「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

イラン大統領選挙>改革派ペゼシュキアン氏が勝利<2024.07.07

2024-07-07 18:48:24 | アフリカと中東

核合意再建を国民支持 イラン、穏健派ロウハニ師
2024/7/6 20:10
https://www.sankei.com/article/20240706-YRC47VAXDVNEZMA3ARCZQPT5BQ/
改革派ペゼシュキアン氏勝利 決選で保守強硬派破る―国際協調を重視・イラン大統領選
2024年07月06日21時19分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024070600196&g=int
マスード・ペゼシュキアン(69歳)元保健相
父がアゼルバイジャン人、母がクルド人

イランの政治は、保守強硬派と穏健派または改革派の間で揺れ動きます。


改革派ハタミ政権(1997~2005年)
「文明間対話」を掲げて欧米との融和を模索した
保守穏健派ロウハニ政権(13~21年)
欧米など主要国と15年に核合意を結んだ

保守強硬派ライシ大統領(22年~24年5月)

5月にライシ大統領がヘリコプター事故で死亡したのを受けての大統領選挙です。
こうして見てみると改革派か穏健派の大統領の時代の方が長いです。
しかし、その間2回保守強硬派に政権が戻っています。

第1回の投票率は79年の革命以降で過去最低の約40%
決選では49.8%に上昇
これを見ると、保守強硬派の支持者は余り積極的に投票していないようです。保守強硬派の支持者であろうとライシ政権時代の政治に不満があるようです。

余りにイスラエルとアメリカとの軍事対決にのめりこみ、経済不況を放置してきた保守強硬派政権への批判だと思います。

そして時代錯誤とも思える宗教警察を動員した「スカーフ着用義務」の強要がありました。
これをめぐって2022年9月マフサ・アミニさん(22歳)の死亡事件が起きました。
これにはイラン国民も激怒してイラン全土で抗議デモが吹き荒れました。
にもかかわらずライシ大統領は更に弾圧姿勢を強めて、デモの逮捕者で死刑になる人も出ましたし、デモ参加者で当局に殺されたと思われる女子学生も複数出ました。去年の10月にも16歳少女の死亡事故が起きています。
こういった事を指導してきたのが、ライシ大統領です。

長引く不況とこのような国民への弾圧が、保守強硬派の候補が嫌われた理由だと思います。

イランの最高指導者は、宗教指導指導者のハメネイ師であり、大統領は首相または第1行政官の役割です。
大きな政策は、すぐには変えられないと思いますが、変えられる部分もあります。
宗教指導者にも保守強硬派と穏健派の二つの流れがあります。

少なくともイラン国民にとっては、前任のライシ氏よりは、好ましい大統領が誕生したのではないかと思います。
やはり2022年9月マフサ・アミニさん事件は、ひどすぎると思いますし、その後のイラン政府の対応も弾圧だけです。こんなことは、イラン国民もごめんだと思います。

周辺諸国も概ね好意的な反応が多いようです。
イケイケ!のライシ氏では、周辺諸国にとっても危険すぎると思います。

サウジ「関係深化に期待」 中東各国、イラン大統領選勝利のペゼシュキアン氏に祝福相次ぐ
2024/7/6 20:30
https://www.sankei.com/article/20240706-ARLHZQLAAFJATFNHJWNTTPXTDE/
「緊密な連携を期待」 パキスタン首相、イラン大統領選勝利のゼシュキアン氏祝福
2024/7/6 18:45
https://www.sankei.com/article/20240706-HYSUBLK4TBPYBP3HBJXBGD5IY4/


※2022年9月マフサ・アミニさん(22歳)の死亡事件の関連記事
イランの反政府運動で死亡した10代女性、治安部隊が性暴力後に殺害か 極秘文書をBBCが入手
2024年5月1日
https://www.bbc.com/japanese/articles/cx8qd9wv8jno
イランの地下鉄で倒れた少女が死亡、ヒジャブ着用めぐり道徳警察が殴打か
2023年10月29日
https://www.bbc.com/japanese/67253446
イラン地下鉄で倒れた16歳少女死亡、ヒジャブ着用めぐり暴行か(字幕・28日)
2023年11月30日
https://jp.reuters.com/video/watch/idOWjpvC6TLIB0Y2SWVUM835EL8QVQVQE/
女子生徒が殴打され死亡、イランでさらなる抗議デモ
18 Oct 2022 10:10:16 GMT9
https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_78545/
スカーフの着け方で逮捕…アミニさんの死から1年 世界各地で街頭デモ
2023年9月17日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-66829445
スカーフデモの2少女死亡 イラン、当局に殺害疑惑
2022年10月9日 20:22
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB092NL0Z01C22A0000000/


※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2


イスラエル軍、政権にハマスとの交渉進展要求(事実上イスラエル軍は国防相が指揮)<2024.06.20

2024-06-21 11:13:32 | アフリカと中東

①イスラエル軍、政権に交渉進展要求 「ハマス壊滅は誤り」…対立表面化
2024/6/20 07:42
https://www.sankei.com/article/20240620-NEDN73IABZML7KGUKIEUQMIU5I/
②イスラエル軍の「戦術的停止」、国防相が承認
2024.06.18 Tue posted at 12:48 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35220275.html
③イスラエル軍事行動の「戦術的停止」発表、ラファの戦闘は継続
2024.06.17 Mon posted at 10:04 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35220203.html
④イスラエルの戦時内閣解散、ガザでの戦争の評価に影響せず 米国務省
2024.06.18 Tue posted at 12:18 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35220268.html
⑤ガザ、国連機関職員の死者193人に 国連史上最多
2024.06.18 Tue posted at 09:19 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35220249.html
⑥ガザの100万人、来月半ばまでに飢餓に直面の可能性 国連が警告
2024.06.13 Thu posted at 12:18 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35220077.html

このような流れがあり、イスラエル軍は6月15日から一部地域で軍事行動の「戦術的停止」を行っています。パレスチナ自治区ガザ地区南部に支援物資を届けるためです。
⑥の記事にあるようこれまでイスラエル政府は、意図的に支援物資の搬入を妨害し飢餓を作り出そうとしています。
軍事行動でも無差別の大量虐殺の疑いが濃厚です。
民間人も区別せず殺害しているからです。
この上飢餓を利用すれば、十万人単位の死者が出るでしょう。

占領地政府活動調整官組織(COGAT)と南部司令部の決断のようですが、イスラエル軍は支援物資の搬入が出来るような部分的な「戦術的停止」を開始しました。

これを遅くとも18日には、防衛相が承認しました。
ネタニヤフ首相は、この決定に反対です。
この時点で事実上、イスラエル軍の指揮権は防衛相に移ったと言えます。

①このような経緯を経てイスラエル軍が、ネタニヤフ首相にハマスとの間接交渉を進めるよう迫った形です。
イスラエル軍のハガリ報道官は・・・・
「全員を軍事作戦で取り戻すのは不可能。ほかの計画を立てる必要がある」
と述べています。

事実上、現在のネタニヤフ政権の作戦計画を拒否したことになります。
余りにも残虐すぎるネタニヤフ首相の指示にイスラエル軍が部分的に命令拒否をしたことになります。
クーデターの一歩手前ですね。
ネタニヤフ首相がイスラエル軍の勧告を拒否すれば、軍は次の行動を取ると思われます。


