人々は前線に出る前に実弾を撃つ経験を殆ど積めないということだ」

更には❓
 「なぜなら各旅団とも「若くて体力とやる気に溢れた新兵」を積極的に勧誘しているため、何の情報もなく他の旅団に出遅れれば背中の曲がった者、足の悪い者、病気がちな者から旅団に送る者を選ばければならなく”」
 「“ある軍曹は「膝や背中に問題を抱えている50歳以上の者が『健康体の新兵』と見なされる場合があり、このような新兵を受け入れろと命じられることがある。さらに『今直ぐには戦えない』と言う者もおり、そういった者は相手にしないようにしているが、軍の人事は『彼は健康体なので連れて行け』と言い出す」と付け加えた”」

※そもそも兵士として不適格な50歳以上の健康状態や身体に問題のある兵士も前線に多く配属されていることが分かります。
今、前線に送り込まれている新兵はこんな人たちが多いと言うことです。しかも街中で無理やり連行されるケースが多いです。戦争をする気がない人を、誘拐するように強制的にかき集めています。

※兵士の健康状態や年齢に問題がある上に、歩兵の最低必要な小銃の実射訓練、手榴弾を投げる訓練、グレネードランチャーの発射訓練がほとんどされないまま前線に送られている現状をWashington Postが報道しました。

戦争研究所の見解は、まるで無関係なことを言っています。兵士の話ではなく訓練教官の話にすり替えています。

こんな状況でウクライナ兵の練度が向上することはありえず、すぐに戦死するか逃亡するか降伏するでしょう。
「強いウクライナ兵神話」を維持するために、まるきりのウソの見解を発表しています。

戦争を継続し支援を継続するために、このような様々な「神話」が作られ繰り返し広報されているのだろうと思います。

※ロシア兵の訓練に付いていえば、複雑な部隊行動は一切教えないそうです。
その代わり実弾発射訓練は、イヤになるぐらい実施するそうです。前線に送られてくるロシア軍の新兵は、銃を撃つことに関してはベテランのレベルです。
だから塹壕に入っても、即銃を撃ちまくれるという仕組みです。
これすらウクライナ側は、馬鹿にしていました。
実際には、ウクライナ軍はそれすらしていないことをWashington Postは報道しています。

こんな記事が報道されると言うことは、ウクライナ軍の内部の悲惨な現状を外部(外国)に伝えたい意図があると思います。
特にウクライナ軍情報総局は、その傾向が強く見られます。

※更に記事は直接触れていませんが、大問題があります。
「ソ連製口径の弾薬」が訓練で使えないほど極端に不足している事実です。だから旅団によっては、旅団の経費で購入したりカンパを求める部隊もあるようです。
手榴弾やグレネードランチャーの弾丸もそうです。
歩兵が普通に大量に使用する弾丸がなければ、そもそも戦闘は出来ません。
ウクライナ国防省は何をやっているのか❓が大きな問題です。不足していれば、普通必死に調達するでしょう❓

調達しているのに足りなければ❓
シロアリ機構が作動している可能性があります。
※シロアリ機構⇒ウクライナ社会全体にはびこっている腐敗汚職構造

世界中の紛争地で「ソ連製口径の弾薬」は需要があります。闇ルートに乗せれば簡単に売れます。
ウクライナとルーマニアには、大きな犯罪組織があります。密輸など簡単にやるでしょう。
特に小サイズの砲弾や手榴弾、弾丸は倉庫から持ち出しやすいでしょう。
ウクライナ軍の幹部将校すら手榴弾を私物化しているケースがありました。

新兵訓練以外にも、色々と探せば疑惑が出てくると思います。
これで戦争を続けようと思うのは、甘すぎると思います。
ウクライナに現金支給している部分は、最低20%はシロアリ機構が消費していると思います。

西側の軍需企業とウクライナのシロアリ機構がぼろ儲けできれば、一切問題はないのでしょうね❓
これが戦争を継続する一番の理由だろうと思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


