★北河内路上通信-the Voice of VoICelESs on roadsides in EastOsaka

 北河内路上通信は大阪北河内において、同地域の野宿者と助け合い、共にあろうとする有志によって始められました。

★府東部にて…

2006-09-03 05:31:43 | 野宿者支援
 午前三時前。今夜の布施駅前の気温は電光掲示温度計で18度を示していた。ナンパ師どもら若者にはゲロを吐いたり、意味も無く車でぐるぐる回ってみたりと忙しい夜だ。今夜は近商の工事が行われ、ホコリっぽさのためか、近隣から野宿の仲間たちが居なくなっている。それでもほこりのたち込める中で座り寝している人はいたが、いつもよりは少ない。代わりに別の場所に避難している人を一人見つけたが、あとの人はどうしているのだろうか? 今日は明らかに人数が少なかった。少し離れたところから駅前に戻ってくると、救急車が寝込んでいた若者を運んでいこうとしていた。酒を食らって軽い急性アル中になったようだ…いいご身分じゃないか。心配そうに若い女性が背中をさすってやっていたが、救急隊に肩を貸してもらい歩いて救急車へ。全くナメタ奴らのためにご苦労なことだ。野宿者締め出し後、若者がたむろし、かえって気味の悪いところになった三ノ瀬公園の前で、1人の見慣れない野宿者が、ガングロティーンズ10人くらいに囲まれていた。絡まれているなら止めに入ろうかと思ったが、近付いてみると「おっちゃん、この線どうすんの? え? これ、売れんの? これでナンボくらい?」と聞いてるので、しばらく見守っていたが、この人は「パトカーもきとるし、ハヨ帰りや」といい、荷台に積んだ何巻もの銅線の束を揺らせながら三ノ瀬公園で若者らを監視するパトカーの横を過ぎてペダルを踏む足を忙しくした。といっても、沢山荷台に積んだ自転車のこと、それほどスピードは出ていなかったので、こちらはさほど急がないスピードでたまたま同じ方向に進んだ。前方に2人くらいの自転車に乗った外人を見つけると、英語で話しかけ、インテリぶりを披露。交差点を彼らと共に話しながら曲がっていった… その2人の外人は夜中に後ろから、「ハロー」と声をかけられたのにもびっくりしただろうが、その癖はあるけれど流暢な英語にこそ、びっくりしたのではないだろうか。 ちょっと変わった夜の布施で最後に出会った野宿の仲間は興味深かった。

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