『イスラエルのガンツ前国防相、戦時内閣離脱-早期選挙求める』
Ian Fisher
2024年6月10日 3:45 JST 更新日時 2024年6月10日 6:49 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-09/SETSL4DWX2PS00

戦時内閣を離脱したガンツ前国防相と他の野党グループは総選挙を求めていますから、ネタニヤフ首相は解散総選挙を行うしかないと思います。
もし、そうしなければ軍が何らかの行動を起こすでしょう。

※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2


南アフリカの組閣は、どうなるのか❓<2024.06.14

2024-06-15 19:10:16 | アフリカと中東

南ア連立協議でズールー人民族党が挙国一致政権参加を表明 白人系野党は不透明
2024/6/13 10:33
https://www.sankei.com/article/20240613-U2BVLVUZZRNADEH3NYYRFB7PWY/
南ア与党、挙国一致内閣を検討 第2党など抵抗も
By Nellie Peyton、 Wendell Roelf
2024年6月6日午前 11:33 GMT+98日前更新
https://jp.reuters.com/world/IRESPHZWKRONJNDTPVNGQOPULE-2024-06-06/

今回の総選挙で南アフリカの政権与党のアフリカ民族会議(ANC)が過半数(定数400)割れの159議席と議席を大きく減らしました。
『1994年のアパルトヘイト撤廃以降は一貫して議会にて単独過半数を確保し政権を担ってきたが、長期政権化による腐敗やアパルトヘイト時代を経験しておらずANCに思い入れのない黒人の若者が増加するなどANCは次第に支持を失っていき、2024年5月29日に執行された総選挙では400議席中159議席にとどまり、第1党を維持するも初めて過半数を割った。 』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%B0%91%E6%97%8F%E4%BC%9A%E8%AD%B0

植民地時代から独立の時代、アパルトヘイト時代と南アフリカの政治には、近代の歴史が色濃く残っています。

アパルトヘイト時代に欧米は、アパルトヘイト政策を支持していました。長い闘争を経て、今の政治体制が出来上がりました。その始まりが、1994年です。

マンデラ氏が率いていたアフリカ民族会議(ANC)は国民の圧倒的な支持がありました。
しかし組織は経年劣化し、堕落してしまいました。
この辺りは、日本の自民党とよく似ています。

「真面目にやれ!」
と、南アフリカ国民が政権に「お灸!」を据えたというわけです。

※南アフリカの政党
小さいのまで入れると沢山ありすぎて良く分かりません。
議席数の多いのから順に・・・・
与党アフリカ民族会議(ANC)過半数を割れ159
白人系最大野党、民主同盟(DA)87
MK民族の槍(左翼大衆主義政党)(ズマ前大統領)58議席
EFF経済的解放の闘士(極左、マルクス・レーニン主義)39議席 
少し変わっているのが❓
インカタ自由党(IFP)(ズールー人民族党)
ズールー族の少数民族の利益
2019年の総選挙では得票率3.38%14議席、今回17議席

結局、数合わせをやってそのうち組閣するのだろうと思います。組閣の話は、これで終わり。

次は、ズールー族の話です。
『南ア最大民族ズールー、新王が即位 祝賀の裏で後継者争いも』
2022年8月21日 18:11 発信地:ノンゴマ/南アフリカ [ 南アフリカ アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3419988
「南ア総人口の約5分の1に相当する1100万人以上のズールー人」
「ミスズールー・カ・ズウェリティニ王」


2022年の国勢調査発表、人口6,200万人を超える
(南アフリカ共和国)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/10/071e04e2a1b74a33.html
黒人が 5,049万人(総人口の81.4%)
カラード(注1)が505万人(総人口の8.2%)
白人(注2)が450万人(総人口の7.3%)
インド人やアジア人は170万人(総人口の2.7%)

ズールー人は1100万人ですからズールーの王様が信頼されていれば、単純計算17.7%の議席数があってもいいことになります。⇒400×17.7%=70議席。
今回、多少増えて17議席。
ほぼ、まとまりはないですね❓
象徴的な王位のようです。
ズールー族の王ですから南アフリカの王とも言えません。
『2022年3月、シリル・ラマポーザ南アフリカ大統領によって、故グッドウィル国王の長男であるミスズールー・カ・ズヴェリティニが、正式にズールーの新国王として承認された。2022/08/22』

しかし、即位には南アフリカ大統領の承認が必要なようです。
良く分かりませんね❓

でもズールー族の王がいて王位の承継が行われているのは昔風でいいですね。

2016年04月11日 12時00分 メモ
ドイツで整備工として働く男性が実はアフリカの部族の王だった
https://gigazine.net/news/20160411-german-mechanic-african-king/
ガーナのノマドな王様
https://courrier.jp/info/24176/
アフリカ唯一の絶対君主が国外逃亡か、当局は否定 エスワティニ
2021.06.30 Wed posted at 10:16 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35173131.html

よく考えてみると世界には、部族社会の残っている地域は日本人が考える以上に多いです。
湾岸の産油国では、ほとんどが王国です。
イランにもリビアにも、昔は王様がいました。

アフリカでは探せば、ズールー王のように政治権力は持たない部族の王様は、他にもいるのかもしれません。

あるいは、王ではなく部族の長老である場合もあります。
『ケニアのマサイ族長老 エマニュエル・マンクラと考える「アイデンティティってなんだろう?」ライブ配信詳細』
https://www.inspirehigh.com/news/7a7f22b0-526c-11eb-b474-2b8d65cddbc7/

色々、興味深いですね❓
民主主義ばかりが政治制度でないのは確かです。

※そうそう、南アフリカが絶対ロシア支持の理由を知っていますか❓
アパルトヘイトの時代、平等を求めて黒人が闘争を行いました。欧米はアパルトヘイト支持です。当然、闘争に参加する黒人は弾圧されましたし、国外に支援してくれる勢力はほとんどありませんでした。
そんな時代に闘争に参加している黒人を、人間として対等に付き合ってくれたのは、旧ソ連だけだったそうです。
その時代の恩義に感謝して南アフリカは、絶対ロシア支持です。
そして、どの国より過激にパレスチナ擁護をするのもかつて自分たちが差別されたからです。


※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
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シリア内戦に見るNATOの身勝手と無責任<2024.06.11

2024-06-12 20:13:12 | アフリカと中東

近年、戦争や内戦が連続して起きています。
悲惨ですね。
しかし、それに拍車をかけて拡大する勢力があります。
NATOです。
NATOは現在、最も強力な軍事同盟です。
外敵に対する軍事同盟なら、それもいいでしょう。
しかしアフガン戦争から続くNATOが介在した戦争は、越境戦争か侵略戦争であり、他国への内政干渉です。

イラク戦争は、単に一方的にアメリカがイラクを攻め潰しただけでした。
尤もらしい理屈は付けましたが、後日全部嘘であることが判明しました。
今、イラクの傀儡政権からアメリカ軍は撤退を求められています。出来上がった野合的傀儡政権は、アメリカの敵国のイラン色の強い政権です。まるで無意味です。

