「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

「地震は人を殺さない。建物が人を殺す。」広島大学名誉教授 中田高氏<2024.1.17

2024-01-18 22:08:02 | 自然災害・気候変動

「地震は人を殺さない。建物が人を殺す。」
正確には・・・

「地震は人を殺さない.地震によって壊れる建物などの構造物が人を殺す」

と発言したようです。
言葉は知っていましたが、誰の発言かは知りませんでした。

『阪神・淡路大震災から10年 地震災害の3つの特質と問題点』
1/17'05境 有紀
https://sakaiy.main.jp/jss.htm

この記事の中に出てくる広島大の中田先生(中田高・広島大学名誉教授)が、2005年の数年前の地盤震動シンポジウムでの講演の中での発言のようです。

阪神・淡路大震災の被害状況とその対策を語る中での発言だと思います。

※基本的に地震が原因で人が死ぬパターンの原型です。
①建物などの構造物が崩壊する。家具などが転倒した下敷きになる。

②発展形
『火災』に巻き込まれて死亡する。

③発展形その2
『津波』に巻き込まれて死亡する。

地震で人が死ぬケースは、①②③がほとんどです。

犠牲になる人が多いのは、②と③のケースです。

※以前から言われ対策が遅々として進まないのが、建物・構造物の耐震性の強化です。

※そして、それ以上に大切なのが地震発生後、ほぼ必ず起きる火災の延焼防止対策です。
1995年阪神・淡路大震災
1923年関東大震災

1923年関東大震災では、死者・行方不明者の推定が10万5千人と言われる未曽有と言うべき大きな被害がでました。日本の地震被害対策は、ここから始まったと言っていいと思います。
火災による被害を防ぐには、火災を起こさない心がけが必要です。2番目には、火災が発生した時は早期消火を試みることです。どうしても消火不能なら、その後は逃げるしかありません。
防災訓練を見ていると、順番が違います。
逃げるのは最後の手段です。
安全が確保されている前提で、消火を試みなければなりません。逃げたら火を消す人がいなくなり、燃え放題です。
自分たちの家や住環境は、自分たちで守らなければなりません。
大規模災害が発生したら消防署も対応は出来ません。
自助努力が、最も必要とされます。
そのためには、地域社会全体で消火訓練・避難訓練をしておく必要があります。
ほぼ、していないでしょうね❓

※2011年東日本大震災
津波の犠牲者が多く出た地震です。

1923年関東大震災
1995年阪神・淡路大震災
2011年東日本大震災

この3つの大地震を見れば、大きな犠牲の出るパターンを全部、含んでいます。

結論、地震対策を地道に継続していくしか対応方法は、ありません。地震は、日本に住む限り必ず起きます。
「安全な場所は、無い」と考えるべきでしょう。

地震の発生確率を根拠不明な%で表す危険性が分かりますか❓
%が低ければ、その地域の人々は警戒心を持たないでしょう❓
防災訓練・消火訓練・避難訓練!やりますか❓
建物や構造物の耐震強化を継続しますか❓

「地震発生のリスクは、分からない」というのが正確です。それを%で表すのは、被害を助長するような愚行です。

特に断層があれば、そこは活断層であるかどうかに関わらず危険地帯です。断層があると言うことは、過去に大きな地震が発生したことを示しています。

地震が発生する原因は、火山性地震以外は全部断層型地震です。
プレート型地震も巨大な断層型地震です。

つまり❓
断層があれば、そこには常に地震発生のリスクがあると言うことです。
当然、そのような場所では特に地震災害対策が必要で地道に対策を継続していかなければなりません。

このような地震災害対策を怠れば、起きた時に大きな被害が発生します。

「最近、地震活動の活発化の傾向が見られます。」と言う人がいるでしょう❓実際には、20世紀にもかなりの地震が起きています。

たまたま発生した場所が人口の多い地域でなかったので関連する犠牲者が少なかっただけです。
「1995年阪神・淡路大震災」
「2011年東日本大震災」
この地震で犠牲者が多かったのは、人口の多い地域で起きたからです。
調べれば分かりますが、地震はいつの時代も多発しています。犠牲が少なければ「ひとごと」で気にしていないだけです。

※結局、災害のリスクを認識して地道に対策や訓練を積み重ねていく以外に有効な対応方法はありません。
怠れば災害が起きた時に、より大きな被害が出ます。
これを再度、認識するべきだと改めて思いました。

『 阪神大震災29年、能登へも「祈り」…共通点多い2つの地震に専門家「教訓生かされなかった」』
2024/01/17 11:27 能登半島地震 阪神大震災29年
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240117-OYT1T50070/

 

 

※関連日記

産業技術総合研究所の調査が能登半島北部の過去の巨大地震を解き明かす<能登半島地震2024.1.16
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相模トラフ巨大地震と南海トラフ巨大地震<2024.1.16

2024-01-18 01:32:03 | 自然災害・気候変動

相模トラフ巨大地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E6%A8%A1%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%95%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87

地震には主に二つの原因があります。
断層型地震
1995年阪神・淡路大震災
2016年熊本地震
2024年能登半島地震
などが、これに当たります。断層が、ずれることにより起こる地震です。

もう一つにプレート型地震(海溝型地震)があります。
こちらは、海側のプレートがもう一方の陸側のプレートの下に沈み込み、巻き込まれた陸側のプレートの圧力が限界に達し陸側のプレートが跳ね上がることにより起こります。
2011年東日本大震災
1944年昭和東南海地震
が、このタイプの地震です。

近い将来発生が予想されている、南海トラフ地震もそうです。
やはり発生が予想されている関東直下型地震もこの例です。

日本の近海のプレート図
https://www.komazawa-u.ac.jp/~fumio/k2020/e-earthquake/e-1.html

しかし、プレート型地震で比較的記録が残っていて周期性や被害の規模が(比較的)分かりやすいのは、南海トラフ地震だけです。

東北太平洋側プレート地震は、2011年東日本大震災が起きて初めて、周期性・津波被害の規模などが判明し、また特に津波被害に対しての警戒感が高まりました。

もう三つプレートの境界型地震があります。
①千島海溝大地震
②能登半島東側のユーラシア・プレートと北米プレートの境界線で起きるであろうプレート型地震
③相模トラフ地震

まだ地震については、研究が始まったばかりと言えます。
①は、比較的頻繁に地震が起きていますから研究が進めば何らかのことは分かると思います。

②は、ほぼ何も分かっていないと言っていいと思います。これから研究を始めるレベルです。文書的記録が、ほとんどありません。また、これまでの地震研究は主に東海地方から西日本にかけて研究されてきたと思います。

その意味で①②③は、これから研究するべき課題と言えます。

※私は東京に住んでいますから今回は、③の「相模トラフ地震」を考えてみます。
実は、これも良く分かっていません。
相模トラフ大地震と確認されている大地震は、現時点で二つしかありません。
1703年元禄関東地震
1923年大正関東地震

1855年安政江戸地震は震源断層が特定されておらず、現時点では「相模トラフ地震」なのか、断層型地震なのか不明です。
※⑦普通に考えると、南海トラフ地震が(1854年 南海トラフ巨大地震である安政東海地震)起きています。この巨大地震の余震である可能性があります。「相模トラフ地震」ではないとも考えられますし、巨大南海トラフ地震がやや小型の「相模トラフ地震」をサイクルとは無関係に誘発したとも考えられます。

江戸に近い「相模トラフ地震」ですら、この程度しか判明していません。江戸幕府が開設されるまでは、関東地方の大地震の記録が、ほとんどないからです。

1855年安政江戸地震が非常に問題でこの地震が、「相模トラフ地震」なのか断層型地震なのかにより、周期性がまるで違ってきます。

④1703~1855 152年
⑤1855~1923 68年

⑥1703~1923 220年

ただ、⑤1855年安政江戸地震を含めるとプレート型地震にしては、極端に周期が短いと言えます。
もっと頻繁に地震が起きている南海トラフ地震でも、最短のサイクルは90年です。

ですから(あくまで、現在分かっていることを元に考えると)「相模トラフ地震」の一番近い周期は⑥220年の可能性があります。ただ、これも南海トラフ地震と違いその前が今の時点では、全然分かりませんので周期性を220年と考えるのは、かなり危険です。

⑤68年の周期は仮にあるにせよもう時間が過ぎています。
④の152年なら、該当するのは1923+152=2075
⑥220なら、1923+220=2143

現在の通説は❓
『南関東のどこかで、マグニチュード7の地震が30年以内に約70%の確率で発生すると予測・・・』

何を根拠にこの数字を出しているのか分かりませんが・・
周期性に着目するなら、もう少し先になります。
ただし、これは確定的に言えることではありません。
1703年元禄関東地震の前に起きているであろう「相模トラフ地震」の発生した年が特定されていないから周期性の根拠が薄弱だからです。

