「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ紛争の拡大を決めたらしいEU<2024.05.29

2024-05-30 20:26:11 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

①西側兵器でロシア領攻撃なら世界紛争も、プーチン氏がけん制
By Vladimir Soldatkin、 Guy Faulconbridge
2024年5月29日午前 9:41 GMT+91時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/YTUXT75XFBMSHENZZGXOY5UTPY-2024-05-29/

②NATO加盟24カ国がウクライナによるロシアへの越境攻撃の解禁を求める決議 容認の機運加速へ
2024/5/29 08:53
https://www.sankei.com/article/20240529-5OARINADT5IOTICFEOT4OIIN2E/
仏独首脳、ウクライナにロシア領内攻撃容認を 一部施設に限定
By ロイター編集
2024年5月29日午前 8:34 GMT+93時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/OOW5CSEROBICPPWX75Y5AFG5JE-2024-05-28/
ポーランド、ウクライナ派兵を排除すべきでない=外相
By ロイター編集
2024年5月28日午後 4:06 GMT+911分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/VNNMF5GIENO77PCT4VVV5X5DIQ-2024-05-28/
フランス軍、ウクライナに訓練要員の兵士派遣へ…リトアニア・チェコ首脳も前向き
2024/05/28 09:16
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240528-OYT1T50049/
ウクライナ軍総司令官、仏軍が訓練教官派遣を計画と表明 他の欧州諸国にも期待
2024/5/28 09:21
https://www.sankei.com/article/20240528-K7WLGOJG3NIJFEON6W27PM36YM/
スペイン、ウクライナと安保協定に署名 今年10億ユーロを支援
By ロイター編集
2024年5月28日午前 1:17 GMT+915時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/HJCVSU3TTRMRTMHSH2D52YHCF4-2024-05-27/
ウクライナ大統領、28日にベルギー訪問 安保協定調印へ
By ロイター編集
2024年5月28日午前 9:24 GMT+97時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/UK5WN43DTFIQTHBYRKYJ4VE4MM-2024-05-28/

先月のイギリス外相の発言を皮切りにウクライナの西側の武器を使用してのロシア領攻撃を容認する発言が相次いでいました。

②の記事を見るとNATO加盟国32か国のうち24か国が、越境攻撃を認める決議をした・とあります。
NATOやEUは全員賛成が原則ですからNATOやEUの決定とは言えません。

賛成する国が多いからと言う理由で、ウクライナは西側の供与した長距離ミサイルでロシア領攻撃を始めるかもしれません。
そうなれば単にミサイルの供与にとどまらず支援要員の派遣、偵察衛星情報の提供なども含まれます。
ロシアは、当然交戦国に認定すると思います。

ほぼ確実にポーランドの西側供与武器の中継地点にミサイル攻撃をするでしょうね❓
それを「先にロシアが攻撃した!」と例の屁理屈で地上兵力の派遣の根拠にする考えなのだろうと思います。

フランス・ポーランド・リトアニアなどは、地上兵力の派遣に言及しています。
「どうせロシアが攻めてくるならウクライナで迎え撃とう!」と言う理由によります。

一番の問題は、もしそうなった場合アメリカが、どうするかでしょうね❓
『米、ウクライナ軍事訓練員派遣の予定ない=軍制服組トップ』
By Phil Stewart、 Idrees Ali
2024年5月21日午前 5:24 GMT+94日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/ZECOBMYQPNJB5HJFI3NFFNQWQA-2024-05-20/
アメリカは簡単に言うと「参戦しない」と明言しています。

仮にフランスやポーランドが勝手に参戦しても「NATOの戦争ではない」とアメリカは回避する余地は、あります。
NATOの戦争でなければ、ヨーロッパ有志国の参戦になります。
今のヨーロッパを見ていると何が何でもウクライナを負けさせないのが絶対的な目的のようです。
多くのヨーロッパの有力国がウクライナと2国間協定を結び支援を約束しています。

ヨーロッパの狙いとしては、11月のアメリカ大統領選挙でトランプ大統領が誕生する前に戦争を拡大してアメリカを戦争に引き込む狙いがあると思います。
「アメリカが主導して始めた戦争なんだから、アメリカの一抜け・・・は許さない!」
このような決意表明でしょうね❓

どっちにしてもウクライナ紛争が、ヨーロッパ紛争(最初は局地戦)に拡大するのは、最早避けられそうにありません。ヨーロッパの主要国がこれほど大騒ぎすれば、止めることは出来ません。イギリス・ドイツ・フランスが同じ主張をすれば、他の国も従わざるを得ないでしょう。

アウデイーイウカ市街陥落からウクライナの劣勢がはっきりしてきましたから、そのころから密かに談合してきたと思います。ハルキウ北部戦線が形成されては、ウクライナの敗勢は時間の問題と言えます。
ゼレンスキーの目論見通り最後は、ヨーロッパの有志国が参戦してウクライナにテコ入れする事になりそうです。

ロシアがそれを黙って見過ごすと思ったら大間違いで、ポーランド・バルト3国あたりに軍事侵攻すると思います。
そうなれば確実に局地戦です。
ヨーロッパの甘いところは、ウクライナが途中にあるからポーランド・バルト3国あたりには直接軍事侵攻できないと考えている節があります。
ベラルーシ経由ならワルシャワまで100km少々です。
ラトビア~リトアニア~ポーランドのルートもあります。

ポーランドやバルト3国は、跳ねくり反っていますが❓
すぐ、ロシア軍が自分たちの所にやってこれることを❓
まさか、忘れているわけじゃ・・・❓

今回の越境攻撃容認は、後戻りできない一線です。
踏み越してしまえば、確実にウクライナ紛争は国境を越えて拡大します。

その覚悟がヨーロッパにあるのかどうか❓
また、アメリカはどうするのか❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


EU加盟に憧れるヨーロッパの小国、しかし現実は❓<2024.05.29

2024-05-30 20:24:46 | ヨーロッパ

2004.05.01
体制転換から15年(拡大EU)
https://iti.or.jp/flash/62
2019 年3月
EUにおける経済的格差の現状について
https://www.eu.emb-japan.go.jp/files/000462366.pdf

<EU 加盟国 経済格差 なぜ?>
EUにおける経済格差はなぜ生まれたのか? 東欧諸国の市場経済化、グローバル化が進み、情報通信技術(ICT)の発展したことによって、国際競争が激しくなる一方です。 企業は競争に勝ち抜くために、生産拠点を安い労働力が得られる海外に移します。 結果として、産業は空洞化して失業者が増えました。2021/09/15

欧州のおける所得格差問題
2020.12.09
https://www.iima.or.jp/docs/international/2020/if2020.19.pdf

中・東欧諸国の過疎化
http://www.seikatsuken.or.jp/monthly/shikaku/202003.html

中東欧4ヵ国からの急速な人口流出
http://www.world-economic-review.jp/impact/article2934.html

大体、傾向が分かると思います。
特に中東欧にEU加盟のメリットは、ほぼないと言えます。
貧困率が高い国は、豊かにはなっていません。
それどころか移動が簡単になったので急激な過疎化が起きている小国もあります。
日本の田舎と全く同じ構図で、貧しい地方から豊かな都会に働きに出ていき、地方で過疎化が進むのと同じです。

グローバル化と言えば聞こえは、いいですが、実際にはEUの中の先進国が後進国から富を吸い上げる構図があります。
関税障壁がなくなれば、貧しい国の貧弱な地場産業は競争に負けて倒産して、EUの大国の企業が進出する構図です。

つまり❓
特に中東欧の小国には、EU加盟はデメリットしかないと言えます。
それでもEUに加盟する国が多いのは、EUが「バラ色の未来」を宣伝するからです。
中東欧の小国には、EU加盟は一つの憧れです。
「EUに加盟すれば、生活が良くなるんだ・・」
これはEUのプロパガンダであり騙し文句です。

結局、EUに加盟したら豊かにはならず過疎化が急速に進行中です。
このような国が結構あると言うことです。
EU加盟国が増えればEU先進国が、そこに進出してグローバル化が進めば、EU先進国の利益が増える構図です。

ハンガリーのオルバン首相が・・・
「グローバル化など、くそ食らえだ!」
と強烈な発言をするのは、これを指して言っています。

アメリアの言うグローバル化も規模を大きくしただけで全く同じ構図です。

だからEUは、EUに加盟しない国をまるで悪い国のように言い立てます。
「EUに加盟しなさい。EUに加盟しない国は悪い国です。EU加盟を妨害するその国の勢力は悪い勢力です。」

