午前三時前。今夜の布施駅前の気温は電光掲示温度計で18度を示していた。ナンパ師どもら若者にはゲロを吐いたり、意味も無く車でぐるぐる回ってみたりと忙しい夜だ。今夜は近商の工事が行われ、ホコリっぽさのためか、近隣から野宿の仲間たちが居なくなっている。それでもほこりのたち込める中で座り寝している人はいたが、いつもよりは少ない。代わりに別の場所に避難している人を一人見つけたが、あとの人はどうしているのだろうか? 今日は明らかに人数が少なかった。少し離れたところから駅前に戻ってくると、救急車が寝込んでいた若者を運んでいこうとしていた。酒を食らって軽い急性アル中になったようだ…いいご身分じゃないか。心配そうに若い女性が背中をさすってやっていたが、救急隊に肩を貸してもらい歩いて救急車へ。全くナメタ奴らのためにご苦労なことだ。野宿者締め出し後、若者がたむろし、かえって気味の悪いところになった三ノ瀬公園の前で、1人の見慣れない野宿者が、ガングロティーンズ10人くらいに囲まれていた。絡まれているなら止めに入ろうかと思ったが、近付いてみると「おっちゃん、この線どうすんの? え? これ、売れんの? これでナンボくらい?」と聞いてるので、しばらく見守っていたが、この人は「パトカーもきとるし、ハヨ帰りや」といい、荷台に積んだ何巻もの銅線の束を揺らせながら三ノ瀬公園で若者らを監視するパトカーの横を過ぎてペダルを踏む足を忙しくした。といっても、沢山荷台に積んだ自転車のこと、それほどスピードは出ていなかったので、こちらはさほど急がないスピードでたまたま同じ方向に進んだ。前方に2人くらいの自転車に乗った外人を見つけると、英語で話しかけ、インテリぶりを披露。交差点を彼らと共に話しながら曲がっていった… その2人の外人は夜中に後ろから、「ハロー」と声をかけられたのにもびっくりしただろうが、その癖はあるけれど流暢な英語にこそ、びっくりしたのではないだろうか。 ちょっと変わった夜の布施で最後に出会った野宿の仲間は興味深かった。
最新の画像[もっと見る]
- KRG実効支配地域☆親トルコのバルザニがエルドギャン再選を歓迎祝福、”PKK”を”占拠者”呼ばわり 6年前
- 意味不明な”闘い” /トルコ国家実効支配地域☆如何にしてトルコ国家警察は”黄・赤・緑の布=テロリスト”と”勇敢に”闘ったか 6年前
- トルコ国家実効支配地域☆ドイツ籍のクルド人アーティストがトルコ国家実効支配地域で拘束監禁さる 6年前
- クルディスタン東部☆kolber(日雇越境荷役労働者)の1300名がイラン政府軍に包囲さる 7年前
- トルコ国家実効支配地域☆トルコ国家マフィア総本部AKP一家が自称”国家緊急事態”を7度も延長 7年前
- トルコ国家実効支配地域☆Izmir-侵略者のトルコ国家がジハーディスト共とIdlib・Efrinの未来を議論 7年前
- 旧シリア国家実効支配地域北西部☆Efrin-トルコ侵略軍軍政下のエフリン 7年前
- クルディスタン北部☆ディヤルバクルのNewrozで昨年射殺されたクルクート青年射殺時の映像 7年前
- クルディスタン西部☆”トルコ国家は武器としてユーフラテス川の水を利用している” 7年前
- クルディスタン北部☆Şırnak- トルコ侵略軍装甲車に轢かれた4歳児が、その”事故”で足を失う 7年前