初日を勝った稀勢の里(左)
西のほうの水害、北のほうの地震と、日本中で災害に見舞われた方々がいる。そこで復旧に汗を流す方々もいる。
むろんそれに日本人として関心はあるのだが今日の夕方は、大相撲秋場所に稀勢の里が出場することのほうにより興味があった。
もはや稀勢の里じたいが「死に体」ではないのか。土俵に上がって相撲を取れるのか。
はらはらして土俵に上げるから下りるまでを見た。
相手は勢。いまや幕内力士はみな休んでいた横綱より勢いと強さを感じる。
稀勢の里は思ったよりずっといい相撲を取って、一気に勢を寄り切った。危なげがなかった。奇跡のように思った。腰が砕けてこける場面を想像していた。
まず1日を乗り切った。
明日また薄氷を踏むような闘いがある。看取るように稀勢の里をみる日が続く。
勝って瞑想する勢の里