こうやって内政干渉をしてEU未加盟の国を、EUに引き込んでいきます。

何を言いたいか分かってきましたね❓
今、無理やりジョージア国内に干渉してEUに引き込もうとしています。
それを妨害しているジョージア政府は、悪い政府と言う主張です。
ジョージア政府は、EU加盟を妨害している分けではありません。
EU加盟加盟とセットで押し付けられる西側参加を拒んでいます。
ジョージア政府は、中立政策を守りたいだけです。
それすら悪いというEUは、あくどいと言えます。

EU加盟は、東ヨーロッパの小国にとってはEUの経済奴隷になるのと大体同じことです。
EUは、ジョージアに・・・
「EUの経済奴隷になれ!」
と言っているのと大体同じです。
ジョージア政府が、それに抵抗して当然でしょう❓

しかしEUはジョージア国内の跳ね返りを扇動して、EUに加盟させようとしています。
本当に、あくどい!と思います。


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d


(経済)フランスの上がり目とドイツの下がり目、イギリスの落ち目、日本は❓<2024.05.29

2024-05-30 20:23:11 | ヨーロッパ

アングル:ドイツ不動産市場、外国人が敬遠 経済の傷深まる恐れ
By Tom Sims、 John O'Donnell
2024年5月24日午後 4:21 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/markets/japan/CFWSI34WHNPDVMDKDP52TIMAAI-2024-05-24/
アングル:企業投資はドイツからフランスへ、マクロン氏の改革が成果
By Leigh Thomas
2024年5月25日午前 8:07 GMT+919時間前更新
https://jp.reuters.com/markets/bonds/HEE33X7ZFVMTLODIXYBOTUJNAE-2024-05-24/
アングル:EU市民の生活水準低下、議会選で極右伸長のパワー溜まる
By Michel Rose、 Maria Martinez、 Mark John
2024年5月11日午後 3:12 GMT+915時間前更新
https://jp.reuters.com/world/europe/FUWS7TA3PNM27LYJTZTPLDEQZA-2024-05-11/

ドイツの今年のGDP成長率予想を昨秋時点の0.7%から0.2%に下方修正されました。
「ドイツの経済モデルには疑問の声が投げかけられている。」
エネルギーコストの高騰
世界的な需要低迷
破壊的なネットゼロ経済へのシフト
中国との競争激化など

「ドイツの経済成長モデル」の失敗
中国向け輸出
安価なロシア産天然ガスに依存し過ぎた
インフラの老朽化や電力価格の高騰
緊縮財政など

「不動産市況の低迷の理由」
分散型の都市設計を進めた。
単一の巨大都市が存在せず、ロンドンやパリといった真のグローバル都市を
ターゲットにする傾向がある外国人から敬遠されることが少なくない
ドイツの不動産所有者は不動産価格を下げずに不況を乗り切ろうとする

<大体、こんな事情がドイツ経済の足を引っ張っているようです。>

一方、フランス

原子力エネルギーを長期的に推進してきた経緯
(安定した安価な電力供給)
法人所得税率を25%に引き下げる
(ドイツの平均的な法人税率は30%弱)
労働市場改革も推進
労働裁判所向けの雇用主拠出金負担を抑え、週35時間労働制をより柔軟に運用することを企業に認めるなど

良好なインフラや技能を備えた労働力
税負担軽減

※イギリス
EU離脱によりメリットが失われて、文句なしのド壺!
(イギリスに投資するメリットが、なくなった)

このような各国の事情を背景にフランスへの投資が近年増えているのだそうです。
「フランス中銀、2024年のGDP成長率を0.9%と予測」
2023年12月25日
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/12/e04bf1539342c041.html
それほど良好とも言えませんが、ドイツよりはマシと言うことのようです。

で、評価
「ハーガー氏は、外国投資がフランスに大きく流入しているとしても、同国の工業セクターがドイツに追いつくまでの道のりはなお非常に長い、と話している。」

目先の成長率の話で、製造業でフランスがドイツに追いつくには、程遠い状況のようです。

ドイツの失敗は、極端にエネルギーをロシアに依存したことです。脱原発宗教に取付かれたドイツは、原発を全部廃止しました。その電力を補ったのは、ロシア産の格安の天然ガスです。
これが輸入できなくなり、かなり割高のアメリカとノルウエーの液化天然ガスに切り替えるしかありませんでした。

フランスは原発政策を維持してきたので2022年で85%超が原子力発電です。安定して格安の電力を供給できます。
この電気代の差は、国全体に及びますから大きいと思います。
日本の電力政策でも考えて欲しい部分です。

※そして違う角度から見てみます。
https://www.iti.or.jp/kikan77/77echo.pdf

「ドイツの名目GDP(2019年) を需要項目別にみると、輸出(財・サービス)は46.8%と大きなシェアを占めている(図6)。」
2004 年から 08 年までの輸出先
EU諸国62%~63%
BRICs向け
4年間で87.6%増加
シェアでも 5.9%から 8.2%と拡大

「好況のときは平均以上に利益が出るが、不況のときは打撃が特に大きい」

ウクライナ紛争の影響でEU各国は、どちらかと言うと不況に近い経済状況だと思います。
大きな比率を占めるEU諸国向け輸出は、減少していると思います。
更には伸び率が大きく稼ぎ頭であったBRICs向けは激減していると思います。

加えて中国製品が世界中でドイツ製品を駆逐しつつあります。

つまり❓
ドイツ経済不振の原因は・・・
①エネルギーコストの上昇
②輸出依存型経済が、輸出減で縮小した
主にこの2点だと思います。

日本が得られる教訓は・・・
一定の価格でのエネルギーの安定供給
輸出と内需のバランスの良い経済構成
(過度に輸出に依存しない)
日本の輸出比率はわずか18%で内需中心の経済です。
輸出振興より内需拡大を図るべきでしょう。
日本経済が比較的無事な理由は、ウクライナ紛争やガザ紛争の影響をヨーロッパほど受けない。
内需比率が高いので外国の景気動向に左右されにくい点だと思います。

急激に良くならない代わりに、急激に悪くもならないと言うことのようです。
だから外国では高インフレが社会問題になっていますが、日本では比較的インフレが抑えられているのも、これが理由です。
イギリスなど前年同月比10%程度のインフレが続きました。アメリカでも8%を超える時期がありました。
そういった意味で何かと馬鹿にされる日本政府ですが、国民生活の安定と言う意味では、多分世界で一番成功していると思います。

こう書くと、何が良くて何が悪いか❓
良く分かりませんね❓

「他人の芝生は青く見える」


ロシア軍の特別軍事作戦の司令官は誰か❓<ウクライナ紛争

2024-05-30 20:21:29 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2023年のどの時点かからロシア軍には、大きな変化が見られます。
例えば、2023年1月~3月ごろはロシア軍は支離滅裂な攻撃をしていました。ほぼ全体的な計画がなく、各部隊が勝手に軍事行動しているように見えました。無駄な攻撃と大きな損害で、愚かで弱いロシア軍そのものでした。
ロシア国内からも余りの間抜けぶりに非難ごうごうでした。

振り返って考えてみると多分3月ごろに変化があったのであろうと思います。
アウデイーイウカ攻略作戦が始まったのが、このころです。
攻防が激しくなったのは秋ですが、実際には3月ごろから作戦は始まっていました。
詳細は、省略。

その後、ロシア軍の行動には全体としての整合性が見られます。それ以前のロシア軍のバラバラな行動とは明らかに違います。
誰かが特別軍事作戦の指揮を執り始めたから、こう変化したと思います。それは誰か❓
分かりませんが、一応ロシア軍の人事を見てみます。

『ウクライナ侵攻の総司令官に異例の軍制服組トップを任命 ゲラシモフ参謀総長が直接指揮 「背水の陣」か』 
2023年1月12日 19時01分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/224919

この記事では、スロビキン大将に功績がなかったとしています。
しかし2022年敗勢に近いロシア軍を立て直し、スロビキン・ラインを建設し、今も続く「南は守り、東を攻める」と言うロシア軍の基本計画を決めたのは、スロビキン大将であり功績は大きいと言えます。
2022年10月に総司令官に任命されたスロビキン大将が2023年1月に副司令官に降格したのは、ロシア軍内部の権力闘争によります。