このように具体的に考えていくと、◎年以内に◎%の地震発生確率の根拠は、実に怪しい部分があります。地震対策を進めたいから、故意にこのような予測を出しているのかもしれませんが、どうかな❓と思います。

※むしろ警戒するべきは、富士山の噴火です。
前回の噴火は、1707年の「宝永噴火」

南海トラフ巨大地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%B5%B7%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%95%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87

1707年 宝永地震
これもかなり巨大な南海トラフ地震です。
富士山の噴火は、この巨大な南海トラフ地震に誘発され可能性があります。

次に起きることが予想されている南海トラフ地震が強力なタイプであれば、富士山の噴火も予想しておくべきでしょう。

更には❓
南海トラフ地震が巨大であれば、関東大地震も誘発する可能性もあります。⑦のケースです。

つまり❓
今、警戒するべきは関東地方であろうと・・
次に起きるであろう南海トラフ地震であることになります。
規模によっては、富士山の噴火を誘発する可能性もあります。
⑦のように関東の大地震を誘発する可能性もあります。

意外な結論になりましたが・・・
東京であろうと今最も警戒するべき巨大地震は、「南海トラフ地震」であることになります。
(私の個人的な考えは、多分「南海トラフ地震」が一番早く起きると思います。あくまで個人的な推測です。)

 

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産業技術総合研究所の調査が能登半島北部の過去の巨大地震を解き明かす<能登半島地震2024.1.16

2024-01-17 23:56:43 | 自然災害・気候変動

3段の段丘、大地震で形成か 能登半島北部、6000年前以降―産総研調査、年代特定へ
2024年01月14日07時10分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024011300363&g=soc

巨大地震が起きると部分的に盛り上がる地形が出来る場所があります。
千葉県(房総半島南部)にもそんな地形があります。神奈川県にもあると思います。
産業技術総合研究所が調査して、今回の土地の隆起を確認しました。これまでは、大規模な大規模な海岸段丘が3段ありました。今回4段目が形成されたとの見解を示しました。
『一番上にある最も古い段丘が形成された時期については、昔の海面の高さをどう評価するかによって約6000年前か、約3500年前という二つの見方がある。どちらを取るかで大地震の発生間隔が変わってくるため、産総研は段丘ごとに年代の測定を進めている。』

正確な測定が出来れば、能登半島巨大地震の周期性を特定できる可能性があります。研究成果が待たれるところです。
この分野の学問は、日本活断層学会であり地質学とも言えます。
従来の地震学会の間違いが分かると思います。周辺の関連する学問分野との協力が欠けています。
特に予知になると全然違う分野(電磁波やFM波の乱れなど)になってきます。他にも関連する分野があります。

そのような周辺の関連するすべての学問の分野と協力しないと現在の地震学は、成り立ちません。

私は、産業技術総合研究所の宍倉正展グループ長の名前を見て「良かったな!」と思いました。

宍倉正展氏は、地質学者で2000年に通商産業省工業技術院地質調査所入所し、その後・・・・・
『2004年から同僚の研究者4、5人のチームで、宮城県から福島県の海岸沿いの平野で掘削調査を敢行しました。』

その5年に及ぶ調査で一定の結論を導き出しました。

『地下2、3mで5千年もの過去を語るという地層から「貞観津波(869年)」や、それ以前にも巨大津波が約500〜千年周期で起きていたことを突き止め、2010年に報告しました。
 それを受け、国も翌11年4月に長期予測を公表の予定だったそうです。』

東北太平洋海溝型地震の発生サイクルが従来想定されているより、遥かに短い事を突き止めたのです。
(しかし、残念ながら2011東日本大震災には間に合いませんでした。)

原発事故後の東電の言い分は・・・
「1000年に一度の災害の対策など出来なかった・・・」
と、言うものでした。

しかし宍倉正展氏の調査からその後、東北沖地震のサイクルは約600年に大幅に短くなりました。

それ以前は、根拠の薄い1000年サイクルが独り歩きしていました。それを原発の安全対策に用いたのが、基本的に誤りだと思います。

東電も600年サイクルを知っていれば、津波対策を早急に実施していたと思います。1000年だと思うから費用の問題から進行が遅れていました。津波対策が完了していれば原発事故は未然に防げたかもしれませんし、大きな事故にはならなかったと思います。

そして2011東日本大震災では、多くの人々が津波の犠牲になりました。1000年サイクルではなく600年サイクルを想定していれば、巨大地震に対する警戒レベルは高くなっていた可能性もあります。
「まだ来ない」
と思っていたら❓
「もう、来ちゃいました!」
と、言うような話です。

そして2010年には素人が探してもすぐ見つかりますが、プレートが動いた広範囲の海域と内陸で恐ろしいほどの群発地震が発生していたことが分かります。
周期性は別の話にしても、その群発地震を考えて危険性の警告すら出来なかったのか❓
こう思います。

今回の能登半島地震でもそうです。
予兆となる群発地震は、数年前から起きています。
特に2023年は、「これは何かが、起きる」と思わなければおかしいほどに大きな地震が群発しています。

国の地震調査委員会の「全国地震動予測地図」❓
「あれ、何なんだ❓」
と、思いませんか❓

そして言い訳が・・・・・
『地震調査委の事務局を務める文部科学省の担当者は「予測地図は確率の高低は示しているが、低い地域に『安全宣言』を出しているわけではない」とし、「全国どこでも地震が起きる可能性があることも同時に伝えている」と説明した。 』
※まるで意味不明です。そんな程度なら「全国地震動予測地図」など作る必要は、ないでしょう❓

石川県ではその「全国地震動予測地図」を根拠に、かなり沢山の工場を誘致しています。
今回の地震でかなりの被害が出ているでしょうし、操業停止中の工場も多いと思います。

文部科学省は地震予知には、ほぼ無意味な従来の地震学を「全国地震動予測地図」に用いているから、およそ役に立たない予測地図が出来上がるわけです。

※それ以前の話として地震発生予測を%で表示しても無意味です。計算も予測も不可能です。そんな事を%で表示するのは、単なる「嘘つき!」ではないですか❓
更には、まだ未発見の断層も沢山あります!
それを、どうやって❓%に加えるんだ❓

人に迷惑をかけないという意味では無い方が余程、良いと思います。あるから害があります。
するべきことは、単に地震が発生する可能性のある場所を指摘するだけで十分だと思います。
そして二つの巨大地震で見られた危険性があるかもしれない群発地震などの前兆が観測された場合に、地震発生のリスクを警告することが必要だと思います。
見ていると・・・
「不必要なことは、せっせとやる。
必要なことは、責任を回避して知らないふりをする。」
何だか❓
ここに白アリが、巣食っている❓
ような気がしませんか❓

※その話は、また脇に置いて・・・
産業技術総合研究所の宍倉正展グループ長は地質学の分野から様々な貢献をしてくれています。
東北沖巨大地震の周期性を特定することへの貢献度は非常に大きいと思います。
この研究は、他の地域にも応用できます。
今回は、能登半島地震の周期性の解明にも貢献してくれると思います。

地震学は、今やっているようにちっぽけな間口の狭い学問ではない事に旧式の地震学者と呼ばれる人々は、気が付くべきです。
そこに地震予知が加わると、もっと多くの分野の学問や研究者の協力が不可欠です。
仕事は、真面目にするべきだと思います。

※参考記事
地層から巨大津波を想定!宍倉正展さん(産業技術総合研究所)に聞く
公開 2022/7/12(最終更新 2022/7/28)
https://www2.chiicomi.com/press/1924148/



※関連日記

産業技術総合研究所の調査が能登半島北部の過去の巨大地震を解き明かす<能登半島地震2024.1.16
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地震調査学と地震予知は、全然違う❓<2024.1.24
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読むと驚く南海トラフ大地震の発生確率計算の根拠とは❓<2024.1.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f543b05a00c01316b277f81f67508e2a

 


地震調査学と地震予知は、全然違う❓<2024.1.24

2024-01-16 23:06:45 | 自然災害・気候変動

以前から何かが違う❓と、うすうす思っていました。
気が付いたのは、過去の地震の調査と地震予知は別物だと言うことです。

従来の地震学と呼ばれている研究は、過去に起きた巨大地震を解明することであったと思います。
もちろん、それは非常に大切なことです。
過去に起きた巨大地震を解明することで、それを未来予測に利用することが出来るからです。

ですから、これまで行われてきた過去の巨大地震の研究には大きな成果があると言えます。

しかし、過去の地震の研究とこれから起こるであろう地震の予測は、全然別のものです。

文部科学省や気象庁のやっていることを見ると、それをごちゃ混ぜにしているのではないか❓との疑問があります。
だから、ほぼ無意味な「地震予測図」を作り上げたのであろうと思います。
地震発生確率は、ほぼ作文であろうと思います。
※理由は、全ての地域で正確な地震発生確率を予測するなど現在の研究のレベルでは、不可能だからです。しかし、しっかり全国的な地図が作成されています。色まで付けてね❓色気でだまそうってのか❓

