水曜日に仕事の面接予約をし、昨日午後に面接に行くところまでこぎ着けた本人が、面接を前に「もう、お金がないから面接にも行けない」として面接をすっぽかした。新調こそしないものの服装を整え、風呂に入り、ひげをそり、履歴書も用意して後は面接に行くだけだった本人に断念させたものはお金だけだったのか? 本人は面接すら行っていないのに「仕事に行ってからの心配」を既にしていた。これは筆者も少しは経験があるので分かるのだが、「何かあったら、連絡してくれたら良い、せっかくの機会を絶対に逃さないように」と言い含めている人間がいるという点で、筆者の時とは状況が違う。筆者は、そんな人間もなく、誰にも相談できなかった故に。ともかく、何故、彼が連絡を入れてくれなかったのか? この点については疑問が残った。かくして、彼は条件の良い仕事を得る可能性を自ら断った。もう、日払いであんなに条件の良いものは、まず出てこないだろう。
いずれにしても、本人の強い希望の「路傍での生活からの脱却」という選択は暫く立ち消えとなって、路傍コミュニティは維持された。それは不幸中の幸いといわねばならない。
いずれにしても、本人の強い希望の「路傍での生活からの脱却」という選択は暫く立ち消えとなって、路傍コミュニティは維持された。それは不幸中の幸いといわねばならない。