当時ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長を批判しまくっていたのが、ワグネルのプリゴジン&カディロフです。ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長の追い落としを図りました。
プリゴジン&カディロフが支持していたのがスロビキン大将です。その影響力を弱めるためにスロビキン大将は降格させられたと言えます。

その後も両者の権力闘争は続きますが、最終的にプーチン氏の支持を得たショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長が勝利し、ワグネルの解体が決まったのが5月ごろです。

それは脇に置いて・・・

ハルキウ州からの撤退を決めたためロシア軍は、大きく占領地を失いました。今、考えると撤退しなければ兵士の損傷は甚大になっていたと思われます。それを回避するために撤退を決定したのが、当時・中央軍管区司令官のラピン上級大将であったようです。撤退の責任を問われ2022年10月に中央軍管区司令官から更迭されます。
これをプリゴジン&カディロフは批判したようです。

しかし、記事によるとラピン上級大将は国防省内の評価は高く、ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長の派閥に属する主流派です。
その能力を評価するゲラシモフ参謀総長は、特別軍事作戦の総司令官に就任するときにラピン上級大将を陸軍参謀長に任命します。

おそらく降格した副司令官のスロビキン大将は徐々に権限を剝奪され、代わりに実質的に特別軍事作戦の指揮を執るようになったのが陸軍参謀長のラピン上級大将ではないか・と推測できます。

ゲラシモフ参謀総長が特別軍事作戦の指揮を執るのは事務量の膨大さを考えると到底無理です。
だから内部では陸軍参謀長のラピン上級大将が代行を務めているのではないか・と思います。

そうすると2023年3月ごろからロシア軍の指揮命令系統が明確になり全体としての整合性が取れた理由が分かります。
ゲラシモフ参謀総長の秘蔵っ子と言うことでしょうね❓
『※ただし、これは私の推測でありそう書いた記事はありません。』
まだ名目上は、特別軍事作戦の総司令官はゲラシモフ参謀総長のままだと思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


2024.05.30木>東京株式市場

2024-05-30 20:19:11 | 株式日記

N225▼1.30% 38,054.13 -502.74
トピックス▼0.56% 2,726.20 -15.42
グロース250▼0.18% 602.27 -1.08

N225は14:30ごろまで37900付近でもみ合っていましたが引けにかけて150円くらい急激に買い上げて引けました。
安値37617からは、大きく戻りましたが突っ込みすぎたのでショートが一部買い戻したと思います

50営業日目先底から戻ってもみ合いながらじりじりと鈍く上昇してきましたが、下に放れつつあるように見えます。

東京市場はN225の日足チャートを見る限りWトップからピークアウトしていると思います。
その後の戻りの鈍さがそれを暗示していると思います。

NY市場は、同じように安値を見て上昇し続けましたので「つれ高」ならぬ「つれ保ち合い」になっていたように思います。
NYも指標により三者三様のチャート形状です。
ダウだけ言うなら完全に反落のチャートです。

「保ち合い、放れに付け」
相場の経験則は、このように教えます。
放れるのは下方向のようです。
つまり、新規の買いは当分見送った方が無難なように思います。

相場が大きく上昇した分、個人投資家の買い余力が大きかったのだろうと思います。だから下がったら買いが入って下がりませんでした。
25営業日の中で戻り売りが多いことは確認されました。

2021年、東京市場は天井期の長い天井を形成しました。
その後、2022年3月にかけて急落しその底が目先底となり約1か年の長い保ち合いに入りました。
その後、約2年かかって41000の最高値を示現しました。
2021年2月16日高値30714
2021年9月14日高値30795
2022年3月9日最安値24681
これが前回Wトップから最安値までの値動きです。
同じようになるとは限りませんし、違う値動きになると思います。
しかしピークから最安値までこの程度の下押しは、あります。
今回は、この時よりピークは10000上です。
押し幅も当然前回より大きくなるでしょう。
こうやって大雑把な目途を考えておくのも目安にはなると思います。

また個別株は個別株で指数とは違う値動きをします。
個別株については、ご自分で調べてください。
価格が下がるという事は、安値で買うチャンスでもあります。
資金枠を開けておいて安値を気長に待つのも良い方法だと思います。
2021年のピークを見ると約半年後に最安値がありました。
仮に今回のピークを3月とすると半年後は、9月です。

そのような流れになる可能性もあります。
アメリカ大統領選挙の年ですらNY市場も調整を完了したら、再び上昇に転じる可能性は高いと思います。
NY市場の調整完了を待つのがいいかもしれません。

金利もじり高にあります。
金利の影響が株価に織り込まれるまでには、しばらく日柄が必要かもしれません。


2024欧州サッカー>今シーズン評価を上げた日本人選手

2024-05-30 20:18:07 | サッカー

サッカーの話題は久しぶりで、実はあまりサッカーは興味がありません。

一番の驚きは、リバプールに移籍した遠藤 航でした。
レギュラーを確保して、トータルの評価は可もなく不可もなくと言ったところかと思います。
リバプールには今シーズンアンカー(6番)の選手がいませんでしたので急遽その補強として移籍が実現しました。
では、これで及第点かと言うとそうではありません。
ビッグクラブのボランチの代表は、レアル・マドリーのモドリッチとトニー・クロースでしょう。
この二人の名ボランチのコンビが近年のレアル・マドリーのチャンピオンズリーグでの数多くの優勝を支えてきました。
このレベルと比較すると、遠藤航は遠く及びません。
オフにはリバプールもボランチを補強すると思いますし、監督もアルネ・スロットに替わります。
https://jp.reuters.com/life/sports/LCLPP6JXRBNKPLDRVJJBWSKHUA-2024-05-21/

監督が替われば、当然戦術も変わります。
アルネ・スロット新監督の戦術の中で遠藤航のポジションがあるかどうかは、不明です。
リバプールがボランチの補強に動けば、ベンチになるかもしれません。
何とも言えないところです。

復活したのが、モナコの南野拓実です。
今シーズン監督に就任したヒュッター監督の下で復活しました。前監督の戦術では、南野拓実は居場所を失い不調でした。
今シーズンは、9得点6アシストで完全に復調しました。
またモナコはフランスリーグ2位で来季のチャンピオンズリーグの出場権を獲得しました。個人的にも数字を出しチームの勝利にも貢献したという意味で、南野拓実にとっては、5大リーグでは最高のシーズンだったと思います。
プレミアでもカップ戦出場だけで1シーズン10得点した実績があります。
プレミアの中堅のクラブから声がかかってもおかしくはありません。選手層の厚いリバプールでなければ、レギュラーに成れたのではないか・と思います。
移籍するにせよモナコに留まるにせよ頑張ってほしいと思います。

評価を上げたのは、ドイツ2部デュッセルドルフの田中碧でしょうね。
https://hochi.news/articles/20240528-OHT1T51186.html?page=1
今期の活躍は誰もが認めるところで、争奪戦が予想されています。順当ならブンデス1部のクラブの移籍すると思います。プレースタイルは、鎌田大地に似ている部分があると思います。
頑張ってほしいですね❓

オランダNECの小川航基も移籍1年目で好成績を残しました。
「俺は点が取れるなと感じた。でも…」小川航基は欧州挑戦1年目での“14得点”をどう受け止めているのか。「歴史に名を刻みたい」【現地発】
2024年05月16日
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=153761
どこか4大リーグの中堅のクラブから、オファーがあるかもしれません。
中々フォワードで点の取れる選手は、いませんから日本代表での活躍を期待する選手です。
次のワールドカップのセンター・フォワード候補です。

デンマークの鈴木唯人も11G9Aの活躍で注目されると思います。
『デンマークで11G9A! トッテナムなどが関心の鈴木唯人に韓国メディアも熱視線「ソン・フンミンと韓日デュオ結成か」』
2024年05月17日
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=153846

実績のある選手では、久保建英と三笘薫に対しどこのクラブが獲得に動くか❓
もう二人とも格上のクラブに移籍するべきだと思います。
レアルソシエダやブライトンでは、二人の実力に対してクラブが弱すぎます。優れた選手は、それに見合ったクラブでプレーするべきだと思います。

ラツィオで酷い目にあった鎌田大地はどうするのか❓
移籍するなら移籍先をよく考えて欲しいと思います。
変な監督のクラブに行くと、また干されるかもしれません。
『去就注目の鎌田大地、今夏のラツィオ残留を決断か…契約1年延長の可能性が浮上?』
2024.05.08
https://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20240508/1888652.html
『ラツィオ鎌田大地、リーグ3連勝に貢献 トゥドル監督「大地のような選手が10人ほしい」大絶賛』
[2024年4月28日10時7分]
https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/202404280000179.html