研究者有志が、2014年に「地震予知学会」を立ち上げたのは、その間違いを是正し、実際に役に立つ地震予知を研究してそれを世の役に立てようという試みだと思います。

中々、関係者はこのように露骨には言えないのであろうと思います。

だから地震学会の研究者が無能なのではなく、まるで畑違いの仕事を押し付けられているのであろうと思います。そもそも過去の地震研究が専門の「地震学会」に地震予知を要求すること自体が、間違いだと思います。

現在の通説は・・・・
地震調査研究推進本部(文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
『第2節 地球環境・自然災害に関する予測 南海トラフ地震については、マグニチュード8~9クラスの地震の30年以内の発生確率が70~80%(2020年1月24日時点)とされている。』

このようになっています。
その根拠が、どのようなものかは良く分かりません。

素人が、ウィキペディアの記述を参考に調べても合理性はないように思います。
過去の「南海トラフ大地震」の周期を調べてみると❓
南海トラフ大地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%B5%B7%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%95%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87

内容は読んでください。
1096年永長地震から1944昭和東南海地震までの発生サイクルを見てみます。
左から時代の新しい順です。
①(~90) ②(~147) ③(~209) ④(~137) ⑤(~265)

結構、ばらつきがあります。
しかし、それほど短いサイクルで発生しているわけでもありません。一番新しい①が一番短く90年です。

あれ❓あれ❓
1944昭和東南海地震+90年=2034年です。

もう一つ不思議なこと❓
毎年、今後30年以内です。
1年経過したら29年以内になるのでないですか❓
2020年から3年たちましたから、27年以内でないと変ですよね❓
毎年、30年以内のようです。

ここら辺まで来ると❓
『第2節 地球環境・自然災害に関する予測 南海トラフ地震については、マグニチュード8~9クラスの地震の30年以内の発生確率が70~80%(2020年1月24日時点)とされている。』
相当怪しくないですか❓

1980年の仮説と「1944昭和東南海地震+90年=2034年です」を組み合わせて、適当に数字を作っているのではないか❓
との疑いをもたれてもやむを得ないと思います。
地震調査研究推進本部(文部科学省研究開発局地震・防災研究課)には、素人にもわかるような簡単で合理的な説明をしてほしいと思います。
(どうも、この辺りで税金獲得を試みているような❓)

※まあ以上のような疑問は、わきに置いて・・
普通に周期性に着目するなら、もっと長い周期もありますが安全に考えて130~150年程度の周期性を考えるのが妥当だと思います。最短+90年もあり得ます。

1944+130=2073年
1944+150=2094年
※最短+90=2034年

このようなあくまで周期性に見る仮定の推測が成り立ちます。

つまり❓
『第2節 地球環境・自然災害に関する予測 南海トラフ地震については、マグニチュード8~9クラスの地震の30年以内の発生確率が70~80%(2020年1月24日時点)とされている。』
これは、相当役人の作文臭くないですか❓

もちろん、合理的な根拠に基づくのかもしれません。
江戸時代の古文書とか❓1980年の仮説に基づくのでは、ないのであろうと思いますが❓


※関連日記

産業技術総合研究所の調査が能登半島北部の過去の巨大地震を解き明かす<能登半島地震2024.1.16
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/b101efe791e1e1bfff7796aab8de378f
地震調査学と地震予知は、全然違う❓<2024.1.24
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/52eef7147fa3d1eddd11ba3f22e90594

日本地震予知学会(一般社団法人)を知っていますか❓<2024.1.15
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/bd29f83cccb180609ad71fa76944fec8
「地震は予知できない」ロバート・ゲラー氏の言葉の独り歩き<2024.1.15
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e3e4bb47b153b220595fbe87d0e85acb
巨大地震には前兆がある⇒例・2011東日本大震災と2024能登半島大地震<2024.1.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/82c08f2c08b0f7f48cd1f6e613d1c317
読むと驚く南海トラフ大地震の発生確率計算の根拠とは❓<2024.1.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f543b05a00c01316b277f81f67508e2a


日本地震予知学会(一般社団法人)を知っていますか❓<2024.1.15

2024-01-16 23:03:43 | 自然災害・気候変動

これまでの地震学会
日本地震学会
https://www.zisin.jp/faq/faq02.html
文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu6/siryo/08031409/008/001.htm
地震予知検討委員会
https://www.utp.or.jp/author/a141562.html
日本地震予知連絡会
https://cais.gsi.go.jp/YOCHIREN/meibo.html

大体、こんなメンバーだと思います。
文部科学省の担当者
『地震調査委の事務局を務める文部科学省の担当者は「予測地図は確率の高低は示しているが、低い地域に『安全宣言』を出しているわけではない」とし、「全国どこでも地震が起きる可能性があることも同時に伝えている」と説明した。 』
このお仲間です。


※これとは全く別に2014年に設立されたのが❓
『日本地震予知学会(一般社団法人)』です。
2014年7月16日に登記手続が完了しています。

会則・沿革
https://www.eqpsj.jp/bylaw.html
https://www.eqpsj.jp/prospectus2.html
設立趣意書
日本地震予知学会は、地震の先行現象を総合的に、また学術的に議論し、地震の短期・直前予知の実現に貢献したいとの強い思いで設立したものです。
以下、略
役員一覧
https://www.eqpsj.jp/board.html

2014年に従来の地震学会とは、全く別個に「日本地震予知学会」が設立されました。
「設立趣意書」で明確に「地震の短期・直前予知の実現」を宣言しています。
だから名称も分かりやすく「日本地震予知学会」です。

ですから、本当の意味での「地震の短期・直前予知の実現」が開始されたのは、これ以降です。
それまでも研究してきた人は個人の立場でいました。
しかし、学会のようなグループはありませんでした。
2014年以前から地震予知について研究してきた人々が学会を作ったと言えます。これまで個人の立場でばらばらに研究したり実践してきたことを、組織としてやろうと言うことだと思います。

今後の活動と成果が待たれるところです。
代表理事・会長 は、長尾年恭氏です。
(東海大学および静岡県立大学・客員教授)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%B0%BE%E5%B9%B4%E6%81%AD

※以下、参考記事
次の「M7クラス」大地震の前兆が現れている…!日本地震予知学会がいま、もっとも心配している「港町の名前」
2024.01.14
https://gendai.media/articles/-/122726
一部引用>
地震予知学を専門とする東海大学および静岡県立大学客員教授の長尾年恭氏は、独自の解析に基づき、能登半島で近く大地震が起きるとメディアで発信していた。日本地震予知学会会長も務める長尾氏に、次に大地震が起きる地域を訊いた。
<引用終わり
この記事によると、「能登半島で近く大地震が起きる」ことはメデイアで発信されていたようです。
その警告を真摯に受け止めた人が、どれだけいたのか❓

大組織である「日本地震学会」が警告を発信していたら影響力は、随分違っていたでしょうね❓

日本地震予知学会が警鐘…!次に巨大地震が起きる「地域の名前」《地図で一目瞭然》
2024.01.14
https://gendai.media/articles/-/122728?imp=0

地震予知学を専門とする東海大学および静岡県立大学客員教授の長尾年恭氏
新地球観、確立した恩師 長尾年恭/静岡県立大客員教授【提言 減災】
2023.4.23
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1229361.html
2011年08月03日
長尾年恭・東海大学海洋研究所・教授 地震予知研究センター長:どうする日本の地震予知・地震防災/ハードだけに依存しない総合対策を
https://www.jmd.co.jp/article.php?no=151917
【テーマ4】
今度は“2000年に1度”の大津波が西日本を襲う!?
30~40年以内に必ず来る「3つの巨大地震」の正体
――東海大学地震予知研究センター・長尾年恭教授
2012.1.5 0:00
https://diamond.jp/articles/-/15557

※関連日記

※関連日記

産業技術総合研究所の調査が能登半島北部の過去の巨大地震を解き明かす<能登半島地震2024.1.16
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地震調査学と地震予知は、全然違う❓<2024.1.24
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/52eef7147fa3d1eddd11ba3f22e90594

日本地震予知学会(一般社団法人)を知っていますか❓<2024.1.15
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「地震は予知できない」ロバート・ゲラー氏の言葉の独り歩き<2024.1.15
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e3e4bb47b153b220595fbe87d0e85acb
巨大地震には前兆がある⇒例・2011東日本大震災と2024能登半島大地震<2024.1.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/82c08f2c08b0f7f48cd1f6e613d1c317
読むと驚く南海トラフ大地震の発生確率計算の根拠とは❓<2024.1.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f543b05a00c01316b277f81f67508e2a

 


「地震は予知できない」ロバート・ゲラー氏の言葉の独り歩き<2024.1.15

2024-01-16 20:23:18 | 自然災害・気候変動

ロバート・ゲラー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%A9%E3%83%BC
スタンフォード大学地球物理学科助教授
1984年、東京大学の初の任期無し外国人教官(理学部助教授)
1984年、東京大学の初の任期無し外国人教官(理学部助教授)
2017年3月に定年退職
現在、東京大学名誉教授