アフガン戦争は、20年も駐留した挙句にどうにもならずに逃げだすように撤退しました。
その後、アフガンを掌握したタリバンを政府と認めようとしません。追い出された仕返しです。
最近、中国やロシアが支援の手を差し伸べています。

リビアにもNATOが軍事介入しました。
結果、内戦が収取が付かなくなり事実上、西と東に分裂して政府が二つあります。
西の方は、一応西側が支援しています。
支援のない東側は、ロシアに支援を求めています。

極めつけは、シリアで2011年に端を発した内戦は、激化して未だ収取の目途が立ちません。
三つくらいに分割してシリア政府以外の地域は、信託統治領にでもしてどこかの大国が管理する以外にないと思います。
シリア内戦が、ここまで泥沼化したのは、アメリカとフランスを中心とするNATOが反政府勢力を支援して軍事介入したからです。

介入せず放置すれば、あるいはシリア政府が再統一できたかもしれません。今となっては、シリアの再統一はほぼ不可能です。
シリア内戦
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%86%85%E6%88%A6

どんな残酷な政府であろうと政府は政府です。
政府が統治能力を失うと、どうにもならないことが分かります。
だから、「内政干渉不干渉の原則」があります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E6%94%BF%E4%B8%8D%E5%B9%B2%E6%B8%89%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%89%87
安っぽい、人権だの民主主義だの理由によりNATOが自分勝手な内政干渉をした結果が、現在のシリアの滅茶苦茶な状況です。

そして長く続く内戦は、多くの難民を生み出しました。
シリア
https://www.japanforunhcr.org/activity-areas/syria
UNHCRの2020年のデータによると、シリアと国境を接するトルコ、レバノン、ヨルダン、イラク、そして同地域内にあるエジプトを加えた5カ国で、シリア難民全体(6,596,627人)の83%以上を受け入れています
https://www.worldvision.jp/children/crisis_16.html#d0e9d87eb78fa54e47cd213ca7606442

これだけ多くの国外難民を生み出したのにその難民の約83%を周辺の5か国が受け入れています。
トルコが最大で約375万人54%の難民を受け入れています。
周辺国がこれだけの難民を受け入れる理由は、イスラムの同胞意識が強いからです。

その理由を作り出したNATO諸国の難民受け入れは、ごくわずかです。
荒らしまわるだけ荒らしまわって、後は放置です。
無責任の極みでしょう❓
人殺しをして罪を免れて大手を振って歩き回っています。

これが、日本人の多くがなんとも思っていないNATOのもう一つの顔です。
NATOの活動範囲は、ヨーロッパに限定するべきだと思います。
最近は、東洋にもドイツだイギリスだその他の国が役にも立たない軍艦を派遣してきます。
東洋で紛争が起きてもヨーロッパのNATOなど何の戦力にもなりません。
「ウロチョロ❓するんじゃない!目障りだ!」
このように個人的には、思います。

NATOが、どれほど無責任で他国に害悪を巻き散らかしているか分かると思います。
それをプロパガンダとフェイクニュースで正当化します。

しかし少なくともアフガン・イラク・リビア・シリアのケースでは、同理屈を付けようと正当化は、出来ません。
極悪&無責任の極みと言えます。

こう見てくるならNATOがせっせと煽り立ててるウクライナ紛争も、ろくなものでないな❓
この程度の推測は、出来ると思います。
実際にろくなものではありません。
アメリカのロシア潰しです。
それにヨーロッパが便乗しました。
しかし❓
どうも、上手くいっていないようですね❓

NATOの21世紀の極悪非道を正すためには❓
ロシアが勝利しなければ、ならない❓

このような、物凄く皮肉な結論になってしまいます。
個人的にはNATOは、解体した方がいいと思います。
すぐ戦争を始めるから、危なくって仕方ありません・・・

※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d
項目「アフリカと中東」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2


イラン大統領葬儀に見る国際関係とアメリカ外交の失敗の歴史<2024.05.23

2024-05-24 20:25:11 | アフリカと中東

(1)イラン大統領葬儀に見る国際関係
イラン大統領葬儀、ロシアなど要人40人超参列 ハマスやヒズボラ代表も
By ロイター編集
2024年5月23日午前 6:10 GMT+91時間前更新
https://jp.reuters.com/world/security/QZP24532PJMADNMLLGYUPEPU3M-2024-05-22/
イラク、パキスタン、カタール、トルコ、エジプト、チュニジア、クウェート、サウジ
ロシア、中国、アルメニア、アゼルバイジャン

イラン大統領葬儀に参列する国々を見て思ったことがあります。
イスラム革命後、イランはアメリカと徹底的に対立してきました。
イランからパーレビ王朝とともに追放されたアメリカは、復讐しようとしてきました。
イラクをけしかけてイラク・イラン戦争を起こさせました。この戦争は8年くらい続きました。イラクの方が戦争に耐えられなくなり、停戦になりました。
イラクを利用したイラン潰しが失敗した後は、アメリカはイラン封じ込め政策を取ります。
今も続いているアメリカのイラン封じ込めです。

葬儀に参列国を見るとアメリカの封じ込めよりイスラムの同胞意識の方が勝っています。
それだけではなく、ロシアと中国も参列しています。

変わったところでは、アゼルバイジャンとアルメニアが呉越同舟で参列しています。
アルメニアは、長い間ロシアとイランを結ぶ陸の回廊でしたのでイランとは長い付き合いがあります。
アゼルバイジャンはトルコとロシアの対立関係が友好関係に劇的に変化したのでロシアともイランとも関係を深めつつあります。

それにしても不倶戴天の敵同士であるアルメニアとアゼルバイジャンが、なぜ同席しているのか❓
アルメニアとアゼルバイジャンの長い戦争が終結した後、両国の戦後の話し合いを仲介できる国がありませんでした。フランスが、しゃしゃり出ましたがアゼルバイジャンが「お断り!」しました。
和平の話し合いを仲介したのが、イランです。
だから呉越同舟しています。
イランは、アメリカが封じ込め政策を取ろうと、コーカサスと中東の地域大国です。
西側からは排除できても、コーカサスや中東では排除出来ません。
更には、代表を参列させるかどうかは不明ですが、北朝鮮とイランの関係も復活しつつあります。

ロイター
北朝鮮の金総書記、イラン大統領死去に哀悼メッセージ=KCNA
2024年5月21日午前 9:25 GMT+92日前更新
https://jp.reuters.com/world/security/M2WGUCIO5JOQDFS5K2TEDCVGVI-2024-05-21/

分かりましたね❓
アメリカが潰したい国と封じ込めたい国が、全部集合しています。
つまり❓
アメリカのイラン封じ込めは、既に破綻していると言えます。

(2)アメリカ外交の失敗の歴史
古くはベトナム戦争、南米におけるアメリカの非合法介入や謀略、レバノン、新しいところで、アフガン戦争、イラク戦争、リビアとシリアへの軍事介入。
全部、失敗しています。
そしてその後に出来るのが反米国家かアメリカに友好的でない国です。
失敗するたびに敵を作り出しています。