一番の注目は、シュツットガルトの伊藤洋輝です。
今シーズンブンデス3位に躍進した伊藤洋輝の不動のサイドバックです。
最初からその才能は評価されており、シュツットガルトは遠藤航は本人の希望を入れて移籍を認めましたが、伊藤洋輝はチームに残しました。シュツットガルトは長く中心選手として活躍することを伊藤洋輝に期待しています。
伊藤洋輝の移籍が実現するとすれば、移籍先はビッグクラブになると思います。
『「ショックだ! 日本人DFに追いやられる」バイエルンの伊藤洋輝獲得→キム・ミンジェ放出の動きに韓国メディアは衝撃!「1年で放出し、イトウで埋めるのか」』
2024年05月12日
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=153500
移籍が実現するとすれば、スペインかプレミアだと思います。
プレミアが有力ですね❓


※関連記事目次
「欧州サッカー&大相撲&ボクシング」の記事目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e1c3411cc4e400cbb1f90e45064e8d35


2024MLB>5月29日>大谷翔平、14号ツーラン、今永昇太6勝目なるか❓⇒7失点ノックアウト

2024-05-30 20:15:53 | MBL & プロ野球

大谷翔平、第3打席でタイムリー 「2番DH」でメッツ戦 10試合ぶり14号出るか/速報中
[2024年5月30日6時38分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202405280000583.html

最近MLBの記事がなかったのは、日本人選手の活躍がなかったからです。
今日はお久しぶりの第3打席タイムリーヒット打点1。

NYヤンキースのアーロン・ジャッジも開幕後、絶不調で打率2割前後で低迷していました。5月に入って打撃復活。現在HR17本でトップと1差のランキング2位で、OPSは「1.029」でトップです。打率.279ですから主に長打率によります。

やはりどんな優れた打者にもスランプはあります。どうやって、そこから抜け出すかが問題です。

今年の翔平君を見ていて思うのは、打率が良すぎることです。本来それほど打率は良くなくアーロン・ジャッジと同じで長打力のバッターです。
打率は気にせず長打を狙ってほしいですね❓
ヒット狙いのバッテイングをしていては調子は戻らないと思います。
※その後
大谷翔平10試合ぶり14号 シティフィールド初アーチ、26球場目は自らの日本人記録更新
[2024年5月30日8時0分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202405290001036.html
やっと14号2ランが出ました。この回ドジャースは一挙6得点。多分、勝つでしょう。これをきっかけに大爆発を期待しています。


今永昇太
今シーズン恐ろしいほどに好調です。今日は地区首位のブルワーズ戦に先発。6勝目なるか❓

<結果>
今永昇太、ワースト7失点で5回途中降板 2発8安打浴びる 防御率0・84→1・86に
[2024年5月30日10時57分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202405300000408.html
下の記事が良くないです。大体、誉められると負けます。

防御率0・84の今永昇太、米大御所記者が成功の秘密を分析 米球界の傾向に逆行する特徴に着目
[2024年5月29日9時33分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202405290000230.html

他は、さんざんです。
菊池雄星とダルビッシュは、ノックアウト。
山本由伸は、前回4失点負け。
※今日は今永まで沈没して、最近は日本人投手受難です。
いい時もあれば悪い時もあります。
良すぎると反動が、きついです・・・

鈴木誠也は、さっぱり。

前田健太は、2勝目を挙げていました。
これでは、記事も書けませんのです。

メジャーの話題

歴代首位打者タイ・カッブから変更へ、MLBが「ニグロリーグ」加算で記録を正式修正
[2024年5月29日10時54分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202405290000316.html


レッドソックス上沢直之 3Aで5回途中5失点で2敗目 2本塁打浴びる
[2024年5月29日10時53分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202405290000320.html
3Aでこの成績では、上沢直之はメジャーは無理そうです。それはやむを得ないです。メジャーで通用する選手もいれば、通用しない選手もいます。
マイナーで4年頑張った横浜の筒香は横浜に復帰しましたが、ぱっとしません。
日本に帰るなら、速く見切りをつけて復帰するべきでしょうね。


※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b


ハルキウ州クピャンスク戦線の戦闘<ウクライナ紛争2024.05.28

2024-05-29 19:25:49 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.05.27
ロシア軍がチャシブ・ヤール東地区の南郊外に侵入、イワニフカ占領の可能性
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-invade-the-southern-outskirts-of-the-eastern-part-of-chassib-yar-possibly-occupying-ivanivka/

ハルキウ北部戦線でのロシア軍の攻撃開始と併せてロシア軍が活発に攻撃を始めたのが、クピャンスク戦線です。
去年はオスキル川Oskil River東の北側の方で激戦が続いていたと思います。
直接クピャンスク市街に迫る狙いがあったと思います。

今年になってロシア軍の攻撃方向が変わりました。
2月3月ごろは、ルートP-07を南東方向に下ったキスリブカKyslivkaとコトリャリフカKotlyarivkaを攻撃していました。
これがこの地域のウクライナ軍の強力な要塞だったようで攻めあぐねていました。やっと攻略できたのが4月になってからではないか・と思います。

航空万能論の記事にある戦況略図を見ると分かりますが、この拠点から南方向の南北に広い前線のほぼ全域でロシア軍の攻撃が始まったようです。
一時的な目的は占領地を西のオスキル川Oskil Riverまで押し広げることだと思います。
略図を見ても西方向にウクライナ軍の拠点らしき集落は、川沿いにしかありません。

2月ごろにロシア軍は4万人規模の部隊と戦車を含む1000両の戦闘車両を集結していました。
だから春の大攻勢は、クピャンスク市街ではないか・との見込みもありました。
その後、チャシブ・ヤールを激しく攻撃しここが春の大攻勢の目標であろうと思わせました。(今、ゆっくり攻めています)

このような陽動作戦を展開して、奇襲攻撃で一気に攻め落としたのがアウデイーイウカ戦線のオチェレティネOcheretyneです。ここの制圧を起点にアウデイーイウカ戦線では、かなり広い面積を短期間に攻略し、今も占領地を拡大中です。

その後、ハルキウ北部作戦が発動されました。
しかしハルキウ北部にいるロシア軍は、5万人程度と推測されています。だから、まだ来ないだろうとウクライナ軍は考えていたと思います。裏を掻かれてロシア軍が進撃を開始して、まだウクライナ軍はロシア軍を追い払えず長期化の様相が見え始めました。

まだ、はっきりとは分かりませんが、ロシア軍の攻撃の範囲の広さを見ると、どうやら本命の攻撃はキスリブカKyslivkaの南の広い地域のようです。
もし2月に近くに集結していたロシア軍がそのままいるなら、これは簡単に実行できるしロシア軍の進撃は早いと思います。

あちこちで陽動作戦を繰り返し、ウクライナ軍を分散させて本当の攻撃目標を攻撃するのが、今年のロシア軍の手口です。
ロシア軍が賢いとも言えますし、兵力不足のウクライナ軍は、どうしようもない・とも言えます。

丁度2022年、目いっぱい占領地を広げて補給が追い付かなくなり兵力も少なくなり防御も出来なくなったロシア軍が、一気にウクライナ軍の反撃作戦を受けた時に似ています。

ロシア軍は態勢を立て直すためにかなり広い地域を放棄して撤退しました。ハルキウ州からは、遁走しているように見えましたが兵力の温存を優先して、ひたすらロシア軍は逃げました。
そこで兵力を温存して後方で兵士の密度を高くしたからロシア軍は、一定の占領地を守ることに成功したと言えます。

今、ウクライナ軍は反対の立場にいます。
少ない兵力で広い戦域を全部、守ろうとするから各個撃破されています。兵力が少なければ、これはどんな名将軍が指揮しようと結果は同じです。

大きく後方まで防衛ラインを下げて、ウクライナ兵の密度を高めて陣地を利用して防衛戦を戦うしかありません。
これとて守るだけの方法です。

その間に和平交渉を始めるしかありません。

大きくロシア軍が前進した地域だけ取り上げていますが、どの戦場でもゆっくりとロシア軍が前進しています。
大きな面的な防衛ラインが崩壊し、ロシア軍がその内側に侵入してしまったのが、アウデイーイウカ戦線です。
他の前線にもそれが、やがて波及します。
これまでの大きな面的な防衛ラインでの防衛は、もう不可能だとウクライナ軍の参謀本部とゼレンスキーが認識して対応しないと、ウクライナ軍は武器・兵員とも減少し続け領土は、ロシア軍が侵食し続けます。