※論文では地震予知研究の問題点を指摘し続けている。
2011年8月には、日本語による初めての一般書
『日本人は知らない「地震予知」の正体』
を出版

※正確には著書を読まなくては、言えません。
しかしロバート・ゲラー氏の『地震は予知できない』のこのフレーズだけが、独り歩きして都合のいい方にも悪い方にも利用されているようにも見えます。

ロバート・ゲラー氏が東大の助教授に採用されたのが1985年です。これは、かなり異例の人事だったようです。
記述の乏しい内容から推測すると、どうもその当時の旧式の地震学会に対して問題提起しているように見えます。

日記で指摘した通り非常に曖昧で怪しい根拠により現在ですら昔の地震発生確率が、政府の地震調査委員会により公表され、それがまた独り歩きしています。
『読むと驚く南海トラフ大地震の発生確率計算の根拠とは❓<2024.1.14』
https://smcb.jp/diaries/9208940

「全国地震動予測地図」を2002年から発表し始めましたが、あまり意味のない情報です。
但し書きがあり❓
文部科学省の担当者
『地震調査委の事務局を務める文部科学省の担当者は「予測地図は確率の高低は示しているが、低い地域に『安全宣言』を出しているわけではない」とし、「全国どこでも地震が起きる可能性があることも同時に伝えている」と説明した。 』

この説明によると「全国地震動予測地図」は無意味であることになります。無意味なものを何故、税金を使って大々的に公表しているの❓大いに疑問ですね❓

誰だって「全国地震動予測地図」の色を見て地震の発生確率を考えると思います。
実際に能登半島では地震に対してリスクが少ないと解釈して多くの工場が誘致されていました。その多くは、現在操業停止中です。
「全国地震動予測地図」が無ければ能登半島に工場が集中することは、なかったと思います。

ロバート・ゲラー氏が言っていることは、このような事は無駄だと言っているのだと思います。
旧来の地震学の無意味を指摘しているのだと思います。

その理由は❓
「全国地震動予測地図」の確率予測の根拠です。
南海トラフ型巨大地震の発生確率の根拠となっているのは、江戸時代に書かれた土佐藩の港湾の記録です。
しかも、その記録が当時港湾工事が頻繁に行われていて全然当てにならない代物です。
それを根拠に・・・・
『70〜80%という確率は1980年に島崎邦彦東京大名誉教授(地震学)らが提唱した「時間予測モデル」を使って算出され、次の地震を2030年代中ごろと予測している。このモデルは、地震により地面が大きく隆起すれば、それだけ地震のエネルギーが多く放出され、次の地震のエネルギーを蓄えるため長く時間がかかるという仮説だ。』

不確かな数字をもとに1980年に提唱された仮説により計算された数字を「70〜80%という確率」として❓

「全国地震動予測地図」に採用して、政府の「70〜80%という確率」として通説的に公表していることになります。全然、当てにならない数字が事実であるかのように徘徊している現状があります。
つまり❓
従来の地震学と言うのは、このようなはっきり言って科学的根拠に欠ける、いい加減な学問であったことになります。

ロバート・ゲラー氏は、『そんなの全然、当てにならないだろ❓』と、ごく普通のことを言っているだけなのですね❓

そのような集団を「地震村」と呼ぶのだそうです。
原発事故でもありましたね❓
「原子力村」

従来の地震学会では、「地震村」です。
『国から年間平均で約100億円の予算を獲得してきた』
のだ、そうです。
https://gendai.media/articles/-/48492

「全国地震動予測地図」は、熊本地震でも今回の能登半島地震でも全く役に立ちませんでした。

つまり、ロバート・ゲラー氏はこのような事を指摘しているのです。
『政府の地震調査委員会』なる組織は、はっきり言って予算を獲得して消化するための組織でしょう❓

だって、文科省の役人の言い分
『地震調査委の事務局を務める文部科学省の担当者は「予測地図は確率の高低は示しているが、低い地域に『安全宣言』を出しているわけではない」とし、「全国どこでも地震が起きる可能性があることも同時に伝えている」と説明した。 』
分かりやすく言うと!
『「全国地震動予測地図」は無意味です』
と、言っているのと同じです。


※私は現在研究者が行っている「地震予知学」が無意味だとは、言っていません。
むしろ研究成果に期待したいと思います。

「地震村」が、無駄でダメだ!と言っています。
この点、誤解のないようにお願いします。

※また南海トラフ型巨大地震には一定の周期性があります。前回の発生時期を考えると将来起きるのは、ほぼ確実だと思います。発生確率30年以内の根拠が、ほぼ無意味だと言っています。

2011東日本大震災が、起きたように将来必ず起きると思います。ただ30年以内かどうかは、現時点で不明です。
15年後かもしれません。
50年後かもしれません。
現時点では不明です。
しかし、発生に対する備えは着実に進めるべきでしょうね❓

※熊本地震も能登半島地震も、ノーマークだった「全国地震動予測地図」の確率推測は、無意味です。むしろ確率推測などしないほうが、よほどいいと思います。

『地震調査委の事務局を務める文部科学省の担当者は「予測地図は確率の高低は示しているが、低い地域に『安全宣言』を出しているわけではない」とし、「全国どこでも地震が起きる可能性があることも同時に伝えている」と説明した。 』

※参考記事
「地震は予知できない」という事実を直視せよ 国の地震予測地図はまったくアテにならない
ロバート・ゲラー : 東京大学 大学院理学系研究科 東京大学名誉教授
2016/04/28 6:00
https://toyokeizai.net/articles/-/115836
「地震予知はムダ。いますぐやめたほうがいい」東大地球物理学者の警告
ロバート・ゲラー : 東京大学 大学院理学系研究科 教授
2016.04.21
https://gendai.media/articles/-/48492

 

 

※関連日記

産業技術総合研究所の調査が能登半島北部の過去の巨大地震を解き明かす<能登半島地震2024.1.16
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/b101efe791e1e1bfff7796aab8de378f
地震調査学と地震予知は、全然違う❓<2024.1.24
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/52eef7147fa3d1eddd11ba3f22e90594

日本地震予知学会(一般社団法人)を知っていますか❓<2024.1.15
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/bd29f83cccb180609ad71fa76944fec8
「地震は予知できない」ロバート・ゲラー氏の言葉の独り歩き<2024.1.15
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e3e4bb47b153b220595fbe87d0e85acb
巨大地震には前兆がある⇒例・2011東日本大震災と2024能登半島大地震<2024.1.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/82c08f2c08b0f7f48cd1f6e613d1c317
読むと驚く南海トラフ大地震の発生確率計算の根拠とは❓<2024.1.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f543b05a00c01316b277f81f67508e2a

 


巨大地震には前兆がある⇒例・2011東日本大震災と2024能登半島大地震<2024.1.14

2024-01-15 20:11:03 | 自然災害・気候変動

今振り返ると2011東日本大震災には、明確な予兆(群発地震)が、ありました。
当時は、まだ東北海溝型大地震の周期性が分かっていませんでした。それを研究から探知した研究者がいて分かったのが2010年ごろです。だから、その成果を2011東日本大震災に生かすことは出来ませんでした。
巨大地震は、予測できる可能性が年々高くなりつつあると言えます。

こんな研究があります。
地震の前兆の可能性がある自然現象
東北大学東北アジア研究センター 石渡 明
http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/geo/10oldpage/ishiwata/PrecursorExpl.htm
この研究では巨大地震の様々な前兆現象を取り上げています。

しかし❓
もし東北太平洋沖海溝型巨大地震の発生周期がもっと早く解明されていたら、2011東日本大震災でも事前に地震を警戒するよう呼び掛けて大きな被害を防ぐことが出来たかもしれません。

2008年の地震
岩手県沿岸北部地震 2008年
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E6%89%8B%E7%9C%8C%E6%B2%BF%E5%B2%B8%E5%8C%97%E9%83%A8%E5%9C%B0%E9%9C%87
履歴(岩手県沖) - 地震情報 - Yahoo!天気・災害2010年
https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=286&sort=1&key=1&b=1401

これを見ると岩手県沖で、群発地震が発生していることが分かります。地震発生の前年の2010年です。

- 62 -
3-1 東北地方とその周辺の地震活動(2010 年 5 月~ 2010 年 10 月)国土地理院
https://cais.gsi.go.jp/YOCHIREN/report/kaihou85/03_01.pdf

これを見ても東北太平洋沖と内陸で地震が群発しています。

もし東北太平洋沖海溝型大地震の周期性が、もっと早く分かっていたら❓
2010年にこれだけの群発地震が起きれば、何かが異常だ❓
と判断することは出来たと思います。

だから巨大地震のメカニズムが解明され関連する前兆地震を研究すれば、当然に予兆を探知し予測することが出来るはずです。警戒を呼び掛けるだけで、随分予防効果があると思います。
「地震予知は出来ない」とする現在の主流の見解は、おかしいと思います。