南米に反アメリカ的な国家が多い理由は、中南米へのアメリカの非合法介入や謀略が大きな理由です。
大体腐りきった独裁政権にテコ入れしてアメリカに従わせようとしたからです。
傀儡政権のイラク政府すら早くも反米的になりつつあります。
腐りきった独裁政権を自分の目的のために利用するのもアメリカ外交の特徴です。理由は、金でコントロールしやすいからです。
(今、またやってますね❓⇒ウク◎イナ・・これはわざわざ作り出しました!遣り損なったの⇒ジョージア)

結局、軍事力と資本の力を利用して他国を支配しようとする前近代的なアメリカ外交が常に破綻しています。

今、アメリカは何をやっています❓
ウクライナを手先に使ってヨーロッパを巻き込んで、ロシア潰しをやっています。
すでに半分、失敗しつつありますね❓

甘やかしてきた極道息子のイスラエルがガザの虐殺を始めましたが、止めることが出来ません。
アラブ諸国とイスラム諸国を、完全に敵に回しました。

アメリカが何かやれば、敵が増え味方が減る構図に変化は、ありません。
そのうちアメリカの仲間はヨーロッパと取り巻き位しかいなくなると思います。
既にそうなっているかもしれませんが・・・

日本もアメリカの尻馬に乗っていると、そのうちウクライナのようになるかもしれません。
なりそうな気配があるのが、心配です。
よく歴史や国際情勢の流れを見て考えるべきでしょうね❓

※関連記事
中国、今後もイランと関係強化 王毅外相が大統領死去受け高官に
By ロイター編集
2024年5月22日午前 10:23 GMT+92時間前更新
https://jp.reuters.com/world/security/EQLM74QI7ZLXXMGFIPLJWT75DE-2024-05-22/
プーチン氏、死去のイラン大統領称賛 下院議長に弔意伝達要請
By ロイター編集
2024年5月22日午前 9:37 GMT+93時間前更新
https://jp.reuters.com/world/europe/X5JJIH5EMFPXTNUCGHZ4VMXFIY-2024-05-22/


※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce


イラン大統領搭乗ヘリ墜落事故の原因とパーレビ王朝の元皇太子<2024.05.22

2024-05-23 19:27:41 | アフリカと中東

イラン大統領死亡、墜落ヘリは1960年代開発の米国製ベル212…制裁下で部品調達困難
2024/05/22 00:28
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240521-OYT1T50152/

記事を読んで呆れました。
イラン革命後、多分前パーレビ王朝時代のヘリを接収してその後も使い続けていたようです。
アメリカが、事故後変なことを言っていました。
「イランから援助の要請があったが、出来なかった・・」
事故の救助要請だと思っていましたが、違っていてこの旧式のヘリの部品を買いたい・と言うことだったようです。

イランでは、イスラム革命後多少は民衆の要求に譲歩した部分もあります。
しかし政治の実権を握る宗教指導者が頑迷固陋で、本来必要な様々な改革を阻害しているのだろうと思います。

イラン革命は1971年から1972年まで続きました。
パーレビ王朝を打倒した後、主導権争いが起きてその後宗教勢力が権力を握りました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E9%9D%A9%E5%91%BD

パーレビ王朝が、アメリカの援助を受け脱イスラーム化と世俗主義による近代化政策を取った反動で、新政権は極端なイスラム国家になりました。

宗教が政治の全ての基本です。
しかし現代は中世ではありませんから、それで上手く行くはずがありません。
無理やりそれで政治をやって国内を弾圧的に統治してきたのが、今も続いています。

宗教は、基本的に変化を禁止します。
だから、骨董品のようなアメリカのヘリのベル212を使用し続けてきたのであろうと思います。
大統領が乗るヘリは、これ!と決めたので革命後、これまで使用を続けてきたのでしょうね❓
しかも、天敵のアメリカに部品購入を頼む情けなさです。

宗教で国を統治する限界と弊害が見えます。
普通なら❓
ソ連との関係がありますから、ソ連から新型のヘリを買えばいいでしょう❓
古くなれば買い替えれば、いいでしょう❓
こんな常識的なことが、戒律により出来ません。

去年は女性のスカーフ着用をめぐり女子学生が死亡しました。イラン全土で抗議デモが吹き荒れました。
デモ参加者に逮捕者続出、死刑になった人もいると思います。
これを弾圧しているのが宗教警察であり、軍事的に支えているのが革命防衛隊です。

イラン革命は、イランを中世の宗教国家に引き戻してしまいました。

そこで、サウジの話が出てきます。
『2016年4月に発表された「サウジ・ビジョン2030」(社会・経済改革)<2024.05.22』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f054b99b0fabbee2ea7f0bdab2c6efb6

極端に宗教戒律が強かったサウジにも近代化の波が押し寄せ、皇太子が主導して社会・経済改革のビジョンが示されました。これが2016年です。
以後、サウジは急速な変化を遂げています。

イランの場合は、1960年代から1970年代にかけてパーレビ王朝が社会改革に取り組んでいます。
確かにアメリカの影響が強かったかもしれませんが、土着の政権です。もし、そもまま改革を進めればイランは西欧の良い部分を取り入れた近代的な中東の強国に成長していたかもしれません。
宗教革命は結果としてそれを阻害して、イランは今も宗教的戒律の強い遅れた閉ざされた国です。

自由化を進めようとした大統領もいましたが、宗教勢力に排除されました。
結果としてイランは、宗教独裁軍国主義国家になりました。国内の不満を抑えるために外国に敵を作り徹底的に対立します。そして周辺国の内紛に介入し、常に地域を不安定にします。
イラン国民の多くは、それを望んではいないと思います。

まだいたのか❓
『元皇太子がライシ師非難 イランの体制転換訴え』
2024/5/21 10:16
https://www.sankei.com/article/20240521-WYJSYF4F3JNJTNGZ6WWNYPVNHE/

パーレビ王朝の元皇太子がまだいます。
その影響力を恐れたから、イランは一層宗教独裁を強めたのかもしれません。

今のままでは、全ての人が不幸です。
宗教独裁から合議制の世俗主義の政治に変えていかないと21世紀、イランが発展することはないと思います。
歴史もあり国土が広く、国民の数も多く資源もあります。
イランが普通の国家になれば、自然にイランは発展していくと思います。
イラン国民のために、残念ですね❓

※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2


2016年4月に発表された「サウジ・ビジョン2030」(社会・経済改革)<2024.05.22

2024-05-23 19:24:29 | アフリカと中東

サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子には、毀誉褒貶があります。
しかしムハンマド・ビン・サルマン皇太子が主導して2016年4月に「サウジ・ビジョン2030」という社会・経済改革を発表しました。
以後、サウジでは急速に社会変化が起きています。
中でも女性の社会参加を認めることでは大きな進展があったと言えます。
宗教的戒律の厳格なサウジでこのような様々な改革が実現しつつあることは、驚きです。
サウジ社会も成熟してこのような変化を容認する社会的合意が生まれたのでしょうね❓
(この記事は次の記事の補足説明です)