ロシア側から停戦条件が提示されました。
ロシア軍もそれに合わせて作戦を変更していると思います。仮に停戦交渉が始まるとしたら、その時点で占領している面積が多いに越したことはありません。
クピャンスク戦線でのロシア軍の行動を見ると広い面積を確保しようという意図も見られます。
激戦の方を避けて面積の広い方を先に攻撃しています。

いよいよ仕上げの刈り取りに入ったのかもしれません。
ドネツク州の全域とハルキウ州の北側と東側のロシア領と隣接する地域は、優先的な占領目標でしょうね。

※クピャンスク方面のロシア軍の進撃スピード
2024.05.25
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-advance-towards-berestve-in-the-direction-of-kupyansk-which-commander-in-chief-shirsky-mentioned-as-difficult/
2024.05.27
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-invade-the-southern-outskirts-of-the-eastern-part-of-chassib-yar-possibly-occupying-ivanivka/
両方の記事の略図を見るとロシア軍のイワニフカIvanivkaへの進撃の速さが分かります。たった2日で到達し集落の攻略に取り掛かっています。この付近のウクライナ軍の防衛がほぼ機能していません。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


ロシア軍の特別軍事作戦の司令官は誰か❓<ウクライナ紛争2024.05.28

2024-05-29 19:24:15 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2023年のどの時点かからロシア軍には、大きな変化が見られます。
例えば、2023年1月~3月ごろはロシア軍は支離滅裂な攻撃をしていました。ほぼ全体的な計画がなく、各部隊が勝手に軍事行動しているように見えました。無駄な攻撃と大きな損害で、愚かで弱いロシア軍そのものでした。
ロシア国内からも余りの間抜けぶりに非難ごうごうでした。

振り返って考えてみると多分3月ごろに変化があったのであろうと思います。
アウデイーイウカ攻略作戦が始まったのが、このころです。
攻防が激しくなったのは秋ですが、実際には3月ごろから作戦は始まっていました。
詳細は、省略。

その後、ロシア軍の行動には全体としての整合性が見られます。それ以前のロシア軍のバラバラな行動とは明らかに違います。
誰かが特別軍事作戦の指揮を執り始めたから、こう変化したと思います。それは誰か❓
分かりませんが、一応ロシア軍の人事を見てみます。

『ウクライナ侵攻の総司令官に異例の軍制服組トップを任命 ゲラシモフ参謀総長が直接指揮 「背水の陣」か』 
2023年1月12日 19時01分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/224919

この記事では、スロビキン大将に功績がなかったとしています。
しかし2022年敗勢に近いロシア軍を立て直し、スロビキン・ラインを建設し、今も続く「南は守り、東を攻める」と言うロシア軍の基本計画を決めたのは、スロビキン大将であり功績は大きいと言えます。
2022年10月に総司令官に任命されたスロビキン大将が2023年1月に副司令官に降格したのは、ロシア軍内部の権力闘争によります。

当時ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長を批判しまくっていたのが、ワグネルのプリゴジン&カディロフです。ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長の追い落としを図りました。
プリゴジン&カディロフが支持していたのがスロビキン大将です。その影響力を弱めるためにスロビキン大将は降格させられたと言えます。

その後も両者の権力闘争は続きますが、最終的にプーチン氏の支持を得たショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長が勝利し、ワグネルの解体が決まったのが5月ごろです。

それは脇に置いて・・・

ハルキウ州からの撤退を決めたためロシア軍は、大きく占領地を失いました。今、考えると撤退しなければ兵士の損傷は甚大になっていたと思われます。それを回避するために撤退を決定したのが、当時・中央軍管区司令官のラピン上級大将であったようです。撤退の責任を問われ2022年10月に中央軍管区司令官から更迭されます。
これをプリゴジン&カディロフは批判したようです。

しかし、記事によるとラピン上級大将は国防省内の評価は高く、ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長の派閥に属する主流派です。
その能力を評価するゲラシモフ参謀総長は、特別軍事作戦の総司令官に就任するときにラピン上級大将を陸軍参謀長に任命します。

おそらく降格した副司令官のスロビキン大将は徐々に権限を剝奪され、代わりに実質的に特別軍事作戦の指揮を執るようになったのが陸軍参謀長のラピン上級大将ではないか・と推測できます。

ゲラシモフ参謀総長が特別軍事作戦の指揮を執るのは事務量の膨大さを考えると到底無理です。
だから内部では陸軍参謀長のラピン上級大将が代行を務めているのではないか・と思います。

そうすると2023年3月ごろからロシア軍の指揮命令系統が明確になり全体としての整合性が取れた理由が分かります。
ゲラシモフ参謀総長の秘蔵っ子と言うことでしょうね❓
『※ただし、これは私の推測でありそう書いた記事はありません。』
まだ名目上は、特別軍事作戦の総司令官はゲラシモフ参謀総長のままだと思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
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(経済)フランスの上がり目とドイツの下がり目、イギリスの落ち目、日本は❓<2024.05.29

2024-05-29 19:23:07 | ヨーロッパ

アングル:ドイツ不動産市場、外国人が敬遠 経済の傷深まる恐れ
By Tom Sims、 John O'Donnell
2024年5月24日午後 4:21 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/markets/japan/CFWSI34WHNPDVMDKDP52TIMAAI-2024-05-24/
アングル:企業投資はドイツからフランスへ、マクロン氏の改革が成果
By Leigh Thomas
2024年5月25日午前 8:07 GMT+919時間前更新
https://jp.reuters.com/markets/bonds/HEE33X7ZFVMTLODIXYBOTUJNAE-2024-05-24/
アングル:EU市民の生活水準低下、議会選で極右伸長のパワー溜まる
By Michel Rose、 Maria Martinez、 Mark John
2024年5月11日午後 3:12 GMT+915時間前更新
https://jp.reuters.com/world/europe/FUWS7TA3PNM27LYJTZTPLDEQZA-2024-05-11/

ドイツの今年のGDP成長率予想を昨秋時点の0.7%から0.2%に下方修正されました。
「ドイツの経済モデルには疑問の声が投げかけられている。」
エネルギーコストの高騰
世界的な需要低迷
破壊的なネットゼロ経済へのシフト
中国との競争激化など

「ドイツの経済成長モデル」の失敗
中国向け輸出
安価なロシア産天然ガスに依存し過ぎた
インフラの老朽化や電力価格の高騰
緊縮財政など

「不動産市況の低迷の理由」
分散型の都市設計を進めた。
単一の巨大都市が存在せず、ロンドンやパリといった真のグローバル都市を
ターゲットにする傾向がある外国人から敬遠されることが少なくない
ドイツの不動産所有者は不動産価格を下げずに不況を乗り切ろうとする

<大体、こんな事情がドイツ経済の足を引っ張っているようです。>

一方、フランス

原子力エネルギーを長期的に推進してきた経緯
(安定した安価な電力供給)
法人所得税率を25%に引き下げる
(ドイツの平均的な法人税率は30%弱)
労働市場改革も推進
労働裁判所向けの雇用主拠出金負担を抑え、週35時間労働制をより柔軟に運用することを企業に認めるなど

良好なインフラや技能を備えた労働力
税負担軽減

※イギリス
EU離脱によりメリットが失われて、文句なしのド壺!
(イギリスに投資するメリットが、なくなった)

このような各国の事情を背景にフランスへの投資が近年増えているのだそうです。
「フランス中銀、2024年のGDP成長率を0.9%と予測」
2023年12月25日
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/12/e04bf1539342c041.html
それほど良好とも言えませんが、ドイツよりはマシと言うことのようです。

で、評価
「ハーガー氏は、外国投資がフランスに大きく流入しているとしても、同国の工業セクターがドイツに追いつくまでの道のりはなお非常に長い、と話している。」

目先の成長率の話で、製造業でフランスがドイツに追いつくには、程遠い状況のようです。

ドイツの失敗は、極端にエネルギーをロシアに依存したことです。脱原発宗教に取付かれたドイツは、原発を全部廃止しました。その電力を補ったのは、ロシア産の格安の天然ガスです。
これが輸入できなくなり、かなり割高のアメリカとノルウエーの液化天然ガスに切り替えるしかありませんでした。

フランスは原発政策を維持してきたので2022年で85%超が原子力発電です。安定して格安の電力を供給できます。
この電気代の差は、国全体に及びますから大きいと思います。
日本の電力政策でも考えて欲しい部分です。