(2)能登半島地震
能登群発地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%BD%E7%99%BB%E7%BE%A4%E7%99%BA%E5%9C%B0%E9%9C%87#2023%E5%B9%B45%E6%9C%88%E3%81%AE%E5%9C%B0%E9%9C%87
2023年5月5日石川県能登地方の地震に関する情報
地震調査研究推進本部事務局
令和5年6月9日
https://www.jishin.go.jp/main/oshirase/20230505_ishikawa.html
【LIVE】最新気象ニュース・地震情報 2023年1月10日(水)→1月11日(木)/令和6年能登半島地震情報〈ウェザーニュースLiVE〉
https://www.youtube.com/watch?v=6P0nRTb6oec

【研究速報】2023年5月5日石川県能登地方の地震
https://www.eri.u-tokyo.ac.jp/news/19032/
『2023年5月5日14 時 42 分に石川県能登地方の深さ約12 kmでマグニチュード(M)6.5(気象庁暫定値)の地震が発生した。この地震により石川県で最大震度6強が観測され被害が生じた。この地震の発震機構は北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で,地殻内で発生した地震である。』

『震度5弱以上の地震が1か月に6回 なぜ起きた?影響いつまで?NHK』
2023年12月14日
https://www.nhk.or.jp/ashitanavi/article/19301.html

今回の能登半島大地震には、これだけの前兆と考えられる地震が起きています。
NHKは、地震発生の直前の12月14日に疑問を呈しています。

大地震の前兆となる事前に起きる群発地震の研究やデータの蓄積が少ないから、明確な前兆を見過ごしている現状があります。

もしNHKが疑問を呈したことを、「地震災害対策を担う人々が大きな地震に対する警戒の呼びかけ」として行っていたら、どうでしょう❓
随分、防げる被害はあったと思います。

もう一度言います。
『大地震の前兆となる事前に起きる群発地震の研究やデータの蓄積が少ないから、明確な前兆を見過ごしている現状があります。』

分からないのではなく、分かろうとしないだけです。
地震の研究や対策の部分が、根本的に間違っていると思います。

発生確率(巨大地震の周期性)に着目するのも一つの方法です。でも、これだと期間がアバウトなので予測もアバウトになります。
ここに何らかの前兆現象を加えると、より正確な地震予知が可能だという意味です。

前年に起きる群発地震などは、最も重要な前兆であると考えられます。

巨大地震の前兆現象を、もっと研究するべきだと思います。今、かなり正確な地震の記録が出来ます。そこから前兆現象の一つである、群発地震に注目し事前に大型地震の警戒を呼び掛けるのは、可能であるし有効な地震被害対策だと思います。

※逆に言うと❓
何百年に1度の巨大地震には、必ず前兆現象があります。その一番わかりやすい例は、巨大地震の範囲で起きる各地の群発地震です。

巨大な断層型地震が、いきなり起きる性質ではないからです。ミシ!ミシ!ミシ!と音がして、最後に「ドン!」とくるのが巨大な断層型地震です。

その最大に大型の地震が、プレートの境界で起きる海溝型大地震です。2011東日本大震災は海溝型巨大地震の例です。予想されている南海トラフ地震も同じタイプの地震です。

そして❓
能登半島の東海上すぐの位置に、ユーラシアプレートと北米プレートの境界線が縦(南北)に伸びています。
参考
脆弱な日本列島
◆プレートテクトニクスからみた日本列島
https://www.zenchiren.or.jp/tikei/zeijaku.htm

プレートの境界近くにある能登半島が、地震に対して安全だとは、到底言えません。

南海トラフ型大地震は、プレート図を見れば一目瞭然です。もろ危険地帯です。プレートに最初にひびが入る場所は、大体和歌山県沖です。

首都圏大地震は、もっと分かりやすい言い方をするなら・・「相模トラフ巨大地震」です。

https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kaiko/k_sagami/

巨大地震は、何となく起きるものではありません。

陸上では大きな長い断層型地震です。
もっと大型な地震は、海溝型地震です。

 

※関連日記

日本地震予知学会(一般社団法人)を知っていますか❓<2024.1.15
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/bd29f83cccb180609ad71fa76944fec8
「地震は予知できない」ロバート・ゲラー氏の言葉の独り歩き<2024.1.15
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e3e4bb47b153b220595fbe87d0e85acb
巨大地震には前兆がある⇒例・2011東日本大震災と2024能登半島大地震<2024.1.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/82c08f2c08b0f7f48cd1f6e613d1c317
読むと驚く南海トラフ大地震の発生確率計算の根拠とは❓<2024.1.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f543b05a00c01316b277f81f67508e2a

 


読むと驚く南海トラフ大地震の発生確率計算の根拠とは❓<2024.1.14

2024-01-15 13:27:56 | 自然災害・気候変動

①油断を生んでいないか?地震調査委の「予測マップ」に潜むリスク 石川も熊本も「安全」じゃなかった
2024年1月10日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/301633

②「巨大地震が起こる確率80%」の根拠がタンスの古文書って… あぜんとした記者は徹底検証のため高知へ向かった
2022年10月17日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/208524
https://www.tokyo-np.co.jp/article/201430/2

※熊本大地震もそうでした。
今回の能登半島大地震も発生確率は、低いとされていました。
国の地震調査委員会が「全国地震動予測地図」を2002年から発表し始め、最新版は2020年版だそうです。
全部の目次
https://www.jishin.go.jp/evaluation/seismic_hazard_map/shm_report/shm_report_2020/
中部地方の予測図
https://www.jishin.go.jp/main/chousa/20_yosokuchizu/yosokuchizu2020_chizu_24.pdf

能登半島の南は、やや高い確率が示されていますが能登半島は、ほぼノーマークです。

文部科学省の担当者
『地震調査委の事務局を務める文部科学省の担当者は「予測地図は確率の高低は示しているが、低い地域に『安全宣言』を出しているわけではない」とし、「全国どこでも地震が起きる可能性があることも同時に伝えている」と説明した。 』

つまり❓
「低い地域に『安全宣言』を出しているわけではない」
「全国どこでも地震が起きる可能性がある」
高い確率に意味は、ないことになります。

元々地震学会は、「地震予測は出来ない」と言うのが公式見解です。それなのに「地震調査委」がなぜか確率予測を出しています。

理由は、南海トラフ型巨大地震や関東直下型大地震が起きれば、日本の重要産業・工業地帯に壊滅的な被害が発生することが予想されますので、その被害対策に大きな予算を割り振りたい事情があるようです。

②の記事を読むと南海トラフ地震の確率計算の根拠に1930年に提案された江戸時代の記録を根拠に計算されたようです。当時は、港湾工事が盛んにおこなわれ記録の正確性自体が、かなり怪しいものであるようです。
その怪しい記録を元に・・・
『70〜80%という確率は1980年に島崎邦彦東京大名誉教授(地震学)らが提唱した「時間予測モデル」を使って算出され、次の地震を2030年代中ごろと予測している。このモデルは、地震により地面が大きく隆起すれば、それだけ地震のエネルギーが多く放出され、次の地震のエネルギーを蓄えるため長く時間がかかるという仮説だ。』

※仮説の根拠となる数字が、自然に発生したものか、「江戸時代の港湾工事による可能性がある」ものなのか現時点では不明です。
これを根拠に2002年から南海トラフ型巨大地震の「全国地震動予測地図」を公開してきています。

※地震学会の公式見解と併せて考えると、ほぼ予算獲得のための「◎◎」なようにも思えます。

誤差を考慮すると同じ計算式を使って計算すると「70〜80%」⇒「50%程度」になったそうです。
確率が高いことには変わりはありませんが、随分違います。

※記事にある通り地図上で色分けして示せば、確率の低いと示されている地域では、地震への警戒や対策が疎かになるのは分かり切った話です。

※能登半島地震の大きな地震被害は・・・
『国の地震調査委員会が作る「全国地震動予測地図」』
・・・であるとも言えるのです。

※『地震調査委の事務局を務める文部科学省の担当者は「予測地図は確率の高低は示しているが、低い地域に『安全宣言』を出しているわけではない」とし、「全国どこでも地震が起きる可能性があることも同時に伝えている」と説明した。 』

このような説明ですから❓
「全国地震動予測地図」は、ほぼ無意味だと理解して普通に地震対策や地震に対する警戒心を持つ方が無難なようです。
予測値図に示された可能性の低さは安全を意味するものではなく、【全国どこでも地震が起きる可能性がある】のだそうです。

こんな程度のことに毎年少なくはない予算がつぎ込まれているようです。何の意味もないなら予算を使って「全国地震動予測地図」を作成して公表することは止めるべきだと思います。
まだ、地震学会の地震予知は出来ない・とする見解の方が、遥かにマシでしょう。