ドネツク州チャシブ・ヤールの戦況と他<ウクライナ紛争2024.06.03

2024-06-04 18:41:01 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.06.3
ロシア軍の攻勢は6月も続く、チャシブ・ヤール東地区でグレーゾーンが拡大
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-military-offensive-continues-in-june-gray-zone-expands-in-eastern-chasib-yar-area/

戦況の推移を見ているとロシア軍は、一気にチャシブ・ヤールの市街地を攻略する気はないようです。
圧迫を加えながら周辺地域(南北)を運河の東まで面的に制圧する考えのようです。
イワニフスキーIvanivske一帯を完全に制圧したことで、その南のウクライナ軍は補給が苦しくなりました。イワニフスキーIvanivske南側にいるウクライナ軍を、運河の西まで排除する行動を取っています=ロシア軍の占領地が西に拡大しています。

北では、ボダニフカBohdanivkaを制圧してから動きがありませんでしたが、その西のカリーニナKalininaに進撃しつつあります。
※未確認情報では、ロシア軍はカリーニナを制圧し運河を渡ったという情報もあります。このエリアではロシアの軍事ブロガーも情報を伏せていますので渡っていても不思議ではありません。航空万能論の管理人は取り上げていません。

チャシブ・ヤール市街の運河東の飛び地の小運河地区はゆっくり攻撃しています。

これまでとは違い犠牲を避けながら、ゆっくり前進しています。政治的なスケジュールが終わりましたから、じっくり攻めようと言うことのようです。時間をかけてもウクライナ軍は増援部隊を送り込めません。だから速くても遅くても大差がないのが理由だと思います。
略図上の進行速度から考えると、2~3か月のうちに運河の東地域を面的に制圧して、その後運河の西に面的に進出しようと言うことでないのかと思います。
これを実行されると守る面積が南北に広すぎてウクライナ軍が防衛するのは不可能だと思います。

※他のエリア
ゴルロフカГорлівка以外の全域でロシア軍の行動が活発化しています。
ゴルロフカГорлівкаはバフムトの南で少しバフムトから離れた位置にあります。
ここ以外では、全域でロシア軍が攻撃しています。
塹壕戦ですから急激な進撃はありません。
しかし全域で攻撃されるとウクライナ軍は、その前線にいる部隊だけで戦わなければなりません。

この長い前線の全域で消耗戦が始まれば、ウクライナ軍の消耗は酷くなると思います。
それがロシア軍の狙いでしょうね❓
全域でウクライナ軍の消耗を誘い、弱ったエリアに増援部隊を投入して一気の突破を狙っていると思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


ハルキウ北部戦線、ウクライナ軍がロシア軍の進撃を食い止める<ウクライナ紛争2024.06.03

2024-06-04 18:39:43 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.06.1
ハルキウ方面の戦い、ウクライナ軍が敵を食い止めて前線の安定化に成功
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/in-the-battle-for-kharkiv-ukrainian-troops-successfully-hold-off-the-enemy-and-stabilize-the-front-line/

「ウクライナ軍がロシア軍の進撃を食い止める」と言う表現には、やや間違いがあります。
実際には、戦況略図を見るとロシア軍は国境地帯の占領地域をそのまま維持しています。

そしてロシア軍は、当初から作戦目標地域を「リプシLyptsiとボルチャンスクВовчанськの占領」と言っていて、ウクライナ軍は、それを回避できているという意味です。

ロシア軍の行動パターンによれば、リプシの北のライボケHlybokeとルクヤンツイLuk'yantsi、ボルチャンスクВовчанськの郊外の北に急造の防衛ラインを建設中だと思います。
ライボケHlybokeとルクヤンツイLuk'yantsiは戦場から離れており建設済みだと思います。

またロシア側軍事ブロガーの指摘が正しければリプシ北東の高台に当たる地域はロシア軍が制圧したようです。ロシア軍がリプシを攻撃しようとすれば、いつでも攻撃できると思います。
ボルチャンスクВовчанськは、市内中央の川を防衛拠点にして市内北側をウクライナ軍が何とか防衛しているのが現状であろうと思います。