※そして違う角度から見てみます。
https://www.iti.or.jp/kikan77/77echo.pdf

「ドイツの名目GDP(2019年) を需要項目別にみると、輸出(財・サービス)は46.8%と大きなシェアを占めている(図6)。」
2004 年から 08 年までの輸出先
EU諸国62%~63%
BRICs向け
4年間で87.6%増加
シェアでも 5.9%から 8.2%と拡大

「好況のときは平均以上に利益が出るが、不況のときは打撃が特に大きい」

ウクライナ紛争の影響でEU各国は、どちらかと言うと不況に近い経済状況だと思います。
大きな比率を占めるEU諸国向け輸出は、減少していると思います。
更には伸び率が大きく稼ぎ頭であったBRICs向けは激減していると思います。

加えて中国製品が世界中でドイツ製品を駆逐しつつあります。

つまり❓
ドイツ経済不振の原因は・・・
①エネルギーコストの上昇
②輸出依存型経済が、輸出減で縮小した
主にこの2点だと思います。

日本が得られる教訓は・・・
一定の価格でのエネルギーの安定供給
輸出と内需のバランスの良い経済構成
(過度に輸出に依存しない)
日本の輸出比率はわずか18%で内需中心の経済です。
輸出振興より内需拡大を図るべきでしょう。
日本経済が比較的無事な理由は、ウクライナ紛争やガザ紛争の影響をヨーロッパほど受けない。
内需比率が高いので外国の景気動向に左右されにくい点だと思います。

急激に良くならない代わりに、急激に悪くもならないと言うことのようです。
だから外国では高インフレが社会問題になっていますが、日本では比較的インフレが抑えられているのも、これが理由です。
イギリスなど前年同月比10%程度のインフレが続きました。アメリカでも8%を超える時期がありました。
そういった意味で何かと馬鹿にされる日本政府ですが、国民生活の安定と言う意味では、多分世界で一番成功していると思います。

こう書くと、何が良くて何が悪いか❓
良く分かりませんね❓

「他人の芝生は青く見える」


NATO事務総長の西側の兵器でロシア領攻撃容認発言の意味⇒戦争の拡大<ウクライナ紛争2024.05.28

2024-05-28 19:11:57 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

①ロシアとベラルーシ、27日から合同空軍演習=ベラルーシ国防省
By ロイター編集
2024年5月28日午前 1:04 GMT+96時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/Y7MMW6GU2ZK53JTRIS5OIXEY7M-2024-05-27/
②ロシア、NATOに不快感 西側武器による国内攻撃容認発言受け
By ロイター編集
2024年5月28日午前 1:17 GMT+96時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/7NN7HXTVWBL2TNPZAC52SHDFOM-2024-05-27/
③NATO事務総長「供与した武器の一部、ロシア領内攻撃に認めるべきだ」
5/26(日) 20:20配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/42c161dd51062808d8361e6ca1e999fb05c21117

西側がウクライナに供与した武器でのロシア領攻撃を認めるべきだとの発言を最初にしたのは、イギリスの外相です。

『ウクライナにロシア領をもっと自由に攻撃させるべき リトアニア外相』
2024年5月21日 14:34
https://www.afpbb.com/articles/-/3520394?cx_part=related_yahoo
<ロシアの反応>
⑤『ロシア、エストニアとの国境示すブイ撤去 EU「容認できない」』
2024年5月25日 14:29
https://www.afpbb.com/articles/-/3521082?cx_part=top_category&cx_position=4

アメリカ国内でも強硬派議員がアメリカ政府と国防省にウクライナのロシア領越境攻撃を認めるべきだとの主張をしています。

このような経緯を経たうえでのNATOストルテンベルグ事務総長の③の発言です。

まず国際的な慣行として戦争当事国の一方に武器供与をした場合は、その戦争の相手方から戦争に関与したと認定されるケースが生じます。
ロシアとNATOの戦争に拡大したくないアメリカは、アメリカの供与した武器使用はウクライナ領のロシア軍攻撃に使途を限定しました。
これでも相当怪しいですが、アメリカは戦争に関与していない・と言い訳してきました。

武器供与だけでも相当交戦国に近いのに西側の武器でウクライナがロシア領を攻撃すれば、ロシアもNATOを交戦国と認定するしかないでしょう。

それでもロシアはNATOを攻撃しない・と言うタラレバの話で、西側の武器でロシア領攻撃をなし崩し的に認めようというのが、今回のNATOストルテンベルグ事務総長の③の発言です。

ほぼ確信犯と言えます。
ウクライナ紛争をヨーロッパ紛争に拡大してアメリカを戦争に引きずり込もうという考えです。
戦争を拡大したがっているのが、アメリカの誇大広報担当のバルト3国とポーランドです。その音頭取りがイギリスです。
ウクライナが戦争にのめりこんだのも大体これらの国々が、その流れを作り出しました。
今度は、ヨーロッパ紛争に拡大させようというわけです。

つまり❓
ヨーロッパは、トランプ大統領が誕生する場合の保険としてウクライナ紛争を国境を越えて拡大して、アメリカが「一抜けた・・・」が出来ないようにしようとしています。
①②⑤などが、ロシアの反応です。
その前に戦術核の使用訓練も実行しています。
『ロシア核演習「緊張の高まり示さず」、確約を順守=プーチン氏』
By ロイター編集
2024年5月25日午前 6:00 GMT+93日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/2F2NSKYYH5M4ZKDXEWSJOKR6UA-2024-05-24/

ほぼチキン・レースと言えますが、ロシアは西側の兵器でのロシア領攻撃があれば確実に報復すると思います。
一番ありそうなのが、ポーランドのウクライナへの武器輸送用の中継基地に対する攻撃ですね。

最も過激なリトアニアも危ないです。
リトアニアは、ロシアの飛び領土のカリーニングラードへの陸路でもあります。機会があればロシアは、リトアニアを「素直」にさせたいと考えていると思います。
ロシアがリトアニアを攻撃する場合は、ベラルーシ領を通る必要があります。
その脅しが①の記事です。
「リトアニア❓行っちゃおうかな~❓」

人口283万人のちっぽけなリトアニアが、ロシアを脅せば跳ね返りは、厳しいものがあると思います。
ポーランドも相当、ロシアに逆らっていますね❓

ポーランドの一部とリトアニア限定の軍事作戦なら、ロシアが実行する可能性は十分あります。
それを、NATOストルテンベルグ事務総長が煽り立てているというわけです。

日本政府はウクライナ紛争からは、完全に手を引くべきと思います。
地球の裏側の戦争に巻き込まれるほど、愚かなことはないと思います。
ウクライナが勝とうと負けようと、よく考えなくても日本には何の関係もありません。
金を毟られているだけです。

ヨーロッパ紛争に戦争が拡大するリスクは高まったと言えます。

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


アウデイーイウカ戦線とバフムト戦線の現状<ウクライナ紛争2024.05.27

2024-05-28 19:10:13 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

アウデイーイウカ戦線
2024.05.27
ロシア軍がアウディーイウカ方面で大きな前進を遂げ、ネタラブも占領
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-make-major-advances-in-the-audiiuka-area-and-occupy-netarab/

アウデイーイウカ戦線では、市街地を含め大きなエリアを占領したロシア軍は、オチェレティネOcheretyne制圧以降は周辺地域を制圧しただけで大きな動きは示していません。
占領した地域の整備と防御施設の建設を優先してきたと思います。
2022年ハルキウ大敗走の反省からロシア軍は、進撃に関しては手堅く慎重です。一旦占領した地域では、まずガチガチに守りを固めます。
それから次を攻める要領です。

それが大体済んだようで南のウマンスキーUmans'keとネタラブNetailoveを完全に制圧したようです。
北側のソロヴィオーヴェSoloviove方面からソキルSokilとノヴォポクロフケNovopokrovs'ke方面に進出しようとしています。
こうすると中央に当たるセメニフカSemenivka西部が孤立するという仕組みです。包囲されたくなければ、撤退するしかありません。
セメニフカSemenivka西部には、ウクライナ軍の中では強力な第3強襲旅団を中心とする部隊が守っています。強いところは、あえて攻めません。

やがて西に二つある湖の東側のエリアは、ロシア軍が制圧すると思います。
その後、ロシア軍の攻撃方向は北と西と二方向あります。
バフムト方面と広域で連動するなら北に向かいそうです。