※もっとも近年は、新しい技術や知見を応用した地震予知学と言うべき研究がなされています。こちらには、ほとんど予算が付きません。

 

※関連日記

日本地震予知学会(一般社団法人)を知っていますか❓<2024.1.15
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/bd29f83cccb180609ad71fa76944fec8
「地震は予知できない」ロバート・ゲラー氏の言葉の独り歩き<2024.1.15
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e3e4bb47b153b220595fbe87d0e85acb
巨大地震には前兆がある⇒例・2011東日本大震災と2024能登半島大地震<2024.1.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/82c08f2c08b0f7f48cd1f6e613d1c317
読むと驚く南海トラフ大地震の発生確率計算の根拠とは❓<2024.1.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f543b05a00c01316b277f81f67508e2a

 


能登半島付近の連続地震と続報<2024.1.1

2024-01-01 22:15:36 | 自然災害・気候変動

記事数が多いので引用
読売新聞電子版トップ
https://www.yomiuri.co.jp/news/
能登半島地震
https://www.yomiuri.co.jp/feature/titlelist/%E8%83%BD%E7%99%BB%E5%8D%8A%E5%B3%B6%E5%9C%B0%E9%9C%87/

※NHKは好みではありませんが災害時の緊急対応です。
令和6年能登半島地震 関連ニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/word/0002519.html

 

能登半島付近の連続地震<2024.1.1

気象庁地震情報
https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#9/37.101/136.897/&elem=int&contents=earthquake_map

この時系列の図を見ると、震源が広範囲に頻繁に動いています。
かなり長い断層が、「ずれ」たことによるのではないかと思います。
断層に沿って、ひずみに耐えきれなくなった部分で地震が起きて連続しているのでしょうね。

どの程度、続くのかは不明です。
津波警報が出ている地域は、注意が必要だと思います。
海の中にも震源が発生していて、その震源が動いているのでどの程度の津波が、いつ来るのかは分かりません。
いつまでかも分かりません。

地震が治まるまでは、津波には注意が必要なようです。

 

海底活断層が動いた影響か 日本海沿いにひずみ、注意必要―専門家・能登半島地震
2024年01月01日21時23分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024010100280&g=soc&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

 

令和6年能登半島地震その後<2024.1.1

記事数が多いので引用
読売新聞電子版トップ
https://www.yomiuri.co.jp/news/
能登半島地震
https://www.yomiuri.co.jp/feature/titlelist/%E8%83%BD%E7%99%BB%E5%8D%8A%E5%B3%B6%E5%9C%B0%E9%9C%87/

※NHKは好みではありませんが災害時の緊急対応です。
令和6年能登半島地震 関連ニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/word/0002519.html


能登・小松・新潟・庄内の4空港、全日空の国内線16便欠航…能登空港では滑走路に段差
2024/01/01 20:48
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50135/
能登地方で推定M7・6、記録残る1885年以降で最大…石川県で震度7は初
2024/01/01 20:25
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240101-OYT1T50150/
志賀原発では「重要な機器への電源は確保」…原子力規制庁「避難行動をとる必要性はない」
2024/01/01 20:41
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240101-OYT1T50151/
柏崎刈羽原発、燃料プールから水あふれる…地震の揺れで
2024/01/01 20:15
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240101-OYT1T50147/

珠洲市総合病院、血を流した人が次々搬送…警備員「院内は混乱している」
2024/01/01 20:12
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20240101-OYT1T50145/
輪島市中心部でビル倒壊、「頑張って」「起きて」呼びかけながら救助待つ…火災や爆発音も
2024/01/01 20:08
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50146/

暗闇のなか数十メートル四方にわたり炎が広がる…輪島市上空ルポ、灰色の煙が立ちこめる
2024/01/01 19:58
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50144/
コンビニ店は商品が床に散乱、昨年5月の震度6強と比べ従業員「2~3割強く感じた」
2024/01/01 20:27
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50148/
輪島市街地で火災、珠洲市では多数の家屋倒壊…石川県が災害救助法を申請
2024/01/01 19:44
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50141/

石川県の馳浩知事が首相官邸入り、午後4時45分に陸上自衛隊に災害派遣要請
2024/01/01 18:18
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50117/

金沢駅で親子連れや外国人らが屋外に避難、駅員「建物から離れて」と呼びかけ…「まさか元日から」
2024/01/01 17:57
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50113/

石川県能登で立て続けに地震、最大震度7…建物が倒壊し道路ひび割れ
2024/01/01 17:40
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50109/

石川と新潟で通信障害、データ通信や電話が利用しづらく…通信大手4社
2024/01/01 19:27
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240101-OYT1T50132/
上越新幹線越後湯沢―新潟と北陸新幹線長野―金沢、1日は終日運休…能登半島地震
2024/01/01 19:37
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50097/

石川・内灘町では道路が隆起、車が乗りあげ立ち往生…アスファルトの破片が道路に散乱
2024/01/01 19:32
https://w ww.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50137/
石川・新潟中心に地震情報30回超…緊急地震速報も午後6時25分までに31回
2024/01/01 19:18
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50134/
石川県での地震、気象庁が「令和6年能登半島地震」と命名
2024/01/01 18:44
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50123/
石川の輪島港で1・2mの津波を観測…金沢90センチ、富山80センチ
2024/01/01 19:26
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50101/

津波、何度も押し寄せる可能性…東北大・今村教授「状況によってさらに離れた場所に避難を」
2024/01/01 18:32
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240101-OYT1T50121/

山形から福井までの日本海沿岸に津波警報…北海道や長崎に津波注意報
2024/01/01 18:25
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50094/


まだ続いているカナダの大規模山火事<2023年10月

2023-10-03 17:07:37 | 自然災害・気候変動

カナダ山火事の煙、NY市に到達の予想 米北東部でかすんだ空に
2023.10.02 Mon posted at 13:12 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35209747.html

5月ごろに山火事が起きたと思いますが、まだ消えていないようです。西部でも大規模山火事ですから、大変な状態が続いているようです。

大陸国家で広域の大規模山火事が起きると、ほぼ消火不能で逃げるしかありません。

消えるのは、かなりの雨量を伴う降雨を待つしかありません。夏場、カナダではそのような降雨がなかったようです。

数年前にオーストラリアでも大規模山火事がありましたが、この時は幸い豪雨があり消えました。

ギリシャの山火事は、リビアに豪雨災害をもたらした「メディケーン」のダニエルで消えたのではないか・と思います。発生場所がギリシャ近くのエーゲ海でギリシャでも豪雨災害がありました。

豪雨が降らなければ、お手上げの大陸の大規模山火事です。地球温暖化のもたらす高温で山火事が起きやすくなっていて、気を付けていても防ぎようがないようです。原因が落雷の場合があるからです。


モロッコ地震前の謎の発光現象とFM電波を利用した地震予知研究<2023年9月

2023-09-15 16:53:44 | 自然災害・気候変動

モロッコ地震前に謎の発光現象、過去にも世界各地で観測
2023.09.14 Thu posted at 12:43 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35209099.html

地震発生前に「地震発光」と呼ばれる現象が目撃されたそうです。
『モロッコ地震の動画に映った現象は、南米ペルーのピスコで2007年に起きた地震で防犯カメラがとらえた地震発光によく似て・・・』
『この現象は古代ギリシャにさかのぼり、何世紀にもわたって記録されていた。』

大昔から、この現象が起きることは認識されていましたが、それを記録する手段がごく最近までありませんでした。目撃証言だけでは調査できなかったためです。

この現象について調査したペルーの研究者は、携帯電話の動画撮影や防犯カメラの普及によって地震発光の研究がしやすくなったと言っているそうです。つまり、携帯電話や防犯カメラの普及により、これまで記録できなかった「地震発光」が映像として記録できるようになりました。それを、地震予知に結び付けることも将来的には、可能です。

※一方、日本の地震研究です。
串田嘉男さんが、以前から「FM電波を用いた流星エコーによる地震予知研究」をしています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B2%E7%94%B0%E5%98%89%E7%94%B7

従来の地震学者は、それを無視しています。
『特集:現代の科学論争
地震予知は可能か/電磁現象に距離を置く地震学者』
https://www.nikkei-science.com/page/magazine/0111/earthquake.html

しかし、最近は地震学者でない研究者がこの串田嘉男さんの研究に着目して研究するようになってきました。こうなると、地震学という学問自体がそもそも意義のあるものかどうか疑われます。
第二地震学を作って、そちらに研究費をつぎ込んだ方がよほど効果的だと思いまうす。
従来の地震学会の見解は・・
「地震予知は出来ない」と自信をもって言い切っています。
しかし、地震学会でない様々な分野の研究者が例えば、海溝型大地震の周期性を最近になって解明しました。それ以前は、この周期性が分かっていませんでした。
その根拠は、堆積物を広範囲に掘り返して調べたり、あるいは断層に蓄積するエネルギーをスーパーコンピューターで解析して、そのエネルギーが解放される期間を調べるなどの方法です。
従来の地震学者とは、全く異なる方法で様々な研究がなされています。
つまり従来の地震学は、学問の間口が狭すぎるから発達した科学技術や関連分野の研究や知識を応用する方法を知らないから、以前の分からない地震学に固執している現状があります。