以下、その例です。

サウジで初の水着ファッションショー 「歴史的な瞬間」
2024年05月20日16時32分
https://www.jiji.com/jc/article?k=20240520045953a&g=afp
「美ラクダ」コンテストに女性初参加 サウジ
2022年1月10日 15:28 発信地:ルマ/サウジアラビア [ サウジアラビア 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3384356
メッカ大巡礼、男性「後見人」なく女性だけでの参加可能に サウジ
2021年7月21日 15:19 発信地:メッカ/サウジアラビア [ サウジアラビア 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3357687?cx_part=related_yahoo
聖地メッカとメディナの要職に女性10人任命、サウジで異例の人事
2020年8月17日 20:03 発信地:リヤド/サウジアラビア [ サウジアラビア 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3299521?cx_part=related_yahoo
サウジ初ドッグカフェ、イスラム保守社会の愛犬家の憩いの場に
2020年10月4日 19:15 発信地:ホバル/サウジアラビア [ サウジアラビア クウェート 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3308070?cx_part=related_yahoo
路上に出る準備をするサウジの女性バイクライダーたち
03 Feb 2020 11:02:11 GMT9
https://www.arabnews.jp/article/saudi-arabia/article_8858/
サウジで女性ドライバーが初レース、夢は「ルマン出場」
2019年12月4日 8:30 発信地:ディルイーヤ/サウジアラビア
https://www.afpbb.com/articles/-/3256553?cx_part=related_yahoo
サウジアラビアで女性の運転が解禁、抑圧の象徴に風穴
By Reuters
2018年6月25日午前 10:54 GMT+96年前更新
https://jp.reuters.com/article/idUSKBN1JL05D/
女性の運転解禁間近のサウジ、ファッション誌表紙写真が物議 運転席に王女
2018年6月1日 8:45 発信地:ドバイ/アラブ首長国連邦 [ 中東・北アフリカ アラブ首長国連邦 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3176776
女性の運転解禁間近のサウジ、人権活動家7人を逮捕
2018年5月20日 11:24 発信地:ドバイ/アラブ首長国連邦 [ 中東・北アフリカ アラブ首長国連邦 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3175266?cx_part=related_yahoo
壮観華麗!女性ライダーがエッフェル塔前に大集合
2014年3月10日 17:48 発信地:パリ/フランス [ ヨーロッパ フランス ]
https://www.afpbb.com/articles/modepress/3010101?act=all&cx_part=carousel&cx_position=1&pid=13310069


※関連記事目次
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国連総会がパレスチナの国連加盟を支持する決議案を採択、そして非常に良くない記事の書き方<2024.05.12

2024-05-12 10:44:20 | アフリカと中東

国連総会、パレスチナの国連加盟を支持する決議案を採択 安保理に加盟の再検討求める
2024年5月11日
https://www.bbc.com/japanese/articles/czq5428980zo
パレスチナ加盟を支持 決議採択、日本など143カ国賛成―国連総会
2024年05月11日06時54分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024051100019&g=int
反対 アメリカ、イスラエルなど9か国
棄権 25か国、英国やドイツ
賛成 日本・フランス・スペイン・韓国・オーストラリアなど143か国

これまでは、ユダヤ・ロビーの政治力と資金力を恐れてイスラエル支持の姿勢だったヨーロッパの多くの国も棄権に回ったようです。

やはり市民の声が政治を動かしたと言えると思います。
学生たちがアメリカとヨーロッパで抗議活動を展開しました。もちろん一般市民の抗議活動も去年から続いています。
これまでアメリカとヨーロッパの主要国は、それを無視してきました。しかし市民の反対の声を受け入れざるを得なくなったようです。
そのようなアメリカやヨーロッパ主要国の態度が、イスラエルのガザ市民の虐殺やヨルダン川西岸の入植の強行=土地の収奪を許してきました。
誰が見てもイスラエルが極悪なのは分かります。
しかし、アメリカとヨーロッパの主要国はイスラエルの非道なふるまいを許してきました。

世界の多くの国が、「それはダメだ!」と言いました。
大きな進歩と言えます。
しかし、それには多くの犠牲も出ました。

※イスラエルの反応
「米大学は憎しみと反ユダヤ主義で汚染」 イスラエル大統領
2024年5月3日 14:42 発信地:エルサレム/中東・アフリカ [ イスラエル 米国 北米 パレスチナ自治区 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3517810?cx_part=related_yahoo
ユダヤ人は「孤立」も辞さず ネタニヤフ氏
2024年5月3日 12:40 発信地:エルサレム/中東・アフリカ [ イスラエル パレスチナ自治区 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3517799?cx_part=related_yahoo

※イスラエルは、憎しみとシオニズムに汚染されていると言い換えるべきでしょう。
これが世界中で「ユダヤ陰謀論」が大昔から囁かれ、そして消えない理由です。
ネオナチが消えないのも同じ理由があると思います。

※世界市民の抗議活動の一部
反イスラエル、祭典に影 「ユーロビジョン」決勝―スウェーデン
2024年05月11日23時51分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024051100376&g=int
欧州の大学でも反イスラエルデモ拡大
2024年5月8日 11:04 発信地:アムステルダム/オランダ [ オランダ ドイツ フランス スイス ヨーロッパ イスラエル パレスチナ自治区 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3518307
メキシコ最大大学で親パレスチナデモ
2024年5月3日 17:50 発信地:メキシコ市/メキシコ [ メキシコ 中南米 米国 北米 イスラエル パレスチナ自治区 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3517830?cx_part=related_yahoo
イスラエル寄り外交姿勢に不満、米政府職員の抗議辞職相次ぐ…「内側から何を言っても変わらない」
2024/05/12 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240511-OYT1T50193/


イスラエルに対する抗議活動とパレスチナへの連帯は、もう社会運動と言うべきレベルにあります。
これまでイスラエルを支持してきた国ほど、その傾向が強く見られます。

※さて、メデイアの報道に対する疑問
反対した国と棄権した国の国名をほとんど記載していません。国連総会で投票されているのですから、隠されているわけではありません。
私は、反対した国と棄権した国の国名を知りたいと思います。
普通にネットの記事を見ると国名が隠されています。
おそらくその多くは、ヨーロッパの国でしょう。
ここで反対票を投じた国は、イスラエルの同類です。
棄権した国も似たようなものです。
なぜ、隠すのか❓

日本国民にその国名を伝えるのがマスコミの使命だと思いますが❓

※日本のマスコミは、全部同じ書き方です。
その理由は、何❓


※関連記事目次
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アフリカの旧フランス植民地諸国で軍事クーデターが連続した理由<2024.05.03

2024-05-03 08:31:58 | アフリカと中東

やはりフランスが植民地搾取的な経済構造を維持してきたのが、理由の一つだと思います。
これらの国々の多くには、欧米が民主主義的だと称する政府がありました。選挙をやるから民主主義的だという論理です。しかし、選挙など東ヨーロッパ諸国の一部ですら政府に操作されています。(例、モルドバ)
親欧米的であると、全部民主主義国家になります。
ウクライナもそうですね❓
どうみてもアメリカの傀儡の過激民族主義者が政府を乗っ取った半分軍事独裁政権です。
これも民主主義国家だそうです。
世界の民主主義をロシアから守る正義の味方だそうです。