マリンカ方面と連動すれば西に行きます。
ロシア軍の将軍が考えることですが、ロシアの支配地域に食い込んだ状態にあるバフムト方面やゴルロフカ:Горлівка方面とのフラット化を優先するのではないか・と思います。


バフムト戦線
2024.05.27
ロシア軍がチャシブ・ヤール東地区の南郊外に侵入、イワニフカ占領の可能性
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-invade-the-southern-outskirts-of-the-eastern-part-of-chassib-yar-possibly-occupying-ivanivka/

すぐにチャシブ・ヤールを攻撃すると思われていましたが予想に反してゆっくり攻めています。
北部でもやや前進が見られますが、今回省略。
バフムト戦線の西でもロシア軍は、前線のフラット化を優先しているようです。
チャシブ・ヤール市街の東を南北に流れる運河の東まで面的に進出することを狙っているようです。
南側では、ウクライナ軍が去年の反撃作戦で大きな犠牲の末に奪還したクリシチェフカ(高台)とアンドリーウカを制圧したようです。
このエリアはロシア軍がイワニフスキーを制圧したため補給が困難になっていました。補給の面で孤立していますのでウクライナ軍は、放棄するしかありません。

航空万能論の戦況略図を見ると分かりますが、イワニフスキーの南側も運河まで進出しようというロシア軍の意図が見えます。

チャシブ・ヤール攻撃を見せながら実際にロシア軍が優先していたのは、イワニフスキーの南側の制圧であったようです。
と言ってチャシブ・ヤールを攻めないと言うわけではなく運河東の小運河地区もジリジリと攻撃しています。
ここは、既に廃墟ですから急ぐ必要もないと言うことのようです。2週間以上前から車両での搬入は無理になっていますから人力で徒歩で補給するしかありません。
そんな処をまだ守っているウクライナ軍は、異常と言うしかありません。半分、干乾しになっているでしょう。
全員、玉砕覚悟なんでしょうね❓
それが嫌なウクライナ兵は、逃亡するか投降したと思います。
ロシアの軍事ブロガーの方が・・・
「実際には占領できていない」
「占領を宣言するのは時期尚早」
「美しい報告書は止めるべきだ」
「自軍の損害を小さく見せようとする姿勢にも苦言」

要は・・・
「大本営発表は、いかん!」
「現地からの確報を待とう!」

この余裕ですから、ほぼ運河小地区の陥落は時間の問題と言えます。

※そこから見えてくることは❓
チャシブ・ヤール市街をロシア軍が本格的に攻撃し始めたら、イワニフスキー方面のロシア軍がT-0504から一気にその西のコンスタンチノフカКостянтинівкаを攻撃し始めるであろうことです。
順番ではなく同時攻撃ですね。


その他、ロシア軍の進撃が顕著なのは南ドネツク戦線とクピャンスク戦線があります。
これは、また改めて書きます。
ほぼどの戦線でもロシア軍が進撃している状況です。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


2024大相撲>大学相撲部出身でないと強くなれない理由

2024-05-28 19:07:26 | スポーツ

大学相撲部を見てみると、まず部員数が相撲部屋より圧倒的に多いです。
小規模な部屋だと1学年程度しかいません。
何十人も集まって毎日、練習しているわけです。
しかも相撲部屋のような雑用は、ありません。
授業時間以外は、ほとんど練習でしょう❓
結果として、相撲部の方が圧倒的に練習時間が多い。

施設も充実している。

日大相撲部メンバー
4年生12人 
3年生8人
2年生9人
1年生16人
施設案内
https://www.nu-sumoclub.com/institution.html
日体大相撲部メンバー
4年生10人 
3年生10人
2年生9人
1年生8人
施設案内
https://www.nittai.ac.jp/club/sumo/custom3.html

更には、食事。
近畿大学相撲部
ガチ稽古の後のガッツリ飯!強豪相撲部ちゃんこ番の朝飯作りに密着!
https://www.youtube.com/watch?v=UuXqBg_7h6s
https://www.youtube.com/watch?v=q1_E56g3TaQ
【体重100kg義務付け】全国優勝相撲部の稽古終わりの食事量と緊張感あふれる食事風景がすごい・・
https://www.youtube.com/watch?v=Qy-PfhnvFs0
【激盛りめし】ステーキ丼2100キロカロリー!? 大学柔道部"食べて"目指す全国優勝『every.特集』
https://www.youtube.com/watch?v=RtcwHbzMq7Y
【激盛り】1.9kgのカツカレー!? 運動部学生を支える食堂の"人情てんこ盛り"メニュー『every.特集』
https://www.youtube.com/watch?v=vfMaXn2fpX4
【部活めしまとめ】激盛り! ご飯で学生を応援!肉たっぷりの部活めし /【てんこ盛り】定食500円で“マンガ盛り… など(日テレNEWS
https://www.youtube.com/watch?v=5tj6G--HrD4
【部活飯まとめ】体育系大学生をご飯で全力応援!/定食500円で“マンガ盛り/肉たっぷりの部活めし など(日テレNEWS LIVE)
https://www.youtube.com/watch?v=wBHGUuFNT5g

大学の運動部の食事は、相撲部屋より充実していると思います。

要するに、相撲が強くなるためにすべてが考えられているのが、大学相撲部の環境です。

相撲部屋で4年下積み生活を送るのと、大学相撲部で4年学生生活を送るのと、どっちが強くなれるか❓
しかも相撲部屋のような雑用もないし、いじめやしごきもあっても少ないでしょうし。
住環境も相撲部屋の幕下以下よりは、はるかにましだと思います。
食事は、年齢に関係なく食べたいだけどっさり食べられる。

こういう環境で練習すれば、アマチュア横綱や学生横綱ならプロ入りしても強いと思います。
相撲部屋の稽古のシステムが、旧式でダメだと言うことですね❓
部屋ごとの所属力士は、少ない部屋が多いです。
そうなると大学レベルの稽古の環境を作るなら、4部屋位毎日合同で稽古するしかありません。
雑用が多ければ、稽古時間もその分少なくなります。
雑用係と食事準備係をやとって稽古に専念させる必要があります。
施設面もありますね❓

今の相撲部屋の力士育成システムが、大学相撲部に比較して全部劣っているから、大学出身の力士が強いという単純な事実に行きつきます。

大の里、尊富士
今場所新十両になった阿武剋
(13勝2敗)
今場所、デビューした学生横綱の草野
(幕下位格付け出しで6勝1敗)

はっきり言って、大学のトップレベルの入門者の方が強いでしょう❓
高卒入門で大関になれそうなのは、熱海富士くらいです。

大関ずっこけ組
朝乃山、御嶽海、正代
これ全部、大卒です。

大相撲は、力士育成システムを大改革しないと若手の育成は、年々難しくなると思います。
高校~大学と相撲の名門学校で練習すれば強くなれますし、大学時代の実績によりプロ入り後の目安もたつと思います。
高校時代に素質を買われて埼玉栄高校からプロ入りした栃大海は、やっと24歳で新十両です。
高校の同期は琴勝峰、王鵬だそうです。
大学に進学して4年練習した方が、素質があればもっと早く結果が出たかもしれません。少なくとも琴勝峰や王鵬より出世が遅れていますから、いそいでプロ入りする必要はなかったと思います。
琴勝峰や王鵬は、幕内力士と言うだけでそれほど強いわけでもありません。
大学年代でする稽古量の違いが、幕内での実力になって現れているような気がします。

将来、有望な高校生は大学に進学した方が良い結果が得られると思います。
結論は、相撲部屋の稽古量が少なくなって大学相撲部の方が稽古量が多いのだろうと思います。
後は、施設や食事などの環境ですね。
大学年代、同じ年ごろの大勢の仲間と切磋琢磨した方が、相撲の実力は伸びるのでないでしょうか❓

相撲部屋の1日を見ると、午後は稽古していませんね❓
それで稽古が足りるのかどうか❓
強くなるかなれないかは、稽古の量に正比例すると思います。

※関連記事目次
「欧州サッカー&大相撲&ボクシング」の記事目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e1c3411cc4e400cbb1f90e45064e8d35


ハルキウ北部戦線、リプシでロシア軍が進撃しボルチャンスクでウクライナ軍が反撃<ウクライナ紛争2024.05.26

2024-05-27 20:05:46 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ側の発表
ゼレンスキー氏、北東部ハリコフ州視察 戦況は「制御下」
By ロイター編集
2024年5月25日午前 6:01 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/CSZ2H73VZ5KPRHHJ5YMS5XKLWA-2024-05-24/
ハルキウ州でロシアの進撃「阻止」 ウクライナ軍
2024年5月25日 13:58 発信地:キーウ/ウクライナ [ ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3521071?cx_part=top_category&cx_position=2