例によってウクライナ軍は、国境までロシア軍を押し返すと言っているようですが、ロシア軍が後方に防衛ラインを建設していれば、かなり難しいと思います。

そもそもロシア軍の作戦目的は、今占領しているエリアを緩衝地帯にすることです。現時点では、リプシLyptsiとボルチャンスクВовчанськを無理に制圧する事は考えていないと思います。

この前線にウクライナ軍の予備部隊を引き付けて他の前線のウクライナ軍を薄くすることが目的だと思います。

ハルキウ北部戦線は、大体ロシア軍の想定の通りに進行しているように思います。ここで当分、消耗戦をやるのがロシア軍の狙いでしょうね。
そしてウクライナ軍は、ハイマースでロシア領の攻撃を始じめました。
ハイマースを使わせて位置を把握して破壊を狙っていると思います。

余りウクライナ軍の主張通り順調であるとは思えません。
ここでの消耗戦が長引くほど、他の戦場でウクライナ軍が劣勢になると思います。
と言ってウクライナ軍が退却するわけにも行きません。
ロシア軍の想定通りであるならウクライナ軍は「蟻地獄」に嵌ったと言えます。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


韓国と北朝鮮の風船爆弾戦争のその後<2024.06.03

2024-06-04 18:38:04 | 中国と東アジア

北朝鮮、ごみ風船を中断 韓国が批判ビラ再開なら「百倍返し」と威嚇
2024/6/3 06:44
https://www.sankei.com/article/20240603-RDZJATDRZZKL7PD2XKBWQMSCYI/
韓国、拡声器宣伝を検討 北朝鮮、汚物風船の中断表明
2024年06月03日00時04分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024060200212&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
韓国、拡声器宣伝を検討 北朝鮮、汚物風船の中断表明
2024年06月03日00時04分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024060200212&g=int
北朝鮮の「汚物風船」また飛来 韓国軍が注意喚起
2024年06月01日23時47分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024060100536&g=int

大体、このような経緯により北朝鮮の(汚物)風船爆弾攻撃が起きたようです。
韓国の方が、どうやら先に仕掛けたようです。
それに対して北朝鮮が反撃に出たのが今回の事件の原因のようです。

要は、体制批判のビラを括り付けた風船を北朝鮮に飛ばすのを止めろ!と言うことのようです。

韓国は、これに対し「耐え難い方法で報復する!」と口撃しました。
韓国の「耐え難い方法」とは、38度線に大音量の拡声器を設置して北朝鮮体制批判放送をすることのようです。

北朝鮮も世間(外国)の評判が良いとは思えない、風船爆弾攻撃は一旦、終了するようです。

<北朝鮮の主張>
 『キム・ガンイル国防次官が「暫定的に中断する」と談話で発表したと伝えた。韓国から飛ばされてきた北朝鮮の体制を批判するビラへの対抗措置だったとし、ビラが再び飛んできた場合は「100倍」のごみを再び送るとしている。
 談話によると、5月28日夜~6月2日未明に約15トン分のごみを大型風船3500個に取り付けて韓国に飛ばした。「紙くずの回収が、どれほど気分を害し、労力が割かれるかを十分に体験させた」と主張した。』

<韓国の主張>
 『これに先立ち、韓国軍は2日、北朝鮮がごみをぶら下げて1日夜から韓国側へ飛ばした風船が、ソウルなどで計約720個確認されたと発表。5月下旬にも同様の風船約260個が飛来しており、韓国大統領府は「北朝鮮にとって耐え難い措置に着手する」と強硬姿勢を示した。』

日本人には良く分かりませんけれど❓
韓国が北朝鮮に風船を飛ばすのを止めれば、北朝鮮も報復は止めるようです。

まあ❓
砲弾を撃ち合うよりは平和的ですが、争いはお互いに避けた方がいいでしょうね❓

韓国と北朝鮮のホットな風船爆弾合戦とは❓<2024.05.31
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/dcef1930204f1a6737a0976114f3d442

以前、こんな事件がありました。
『延坪島砲撃事件』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%B6%E5%9D%AA%E5%B3%B6%E7%A0%B2%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6


※関連記事目次
項目「中国と東アジア」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f1f533ed01e2ff185e6b598bf5010540