アフリカの旧フランス植民地諸国でも同じ構造があったのだろうと思います。
フランスは、クーデター後どの国からも追い出されました。アメリカも同様、退去を迫られてニジェールでは、やや揉めましたが結局、撤退しました。

大体、これらの国々がその後頼るのがロシアです。
ロシア政府の現地(軍事的)代行機関であるワグネルが現地政府に協力して、活動します。

何の活動をするのか❓
これがフランスやアメリカがボイコットされる2番目の理由で、こちらの理由の方が比重が大きいと思います。

シリアから逃れたイスラム過激派が、サハラ砂漠を超えてサハラ砂漠の南の国々を荒らしまわっています。
アメリカとフランスは、テロ対策を名目に駐留していながら、ほぼ放置しているか有効な対応をしません。
自分たちの利権を守るために駐留しているのではないのか❓と、疑われても申し開きは出来ません。

このような経緯でアフリカの旧フランス植民地諸国で軍事クーデターが連続し、半分欧米の傀儡の「民主主義的な政府」が追放されたと言うわけです。

しかし傀儡政府を追放しても、イスラム過激派がいなくなる分けではありません。
そこで革命政権はロシアを頼ります。
ワグネル部隊(現在はロシア国防省の他の民間軍事会社)が現地入りして様々な支援を行います。
武器弾薬は、ロシア政府が支援するのだろうと思います。
ポイントは、ロシアの支援には基本的に「ひも」が付きません。欧米のように利権目当てではないと言うことです。
もちろん、ロシアの影響力が及ぶことは目的です。

ワグネル部隊は、現地の政府軍に軍事教育をしたり訓練を提供します。そしてある程度戦闘力が付いた段階で、ワグネルの部隊も参加してイスラム過激派と戦います。

この部分を欧米は、残虐行為だとかいちゃもんを付けて非難します。
しかし、欧米がイスラム過激派と戦わなかったからワグネルが現地軍と協力して戦っていることは、無視します。
そしてロシアとワグネルを悪者にします。
だったら❓
欧米がやれよな!の話です。

それが以下の記事です。
『米英、ブルキナファソでの民間人虐殺に「深く懸念」表明し調査要求』
2024/4/30 09:00
https://www.sankei.com/article/20240430-SK4QWG7LFJMIFBP7KMYYKKYD34/
ブルキナファソ政府が民間人を虐殺したと非難しています。
しかしブルキナファソ政府が攻撃したのは、その付近に陣取っているイスラム過激派です。

それを書いたHara Blogの記事。
2024年05月01日05:45
『マリ、ブルキナファソ、ニジェール情勢 ワグネルが武装勢力を排除』
http://hara.livedoor.biz/archives/52338841.html

こちらは、ロシア側の情報です。

どっちかが、嘘を言っています。
どちらが嘘を言っているのかは、上記の内容を読みご自分で考えてください。

プロパガンダやフェイクニュースを簡単に事実だと受け止めるのは、止めて欲しいと思います。少なくとも双方の主張を聞くぐらいは、してほしいと思います。
そしてロシアの主張は、封殺されることが多いです。
あるいは、フェイクニュース扱いします。

※参考記事
米軍、チャドからも一部撤退へ
時事通信 外信部2024年04月27日16時46分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024042700374&g=int
米軍、ニジェール撤退へ クーデター後にロシア接近
2024年04月20日11時06分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024042000261&g=int
米との軍事協力破棄 ロシアに接近―ニジェール
2024年03月17日14時01分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031700220&g=int
米との軍事協定破棄のニジェール、ロシアの兵器と軍事教官到着 西アフリカで影響力拡大
2024.04.13 Sat posted at 12:55 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35217734.html
旧植民地におけるフランスの影響力の衰退、ガボンのクーデターで露呈
2023.09.06 Wed posted at 20:15 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35208761.html

※なぜ、アフリカの旧フランス植民地諸国で軍事クーデターが連続したのか❓
それらの国々が大抵ロシアに援助を求めるのは何故なのか❓
理由があるはずです。


※関連記事目次
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今回のイスラエルとイランの紛争について<2024.4.16

2024-04-16 13:12:11 | アフリカと中東

イラン、米とイスラエルけん制 いかなる脅威にも「対応」
By ロイター編集
2024年4月14日午前 8:50 GMT+921時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/J4IVIYH2XFIXZMKQJKMBWG2MF4-2024-04-13/

今回の事件は、シリア(ダマスカス)のイラン大使館を空爆したイスラエルに非があります。イラン領を攻撃したのと同じ意味があります。ほぼ宣戦布告と同じです。

イランが報復攻撃をするのは、普通の反応です。
イランの方もイスラエルの民間人の犠牲者を出さないように事前に警告し無人機やミサイルを発射する前にも警告を出しています。

これに対してイスラエルが更に反撃すれば次はイランは無警告で攻撃すると思います。

またアメリカがイランに対して何らかの介入をすれば、アメリカに対する反応もあるでしょう。

この場合、一番ありそうなのは「ホルムズ海峡」の封鎖です。

こうなれば事件です。
事態に細心の注意が必要だと思います。

☆関連記事

イラン、自制の意志伝える 中国外相と中東情勢で電話協議
特集 安全保障問題category · 午前 11:46 GMT+9
https://jp.reuters.com/world/security/VSJK5K5QZFMEVCWWH67WEVIL5A-2024-04-16/
イスラエル、全面戦争は回避の意向 イランに攻撃でも=報道
By ロイター編集
2024年4月16日午前 2:58 GMT+910時間前更新
https://jp.reuters.com/world/security/EU3DXHS6NROE5POYW2FYEJ67JI-2024-04-15/
イスラエルが報復なら即座に対応=イラン外相
By ロイター編集
2024年4月16日午前 1:34 GMT+912時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/HEAPZZEILFIDVPL4OVE42ZNT5I-2024-04-15/
イスラエル戦時内閣、イランへの反撃支持 規模などで意見分かれる
By James Mackenzie、 Parisa Hafezi、 Jeff Mason
2024年4月15日午後 2:33 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/world/us/CAASZPM43RLXJNITOILIBXZGWA-2024-04-14/
ロシアが自制呼びかけ、イランと電話協議 イスラエル攻撃受け
By Guy Faulconbridge
2024年4月15日午前 7:55 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/world/security/NIUQU7XOFJKPHJEOPNCLUBYOLI-2024-04-14/

 一様に青ざめた顔をしていたイスラエル人ら、女性は驚き隠せず「まさか本当に攻撃するとは」
2024/04/16 06:35
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240416-OYT1T50009/

 路上に繰り出し歓声上げるイランの人々…国旗を手に「イスラエルに死を、米国に死を」と叫ぶ
2024/04/16 06:55
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240416-OYT1T50023/

 

※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
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イランが、イスラエルを報復攻撃(関連記事)<世界のニュース拾い読み2024.4.15

2024-04-15 05:06:27 | アフリカと中東

イスラエルが、シリアのダマスカスのイラン大使館を空爆しかなりの犠牲者が出ました。
その報復をイランをあらかじめ予告していました。
大使館はその国の領土と同じですから空爆すれば、その国の領土を攻撃したのと同じです。
弱い国(レバノン、シリア)は泣き寝入りするしかありません。

