「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

日本の原発安全神話より悪質なドイツの脱原発神話<2024.06.22

2024-06-23 14:51:32 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ドイツ「エネルギー転換」の深すぎる闇…脱原発・再エネ拡大に伴う膨大なコストは全て国民の電気代に上乗せされ
2024.05.31
https://gendai.media/articles/-/130932?imp=0

※時間が経過すると有料記事になりますので早めに読むことをお勧めします。

そもそもドイツの脱原発は、合理的な検討や議論を経て進められたものではないという事実です。
・・・記事から引用・・・・・
『 まず、ドイツの脱原発が、主に経済・環境両省のトップ官僚の主導で進められたという事実。ちなみに両省の官僚が、「アゴラ・エネルギーヴェンデ」という絶大な力を持つ左翼NGOと密接すぎる関係にあることは、すでに以前より知られている。
 例えば、ハーベック経済相の右腕であり、今回の脱原発の立役者であったグライヒェン次官は、経済省に来る直前までアゴラの代表だった(氏はすでに昨年、同NGOとの過度な癒着や縁故採用が問題になり更迭済み)。
 それ以外でも、アゴラを始めとするNGOと、経済省、および環境省との人材の往来は極めて活発で、端的に言えば、ドイツの環境政策は、官僚の座に座っているいわば活動家たちによって仕切られていた。

 言い換えればそれは、国家経済など意に介せず、ひたすら脱原発、脱炭素という自分たちのドグマの実現に向かって突き進む人たちである。』
・・・以下省略・・・・・

この中心となったのが、政党「緑の党」です。

経済的合理性、安全性、ドイツの長期のエネルギー政策などは一切考慮せず、「脱原発こそ正義」と信じ込んだ一部の人々が、脱原発を強引に進めたようです。

その要となる経済・環境両省に脱原発運動のシンパを送り込み国民不在のまま、だまし討ちのように押し進めました。

要は単に原発をなくしたいから原発を廃止したと言うだけのことです。
電気の安定供給をどうするのか・・
原発に変わる電源は、あるのか・・・
原発の安全性は、どうなのか・・
原発を廃止して、環境負荷はどうなのか・・・

普通、脱原発をする前にこのような議論をすると思います。しかしドイツの場合は、「最初に結論ありき」で脱原発を遂行したようです。

当然、電気の安定供給など出来るはずもなくドイツの電力供給は今も不安定なままです。
現在のドイツは、「他国の原子力と火力にどっぷり依存している」状況です。
電気代は、高騰しました。
『ただ、その後、電気は供給が不安定化し、さらに料金は高止まりで、問題がないどころか、今では産業の足を引っ張る最大要因だ。しかも、電力不足を補うため、予備用の古い石炭火力まで動員している始末。』
石炭火力を復活させるなら、3基残っていた原発を再稼働するべきでしょう。
そんなことは一切お構いなく原発を停止しました。

引用したのは一部ですが、このような呆れるばかりの脱原発が実現した結果、ドイツの電力事情はどうにもならないままです。
高騰した電気代は、ドイツ国民と企業の負担です。

要は、何も考えず思い付きで国の重要な政策を決めると時としてこうなると言うことです。
私も色々考えましたが現在の技術では、環境負荷を考えるなら原発を活用するしかありません。
自然エネルギーの活用には、長い時間と費用が掛かります。設備を作るだけでなく送電網も作り変える必要があるからです。「送電網も作り変える」には巨額の費用が必要で、直ぐに出来ることではありません。

天然ガスは価格が高騰すれば発電コストは高くなりますし、長期の安定購入も必要です。

今、貿易収支が赤字になることが多いですがその多くは石油とガスの購入代金です。
少なくとも発電に関しては、原発であれば長期で一定のコストで抑えられます。そして今、古い原発でも60年程度は活用できます。
新しい技術で作る原発は更に活用期間が長いと思います。
活用期間が長くなれば原発の発電コストは、さらに低くなります。
何より化石燃料と比較して環境負荷は、少ないです。
地球温暖化が大問題になっている今、原発を否定するのは環境を破壊するのと、ほぼ同じです。

脱原発は、合理性が全くない・と言う結論になります。
むしろフランスのように原発の発電比率を高めるのが望ましいと思います。フランスの原子力の発電比率は69%です。次が水力を含む再生可能エネで23.6%です。これで合計92.6%です。火力の占める割合はごく少ないです。
本当に地球温暖化を考えるなら、こうするべきでしょう❓

日本
火力発電が70%以上を占めており・・・
全然、環境に良くないですね❓
化石燃料の輸入代金も高いですよ!⇒電気代が高くなる!

※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d



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