そして今は多くの研究者が、これまで無視されてきた串田嘉男さんの「FM電波を用いた流星エコーによる地震予知研究」をベースにして研究するようになっています。

群馬大学理工学部(教授 本島 邦行)
FM電波異常と地震発生との関連性解析
https://research.st.gunma-u.ac.jp/ei_motojima/
FM ラジオ放送波の電離層散乱による 大規模地震前兆現象の
https://www.topic.ad.jp/ipsj-tohoku/lib/exe/fetch.php?media=report:20180221-a2-1.pdf

熊本地震のFM波観測…地震予知に向け官民で様々な試み 地震へ関心高めるきっかけに
2017/7/29 07:28
https://www.sankei.com/article/20170729-YXY2PMX2I5O2TOV5BCOMKZ5BYY/

自宅で出来る地震予知 「逆ラジオ」の仕組みと実績
新興技術研究所
https://www.shinko-japan.com/resources/pdf/eq/eqp_2020.pdf

横浜自然史博物@virtualによる串田嘉男氏
地震前兆観測 取材の意図
http://www.washiyama.jp/jyi/jyi_top.html

沢山の研究機関が参加して研究すれば、これまでの研究が加速度的に進歩すると期待できます。

近い将来に大型の地震が予知できるようになるかもしれません。今ですら、「FM波観測を利用した地震予知」は大まかにですが大型の地震発生を予測しています。従来の地震学を否定すれば、今ですら地震予知は可能です。それを妨げているのが今の地震学会であるとしたら、問題があるというより即刻、この学問は廃止されるべきだと思います。

※大昔から世界的に地震発生前に「地震発光」と呼ばれる現象が目撃されている理由は、電磁波が大きく発生し乱れていることを示しています。

だからFM波観測を利用して電磁波の乱れを観測する地震予知は、正しいと分かります。

これが分からない地震学者は、捨てたほうがいいと思います。この程度のことは、科学知識がなくても専門家でなくても分かると思います。私自身、知識もありませんし専門家では、もちろんありません。


リビアに記録的豪雨災害をもたらしたメディケーン「ダニエル」<2023年9月

2023-09-13 18:31:57 | 自然災害・気候変動

リビア東部、嵐でダム決壊 2千人超死亡、最大6千人不明と当局発表
2023.09.12 Tue posted at 10:47 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35208959.html
リビアで「破滅的」洪水、死者2000人超の恐れ 当局
2023.09.12 Tue posted at 07:57 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35208949.html

亡くなった方にはお悔やみを申し上げ被災者の方にはお見舞い申し上げます。

モロッコ大地震の次はリビアの大洪水で、何か呪われたような気がします。地震の方は関係ないですが、洪水の方は地球気象変動が関係しているようです。

「メディケーン」とは、地中海で発生する熱帯低気圧に類似した低気圧を指した呼称だそうです。ハリケーンから来ているそうです。ハリケーンほどには強力ではないようですが、時々発生して地中海沿岸地域に豪雨災害をもたらします。

2021年10月23日から11月2日にかけてシチリア島からイタリア半島に豪雨をもたらしたのが、「Apollo」と言う「メディケーン」です。
アフリカ大陸北岸で発生し、イタリア半島に豪雨をもたらし、その後東に進路を変えてトルコの内陸部で消滅しました。

今回の「ダニエル」はギリシャ方面で発生し、ギリシャに豪雨をもたらした後、南下して地中海を縦断するうちに勢力を増してリビアに上陸して、リビアでは記録的な豪雨をもたらしたようです。これまでリビアでは、このような豪雨がなかったので、まったく洪水に対するインフラがない状態で豪雨が降ったために甚大な被害が発生しました。

まだ、現地は救助隊も入れないような惨状のようです。被害の実態すら全く分かりません。広範囲で大洪水が発生したために、全てはこれからのようです。

ワールド
2023年9月5日8:55 午前Updated 7日前
スペイン中部で大規模洪水、3人死亡 記録的降雨で
https://jp.reuters.com/article/europe-weather-spain-idJPKBN30A1CG
スペインの沿岸地方を中心に豪雨災害があったばかりです。こちらは、「メディケーン」なのかは不明ですが、地中海で発生した低気圧であることは確かです。

どうやらこれまでは、どちらかと言うとアフリカ大陸の北岸の方で発生し、それが地中海を北に横切ってヨーロッパ側に豪雨をもたらすパターンだったようです。

今回は、ギリシャのエーゲ海かイオニア海で発生し、いったんギリシャに豪雨をもたらした後、地中海を南下してリビアに上陸しました。

こうなってくると地中海中どこででも発生し、どこに豪雨災害をもたらすか予測のつかないことになります。今後は、降雨のほとんどないアフリカ大陸北岸諸国でも、今回のリビアのように豪雨に見舞われるケースが出てくるかもしれません。ほぼ、どこの国も普段雨が降りませんから甚大な豪雨災害が発生するかもしれません。

地球気象異常は、これからはどの地域にどんな災害をもたらすのかは、予測不能になりつつあるのかもしれません。

欧州の熱波と干ばつは、もう異常気象ではなく普通になってしまいました。豪雨が降ったからギリシャの大規模山火事は消えたと思いますが、降らなければまだ燃え続けていたかもしれません。豪雨が降らないと大規模山火事は消えません。

その意味でギリシャには恵みの雨と言えますが、リビアでは地獄の雨になりました。

※物凄く無責任だと思う報道
『リビア東部に「壊滅的」な嵐、洪水で150人死亡』
2023年9月12日 12:33 発信地:ベンガジ/リビア [ リビア トルコ 中東・北アフリカ ギリシャ ブルガリア ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3481176?cx_part=top_topstory&cx_position=1

「東部のメディアは、ハマド氏のコメントを大きく取り上げているが、被災各地から寄せられた情報を見ると、犠牲者数はこれを大きく下回っている。」
これを読むと、それほど死者はいないような印象を受けます。

「代表議会首相のオサマ・ハマド氏はデルナ市だけでも2000人以上が死亡、数千人が行方不明になっている」と述べています。
「ただし、この数字について医療および救急当局は確認が取れていないと指摘している」

当然ですね。取り敢えず豪雨がやみこれから本格的に救助活動が始まります。数など分かるはずがありません。沿岸地域の住民は、どれだけが海に流されてしまったのかは当分、確認しようがありません。道路も連絡網の寸断されている状況では、実際の被害者の総数が判明するのは、かなり後になります。取り敢えずは、死体を探してその数を数えていくしかありません。

「被災各地から寄せられた情報」は単にその時点での死体の数を数えたに過ぎません。すでに今の段階で犠牲者は4000人~5000人を超えるのではないかと言うのが、オサマ・ハマド氏の見込みです。最低の数を推測して言っているのであって、実数はそれ以上で不明だと言っています。

1000人にも満たない数と5000人以上総数不明では、全然意味が違ってきます。記事を読むと少ない方になります。

そして今回の被害は、反政府勢力の地域に集中しています。それが更に被害の把握と救助を困難にしています。現在、国際的に認知されているのは政府勢力の方です。

いやしくも通信社が、誤解を巻き散らかすような軽はずみな記事を配信してはいけないと思います。フランス語系の地域や日本には、この情報が流れます。


モロッコ地震に対するモロッコ政府の対応<2023年9月

2023-09-12 17:43:51 | 自然災害・気候変動

モロッコ国王、救助隊派遣の4カ国に謝意
2023.09.11 Mon posted at 11:23 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35208921.html

この記事の時点で・・・
『救助隊を派遣するスペインとカタール、英国、アラブ首長国連邦(UAE)の4カ国に謝意を示した。国営メディアが10日伝えた。』

これは、読んで呆れました。
地震発生後、72時間が人命救助できる時間の限界とされています。もちろん、その後も継続しますが72時間が勝負と言うことでその時間の間に、最大限の救助活動を行います。

トルコ大地震の時は、多くの国から援助部隊が駆け付けました。
『トルコ地震、海外部隊の活躍広がる 地震国・日本は不明者捜索に高い技術』
2023/2/13 09:14
板東 和正
https://www.sankei.com/article/20230213-JUSJQ4CG4VMR3OZTXPRSBE67GQ/

『現地メディアによると、地震発生後、日本や欧米、中東などの60カ国以上からトルコに救助、支援部隊が入った。トルコ政府の支援が遅れた影響で、被災地では捜索活動に従事する人員が足りず、・・・』

多分、24時間ぐらいのうちに各国の支援部隊が現地入りして活動を開始していると思います。

『イスラエルは海外部隊の中で最大規模の450人を派遣。・・・』

人命救助のために宗教も政治も脇に置いて、とりあえず各国とも派遣できる部隊を最大限、速く現地に送ると思います。少なくとも、トルコ地震の時は、そうでした。

『北アフリカのモロッコ中部を8日に襲った地震への対応をめぐり、同国内務省は10日夜、アラブ首長国連邦、カタール、スペイン、英国の4カ国に限って救助隊を受け入れると声明で明らかにした。救命率が下がる「発生後72時間」は11日夜に迫っている。』

今日の夜が、発生後72時間です。つまり、モロッコ政府はこれを無視して海外からの援助部隊を断っています。

無知だからそうしているのか?
何か他に理由があるのか?