報復攻撃する手段がないからです。
イランは、報復する手段があります。だから事前に予告して報復攻撃しました。
事態をエスカレートさせないためには、イラン大使館を空爆したイスラエルに対する処置とイスラエル自身の対応が必要でしょう。
白昼堂々の殺人犯が居直れば、イランも引くに引けないと思います。

☆関連記事

大使館空爆への「返答」 イスラエル攻撃でイラン国連代表部
2024年04月14日09時52分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024041400275&g=int

イラン最高指導者、大使館空爆で「イスラエルに罰を」
2024.04.10 Wed posted at 20:29 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35217596.html

イラン外相、空爆受けた在シリア大使館領事部を移設 イスラエル非難
By ロイター編集
2024年4月9日午前 10:26 GMT+96日前更新
https://jp.reuters.com/world/security/F6JVQOS44NIIDCOQOOYQ4A3ZWM-2024-04-09/

シリアのイラン大使館攻撃、大統領がイスラエルへの報復表明
By ロイター編集
2024年4月3日午前 3:32 GMT+912日前更新
https://jp.reuters.com/world/security/WCB34MHZTVL3LHP6XUIOUSUEZE-2024-04-02/


大使館空爆で報復を再度警告、イラン最高指導者
2024年4月10日 18:12 発信地:テヘラン/イラン [ イラン イスラエル 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3514297?cx_part=top_topstory&cx_position=2

イスラエルによるイラン大使館攻撃は「転換点」=ヒズボラ指導者
By ロイター編集
2024年4月6日午前 6:46 GMT+98時間前更新
https://jp.reuters.com/world/security/TBHAIY4KTJMNPMFWSKLCF3XMS4-2024-04-05/


イランがイスラエル報復攻撃、200超の無人機とミサイル 安保理開催へ
By ロイター編集
2024年4月14日午前 11:22 GMT+917時間前更新
https://jp.reuters.com/world/mideast/2XVNTKAJZNKW7KWV5C5DXDGNUY-2024-04-13/

中国、情勢緊迫化に「深い懸念」 イランのイスラエル攻撃で声明
By Antoni Slodkowski
2024年4月14日午後 4:08 GMT+913時間前更新
https://jp.reuters.com/world/china/LZ6FP5YUCBLL7KFIFATXZZDRSY-2024-04-14/

G7首脳、14日にビデオ会議開催へ イランのイスラエル攻撃巡り
By ロイター編集
2024年4月14日午後 4:18 GMT+912時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/7COZZMJIMBJDBDZP3WACBFBTGY-2024-04-14/

イスラエル首相「勝利する」と表明、軍がイランの攻撃99%撃退
By Dan Williams、 Parisa Hafezi、 Jeff Mason
2024年4月14日午後 4:15 GMT+913時間前更新
https://jp.reuters.com/world/security/B7UHLQIWRJOE3GZOUKPY6GLVE4-2024-04-14/

イラン無人機、米軍が周辺基地から撃墜 ヨルダンも迎撃
By ロイター編集
2024年4月14日午前 10:12 GMT+919時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/6PBRUHRX4BP3DNJMP4ACKAYRYI-2024-04-13/

イランのイスラエル攻撃、米軍がミサイルも数十発撃墜=米当局者
By ロイター編集
2024年4月14日午後 3:59 GMT+913時間前更新
https://jp.reuters.com/world/security/RJKS5PFAT5MSFOD5GKTU45C7MM-2024-04-14/

イラン、米とイスラエルけん制 いかなる脅威にも「対応」
By ロイター編集
2024年4月14日午前 8:50 GMT+920時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/J4IVIYH2XFIXZMKQJKMBWG2MF4-2024-04-13/

イスラエル、イラン報復に警戒高める 米中央軍司令官と対応調整
By James Mackenzie
2024年4月13日午前 6:58 GMT+92日前更新
https://jp.reuters.com/world/security/K7FYNIL7TRN67KWAFALFLOGY3M-2024-04-12/

 

 

※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
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国連安保理が「ガザ即時停戦決議案」を採択>賛成14棄権1<2024.3.27

2024-03-27 20:22:35 | アフリカと中東

国連安保理、ガザ即時停戦決議案を採択 米は棄権
Michelle Nichols
2024年3月26日午前 1:01 GMT+928分前更新
https://jp.reuters.com/world/us/GRUZHHQYPJJ3DOOKRMLIRMYCGY-2024-03-25/

常任理事国15か国中・賛成14棄権1(アメリカ)で決議案が採択されました。
これまではアメリカの拒否権で毎回、否決されてきました。

最初は、アメリカと主に西ヨーロッパ諸国はハマス批判、イスラエル断固支持でした。
しかしイスラエル軍が戦争もしていますが、より熱心にガザ市民を虐殺している様子が映像で報道されるにつれて欧米以外の国々のイスラエル批判の声は、大きくなりました。
最近はイスラエルはガザ地区への支援物資の搬入を妨害しガザ市民を餓死させようとしています。既に餓死者も出ています。
世界中が見ている中でイスラエルは、ガザ市民の虐殺を続けています。イスラエルは、それをハマスとの戦争だと言っています。

こんなイスラエルを生み出したのは、欧米諸国の極端で歪んだイスラエル優遇と支持です。

何かと言うとホロコーストを持ち出して自分を正当化するイスラエルが、テロとの戦いを名目に大量虐殺を続けています。21世紀のイスラエルによる大量虐殺です。

やがては、西ヨーロッパの国々もガザの市民保護を主張するようになりました。
今ではアメリカの政府高官の一部すらそう主張します。

安保理で拒否権を発動してガザ関連決議案を阻止してきたアメリカもついには、拒否権の発動をあきらめて棄権に回りました。

イスラエルは世界の国々から、「虐殺を止めろ!」と言われました。

5か国の常任理事国(中国、フランス、ロシア、英国、米国)
非常任理事国10か国
アラブ首長国連邦(UAE)、アルバニア、ガボン、ガーナ、ブラジル。 新たにアルジェリア、ガイアナ、韓国、シエラレオネ、スロベニアを選んだ。2023/06/07

いかにガザ問題に関しては、欧米がダブルスタンダードの立場であったか分かると思います。
反対票を投じたり棄権する欧米の理事国は、もっと多かったです。しかし余りの惨劇を見て、他の国は決議案に賛成し、アメリカも世界の孤児になるのを避けるために棄権せざるを得ませんでした。
最初から欧米がそうしていれば、ガザの虐殺と破壊の幾分かは回避できたと思います。

※アルジェリアのアマール・ベンジャマ国連大使のコメント
「パレスチナの人々は非常に苦しんでいる。大虐殺があまりにも長く続いている。手遅れになる前にこの大虐殺に終止符を打つことがわれわれの義務だ」


※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
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ニジェールがアメリカとの軍事協定を破棄<2024.3.20

2024-03-20 11:15:32 | アフリカと中東

ニジェール軍政、米との軍事協定を破棄 「極めて不公平」
2024.03.17 Sun posted at 13:44 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35216606.html

