★北河内路上通信-the Voice of VoICelESs on roadsides in EastOsaka

 北河内路上通信は大阪北河内において、同地域の野宿者と助け合い、共にあろうとする有志によって始められました。

★東大阪市のフザケタ「回答」文字列に物申す

2006-11-19 00:00:46 | 野宿者支援
 布施夜回り準備会が、10月末から11月上旬までに東大阪市関係機関によって行なわれてきた布施駅前東高架下駐輪施設などをはじめとする近鉄布施駅前における野宿者排除状況の件で、11月5日付で東大阪市建設局土木部交通対策室自転車対策係などに対する抗議文を送信したことへの同市による「回答」とされる以下の文書を添付し、公開する。なお、その文字列が書かれた11月13日朝には、市内を貫流する河川流域某所の野宿者居住実態のある緑地(両側あわせて約150メーター*30メーターくらいの緑地)を「整備工事」と称してフェンスによって同10日付で全面封鎖し、少なくとも5名の野宿者を追い出している。(2007年6月までの工期として)代替の尊厳ある生活を送れる場などの提示が行なわれたとは聞いておらず、同所の野宿者5名についても行方が定かではない状況である。これまで同様に、いきなり工事をはじめ、フェンスで囲って単に追い出すやり口が行なわれたのならば、この生駒おろしの冷たい風の到達するこの河内の地の一足早い冬が近付く路傍か大阪市内に間違いなく追い散らされたのみだろう。生命より重要な排除などあろうはずがないのにだ。

 同市は「回答」とされる文字列において、①有料で駐車空間を提供している②市民から「人が寝ていて驚いた」などの苦情がある③①のため、施設管理者として適正に管理する必要があり有料自転車駐車の目的外で同施設を使用する事は認められない④法に基づく自立の支援等に関する施策と連携する⑤自転車駐車場の適正な施設管理を行なっていく――などとしているが、そこには追い出された野宿者に対する一片の「生命の危険に関する認識」を感じさせる言葉もない。そればかりか、そこにしか夜間の暫しの休息の場を得ることが出来なかった野宿者が寝ていることに対して②のような苦情群が「市民の方々」と称する個々人から寄せられているなどとして事実上「排除は当然である」と居直っている。こんな事を言えるほど、手厚い施策を同市の寄る辺無き個々人に差し伸べ、またそういった制度が利用できるように告知し、それを申請するにあたっての窓口対応を相手の目線に立って丁重に行い、行なおうとしてきたのか? 私たちの知りうる限りでは、そういったことは残念ながら見聞したことが無い。(殊に、巨大な建物の広いスペースに数十人もの若い職員で占められる西福祉事務所管轄内である布施駅前において)そればかりか、同駅前周辺をうろついて野宿者に「部屋に入れたるぞ」などと声をかけるヤミ福祉業者(ボッタクリ福祉)や「中国人と結婚せえへんか」と言い回る戸籍売買業者を闊歩させるほど寒々とした状況にしたまま、野宿者を含む寄る辺無き個々人に誠実に向き合ってこなかったことさえ見えてくるのが現状だ。もし、「否、市はこうして来た」と言える実例があるなら是非示してもらいたいものだ。そういった状況であるにもかかわらず、追い払いばかりを飽くことなく続けてきた東大阪市はその罪状を上塗りすることを「”市民”の声だから」として居直った。(新しい東大阪市役所が府立中央図書館や巨大スーパーのカルフールとともにトドメ刺しとばかりに荒本・春宮団地の住人を追い出した跡地に聳え立った事を忘れてはならない!)では、元市民だった野宿者を含む寄る辺無き個々人が助けを求めようとし、または求めたとき、市はその悲鳴をくみとろうとしたのか? ベンチが無くなって困っている老人、ごみ箱が撤去されて打ち捨てられるごみを片付けねばならない個々人などの駅前ロータリーを利用する個々人の悲鳴は、「野宿者がいる」という「市民」とやらの声に勝るのか? 仮に野宿者が危険で怖くて汚いなどといっても、それが生命の危険に直結する可能性の高い排除で命を結果的に奪う状況をつくる積極的理由にはならないというのが道理であろう。先ず施設の「適正利用」ありきの対応は、こういった野宿者の生命の危険を結果するのみにとどまらず、今年11月11日始動で駅前利用者に混乱と経済的負担を生んでいる立体駐輪設備での設備に由来する自転車の車輪の破損トラブルにも「市は責任無し」と言い放ち、天下り部署である駐輪施設管理会社とともに日夜利潤の追求に勤しむサモシイあり方を結果することだろう。私たち、布施夜回り準備会は、この地の、大阪市最東部の路傍や公園などの寄る辺無き野宿者と可能な限りともにありながら、生命の危険に追い込むことの重大性に考えをいたすことを軽んじて利潤や「公共施設」の「適正利用」とやらにまい進する、労働者を使い捨て対テロ戦争などの軍事テクノロジーに貢献する企業の言葉などを大切にする東大阪市の無責任で冷血な棄民排斥政策に今後も可能な限り対峙していく所存である。「私たちは権力が生かされた改良など求めない、悪しか為さない権力が規定するそれではなく、私たち個々人が理想を実現するための日々の生の拡充の自由な連合と調和の中から何ものかを創造しようとする。サロンではなく、不細工でも事実行為こそが核になるべきだ。」
http://ca.geocities.com/kitakawachi_nojuku/ kitakawachi_nojuku(no scums!)yahoo(dot)ca

--------(以下が奴等の文字列)--------------
東大阪市 経営企画部市政情報相談課の市政情報相談課 組織アカウントです。
ただいまの時刻は2006/11/13 10:56:47です。


布施夜回り準備会 御中

 11月6日に戴きました抗議書に対し関係部局に照会いたしましたので
 回答を送信いたします。
 
 
 (回答)
 御指摘頂きました、布施駅前南有料自転車駐車場は、一般市民に有料にて
自転車の駐車場として場を提供している場所で有ります。その市民の方々か
ら『夜、勤めから帰って自転車駐車場に自転車を取りに行くと人が寝ていて
驚いた。』等の苦情が寄せられています。市として公共の道路上に放置自転
車を禁止する目的で建設し、有料にて市民に借りて頂いている施設である為、
施設管理者として適正に管理する必要上、有料自転車駐車以外での当施設を
使用される事は認められません。
今後、法に基づく自立の支援等に関する施策との連携を図りつつ、自転車駐
車場の適正な施設管理を行なっていきたいと考えております。


 <関係部局>

  建設局土木部・健康福祉局福祉部

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東大阪市役所
経営企画部 市政情報相談課 
 〒577-8521 東大阪市荒本北50-4
℡ 06-4309-3123 FAX 06-4309-3801            
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