「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

現在のアメリカの兵器供給の寒すぎる現実(戦闘機・戦闘艦)<2024.06.24

2024-06-24 20:02:42 | アメリカ合衆国

2020.08.15
再掲載|導入自体が間違い?タイフーンを導入したオーストリアの後悔
https://grandfleet.info/european-region/problems-with-the-austrian-air-force-fighter-typhoon/
2020.12.21
戦闘機導入の相場、タイフーンが中東以外に人気がない理由
https://grandfleet.info/european-region/why-typhoon-is-not-popular-outside-the-middle-east/
2024.05.31
③F-35量産機の納入停止問題、2024年7月の引き渡しにはリスクがある
https://grandfleet.info/us-related/suspension-of-f-35-production-delivery-puts-july-2024-delivery-at-risk/
2024.06.18
B-52Hのアップグレードは3年遅れ、Dark Eagleの実戦配備も2025年に延期
https://grandfleet.info/us-related/b-52h-upgrade-delayed-by-three-years-dark-eagle-deployment-postponed-to-2025/

まず、第一の問題は特にアメリカの兵器が高額化しすぎたことです。アメリカ国防省は、調達先を5系列位に集約しました。その結果、競争原理が働かなくなりメーカーの言い値で価格が決まります。
競争がない・効率が悪い・価格が高騰の悪循環です。

アメリカ軍の世界最高の戦闘機F-22は機体が高額すぎるのでアメリカ軍すら調達できずに、発注停止になり生産停止が決まりました。
(1989年アメリカ空軍試算3500億ドル。その後の価格不明・高額化)
世界最高の戦闘機F-22は、一度の実戦に使われることがなく唯一の戦果がアメリカを横断した中国の気球を大西洋に抜けたあと海上で撃墜したことです。

結局、現在のアメリカの実際に安定して運用可能な戦闘機は、大昔に開発されたF-15と、それの廉価版のF-16しかありません。

失敗作の前評判の高かったF-35は何とか完成して実戦配備されましたが、その後の運用が上手く行きません。
理由は、理想的な性能をテンコ盛りした結果、空飛ぶコンピュータのようになってしまったからです。
機体も複雑化しましたし、搭載するコンピュータの性能とコンピュータを操作するソフトウエアが複雑化しすぎて、現在アップ・デート作業が不調で引き渡し予定の機体が工場で保管されたままです。
しかもこの機体は練習機で、実戦配備用の機体はまだ全然・・・状態です。

余りにも複雑化しすぎて配備済みの機体では時々、飛行中にコンピュータがダウンして再起動するケースも起きているようです。

行方不明のF35戦闘機、墜落現場発見 パイロットは脱出 米サウスカロライナ州
2023.09.19 Tue posted at 11:00 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35209223.html

と言うようにアメリカ軍では、戦闘機や航空機の故障や墜落事故が相次いで起きています。
F-35のケースは、墜落原因はまだ不明です。

今回、長くなりますので戦闘艦は省きますが、空を支配するべきジェット戦闘機は、本当のことを言うなら実戦に投入され信頼性のある機種は、F-16とF-15だけです。

おそらく訓練段階から事故の多いF-35に実戦での戦力を期待するのは、無謀だと思います。役に立つかもしれないしダメかもしれないと言う「寒すぎる!」実力です。

日本の環境を考えるなら古くても実績のあるF-15が、最も日本に向いた戦闘機だと思います。

価格の高騰とアメリカの製造業のレベルの低下、それに加えて余りにも機能を追求しすぎた結果、ハイテク化しすぎて飛行中にいつ故障するか分からないコンピュータとソフトの不安定さを考えると、止めておいた方が無難な機体です。

アメリカ海軍も同じです。
最早、既に就役している戦闘艦のメンテナンスすら遅れに遅れている状況です。
メンテナンス費用も新造艦の建造費用もうなぎ上りで青天井です。

最早、戦争をやる前に今のアメリカ軍の戦闘艦や戦闘機を維持するのさえ難しい現状があります。
これまでそのリスクが表面化しなかったのは、アメリカが戦争した国は戦闘艦や戦闘機に対する攻撃手段を持たない弱い国ばかりだったからです。
攻撃手段を持つ国と戦争をすれば、戦闘艦は次々と撃沈され、戦闘機もバタバタ撃墜されると思います。

そうなれば新しく製造して戦闘に投入する必要が出てきます。当然でしょう❓
ところが、今の衰退したアメリカの製造業には、これはほぼ不可能です。

戦争を煽り立てる人たちは、結構沢山いると思います。
しかし、現実にはアメリカ軍も自衛隊も戦闘機や戦闘艦の実情は、この程度です。
ミサイル技術が発達したため戦闘機や戦闘艦は地上のミサイルの射程に入ると虚弱です。
今後は、ここにドローンが加わります。

もしこれを強化しようとするなら天文学的な軍事費が必要です。そんな金があるはずがないでしょう❓
ウクライナを見ていると良く分かりますが、軍国主義者はこの費用の部分を「キレイに!」無視します。
金は、どこかかる湯水のように湧いてくるらしいです。
(ウクライナの場合は全額援助)

今、言われている防衛論議はほぼ机上の空論でないかと思います。詳しくは言いませんが、自衛隊のやっていることを見ていると、かなりの部分でおよそ実際の戦場を想定しているようには見えません。

ここまで武器価格が高騰すれば、アメリカは武器を減らすか破産するかどちらかです。
日本は、もっと早く倒産でしょうネ❓

※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce



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