二ジュールについては、何回か取り上げました。
ここ数年、連続して旧フランスの植民地だった国で連続してクーデターが起きて政権が変わりました。
西側からの情報が多いので、クーデターを起こした側が悪いことになっています。
しかし、旧フランスの植民地だった国でクーデターが起きるのには、理由があるはずです。
旧植民地支配に近い構造が残っていたのであろうと思います。
何年か前からISISがアフリカに浸透し、イスラム過激派のテロに悩む国が増えました。
クーデターが起きた国々は、大体こうなっています。
それに対しフランスやアメリカは有効な支援が出来ませんでした。このことがクーデターのきっかけになっているようです。
クーデターを起こした国々の多くは、有効なイスラム過激派のテロ対策を求めています。
それを提供できる国は、ロシアしかありません。
ロシアの悪名高い軍事会社のワグネルの本当の仕事は、ウクライナで戦争することではなくロシア政府を代行して、主にテロ対策を求める国々にロシア政府が提供する武器を支援したり軍事指導をすることです。時には、実際に戦闘に参加します。
要は、アメリカやフランスの軍隊よりはるかに効果が高いから進出が求められる側面があります。
ワグネルの以前のオーナーが少し「あこぎ」な副業もやっていたので、そっちの悪名が高いですが実際にはロシア政府の軍事サービス代行が、本当の仕事です。多少汚れ仕事もします。

ワグネルの部隊は、オーナーが事故死したあとアフリカ部門はロシア軍が経営する別の民間軍事会社に吸収されました。ロシアがアフリカで提供する軍事サービスの需要は多いと言うことです。
正規軍では、このようなよろず屋的小回りの利くサービスが出来ません。そこでワグネル的民間軍事会社の需要があると言うことです。
その意味で単に金で動く傭兵とも違います。

ニジェールなど3カ国、西アフリカ共同体脱退 地域緊張高まる恐れ
2024年1月29日午前 9:53 GMT+92ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/world/security/B7GXGLHXC5MNTD3UAU25XLT6DE-2024-01-29/

これに対し欧米は、親欧米の西アフリカ諸国経済共同体を使いニジェールの革命政権に圧力をかけました。
隣国のマリとブルキナファソがニジェールを支援し、一時は西アフリカ諸国経済共同体と3国の局地戦が起きる可能性が危惧されましたが、今のところ回避されています。

二ジュールとしてはアメリカ軍を追い出したいのですが何しろアメリカ軍は強いですから戦争覚悟で追い出すわけにもいきません。やんわりと嫌がらせをしながら退去を促しています。

二ジュールとしては、ロシアに支援を求めたいのですがアメリカとの関係を清算しないと何かと介入されたり嫌がらせをされたりするのが分かり切っていますので、穏便にやっているわけです。

こうして見てくるとアメリカやフランスもアフリカで何をやっているのか、怪しいですね❓
嫌われて追い出されると言うことは、現地の傀儡政権を通じて不当利得を得る的な何かを長年やっているのだろうと思います。
そうでなければ、旧フランスの植民地から独立した国でばかり最近軍事クーデターが頻発する理由は考えられません。

最近浸透してきたイスラム過激派のテロと戦うには、フランスやアメリカを追い出してロシアの支援を仰ぐしかないのだろうと思います。

中国やロシアがアフリカで比較的支持される理由は、経済的収奪を目的としないからだろうと思います。
欧米だと、「もろ」経済的収奪が目的になります。
そういうことをやっていると段々、第三世界から排除される時代のようです。


※関連記事目次
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ガザ紛争についてのブラジルのルラ大統領の発言<2024.2.20

2024-02-21 19:58:45 | アフリカと中東

ブラジル大統領にイスラエル激怒、ガザ戦闘をホロコーストと比較
2024年2月19日午前 11:26 GMT+919分前更新
https://jp.reuters.com/world/mideast/REGVXJSQYFOU3HXKTJT432JVIU-2024-02-19/
イスラエルはガザで「集団殺害」 ブラジル大統領
2024年2月19日 11:39 発信地:アディスアベバ/エチオピア [ エチオピア アフリカ ブラジル 中南米 イスラエル パレスチナ自治区 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3505698?cx_part=top_topstory&cx_position=2
ヒトラー持ち出したブラジル大統領のイスラエル批判が外交面で波紋
Lisandra Paraguassu
2024年2月20日午前 7:58 GMT+911時間前更新
https://jp.reuters.com/world/mideast/PBWCZNIAQJLHDMC4F5CSYOU3CY-2024-02-19/

<イスラエルの反論>
ブラジル大統領にイスラエル激怒、ガザ戦闘をホロコーストと比較
ロイター編集
2024年2月19日午前 11:26 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/world/mideast/REGVXJSQYFOU3HXKTJT432JVIU-2024-02-19/
イスラエル、駐ブラジル大使召還へ 大統領の「ヒトラー」発言に抗議
2024.02.19 Mon posted at 10:04 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35215421.html

※記事を読み比べて皆さんが、ご判断ください。
私は、ルラ大統領の発言が正しいと考えています。


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怒ると怖いアメリカ>シリア・イラクの親イラン武装組織拠点空爆<2024.2.3

2024-02-06 13:21:51 | アフリカと中東

米、親イラン武装組織に報復 シリア・イラクの拠点空爆―民間人含む39人死亡
2024年02月03日21時17分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024020300187&g=int
犯行はイラクの武装組織 ヨルダンでの兵士殺害で名指し―米
2024年02月01日06時08分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024020100218&g=int
バイデン氏、米兵死亡で「報復決断」 親イラン組織は攻撃停止表明
2024年01月31日09時06分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024013100306&g=int

このような経緯をたどりアメリカ軍は、シリアとイラクで親イラン武装組織の拠点の空爆を実行しました。
ガザ紛争以降、親イラン武装組織は駐留米軍などに対する攻撃を160回以上繰り返してきました。
アメリカは、事態が深刻化するのを避けて極控えめな報復しかしてきませんでしたが、1月28日のヨルダンとイラク・シリア国境地帯で発生した米軍拠点への無人機攻撃では、米兵3人が死亡40人以上が負傷する被害が出ました。

アメリカ兵が死んでは、アメリカも黙っているわけには行きません。まとめて報復攻撃が実行されました。

イラン国内の攻撃はしないようです。
シリア・イラクの親イラン武装組織も今回のアメリカ軍の報復に対しては、報復はしないと思います。

仲良くケンカしているうちは、いいですがやりすぎは良くないということです。(仲良くの意味⇒特にアメリカ兵の死人が出ない程度にやる=安全❓)

まあ、なんですね❓
イラクやシリアでは、アメリカ軍とごちゃごちゃやっていないと日が暮れないみたいです。やりすぎるとアメリカ軍が、ブチ切れて今回のような結構酷い報復があります。

双方とも紛争を激化させるつもりはありませんから、アメリカが報復して御終いだと思います。

日本人的な感覚では理解不能ですが、最近の中東では「ごく普通!」の出来事です。
あまり死人が出ない程度に、双方励んでいただきたいと思います。
(止めた方がいいとは思いますが、どっちも止めません。ウクライナ紛争と似たようなものです。血の気が多いのが集まると、仕方ないことなんでしょうね❓⇒だから、地域の平和や秩序を乱してはいけない・と言う教訓です。始まると当分終わりません。)


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