不明ですが、救える自国民の救助を怠ったことは間違いありません。


地震の種類で被害状況も違います。すごく怖いカルデラ火山噴火とは?<2023年9月

2023-09-12 17:42:13 | 自然災害・気候変動

地震の種類には、日本周辺では2種類あります。
①プレートの境界線上で起きる海溝型地震。
②陸上で起きる断層型地震。

②の例は、阪神淡路大地震です。熊本大地震もその例です。これは、結構起きます。地震対策は、断層型地震を想定したものが多いと思います。

①のプレート型地震は、めったに起きません。100年単位の周期性が最近になって、やっと解明されつつあります。
東日本大震災型の地震は、約600年の周期性があるのではないか?と言うことが推測されたのは、ごく最近です。2011年の東日本大震災までは、まだこの周期性が分かっていませんでした。
原発事故のことは今回触れませんが、太平洋側の海溝型地震に対する備えも防災意識も低かったことが、被害を大きなものにしました。

日本の周辺のプレートの形状は、プレートの境界線が全部、海の底にあります。だから、プレート型地震は全部、海溝型地震として発生します。

海溝型地震で大きな被害をもたらすのは、津波被害です。陸上の揺れは断層型地震と比較すると緩やかであったり小さかったりします。
その後に大きな津波が来ます。
昔だとその津波を予測する手段がありませんでした。来てから分かるために、被害が大きくなります。逃げる暇がないからです。

2011年の東日本大震災では、津波被害を認識しその備えをしていた地域では人的な意味での津波被害は少なくて済みました。全員、無事だった地域すらあります。

一方で津波被害を認識していなかった地域で、大きな人的被害が発生しました。避難が遅れるし避難の方法や避難経路も分かっていないケースが多かったからです。

一番ひどい例を言うと、海岸の国道です。渋滞が起きて車がびっちり停車していました。防災担当者が津波を予測して必死で車に乗っていた人々に高台への避難を呼びかけました。その呼びかけに応じて高台に避難した人はごく少なかったようです。当然、津波が襲ってきたときは逃げようがなく車ごと海に攫われました。

少し触れましたが近い将来に発生が予想されている南海トラフ型大地震は、海溝型地震です。だから、もっとも大きな被害をもたらすのは「津波被害」です。逃げ遅れると津波に攫われるから大きな被害が発生します。

2011年の東日本大震災の事例を考えるなら、南海トラフ型大地震で最も危険なのは、海岸地域に住む人々です。避難が遅れれば、津波に攫われます。どの程度の高さの津波が予想されるかは、地域によって違うと思います。予想される津波の高さより高い場所に速やかに避難する必要があります。すでに避難計画は策定されている地域が多いと思います。

そして場所ごとに避難計画も避難場所も違いますから、近隣の避難地域は知っておきたいものです。自分がその時どこにいたら、どこに逃げるかを知っていれば速やかに避難できると思います。こんな少しのことの積み重ねが、津波被害から自分を守ります。

分からなければ、見える範囲で一番高いところに逃げるのも一つの方法でしょう。

南海トラフ型大地震の津波被害が予想されている地域に住んでいる人は、知っていると思います。
しかし、南海トラフ型大地震で一番怖いのは、津波被害だと知らない人は、知ってほしいと思います。発生した時に自分がそこにいないとは限りませんから。

津波が発生したなら発生場所にもよりますが、速やかに避難しないと逃げ遅れます。水の力は強力です。津波に襲われたなら逃げることは出来ません。出来るのは、事前に安全な場所に逃げることだけです。

来てからでは遅いのです。
見たら、ほぼアウト!の世界です。

※カルデラ火山噴火
トンガ沖海底火山大噴火で発生した「揺れを伴わない津波」の解明進む 気圧波「ラム波」が大きな要因と判明
2022.05.24
https://scienceportal.jst.go.jp/gateway/clip/20220524_g01/

実は、2022年のトンガ沖海底火山大噴火がカルデラ火山噴火の例です。たまたま海底で噴火しましたので、被害はごく少なくて済みました。
これが陸上で噴火すると、どうなるか?
日本の過去の例では、こうなっています。

日本最大のカルデラ噴火「9万年前の阿蘇4噴火」の全体像が明らかに!
2023.04.16
https://nazology.net/archives/124748

とてつもない被害が発生します。
まあ、これは気にしても仕方ないですね?
噴火したら、終わりと言うことで諦めることが大切です。これを気にしたらストレスで不幸な人生を送るでしょう。

ここが噴火したら、人類滅亡の超巨大火山もあります。
『地底に眠る超巨大火山「スーパーボルケーノ」、地球を脅かす可能性』
2012.08.31 Fri posted at 15:42 JST
https://www.cnn.co.jp/travel/35021192.html

あまり気にしても仕方ないのもあります。
しかし?
南海トラフ型大地震と津波被害は、気にしておいた方がいいと思います。


2023年9月モロッコ地震を見て考えるべき事(南海トラフ大地震)

2023-09-12 17:40:53 | 自然災害・気候変動

また大きな地震が起きました。
犠牲者には、哀悼の意を表し被災者にはお見舞い申し上げます。

モロッコ地震の死者、2000人超す 1400人以上が重傷
2023年9月10日
https://www.bbc.com/japanese/66766283

地震の少ない地域だけに、大きな地震が発生すると被害もまた大きくなります。
この付近では、過去に1960年に南西部アガディールを襲ったM6.7アガディール地震が起きています。今回の震源地からは、西南西に150kmほど離れた港町です。1万2000人以上が死亡されたとされています。
そこから山脈が東に延びていますので、そこに活断層があるのであろうと思います。

北に行くとユーラシアプレートとアフリカプレートの境界線があります。丁度、北アフリカの海岸沿いに南北に伸びています。だから過去にも大きな地震は起きていると思われますが、どちらかと言うとやや北に放れたヨーロッパに近い方が震源地になるケースが、多いようです。

1755年にポルトガル沖合でリスボン地震(推定マグニチュードは8.5 – 9.0)が起きました。
15~30m級の津波による死者を含む10万人近くが死亡したと推測 されています。
当時繁栄していたポルトガルの衰退につながったとされています。
ところが、この活断層が調査されたのはごく最近のようです。
『超大陸形成の前兆? ポルトガル沖の活断層系を分析』
2013.06.20
https://wired.jp/2013/06/20/atlantic-rift-closing-together/

※2023年6月には、トルコ・シリア地震が起きました。
震源付近はアナトリアプレート、アラビアプレート、アフリカプレートのプレート三重点にあり極めて危険な地域です。ところが近年のトルコの地震は、北の断層のアナトリア断層で続発して起きており、東の断層は無警戒であったために大きな地震被害が発生しました。
東アナトリア断層南西部に沿った第一震(Mw7.7-7.8)長さ300kmほどにわたって断層破壊。
チャルダク断層に沿った第二震(Mw7.5-7.7)は、断層破壊長は100km以上程度と極めて断層のずれが広範囲であったために被害が大きくなりました。

日本のような地震大国では地震に関係する研究がされていますが、地震の少ない地域ではどうも余り積極的に地震の研究や断層の調査がされていないようです。

そして、50年地震がないから大丈夫とか、100年地震がないから大丈夫とか全く根拠のない誤解を生んでしまいます。日本だって断層型巨大地震の周期性について判明しし始めたのは、21世紀に入ってからです。

東日本大震災クラスの巨大地震の周期性は、約600年くらいらしいと様々な調査の結果、判明したのは地震が起きた後のことでした。津波地震被害は、それより頻繁に発生しています。
それでも、「めったにないから大丈夫・」と無視してしまいます。

次に予測されているのは、南海トラフ大地震・津波です。もう、これは過去の被害状況は判明しています。起きる範囲も判明しています。そして、近い将来に起きる可能性も高い確率で予想されています。

かならず来ることが予想されているのですから、それに対する備えは、しておくべきだと思います。

更には、南海トラフ連動型地震は、富士山噴火を引きおこす可能性も指摘されています。富士山が噴火すると東京にも3cm以上の火山灰の降下が予想されています。この規模の火山灰が積もれば都市機能は失われます。長く続くという意味では、この火山灰の降下が最悪の被害をもたらします。都市機能の復旧にかかる時間など、今の時点では予測不能でしょう。復旧計画がないからです。