ロシア軍の進撃を阻止し反撃に出たそうです。
既にロシア軍がハルキウ州北部攻撃を開始して16日程度経過しました。
国境付近の防衛をする気がなかったと思われるウクライナ軍は、抵抗らしい抵抗もせず西はリプシLyptsi北の郊外、東はボルチャンスクВовчанськの市街地の北側まで後退し、そこで防衛線を戦ってきました。
ゼレンスキーの主張が本当なら、その付近がウクライナ軍の第1次防衛ラインのようです。
そこでロシア軍の攻撃が停滞していますから、その通りなのだろうと思います。

ロシア側の相当な情報戦もあったと思いますが、今回それは省略。
その情報戦と自分たちのこれまでのプロパガンダを修正するためにウクライナは、この地域の戦闘に関してはリアル・タイム情報を出さざるを得ませんでした。
地域住民が1万人以上ハルキウ市に避難していますから情報を出さなければ、ハルキウ州ではパニックが起きていたと思います。

しかし、ウクライナ紛争ではほとんどありませんが戦場でウクライナ軍が敗走に近い撤退をする状況もリアル・タイムでウクライナ国民の知るところとなりました。
併せて要塞建設に関する汚職と手抜きも大々的に報道されました。

強かったはずのウクライナ軍が蹴散らかされ、かなりの面積を短期間にロシア軍が制圧し、ウクライナ国民もさすがに激怒!しているようです。
当然、責任追及の声も上がり始めているようです。
いつもの、「ロシア軍に大打撃を与えた!ウクライナ軍は頑強に戦いロシア軍を撃退している!」と言う嘘では、到底国内が収まりそうにありません。

そこでやむなく無理を承知の反撃作戦をウクライナ軍が始めたというのが、これまでのごく大雑把な流れです。

2024.05.25
ウクライナ軍がハルキウ方面での反撃を準備中か、50個大隊以上が集結?
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/is-the-ukrainian-army-preparing-for-a-counterattack-in-the-kharkiv-area-with-more-than-50-battalions-assembled/

反撃作戦のためにどの程度の部隊を動員したかについては、正確には不明です。
ロシア側の別の情報では、15個大隊8000人と言う情報もあります。
8000人から28000人まで差があります。
話半分なら25個大隊14000人です。
反撃作戦を実行するなら、この程度の人数は必要だと思います。

そして、反撃したのは分かりましたが、どの方面なのかは不明です。おそらく航空万能論の戦況略図から判断すると既に市街地の北側まで進出されているボルチャンスクВовчанськで反撃していると思います。

北市街地の中央部をある程度押し返しているようです。

2024.05.26
ロシア軍がウマンスキーを占領、クピャンスク方面でもイワニフカに侵入
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-occupy-umansky-and-invade-ivanivka-in-the-kupyansk-area-as-well/
ロシア人軍事ブロガーは、リプシLyptsi北側の高台をロシア軍が占領したことを25日示唆したようです。
ロシア側の戦況マップ(黄色)では、リプシの北側の高台はロシア軍の占領エリアに入っています。

※以上から分かることは、ロシア軍は大成功を収めつつあります。
ロシア軍の最大の目的は、ハルキウ北部にウクライナ軍の予備部隊を引き寄せることです。
二番目の目的である緩衝地帯の確保は、既に大体済んでいます。
東部戦線と南部戦線からウクライナ軍は、かなりの部隊を引き抜いてハルキウ北部戦線に投入しています。
最初の段階でウクライナ軍は、予備兵力が枯渇しています。反撃作戦用の部隊は、東部戦線と南部戦線から引き抜くしかありません。
東部戦線と南部戦線のウクライナ軍は、その分弱体化していると思います。

完全にロシア軍の仕掛けた罠にウクライナ軍は、かかったといえます。分かっていてもウクライナ国民が激怒している現状を考えると、ハルキウ北部戦線で反撃作戦を実行するしかありません。
そのために東部戦線と南部戦線の一部を犠牲にしました。
話は、反対でハルキウ北部を犠牲にして東部戦線と南部戦線の戦いを重視するべきです。
ハルキウ北部はハルキウ市を中心に徹底防衛するしかありません。
逆をやったために、東部戦線と南部戦線での後退が早まると思います。

しかも、反撃作戦はハルキウ市街から北東に遠い方のボルチャンスクВовчанськです。
ハルキウ市街の北から20km位の位置にあるリプシLyptsiは放置状態のようです。
北側の高地地帯をロシア軍が制圧すれば、そこから見て低地にあるリプシLyptsiは、やがて陥落すると思います。
地図を見れば分かりますが、リプシLyptsiから順番に拠点集落を攻略しながらロシア軍は南下してくると思います。

ゼレンスキーは、ボルチャンスクВовчанськの方に視察に行ったようです。
同じ守るならボルチャンスクВовчанськは軽く見てリプシLyptsiを守らなければ、なりません。
ハルキウ市の玄関口のようなリプシLyptsiを守らなければ、意味がないでしょう❓

このようなゼレンスキーの常識では考えられない判断ミスが、これまでも度々「ロシア軍を!」
「ナイス・アシスト!」しています。
ゼレンスキーは「ウクライナを負けさせたいのではないか❓」と思える「ナイス・アシスト!」の連続です。

ウクライナ軍が自然体で劣勢から敗勢に陥りつつある理由が分かりましたか❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


(2024アメリカ大統領選挙)ウクライナに残された期間は6か月(トランプ大統領)<ウクライナ紛争2024.05.26

2024-05-27 20:03:51 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

全く話題になりませんが、11月はアメリカ大統領選挙です。
トランプ当選の目も出てきました。
トランプが、これまで発言してきたことは❓
「自分なら戦争を一日で終わらせる・・」
1日は無理でしょうが、短期間で停戦になるでしょうね❓

理由は、アメリカが武器と資金を絞ればウクライナは、すぐ敗北します。
だからバイデンさんとウクライナは、11月までに戦争の目途を付けなければなりません。

ヨーロッパの鼻息を見ているとアメリカ抜きでも戦争を継続しそうな勢いです。
しかし、今ウクライナが使っている武器の多くはアメリカ製です。アメリカ製の武器がなくなれば、戦争継続は無理だと思います。

しかもゼレンスキーもウクライナの国会議員も任期が切れています。今、ウクライナには法律的には政府も国会も権限がない状況です。
トランプは、「即、選挙やれ!」と言うでしょう。
選挙をやったら、ザルジニーが勝つと思います。

だからトランプが大統領になれば、ゼレンスキーはウクライナ大統領の座を失うと思います。
バイデンさんなら今のうやむやな状態で何とかなるのかもしれませんが、トランプだと無理でしょうね❓

こんな事は誰にでも分かります。

そこでプーチン氏が「停戦の観測気球」を上げた訳です。
しかし、ロシアの条件は合法的な大統領を選べと言外に言っています。
「選挙やれ!」と言うことですね❓
選挙をやったら、やっぱりザルジニーに負けると思います。

現実的に考えるなら、ゼレンスキーは「雪隠詰!」状態です。

選挙を逃れて、ずるずる居座れるのはあと6か月です。
その間に戦争に勝てる目途は、ほぼありませんからイギリスにでも亡命するしかないように思います。
軍がクーデターを起こすかもしれませんし、逃げるなら早い方がいいかもしれませんね❓

※ちなみに、トランプはどう戦争を終わらせるのか❓
トランプは、ウクライナ領が半分になろうと3分の1になろうと気にもしないと思います。
足して2で割る式の解決をすると思います。
「ドニプロ川でウクライナを半分こしようぜ!」
と、プーチンに持ち掛けると思います。

だから❓
プーチン氏の「停戦の観測気球」は、それに比較すると「ぼろ儲け的な!」好条件です。
ゼレンスキーを釣っているわけです。
プ・・「今なら❓オマケしてあげるよ!」

ゼレンスキーが馬鹿でなければ、話に乗った方がいいと思います。11月になれば半分か下手すると3分の1です。
しかし、ここでも問題があり❓
話に乗ればゼレンスキーは、ウクライナ国民に八つ裂きにされるでしょう。
どっちに転ぼうと、ゼレンスキーは「雪隠詰!」です・・・


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27